土曜日にお通夜、日曜日に葬儀(告別式)があった。本来、本日日曜日は予定で埋まっており告別式なんぞには行けることはなかったんだが、やむなく行くこととなってしまった。もうおはずかしいやら、腹立たしいやらの話。
亡くなられたのは私の知人のご母堂様。知人といえどさほど親しくない。ここ10年以上合っていない。メールで回覧が来たのでいこかということになった。ただし日曜日は用事があったので土曜日のお通夜に行くことにした。場所は自転車で15分程のところ。お通夜はギリギリ間に合うぐらいの時間でしか行けなかったが何とか間に合った。息を切らせて大きな式場に着くと案内役の人が話しかけてきた。
案:鈴木(仮名)様のお通夜ですね。お急ぎください。
私:ハイ!すいません。遅くなって・・・
急ぎエレベーターに乗せられ4Fに向かう。もう親族の方も立ってざわざわされていた。そこへ急いでお焼香する。ふっと写真を拝むと???男性の写真が・・・。???はて御尊父様だったのか?拝んだ後ご親族様にご挨拶するもだ~~れも知った顔がいない。親族と思われる方に記帳を進められ記入するも他に誰も書いていない。その方に「密葬なのですがよくお越しいただきました。故人とはどのような御関係でいらっしゃられましたか?」と尋ねられた所で
「あ・・・これ違う通夜だな・・・」
と気付いた。どう見ても故人様とは年齢で50歳近く異なる。が、私も御老人を相手にする商売でもあるので、適当に話を合わせていると、どんどん親族の方に囲まれてお茶を出されて延々とお話をさせられた。なんとかおいとまさせていただいた。おいおいどうなってんだよ・・・と1Fに戻り本日の予定を見ると・・・なななんと!!!同じ鈴木さんが同じ時間に2件あるじゃんか!!おい!!なんでよりによって密葬の方に誘導するのよ。と案内役に詰め寄った。
私:同じ鈴木さんが2人あってなんで確認せんとわざわざ密葬の方に誘導するんですか!違う方じゃないですか。
案:すいません。ご親族から1名ギリギリに遅れてこられると、連絡があった所でしたのでつい・・・。
私:恥かいたじゃないですか。これ(なんていうか分からんが結婚式でいうところの引き出物)どうしたらいいんですか!
案:大変申し訳ございませんが、故人様を拝んでいただいたのでしたらそちらはお納めいただいてもよろしいかと思います。
私:じゃあいいわ。喪主が鈴木〇〇さんの方に案内してください。
案:それが・・・誠に申し訳ございませんが終了されました。
私:え~~!!ありえないよ!それ。お通夜って結構遅めまで開けてくれてるんじゃないの?
案:いえ。時間で区切らせていただいておりますので・・・。
私:え~~!!明日来られないから今日来たのに!どうしてくれるの!
案:おそらくそちらの通夜は来られた時には既に終わっていたと思うのですが・・・
私:え~~!!ありえないありえない!僕ここ着いたん7時58分やで、電話で8時頃までって言われたよ。
完全なクレーマー状態に見えるが絶対に私の方が正しいと思う。だが終わってしまったものはしょうがない。せっかく豪勢な建物の正面玄関にガードマンに無理言ってチャリをど~~んと横付けしてさせてもらったのに、帰りは職員に丁重に見送られ無念の帰宅となった。
さてどうしよう。明日(もうすでに終わっているが・・・)はちょうどその時間に約束があるのに・・・。まてよ少し時間をずらしてもらったら大丈夫か?お葬式は12時から。大切な会議の司会は13時から。式場を12時20分に出れば間に合う。どうせお焼香するだけなので10分もあれば帰られるだろう。12時ジャストに行こう。
で・・・日曜日(本日)。万全の態勢で11時50分に到着。いいよ~。間に合う間に合う。さあさあ受付も順調。鈴木姓も本日は1人を確認済み。あとはお焼香を・・・。と、昨日とは違う案内人に別室で待つように指示される。
12時ジャストにお経が唱えられ始める。ささ早く誘導してよ・・・。5分。10分。いっこうに呼ばれん。もうリミットが近い。案内人に「お焼香まだ?」と聞くと、まだ始まっていないし、もう1階上に100人程待たれているとのこと。
みんなどんだけ早く来てんねん。とイライラも最高潮。リミットの20分がきた。案内人曰く、大体30分ぐらいしてから始まると思います、とのこと。ダメだこりゃ・・・。
さあ、どうしよう。葬儀をとるか、大事な大事な先方や元上司・先輩・後輩が来る大事な会議をとるか。というより会議に遅れるのはありえないことである。これが親密な方の葬儀ならいいのだが、非常に親密度の薄い知人のご母堂様というのも悩ませる要素。まあ知らなかった私が悪いが、お焼香はもっと早い時間からサッサとさせて欲しいな~。結局密室に閉じ込められてのお焼香待ちで、しかも友人も結構いるので選択肢は決まった。上司にメールで連絡。
私:「すいません。お葬式が長引いてまして遅参確実。」
上:「なに!?誰?身内?」
私:「いえ。知人のお母様です。」
上:「なら抜けてきてください。」
私:「お焼香が始まらないんです」
上:「知らん!」
で、終わり。もうどうにでもなれ!ってことでお葬式に集中。結局お焼香が始まったのは12時25分。自分が出来たのは12時40分。なんとか10分遅れで到着。理由を説明しことなきを得る。故人のご冥福はお祈りするが、もう本当にとんだ週末だった。
紛らわしい名前はフルネームで確認することは大事なことだ・・・。