Excel と Access の間でデータを交換 (コピー、インポート、エクスポート) する
Microsoft Office Access と Microsoft Office Excel の間でデータを交換するには、いくつかの方法があります。
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Access から Excel にデータを移動するには、Access データシートからデータをコピーして Excel のワークシートに貼り付ける、Excel ワークシートから Access データベースに接続する、または Access のデータを Excel ワークシートにエクスポートする方法があります。
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Excel から Access にデータを移動するには、Excel ワークシートからデータをコピーして Access データシートに貼り付ける、Excel ワークシートを Access のテーブルにインポートする、または Access のテーブルから Excel ワークシートにリンクする方法があります。
注記 -
インポートという用語には、Excel と Access で 2 つの異なる意味があります。インポートとは、Excel では更新可能なデータに永続的な接続を行うことを意味します。Access では、Access にデータを 1 回移動し、永続的なデータ接続は行わないことを意味します。
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Excel ブックを Access データベースとして保存することはできません。Excel および Access には、Excel データから Access データベースを作成する機能はありません。
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目的に合ったトピックをクリックしてください
Excel で Access のデータを操作する
データ分析およびグラフ機能、データの整理とレイアウトの柔軟性、または Access では利用できない多くの機能を利用するには、Excel ブックで Access データを操作します。
Excel のデータを Access にコピーする
Access からは、データシート ビューからデータをコピーし、Excel ワークシートに貼り付けることができます。
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Access を起動し、コピーするレコードが含まれているテーブル、クエリ、またはフォームを開きます。
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[ホーム] タブの [表示] をクリックし、[データシート ビュー] をクリックします。
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コピーするレコードを選択します。
特定の列を選択する場合は、コピーする範囲の列のフィールド名をドラッグします。
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[ホーム] タブの [クリップボード] で
(コピー) をクリックします。
ショートカット キーの使用 Ctrl キーを押しながら C キーを押してコピーすることもできます。
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Excel を起動し、データを貼り付けるワークシートを開きます。
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先頭のフィールド名を表示するワークシート領域の左上隅をクリックします。
コピーしたレコードが既存のデータに上書きされないように、クリックしたワークシート上のセルの下部や右側にデータがないことを確認してください。
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[ホーム] タブの [クリップボード] で
(貼り付け) をクリックします。
ショートカット キーの使用 Ctrl キーを押しながら V キーを押して貼り付けることもできます。
Access データを Excel にエクスポートする
Access のエクスポート ウィザードを使用すると、テーブル、クエリ、フォーム、ビューで選択したレコードなどの Access データベース オブジェクトを Excel ワークシートにエクスポートすることができます。エクスポート操作を実行するときは、後で使用できるように詳細を保存したり、指定した間隔で自動的にエクスポート操作を実行するようにスケジュールすることができます。
Access から Excel にデータをエクスポートする一般的なシナリオを次に示します。
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部門またはワークグループでは、Access および Excel の両方を使ってデータを操作している。データは Access データベースに保存しているが、データを分析し、分析結果を配布するために Excel を使用している。現在、チームは必要なときにデータを Excel にエクスポートしているが、この処理をより効率的にしたい。
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自分は Access を長期間使用しているが、上司は Excel でレポートを表示することを望んでいる。そのために、定期的にデータを Excel にコピーしているが、この手順を自動化して時間を節約したい。
Access から Excel へのデータのエクスポートの詳細については、Access のヘルプを参照してください。
Excel から Access のデータに接続する
更新可能な Access のデータを Excel に移動するには、Access データベースへの接続を作成し (多くの場合は Office データ接続ファイル (.odc) に保存されます)、テーブルまたはクエリからすべてのデータを取得します。インポートする代わりに Access データに接続する主要な利点は、Access から繰り返しデータをコピーし、エクスポートすることなく、データを Excel で定期的に分析できることです。データに接続した後は、データベースが新しい情報で更新されるたびに、元の Access データベースから Excel ブックを自動的に更新することもできます。たとえば、毎月配布している予算報告書の Excel の集計を更新し、現在の月のデータが含まれるようにすることができます。
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Access データベースのデータを配置するセルをクリックします。
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[データ] タブの [外部データの取り込み] で [Access データベース] をクリックします。
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[ファイルの場所] の一覧で、インポートする Access データベースをダブルクリックします。
[テーブルの選択] ダイアログ ボックスで、インポートするテーブルまたはクエリをクリックし、[OK] をクリックします。
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[データのインポート] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。
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[このデータをブックでどのように表示するかを選択してください] で、次のいずれかの操作を行います。
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データをテーブルとして表示するには、[テーブル] をクリックします。
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データをピボットテーブル レポートとして表示するには、[ピボットテーブル レポート] をクリックします。
