|
|
東京都足立区に40円のラーメンは実在した。その名は『こぶつゆラーメン』。
友人から「足立区に40円のラーメンがあるらしいから食べに行こう」という連絡が来た。400円の間違いではと聞き返したが、40円で正しいらしい。
40円なんて駄菓子の値段じゃないか。いってみたらベビースターにお湯を掛けたラーメンだったなんてオチのような気もするが、さてどんなラーメンなのだろう。 路線バスに乗って40円のラーメンを食べに行く40円のラーメンを出す店は、足立区の新田という場所にあるセキノ商店。この情報を教えてくれたのは、しみったれた先輩としておなじみのスズキナオさんである(記事参照)。なんでもたまたま観ていた若者のカリスマ的なラッパーのインタビュー動画に、ここのラーメンが出てきたのだとか。
セキノ商店は荒川と隅田川に挟まれた場所にあってどの駅からも遠いのだが、調べてみると路線バスで西新井駅や赤羽駅からいけるらしい。 路線バスで行く40円のラーメンツアー。男の二人旅としては最高のテーマだ。 どの路線からも遠いけど、バスの路線がたくさんあった。
この店にはまだナオさんもいったことがなく、営業時間が何時なのか、本当にラーメンが40円なのか、そもそもその店が実在するのか、あらゆる面で未確認らしいのだが、だからこそ行くべき価値があるというものだ。
もしやってなかったとしても、それを笑い話に赤羽あたりで飲んで帰るだけの話である。 セキノ商店は自転車屋なのかナオさんとは最寄りの路線が違ったので、私は東側から、ナオさんは西側からバスで向かっての現地集合。
ナオさんが調べた住所を頼りに、約束の時間よりも少し早くやってきたのだが、その住所の場所にあったのは、民家とも店とも判断が付かない建物だった。 定休日なのか閉店しているのか、とにかく営業している気配がない。どうやら今回はハズレのようである。 5年前までは営業してたんだろうなという店構え。
とりあえず一旦この場所を離れ、近くの河原を散歩して時間をつぶす。携帯電話で撮影した店の写真をナオさんに送ると、「はは!これが店ですか?」という返事が返ってきた。川では小さなボラが群れていた。
そして約束の時間に戻ってきて、ばつの悪そうな表情で反対側から歩いてきたナオさんと合流し、しばらく店の前で様子をうかがう。 「どーもすみません」と恐縮気味のスズキナオさん。
店の前には、さっきまでいなかった小学生が座ってDSをやっていた。そしてその横には自転車のチューブがたくさんぶら下がっており、自転車屋であると主張するノボリが立っていた。
どうやらここは定休日の自転車屋さんのようである。40円のラーメン屋という話はどこから出たのだろう。あの子供らはここの子だろうか。 ラーメン屋の要素はゼロですね。
さらにしばらく観察していると、向かって右側の入り口から、子供の影がチラッとみえた。
ここの家の子供という可能性が高いけど、もしかしたらこっち側がラーメン屋なのかもしれない。 ところで自分たちが不審者だと思われやしないかと、今とてもヒヤヒヤしている。 「別に怪しくないですよ」と口に出しながら偵察にいく怪しいナオさん。
開けっぱなしのドアを恐る恐るくぐると、そこには予想外の展開が待っていた。
|
||||||||||||||||||||||||||
|
| ▲デイリーポータルZトップへ |