ポルシェニューボクスター: おそらく最高の剛性を持つオープンカー。フロアーがカッチリしている。「ねじれ」や「よれ」の感覚が一切ない。ただオープンにしていないんだけれど…。加速はそれなりに速いという感覚。ブレーキは硬質!!安心感抜群!曲がるのも自分を中心に回旋している感覚。乗り心地はややハードだけれどバタバタやゴツゴツ感はない。昔からそうだけれどポルシェは内装にもう少し力を入れた方がいい。最新のベンツに比べたら、もう圧倒的な差!ピュアスポーツメーカーじゃなくなったんだから。
ベンツE250AV: なぜかE350AVではオプションの「AMGパッケージ」が標準でついてくる、見た目重視のお買い得車(背伸び車)。直4特有のエンジンのザラツキはあるけれど、これしか知らなければこれで十分!と思えるくるま。
ベンツE350AV: Eクラスの基準車。静粛性などE250よりはるかに上質な車。ただSクラスに比べると内装などは3クラス以上格下の車に見える。乗り心地、運転感覚などはSとCの中間というより、かなりCクラスよりの車。
レクサスIS300h: 最近のレクサスの品質の良さに驚いた。カチッと感もある。走りはエコに寄りすぎだけどそういうコンセプトなのでしょうがない。国産車もついにここまで来たかという感じ。ただ値段が値段だけれどね。
NEWレンジローバー: これ今年一番驚いた車。とにかく運転しやすい。試乗した中で一番大柄にもかかわらず車庫入れも出来た。なぜか、四角いマスの車だからだ。とにかく車両感覚がつかみ易い。絶壁デザインのため(旧モデルよりはラウンディッシュだけれど)四隅がしっかり把握できるのと、ABCピラー共に細く、視界360度ガラスでサラウンドされている為、周りの状況が把握しやすい。運転姿勢もアップライトなので表現は悪いがトラックの運転感覚。エンジンは今は亡き5000ccN.A.。よかったけどなぁ~。乗り心地は意外とドイツ車チック。内装はSUV界のロールスロイスとの例えは言い過ぎと思った。値段設定はやや高め。
トヨタクラウンHV ロイヤルサルーン: クラウンを現代のトヨタ風にして作るとこういう車が生まれるのだろう。日本で一番保守的な客層にも「今やハイブリッドは特別ではありません。どうぞ世界基準のトヨタ車を安心してお乗りください」ということ。現にそうだ。HVを全く意識しなくても普通に走り曲がり止まる。回生ブレーキの違和感が解消されたのが大きい。ただアスリートとロイヤルで、もう少し乗り心地に差をつけて欲しかった。意外とハード。あと直4のネガはやっぱりある程度ある。
トヨタクラウンHV アスリートS: ロイヤルと比べ、外観の違いやシートの違いはあるけれど、メカニカルの差はあまりない。3500ccのV6って必要??それなら前モデルの3500ccHVがいいんじゃない?
スズキワゴンR:これ辛辣な試乗記になったけど、安全性向上の為一般車が全幅を拡大し、クラッシャブルゾーンを設けるためバンパーに余裕を持たせ全長も拡大する中、すべて規格内に納めなくてはいけない軽自動車は限界があるだろう。与えられた中で工夫し、技術を切磋琢磨させるのはいいけれど、いかんせん国内3~4社での切磋琢磨。『日本の交通事情に合った便利な乗り物』よりも現代の安全基準に準ずることが先である。このままじゃ同じスピードでもベンツSクラスにぶつけられた人が助かって、軽自動車にぶつけられた人がお亡くなりになるなんてことになりかねない。軽自動車の規格は日本の道路事情にマッチした車だが安全性はマッチしていない。
今回他で試乗したアクアや同じスズキのスイフトなんかは、本当に日本のコンパクトカー?と疑うような素晴らしい出来映え。値段もコンパクトカーに比べると軽自動車は割高感すら感じる。意外と軽の新車は高い!
軽は自動車税も相当優遇されているのを今回の一連のニュースで初めて知った。それならグローバルに切磋琢磨しているコンパクトカーを減税すべき。軽自動車を米のように国が精一杯守ってもそこには何も残らない。
VWゴルフTSIハイライン:パーフェクトコンパクトカー。っていうかもう全幅1800㎜になっちゃったね…。走りの硬質感、内装の上質感ともになぜあの値段で提供できるの?日本車はいいベンチマークができたから頑張って追い越してほしい。追いつこうと思うといつまでたっても後塵を浴びる。早すぎるフルモデルチェンジは顧客無視として断罪するが、あの乗り心地を味わうと「あ~こりゃいいわ」と誰でも納得ずるはず。加速もよいし、DSGも非常にナチュラル。ただブレーキは回生ブレーキでカックンとなる。トヨタの回生ブレーキより数段落ちる。最高の実用車。
トヨタアクア:かなり衝撃を受けた車。HVの出来栄えもさることながら、このクラスの走りにびっくり。もう日本車は「やわ」ではない。とにかくよく曲がる。安心してハンドル切れる。ロードノイズがうるさいのでタイヤだけね…お金に余裕があるならタイヤをレグノにすればどうだろうか?非現実的か…プリウスよりこっちがいい。ただほんの少々割高かな…
BMW MINI ONE:あまり納得いかなかった車。自分がもうおじさんになった証拠か?ガタガタゴトゴト、ウォンウォンブンブン騒がしい車。このクラスは日本車が相当頑張ってきている。もちろん重厚感とダイレクト感はあるが、『あ、ドイツだな~』感はあまりない。そんな車なんだろうけどね。