日本の鳩山由紀夫元首相は赤のハート柄が派手にプリントされたシャツの上にピンクのジャケットを着るなど、共感しがたいファッションセンスの持ち主としてCNNで紹介された。ファッションデザイナーのドン小西氏はCNNで、鳩山氏が着た虹色のチェック柄シャツについて「ファッションの歴史の犯罪として記録されるだろう」と非難した。アウグスト・ピノチェト元チリ大統領はこれに比べれば無難な方だが、軍服の上に長いマントを羽織っていたため「おしゃれをしたドラキュラ」と酷評された。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は「服のセンスがない女性政治家」として名前がよく挙がる人物だ。米国経済専門誌「フォーブス」はメルケル氏のファッション・スタイルを「流行遅れの服」と酷評、オバマ大統領と一緒に撮った写真の中に、メルケル氏のパンツが地面を引きずっているものを見たシャネルのシニアデザイナー、カール・ラガーフェルド氏は「せめて身体に合わせた服を着るべきでは」と指摘した。米国のバーバラ・ミクルスキ上院議員=民主党=は肩パッドが入ったジャケットをよく着るため、ビジネス・インサイダーから「10年間にわたり米国の肩パッド産業を支えている」と冷笑された。今はファッションセンスが良くなったが、かつてのヒラリー・クリントン氏はクジャクのような派手な服を着ていたため、USウィークリー誌に「最悪のセンス」という見出しで記事を書かれた。
また、「テロ国家のファッションテロリスト」と呼ばれている北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と金正恩(キム・ジョンウン)第1書記親子は、「服のセンスがない指導者」の常連候補としてもその名を継いでいる。ロシアのプーチン大統領もよく話題になるが、それは服を「着るから」ではなく、あまりにも頻繁に上半身の服を「脱ぐから」だ。