28日午後9時45分ごろ、三重県伊勢市尾上町の山林から「記念碑の近くで人が倒れている。心臓マッサージをしている」と119番があった。伊勢署によると、倒れていたのは同県松阪市久保町の高校3年波田泉有さん(18)で、消防隊員が駆け付けたときには既に死亡していた。胸に刺し傷があり、殺害された可能性があるとみて調べている。
同署によると、現場には波田さんの母親や119番した少年(18)ら波田さんの友人計約10人がいたといい、詳しい事情を聴いている。
近隣の住民によると、波田さんとみられる少女が「死にたい。殺してくれ」と話していたとの情報がある。同署が確認を急いでいる。
遺体のそばで血が付いた包丁のような刃物(刃渡り約20センチ)が見つかった。県警は、血液が波田さんのものか確認を進めている。また、遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。
波田さんは伊勢市内の私立高校に通っており、28日も登校していた。発見時、制服姿で靴も履き、着衣の乱れはなかった。使っていたかばんも遺体のそばに落ちていた。(共同)