■契約解消で数千億ウォン損失も
引き渡し延期はまだましな方だ。現代三湖重工業と大宇造船海洋は今年上半期に引き渡しを目前に控えた掘削設備の建造契約を解消され、それぞれ数千億ウォンの損失を出した。
サムスン三湖重工業は今月中旬、12年に英シードリル社から約6700億ウォン(約685億円)で受注した深海用半潜水式リグの契約解除を通告された。シードリル社は現代三湖重工業による建造スケジュールが9カ月遅れたことを理由に、引き渡し期日の10日前に契約を解除した。シードリルは1760億ウォン(約180億円)の前受金に利子を上乗せして返還することを求めている。
大宇造船海洋も先月19日、米州地域の船会社が発注した7034億ウォン(約719億円)規模の掘削船の契約を解除された。船会社が引き渡し直前まで中途金、残金を支払わなかったため、契約を解除したものだ。
両社は契約が解除された掘削設備を早期に第三者に売却しなければ、損失を軽減できない。造船業界関係者は「原油価格の下落で原油掘削の需要が低下し、設備を購入する船会社はなかなか見つからないのではないか」と指摘した。