前回レクサスの成功度を書いたので、今度はそれにからめてポルシェのブランド力について考える。今、ポルシェは経営状態もよく、ブランド力もあり、順風満帆だと思う。15~6年前と比べると天と地の差。その上ポルシェの新車ユーザーは日本のハイエンド層がほとんどだと思う。安い4シーターがないから当然だろう。そこで経営をさらに盤石にするためには新しい顧客が必要。そのためにはポルシェ側から自ら降りてこないとだめ。ということでカイエンとパナメーラの弟分を開発、発売間近というわけだ。
私の担当者は「忙しくなる、忙しくなる」ばかり繰り返している。もちろん新規雇用も必要だろう。いいことだ。
でも…顧客である私からすると、正直「おもしろくない」である。今や「ベンツに乗ってます」って言っても「ベンツにもピンからキリまで車種がある」のはみんな知っている。私は有名メーカーでそれがないのが唯一ポルシェだと思っていた。それが『直4を搭載する量販SUVポルシェ』(928や968とかとはちょっと意味合いが違う)となると、…なんか嫌だ。理由は漠然としているがなんか嫌だ。いつ行っても空いていておしゃれなディーラーが、ゴミゴミと商談コーナーが増えたり、子供遊具コーナーとか作られたり、東京ウォーカーが置かれていたり、日曜日には「のぼり」が置かれたりしないかが心配。
担当者は、「ポルシェはある程度こちらからお客様を選んでいます。私もここでは買っていただきたくないことを正直に言わせていただいたお客様もいますし、納期を待てない人は『残念ですがベンツやBMWにどうぞ』と言います。」と自信を持って言っていた。これからはそうはいかなくなるだろうな。あぁ危惧してやまない。最低価格を4シーターは600万円以上でお願いします。ヨンキュッパなんてやめてね。
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