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 原爆や原発をテーマにした作品を発表している長崎市の漫画家、西岡由香さん(50)が、長崎で被爆し語り部を続けてきた故片岡ツヨさんの半生を紙芝居に描いた。「片岡さんから受け取った平和のバトンを紙芝居を見る人たちに手渡したい」。西岡さんの思いだ。

 原爆の非人道性を次世代に継承するため紙芝居を制作し、上演している同市の市民グループ「紙しばい会」から「片岡さんを描いてほしい」と頼まれた。

 片岡さんは24歳のときに被爆した。顔の右半分に大きなケロイドが残ったが、「自分を平和の道具に使って欲しい」と語り部や平和運動に取り組み、昨年末に93歳で亡くなった。