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データをピボットグラフ レポートおよびピボットテーブル レポートとして表示するには、[ピボットグラフ/ピボットテーブル レポート] をクリックします。
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必要に応じて [プロパティ] をクリックして、インポートしたデータの更新、書式、およびレイアウトのオプションを設定し、[OK] をクリックします。
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[データを返す先を選択してください。] で、次のいずれかの操作を行います。
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選択した場所にデータを返すには、[既存のワークシート] をクリックします。
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新しいワークシートの左上隅にデータを返すには、[新規ワークシート] をクリックします。
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[OK] をクリックします。
指定した場所に外部データ範囲が配置されます。
データへの接続の詳細については、「外部データに接続する (インポートする)」を参照してください。
Access で Excel のデータを操作する
Access データベースで Excel のデータを操作して、Access のデータ管理、セキュリティ、またはマルチユーザー機能を利用したいことがあります。Access には多くの便利な機能がありますが、特に Excel のデータに関して便利な機能が 2 つあります。
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レポート Access レポートのデザインについて十分に理解している場合、Excel のデータを同様の形式で要約および整理する必要があるときには、Access レポートを作成することができます。たとえば、グループ レポートや集計レポート、印刷されたラベル、視覚的なレポートなど、柔軟性の高いレポートを作成できます。
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フォーム フォームを使って Excel でデータを検索または表示する場合は、Access フォームを作成できます。たとえば、Access フォームを作成すると、ワークシートの列の順序とは異なる順序でフィールドを表示したり、データの長い行を 1 つの画面で簡単に表示することができます。
Access フォームとレポートの操作の詳細については、Access のヘルプを参照してください。
Excel のデータを Access にコピーする
Excel からワークシートのデータをコピーし、Access データシートに貼り付けることができます。
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Excel を起動し、コピーするデータが含まれているワークシートを開きます。
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コピーする行を選択します。
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[ホーム] タブの [クリップボード] で
(コピー) をクリックします。
ショートカット キーの使用 Ctrl キーを押しながら C キーを押してコピーすることもできます。
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Access を起動し、行を貼り付けるテーブル、クエリ、またはフォームを開きます。
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[データシート] タブの [表示] で [表示] をクリックし、[データシート ビュー] をクリックします。
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次のいずれかの操作を行います。
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レコードを置き換えるには、目的のレコードを選択し、[ホーム] タブの [クリップボード] で
(貼り付け) をクリックします。
ショートカット キーの使用 Ctrl キーを押しながら V キーを押して貼り付けることもできます。
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データを新しいレコードとして追加するには、[ホーム] タブの [クリップボード] で、[編集] メニューの [追加貼り付け] をクリックします。
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Excel のデータを Access にインポートする
Access データベースに Excel からデータを保存し、それ以降は Access でデータを使用および維持するには、データをインポートします。データをインポートするときに、Excel のデータを変更することなく、そのデータが新しいテーブルまたは既存のテーブルに保存されます。インポート操作中には、一度に 1 つのワークシートのみをインポートできます。複数のワークシートからデータをインポートするには、各ワークシートでインポート操作を繰り返します。
Excel のデータを Access にインポートする一般的なシナリオを次に示します。
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Excel を長期間使用しているが、今後は Access を使ってデータを操作したい。また、Excel ワークシートから 1 つまたは複数の Access データベースにデータを移動する予定である。
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部門またはワークグループでは Access を使用しているが、Access データベースに結合する必要があるデータを Excel 形式で受け取ることがある。それらの Excel ワークシートは、受け取り時にデータベースにインポートしたい。
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Access を使ってデータを管理しているが、チームから受け取る週報は Excel ブック形式である。このインポート手順を合理化し、毎週特定の時間にデータがデータベースにインポートされるようにしたい。
Excel から Access へのデータのインポートの詳細については、Access ヘルプを参照してください。
Access から Excel データにリンクする
Excel データの範囲をテーブルとして Access データベースにリンクすることができます。この方法は、範囲の更新は Excel で行い、同じ範囲を Access でも使用する場合に使います。この種類のリンクは、Excel ではなく、Access のデータベース上で作成します。
Excel ワークシートまたは名前付き範囲にリンクすると、元のセルにリンクされた新しいテーブルが作成されます。Excel で元のセルに対して行う変更は、リンクされたテーブルに反映されます。ただし、対応する表の内容を Access で編集することはできません。データを追加、編集、または削除する場合は、元のファイルで変更を行う必要があります。
Access から Excel ワークシートにリンクする一般的なシナリオを次に示します。
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データは Excel ワークシートで引き続き維持しながら、Access の強力なクエリ機能およびレポート機能を使用できるようにしたい。
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部門またはワークグループは Access を使用しているが、外部ソースから受け取って操作するデータは Excel ワークシート形式である。外部データのコピーは維持せずに、Access でそのデータを操作できるようにしたい。
Access から Excel へのデータのリンクの詳細については、Access ヘルプを参照してください。