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 ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会に出場している日本代表には、独自の準備をして試合に備えている選手がいる。

 キックを蹴る前の独特な動作で有名になったのが五郎丸(ヤマハ発動機)。一定の動作をすることで精神を安定させる狙いがある。五郎丸には他にも試合前、荷物を整理する習慣がある。「体がどういう状況になってもいいように、自分の荷物を詰めて帰れる状況にして出ていく、というのに感銘を受けた」。日本A代表でプレーした時、薫田監督に教わったという。

 主将のリーチ(東芝)は試合前日、必ず部屋の掃除をする。東海大時代にスパイクの左足だけを2足持っていったことがあり、以来、プレーに集中するため、試合の1週間前から逆算して日常生活の過ごし方を組み立てるという。

 「ゲームプラン、レフェリーへの対応、戦術、相手のキーマンや自分のやることをクリアにしたい」。当日は試合だけに集中するため、準備は前日までに済ませる。南アフリカ戦の後半ロスタイム、ベンチから同点狙いのPGの指示が出たにもかかわらず、FW勝負で逆転勝利を呼んだ判断力は、そんな積み重ねから生まれたのかもしれない。