南京大虐殺の図 (1975年)
400×800(cm)

1970年に原爆の図を持ってアメリカに渡りました。
ロサンゼルスの近くのカリフォルニア州立工科大学に行ったときのことです。



「例えば中国人の画家が、
日本が行った南京大虐殺という絵を描いて日本へ持って行ったら、
あなたはどうなさいます。
それと同じことです。
アメリカが行った、ひろしま、ながさきの大量虐殺の絵を
日本人画家が描いてアメリカへ持ってきています。
わたしたちがその展覧会をしています」
と、ある大学教授はいいました。



ちょうどそのころはベトナム爆撃が盛んに行われていました。
ソンミの虐殺もそのころでした。
戦争反対の「原爆の図」をアメリカで展覧することはたいへんなことでありました。


わたしたちはアメリカで南京大虐殺のことを聞こうとは
夢にも思いませんでした。
捕虜5万、非戦闘員35万人。
1937年、日本侵略軍に虐殺された人びとは、
南京だけで、広島長崎の犠牲者に匹敵する大量虐殺であります。
略奪、放火、強姦、最後にはすべて殺害して捨てたのです。
ありとあらゆる惨劇がくりひろげられたのであります。




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