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ロシアのガス会社 アジア向けLNG増産へ
9月30日 5時44分

ロシア最大の政府系ガス会社は、極東のサハリンでLNG=液化天然ガスの生産量を増やす方針を明らかにし、今後、日本などのアジアの各国に取り引きの拡大を求めるものとみられます。
ロシア最大の政府系ガス会社「ガスプロム」のメドベージェフ副社長は、29日、サハリンの中心都市ユジノサハリンスクで開かれたエネルギーの国際会議で講演しました。
この中で、副社長は「アジア太平洋市場は成長が著しく、将来にわたって需要の拡大が期待できる」と述べたうえで、日本の大手商社も出資する「サハリン2」プロジェクトのLNGの生産量を、2021年までに現在のおよそ1.5倍に当たる、年間1500万トンまで増やす方針を明らかにしました。
ロシアとしては、経済が低迷するなか、LNGを増産して輸出を増やしたい考えで、今後、日本などのアジアの各国に取り引きの拡大を求めるものとみられます。
日本では、エネルギーの調達先の多角化を進める観点から、ロシアからのLNGの輸入が増えていて、ここ数年は全体の輸入量のおよそ1割に上っています。
国際会議に出席した日本の大手ガス会社の担当者は、「ロシアは日本から距離が近く、エネルギーの調達先として大事な国だと考えている。状況を見極めながら、関係を築いていきたい」と話していました。

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