榊原謙、大日向寛文
2015年9月30日00時13分
独フォルクスワーゲン(VW)が不正ソフトを積んだディーゼル車を欧米で販売した問題は、日本の自動車業界にも波紋を広げている。マツダは29日、自社が販売するディーゼル車について「違法なソフトは一切使用していない」との声明を発表した。VW問題が自社に飛び火するのを避けるねらいとみられる。
マツダは、排ガス浄化機能を弱めるなどの「無効化機能」を使っていないとした。ディーゼル乗用車の国内シェアの約7割を持つマツダにとって、VW問題でディーゼル車全体に消費者の不信感が広がることは避けたい事態だ。
ディーゼル車をめぐっては、1999年に石原慎太郎・東京都知事(当時)がすす入りのペットボトルを示してディーゼル規制を訴えたことなどで、「環境に悪い」との印象が拡大。ディーゼル乗用車の国内販売は90年に約27万台あったが、2006年に743台まで落ち込んだ。
だがマツダは、ディーゼル車の排ガスから有害物質を減らす技術を確立し、12年から小型車からスポーツ用多目的車(SUV)まで5車種を投入している。トヨタ自動車も今年、国内で8年ぶりにディーゼル乗用車を復活させた。欧州車も含め、日本で今年1~8月に販売されたディーゼル車は約10万5千台で、前年同期の2倍を超えた。
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