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 安倍晋三首相は29日夕(日本時間30日朝)、訪問中の米ニューヨークのホテルで記者会見し、帰国後に予定していた内閣改造と自民党役員人事を10月7日に行う方針を表明した。「自民党は老壮青、女性も男性も人材の宝庫。大きな骨格は維持しながら、できるだけ多くの方々に能力を発揮してもらいたい」と述べ、主要閣僚を留任させつつ、党内から幅広く人材を登用する考えだ。

 首相は党役員人事について、二階俊博総務会長を留任させることを決めた。谷垣禎一幹事長も続投の方向で調整しており、党の主要幹部を続投させて来夏の参院選に向け、安定した党内運営をめざす方針だ。稲田朋美政調会長については、留任か閣僚などでの起用が取りざたされている。

 首相は会見で、改造の狙いについて「『1億総活躍社会』を作っていく。そのために新3本の矢を放っていく。新たな政策を進めていくために、強力な新しい体制を作っていく必要がある」と説明。ただ、具体的な人事については「今の段階では白紙。これから7日にかけてゆっくりと考えたい」と述べるにとどめた。