自動車辛口批評 時々 世の中批評

デザインを中心に色々自分目線で批評 時々世相も斬る
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2015年04月26日21:25
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試乗記
 3月の寒いとある日のこと。ポルシェを所有している知人達で集まって試乗会をした。
誘われた時は正直気が進まなかったのだけれど、レクサスRC-Fを持ってきてくれる友人(の奥さん)がいたので、それ目的で参加した。ところが直前になってその友人の奥さんに用事が出来てRC-Fあえなく棄権。もうガックシ…

参加した車は
マイチェン前のカイエンS(私の)
ケイマンGTS
ニュー911カレラ
マカンS
マイチェン後のパナメーラハイブリッド

 何故参加に気が引けたかというと…そう、みんなぶん回すから。去年余裕たっぷりだったタイヤをあえて交換したところなのになぁ。

 さてまずはケイマンGTSに乗せていただく。3400cc・340馬力・トルク38・車重1380kg(大体)。リッターあたり100馬力だからかなりのチューンだ。右ハンドルPDK仕様。オプション満載で総額1300万円以上とのこと。大体外装色に50万円かけるなんて不思議な奴(後輩です)。総走行距離は5700km。
 
 外観から。この車ホント美しい。まだ旧モデルも十分かっこいいが、このニューモデルのデザインは素晴らしいと思う。MRならではのデザイン。面白かったのはツインブラックマフラー。最初ガソリンのススで汚れているのかと思ったら然に非ず。

 カギをもらいそそくさと中に入る。ドア剛性はまずまず。2ドアなので少々重くて、フレームレスなのでセダン系より少々剛性感が落ちる感じはしょうがない。
 コックピットは最近のポルシェに共通するもの。センターコンソールにずらずらとスイッチが並んでいる時代錯誤なものだが、山ほどあるオプションを全部付けたときのことを想定するとやむを得ないのだろうか。普段SUVに乗ることが多いので、シートに座ると普段との景色の違いに焦り、シートリフトを上に全開し少々落ち着く…って手動じゃん!ここはオプションにしなかったのね…。ハンドルは珍しいアルカンターラ生地。シートも体に触れる部分はアルカンターラ。ルーフもアルカンターラ。ダッシュボードの形状は911の絶壁タイプより優しいラウンド形状でなじみやすい。後方視覚はまあそこそこ。
 気になったのは2点。メーターに出る日本語。明朝体でなんだか「和」を感じる…。もう一つはやや致命的。アクセルが左に相当オフセットされていること。走り出すと気にならなくなったけれど、初めてアクセルに足乗っけようとした時は足が空振りした。しばらく自分が左を向いて運転していないか気になってしょうがなかった。

さて早速エンジンを掛ける。なんじゃこりゃ。私のカイエンのスポーツエグゾーストシステムなんて比じゃない。「ボワヮヮヮヮ~~ン!!」と轟音を奏でてエンジン点火。アイドリング時も「ボッボッボッ」といかにもアナログなサウンドを聴かせてくれる。相当ヤンチャな車の可能性あり。ミラーなどを調整する。ちなみに電動開閉式ドアミラーもオプションとのこと。シートは硬質で、サポートもしっかりしている。アルカンターラシートは革シートよりフィットしていい感じだった。

 スルスルと発進する。ノーマルモードで加減して発進すると、PDKの悪いところかどうか分からないが、結構緩慢な加速にしかならない。ただ発進した瞬間に分かったのは、ハンドリングのダイレクト感がハンパないこと。早速全開加速を試みる。やっぱり発進直後の加速は少々物足りないが、3000rpmを超えるともう一瞬で3ケタ速度まで到達する。一番の感動はPDKの繋がり。このダイレクト感や、一瞬でシフトアップする感覚を覚えると、トルコンATがだるく感じ、MTがもどかしく感じる。特にスポーツプラスに設定すると、電光石火でシフトアップする。ATスティックもカイエンの硬質感ゼロのものとは異なりカッチリ感がある。
 全開加速後アクセルをパッと離せば、アフターファイアまで起こす徹底ぶり。こりゃすごいわ。エンジン音、排気音は超ゴキゲンだけれど、V8のような重い排気音ではなく、6気筒のやや軽い排気音。

