値段が全然違うんだけどせっかく最近乗ったので強引に比較。と、比較の前に両者共通のこと・・・馬力過剰申告しすぎ!!RXは4500cc相当なんてありえない。4000cc相当だろう。カイエンは確か380馬力ぐらいを表示していたはず。単純にエンジンとモーターの馬力を足しているだけというお粗末な馬力表示。カイエンSと20馬力しか違わないなんてありえない。エンジン333馬力+モーター7馬力ぐらいの合計340馬力ぐらいだろう。RXは前回書いたがRX450hをRX400hにしなさい。カイエンはカイエンSハイブリッドからカイエンハイブリッドに名称変更すべき。Sを名乗るようなレベルにない。まあそれにしてもこの2車共にメーカー自ら過大評価しすぎ。SUVの重さを考慮しても納得いかない。これが両者に共通して感じたこと。
さて外観から。今回外観を比べるものではなくハイブリッドとして比較するのだが一応・・・RXいいんだけどちょっと増殖しすぎだな。都市部では大増殖。まあデザインは洗練されていると思う。カイエンはものすごくおとなしくなった。初代の後期モデルを私は「ヤンキーバージョン」と大非難したのだが、フルモデルチェンジしてすっかりおとなしくなった。ポルシェというスポーツメーカーの看板しょってるので難しいな。でももう少し迫力が欲しい。ただしマイチェンでまたエアインテークをガバ~っと広げたド迫力すぎるものは出さないでね。
走る、曲がるはポルシェの勝ち。RXハイブはエアサス、カイエンハイブはコイルサスにもかかわらず、曲がるはカイエンの圧勝。RXは優雅にロールするのでだが、前も書いたがハンドルが軽すぎる。カイエンハイブはサーボトロニック標準にもかかわらず、とっさのハンドリング時や駐車場での切り返しでは、まだRXよりハンドリングが重い。
加速はカイエンハイブの方がよかった印象あり。というより全然上だった印象あり。0-100kphとかの詳しい数字的なものは知らんが、エンジン比較だと
RXハイブは3.5L+モーター
カイエンハイブは3L+SC+簡易モーター
う~ん。微妙だけどやっぱりスーパーチャージャー+モーターという低速トルクの塊であるカイエンの方がいいのだろうか。明らかに差があった。まあ馬力もRXは表示が300馬力だから妥当かな。RXはイイ言い方をすればジェントルな加速。決して遅くはない。
乗り心地は、意外とイーブン。カイエンのコイルサスの出来の良さに敬服。このレベルの車重の車はエアサスでないとだめという私の考えを覆した車。逆にRXはエアサスにもかかわらず結構ソリッド。まあ試乗したのがRXがオプションの19インチでカイエンが標準の18インチ。ポルシェがこのクラスに19インチや20インチを標準にしないのは好感が持てる。見栄えは悪いが乗り心地重視だ。
走行中気になったのは、カイエンハイブのカックンブレーキ。あれ重傷だわ。それに比べてRXのブレーキのナチュラル感はすばらしかった。ただし急制動時の効きに関しては知らん。ちなみにカイエンの他のグレードのSやターボに関してはもう少しブレーキにしっかり感を出して欲しいと思った。カイエンハイブはカックンブレーキが怖くて試乗中「ドンッ」とブレーキを踏み込めなかった。
また走行中や停止時、発進時のエンジンのON・OFFはカイエンは若干車体がブルッっとなる。でも神経注がんと分からない。その点RXはぬかりない。もう完璧。いつエンジンかかって、いつ止まったかが全く分からん。
RXハイブリッド:ハイテクサイボーグSUV
カイエンSハイブリッド:取り急ぎポルシェからこんなん出ましたハイブリッド
という感じかな。ハイブリッドということに関しては、大人と子供程の差がある。ポルシェのカイエンを買う時にあえて積極的にハイブリッドにする必要はないと思う。逆にRXはぜひハイブリッドを勧める。完成度は相当なもんだ。