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 東京都江戸川区にある中核派の拠点ビル「前進社」でメンバーの男性を監禁して屋上から転落させる事件が5月にあり、警視庁は、いずれも中核派の活動家で福島市野田町、古郡陸(ふるこおりひとし、32)と仙台市青葉区川内三十人町、石田真弓(28)の両容疑者を監禁致傷の疑いで逮捕し、29日発表した。ともに黙秘しているという。

 公安部によると、2人は共謀して5月3日午後9時半ごろから同月7日午後3時10分ごろの間、拠点ビルの会議室に20代の男性を監禁。5階建ての屋上から転落させ、骨盤骨折など3カ月のけがをさせた疑いがある。

 捜査関係者によると、男性は2人と同じメンバーだったが、内部情報を外部の人間に漏らしたとして、反省を迫られていたという。逃げ出そうとして屋上から転落し、一時は意識不明の重体になった。