BMW X6 3.5。
要塞のような車。前顔はちょっと尖った顔だが、後ろ姿は完全にバランスが崩れている。ヒップが高い。人間のヒップが高いのは褒め言葉だが、車のヒップ高は不安定さを示すと思う。横の姿は非常に特徴的。まあカッコ悪くはない。
車に乗り込む。もっと低いかと思ったら、普通のSUV並みのヨッコラショ状態で乗りこむ。ちなみにドア超重厚。閉めたら「ボォムッ」となる。ドライビングの姿勢はとりやすい。ルームミラーから後を見るも覗き穴程度の視界。ディーラーのお兄ちゃんが「オーライオーライ」とバックで公道まで誘導してくれたが、どうやって公道にたどりついたか記憶がない。ぶっちゃけ恐怖しかなかった。
エンジン全開。そこそこの加速。これぞ「可もなく不可もなく」の典型。エンジン音はまあまあ聴かせてくれる。ただし昔の直6に比べれば散々たるものだ。今でも私はE34の535DOHCバージョンがBMW史上最高の音色と思っている。
この車の真骨頂は雑誌にも載っているようにコーナーリングだ。とにかくアンダーが出ない(もちろん超素人の私レベルでの話)。コーナーリングを楽しむのに一番なのは高速道路本線にたどり着くまでのカーブ。結構Rがきついカーブも、ゆわkm/hでカーブに突入してもまっったく動じず、もちろんノーズダイブのかけらも見られず。ちょっと不自然なぐらいだ。まあそのかわり人間が傾きまくったが。
高速直進安定性はまあまあ。いつも書くが、私の定義は以下だ。
「以前は高速道路の直進安定性はベンツの圧勝。CクラスとBMW7シリーズでもCクラスに軍配を上げていた。でも最近はいい勝負。それはベンツが明らかに落ちたから。BMWが上がってきたわけではない。でもこれはメーカーの特徴の違いで優劣ではない。技術が進歩した今でも高速安定性とハンドリングの軽快さは共存できないと思っている。」
BMWもアクティブステアリングにしてさらに高速安定性が落ちた印象もある。
内装は可もなく不可もなく。クオリティーは低くないが最新のBMWの内装からは1歩後退している。まあ当たり前か。内装でよかったのは「シートベンチレーションシステム」。要はイスのクーラー。あれいいわ!ほんとにお尻が全然蒸れない。あれいくら?10万ならいいけど、20万以上ならちょっと考えるかな。
結論:でかいわ!!
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