よく、「高速安定性のいい車」とあるが、正直制限速度80km/hの日本では外車も国産上級車も変わらんと思う。ただし「120」km/hからは俄然変わってくる。もちろん国産車にその速さで安定性を追及し開発する義務はない。
私は高速安定性も大事だが、他に高速道路では「安心感」と「疲労の少なさ」も大事だと思う。安定するから安心だし疲労も少なくなるんじゃないの?という考えもあるかもしれんが私は違う。例えばポルシェ。現行カイエンと先代の911。「高速安定性」はやはり911に軍配があがる。でも他の「安心感」と「疲労の少なさは」断然カイエン。よって高速道路での運転のしやすさは断然カイエン。まず「安心感」は視点の高さから得られる。そして「疲労の少なさ」は車内の快適度(乗り心地や室内の広さなど)とリンクすると思う。スポーツカーである911は視線が低く狭い空間なので高速道路での安定性はあるが快適性は劣る。
そんなこんなで私が一番快適に高速道路を移動できると思っているのは、私が知る限り「カイエン」だ。いま日本で購入できる一番のGTカーはカイエンだと思う。ベンツSクラスよりも快適。Sクラスは高速域ではもう少しハンドルを重くしてもらわないといけないと思っている。BMW群は高速域のハンドルの遊びをもう少し大きくして欲しい。いつも書くようにBMWの高速域でのハンドリングは高級国産車とあまり違いを感じない。もちろん多少の常識範囲外を超えたスピードまでの話。カイエンの高速域での弱点を強いて挙げれば、ブレーキ性能はちょっぴり厳しいし、車がもっと速く走れと誘惑するのが玉に瑕というところ。
.