 圧巻はコーナーリング。そらエンジン前に積んでないのだから当然だけれど、鼻先軽い軽い&鬼グリップタイヤ&かなりのロードインフォメイションを伝えてくれるサス等で本当に直角に曲がっているんじゃないの?と思えるぐらいスパッと曲がる。もちろんこの車、TVR(トルクベクタリング)やPASM等の電制満載ではある。出来れば素のモデルと比較してみたいものだ。ただステアリングのアルカンターラは最後まで触り心地に違和感があった。もちろん超クイックなハンドリングなので、ステアリングをスルスル滑らせる必要がないのだけれど。これってバックスキンのように劣化してツルツルにならないのかな?
 ブレーキはポルシェの伝統、超硬質でなおかつ効きは抜群。ブレーキパッドはオプションなし。いい車のブレーキは前につんのめる感じではなく、後ろのブレーキがしっかり効き、水平に沈み込み停止する感覚だけれど、これはまさにそう。重いカイエンはそうはいかない。素人なので高速コーナーなどでブレーキをかけたわけではないけれど、このハンドリングとロードインフォメイションなら急に車がパニックになることはないだろう。加速よりもブレーキングにこの車の価値を見いだせる。
 
 とにかくスポーツ。スポーティーではなくスポーツな車。回転数を高めにキープして美味しいゾーンを使い走りを楽しみたいが、排気音が目立って周りからヤンチャな走り屋と思われるのがどうも嫌。しかもそのゾーンは高速道路でしか不可。それならばとサスをノーマルにして、エグゾーストもノーマルにすると、一転しておとなしめの乗り心地、排気音、シフトチェンジになる。ただ発進加速も一段落ちる。かといってサスをスポーツプラスにして、エグゾーストをONにすると、これぞ非日常を味わえる。じゃあ一台で2度おいしい車かというとそれはちょっと違う。素地はスポーツカー。普段はベンツSLKのような感じになって欲しいと思ってもそれは叶わない。全てノーマルにしてもアドレナリンはチョロチョロ出る車。先に乗った911とは全く異なる車。高速走行は少ししかしていない。TVR付きといえどゆったりクルーズする車ではないのは一目瞭然。ハンドルはしっかり持っていないといけなかった。ここが911との最大の相違点。決してフラフラしているわけではないが。

総括:ライトウェイトスポーツカー。剛性の塊。走る曲がる止まるすべてに超硬質。特に曲がるが大好物。街中をトロトロ走っているとそうでもないが、時速50や60kmになるともっと速く走りたいとウズウズしてくる。外観は正直911よりかっこいいと思う。視線を集めまくった。容姿、走り共にこれが今のポルシェの最高傑作じゃないのかな~。911ターボSとかもそりゃいいのだろうけどさ。プアマンズ911という言葉はこの車と911を乗り比べればその言葉の意味のなさがすぐに分かるが、ま、そうはいかないのだろう。結局911は乗り出し1400万円の車になっちゃったからね(カレラPDKの定価が1250万円)。
 この車最高におすすめ。欲を言えばボクスターがいいなぁ~。欲しい!!
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2015年03月21日15:23
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試乗記
新築工事も基礎が出来はじめ、打ち合わせもやっと一息。試乗はちょいちょいしているがUPする間がない(めんどくさい)。

2月中旬、やっとマセラティギブリの試乗ができた。昨年クアトロポルテを試乗したかったがかなわなかった。せっかくなので最新のギブリの方を希望。ちなみに昔は「マセラッティ」と発音していたと思うのだけれど、正規のパンフが「マセラティ」と書いているのでそうなのだろう。

某都内のディーラーに予約を入れる。この規模のメーカーにこの贅沢な立地や内装。ハウスメーカーにしてもそうだけれど、いったいいくらの広告費や地代家賃が車に上乗せされていることやら…

