思いだすままに……(10)
息子が座っていた運転席の事故写真がある。
事故日から、ずいぶん時が流れ過ぎて行ったが……
今だにこの写真を見ると、辛くて涙が出る。
あの時、あの瞬間、……
この車のシートに、確かに息子は座っていた……。
① シート背もたれ部分の下部、リクライニングレバーのギアー部分が、追突の衝撃で外側に飛び出している……(この現象は追突事故の時によく見られる)
② ハンドルが真円で残っている。
(事故の瞬間、人間はハンドルを握り締める。そのためにハンドルは衝突方向に大きく変形する。対向飛び出しをしたという中央線には、凸凹の車線逸脱防止装置が埋め込んであり、ハンドルが真円で残る事は有り得ない。何らかの理由で、手を離していたとしたら、遺体は、本人確認ができぬ程に損傷する)
③ 車体前部のエンジンやラジエターの、衝突時に起こる後方移動がまったく見られない。
④ 軽自動車が大型貨物車と激突すれば、軽自動車と大型貨物車の重量、質量から、衝突の瞬間に、軽自動車は大型貨物車から弾き飛ばされる。
もしもスピン回転をして横すべりをしながら激突したなら、尚更の事、大型貨物車から弾き飛ばされ、大型貨物車の下に入り込む事は有り得ない。
息子は、その生涯に於いて小額ながら真面目に納税してきた。
事故死の内容に異を感じ、真相追求をする事は親として当たり前の事だが、法治国家としての人間の死亡記録は、真実でなければならない。
間違いない！
大型貨物車を運転していた西○運○、高○英○の追突だ！
この事故を現場で確認しておきながら、何故、林○、河○、二名の警察官は、軽自動車の対向飛び出しと判断したのだろうか ？
○条署近くにある西○運○との日常的な交流が、判断を狂わせたのだろうか？
それとも、何らかの利害関係が働いたのか…… ？
これで息子の顔や身体に、一切の外傷も出血も無かった事が理解できる……
決して、対向飛出しの事故では無い ！
私は確信した。
西○運○、高○は偽証している！
二人の警察官に正義は無かった…… ！
二人の警察官に事実を追求しようとする熱意も無かった…… ！
