歴史知の百学連環

諸学は相互に連環し、自然と社会、世界と人間、それらは相互に連環している。それは歴史知を形成する。それは身体知を形成する。

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技術の軍事利用に反対

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ドイツの自動車産業フォルクスワーゲン社(VW)がディーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていた事実が明るみに出ています。私は21世紀に入ったころから職場の大学で技術者倫理を講じ、たとえば次のような問いかけを行ってきました。信頼される技術とは、倫理性が担保されねばなりません。ごまかしや粉飾は言語道断です。いわんや、国防などと称して軍事に利用されるようであってはなりません。何しろ、私の所属する大学のモットーは、「技術は人なり」なのですから。

[問] 技術開発におけるリスク評価について、以下にあげる技術(製品)の一つを例にとり、詳しく説明しなさい。 [農薬(殺虫剤)・アスベスト(石綿)・ディーゼルエンジン]
[解答例] 農薬は、作物を有害な様々な生物から保護するために使われる薬剤をいう。例えば、除草剤、殺菌剤、殺虫剤などがある。これらの農薬は効果が長く持続することが重要だが、必要以上に効果がありすぎたり、効き目が長続きしすぎたりすると、作物や土壌に残留して環境に悪影響を及ぼすというリスクが発生する。特に家庭で使用されるシロアリ防除剤や殺虫スプレー、蚊取りマットなどについては、リスクが大きいと言える。農薬は生物にとって基本的に毒である。この毒性が駆除対象の生物に発揮されると薬となり、人体や住環境に発揮されると毒に変わる。つまり、開発する側としては、農薬は全面的に毒ではないものの、消費者が農薬(殺虫剤)を使用する対象や場所を十分考慮しなければならない。
 一方、アスベストは開発当初そのリスクを発見できず、数十年して中皮腫患者が出始めたころからリスクが問われだした。またディーゼルエンジンは、車の台数が少ない時代にはさして問題にならなかったが、1980年代後半からディーゼルエンジン主体のRV車が急増し排ガスが多くなった結果、規制の対象として論議されることとなった。
 すなわち、農薬はその効果が毒となるケースをリスク評価することになるのに対して、アスベストは当初から毒性のみがあって製品化すること自体に問題があった。さらには、ディーゼルエンジンは車社会の進展とともにリスクの増大が認められるものといえる。

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