アンケートもそこそこに試乗に向かうも…なんだかセールスマンがよそよそしい。聞いてみると客を乗せての試乗は初めてとのこと。まあ誰にでも初めてというのはあるものだから、それに関してはいいのだけれど、もう少し勉強して欲しかったなぁ。ちなみに上司からの助言は?と聞くと、「マセラティはドイツ車やアメ車に飽きた人が選択する車だから、その辺は一筋縄にはいかないお客様が多いと言われました」とのこと。なるほどだけれど、もう少しオブラートに包んで言ってよ、私も客なんだから(苦笑)。

さて試乗したグレードは最廉価版「ギブリ」。3000ccツインターボ。馬力330P.S.、トルク50。立派なチューンだがトルクの割に馬力がやや非力か。トランスミッションはコンベンショナルな8AT。全長約5M、全幅1.94M。立派過ぎる…一応BMW5シリーズが最大のターゲットだろうが、クアトロポルテとの部品共通項が多いためだろうか、ほぼ7シリーズサイズ。重量も約2t。軽量化の努力はあまりなされていないのだろう。隣にクワトロポルテが置いてあったのだが、正直慣れないと見極めは困難。総走行距離は1200km。

まずは外観から。最近よく目にしていて、前はかっこいいんだけれど、後ろが平凡だな~と思っていた。が、近くから見ると、少々仮面ライダー顔だが意外と後ろ姿もかっこいい。一番のハイライトはリアフェンダーからリアガラスにかけてのセクシーなライン。ボリューム感満載。

さて車内に乗り込む…前にすべてのドアの開閉を行う。重すぎず軽すぎず、閉めたときの剛性感はドイツ車に一歩譲る、レクサス的感覚。シートに腰掛ける第一印象はややスポーティー。決してゆったりはしていないスポーティータイプ。電動で調整できる座席はありがたい。ただディーラーマンがどれがオプションかを詳しく知らなかったので、ひょっとしてこのパワーシートは廉価版ゆえオプションだったかもしれない。ステアリング調節も電動。

内装は以前少し書いたと思うが、これはアメ車か?と思うぐらい以前の面影が全くなくなった。救いはマセラティの象徴であるトライデントロゴ入りのアナログ時計の存在。センターコンソールの本木目がツヤ無しで印象深かったけれど、あとはメーターパネル含めて何の記憶も残っていない。どこかのメーカーと部品でも共有しているのだろうか。そしてもう一つ、後部座席の評価は避けて通れない。前席を自分のいいように合わせて後ろに座ろうとすると…膝が前席にあたってそれはもう窮屈に。Cセグメント並。なんだこりゃ。全長5Mですよ。かといってトランクは容量的に普通。エンジンルームがスカスカなの?前後共にオーバーハングが長いのか?昔のジャガーXJの後部座席を思い出した。天地方向も相当タイト。ベンツでいうとCLSなんかが対抗に挙がるけれど、CLSの後席の広さの足元にも及ばない。このサイズの車でそこまで割り切れるか…

エンジンスターターボタンを押すと、そこはさすがイタリア車。V6にもかかわらず「ズン!」と重低音を響かせるが、決して我がカイエンSスポーツエギゾーストシステム付きのように夜にエンジンを掛けるのをためらう音量ではない。今思うと流行のアイドリングストップはついてなかったな。このシステムに非常に疑問を抱いている私としてはこの潔さが気に入った。というよりその概念がないか?この国に。セレクターレバーは電子式、BMWのようなジョイスティック版だ。これ最高。

