思いだすままに…… (9)
平成18年5月26日、
京都地方検察庁より、西○運○、高○英○を不起訴処分とする。
と言う、通知を受け取った。
不起訴理由は確認できない。
私は、弁護士に実況見分調書の取り付けを手配してもらった。
手元に実況見分調書の控えがある。
最初の一ぺージが開けない。ページをめくる手が震える。
一言一句、丁寧に丁寧に読み進んだ。そして、添付されてある事故写真を見た。
私は、現場検証写真を見て、絶句した。
これが、軽自動車の飛び出し対向正面衝突 ?!
何故、警察は、西○運○、高○の、
「軽自動車が、中央車線を飛び出して衝突してきた。驚いてブレーキを踏んだが、間に合わなかった」
と言う証言を認めたのだろう。
あまりにも現場検証がずさんだ!
それとも西○運○と警察担当者の癒着か打算があったのだろうか ?
西○運○関係者が、画像の奥で写真をとっている。
彼等は、これが追突事故であろう事は分かっていた筈だ。
せめて、この時、どのような現場状況であったのか説明を受けていれば……
せめて、この時、辛いだろうが、現場写真の一枚でも見せてもらえていれば……
軽自動車の対向飛び出しとするには、あまりにも不合理な現場だと感じ、声を大にして、抗弁 してやれた。
息子のために……
そう思うと、無念でならない……。
この写真を確認できたのは、運転手の高○が不起訴になった半年後だった。
対向飛び出し正面衝突事故。
息子に全責任ありとの決定が、高○の証言により、事故後1時間ほどで確定され、実況見分調書が作成された。
息子の無念は、如何ほどのものだろう……。
仇を取ってやらねば……
父親として……
私は、そう決心した !