いつも書くが、所有する3台はそれぞれに個性がある。3台ともドア4枚というのは、私の選択的個性に少々欠ける面もあるが…
で、最近つくづく思うのだけれど、『ベンツC200っていい車だなぁ~』ってこと。ここで言う「いい車」とは決して愉しむ車という意味ではない。運転が楽ということである。だから最近無意識にこの車を選択していることが多い。
もちろん他の2台は結構サイズが大きいので取り回しにハンデはある。じゃあ、仮想で他の2台のサイズをCクラスと同じにしたらどうか?やっぱりCクラスが楽だろう。それはハンドリングと乗り心地に尽きる。ハンドリングはカイエンSはC200の後に乗ると、非常にもっさり感があるし、グランクーペは逆にクイックすぎる印象があるのと、タイヤと地面の接地感がダイレクトすぎる。もちろんそんな車がBMWであるし、カイエンはいくらポルシェでも2トン以上ある4WD車をスイスイと動かすのは容易ではないのだろう。
乗り心地は高速域ではカイエンがダントツ(標準タイヤ)だけれど、私が大好きなこの車のサウンドは万人受けはしないだろう。
C200の高速乗り心地はグランクーペより一歩上をいっていると思う。もう何度も何度も書くが、ランフラットタイヤでBMWは相当損をしている。以前より圧倒的に改善されているが、やっぱりダメ。アクティブステアリングも車庫入れ時は重宝するが、高速域では少々ナーバスな印象が残る。C200もアバンギャルド仕様(これしか選べなかった)で、ぶっといタイヤを履いているというハンデがあっても、それでも、ランフラットタイヤに勝る乗り心地を得ている。
高速道路での直進安定性はもうカイエンSの圧勝。これも何度も何度も書くが、ベンツはメルセデス自身が主張する「アジリティー」を獲得した代償として以前のような「矢のような直進安定性」を失った。でも私はこれでいいと思うように最近なってきた。やっぱり運転しやすいもん。船の舵のような以前の大きなステアリングをユサ~っと操作するより、今の方が街中で乗り易いし、高速道路でハンドルに指一本乗っけてぶっ飛ばす機会なんてほとんどないから。
C200なんてパートナーの定番車としか思っていなかったが、これほんといい車。特にこのマイチェン後のC200は完成度最高と思う。でも…この車だけじゃつまんない。
もう1つ、次期Cクラスはまたまたサイズアップするらしい。4550×1750ぐらいでいいじゃないの。そろそろ安全獲得のためにサイズアップするんじゃなく、最近のエンジンと同じく、車自体もダウンサイジングしつつ安全性も確保するように精進してほしいものだ。