スルスルと走り出す。もうすでにドロドロとまるでV8大排気量のような音を奏でている。この時点でEクラスやレクサスLSをこよなく愛する人は拒絶反応を示すだろう。ただし以前のマセラティからするとサウンドはこれでもかなり控えめ。
ハンドリングは低速でも力入れずに切りまわせる。同じイタリア車でもアルファやフィアットのようなクイックさはない。どっしりしたものだ。最近のドイツ御三家に比べると重い。
デザイン上四隅の視認性はゼロ。特に最近のセダンの割にえらくロングノーズ感を抱いたのはちょっと不思議な感覚だった。タイトにハンドルを切ると結構ロールもする。自然なロール。
低速の乗り心地は結構ドイツ車と似てソリッド。BMWに似ているね、まさに狙い通りだと思う、悪くない。早速信号グランプリを行う。いきなりガツンと踏み込むのも悪いので、やや遠慮気味に7割程度踏み込む。もうこのエンジンの判断はいたって簡単。昔懐かしのどっかんターボ。4000rpm以上で一気に加速に拍車がかかる。車の性格だね。かといって3000ccあるのでさほど低速でもたつく印象はない。2回目はべた踏み…一緒だった。回転が上がるまで少々まどろっこしい印象を受ける。
するとフレッシュディーラーマンが、スポーツモードでもお楽しみくださいと言うので、スイッチを押し、3度目もべた踏み。…全然違うじゃないの!!セクシー&パワフルじゃんかぁ~。彼はこのシステムがどんなものか一切知らなかったが(苦笑)、少なくともエンジン回転数を引っ張り上げているだけではなさそうだ。低速時のもたつきが一気に解消された。吸排気音共にやや重低音に振られている感じもしたし、あきらかに吹け上がりが俊敏。こりゃもしこれ買ったらずっとスポーツモードだな。タイヤノイズはややざらつくもこんなものだろう。試乗コースは外れないよう言われたので、高速安定性は不知。市街地巡行での乗り心地も特に問題はないというか、何か突出した印象はなかった。後方視認性もそこそこ不便程度。

総括:イタリアの個性が外観以外ほぼそぎ落とされた車ということ。その是非の判定は私には出来ない。昔のイタリアの性格満載の車ではアメリカや中国では売れないのだろうかね。エンジンもV6のみ。直4ターボか、V8のラインアップで幅をもたせないといけないかな。ポルシェもマカンにてついに直4を導入したので、この車ならば直4がいいかな。
一方日本での立ち位置はドイツミドルサルーンに飽きた車好きには歓迎される車になるだろう。来年初頭にはマセラティSUVが日本にも入ってくるとのこと。どんなの?想像からするとレンジローバースポーツ的な感じがする。



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2014年12月31日20:20
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その他
カイエンS: このV8はおどろおどろしい音色を奏でてくれて本当にセクシーだ。最近は…名前忘れたけれど排気系に細工して、人工的に排気音などを変える機能が付いている車があるけれど、それはそれで否定はしないけれど、もうこのような大排気量N.A.エンジンが日の目を見る時代は来ないのだろうかねぇ。レクサスが5000ccのN.A.エンジンを半新開発したけれど、正直時代遅れなのか、意地なのかは計りかねる。でもこの大排気量N.A.エンジン体験したら小排気量ターボガソリンエンジンがいかに人工的なものかが分かる。

総論はここまで。最近エンジンのアイドリングの乱れが激しい。もちろんオイルが少しでも温まれば問題はないけれど。そしてそのエンジンオイルだけれど、どうもジワジワ漏れている痕跡が見られる。ということでエンジンをいったん降ろしてもらってプチオーバーホールを施行してもらう。車検通した後にちらほらと軽微な不具合が出てきたね。燃費は高速:一般道=7:3程度で6.5km/L。

さて結構この車、巷では軽快感度ナンバーワンに推していただいていることが多いけれど、私の感覚ではBMWのX5とX6の方がハンドリングにおいて四駆特有のトルクステアを上手に消せていると思っている。これも人工的にしようと思えば出来るのであえてこの手ごたえにしているのだろうが、特に640やC200等のFRから乗り換えると、結構それを感じる。多分マイチェン後か次期モデルでは流行の『軽ステ』に変化するだろうな。

この一年の総括としては大きなトラブルなく楽しく運転することが出来た。ちなみに初の車検の金額は50万円台。もちろん各種税も込みで。同クラス他社と比べても少々割高だった。


ベンツC200:ほんとに故障知らず。今までのベンツの車歴でベンツは本当に安定している。親族でも兄が旧ベンツEクラスのブレーキバイワイヤの度重なるリコールで少々えらい目にあったけれど、それ以外はまったくなし。これだけ電制満載でもこのクオリティはさすがとしか言いようがない。

さてこの車、いつも言うように万能車。3人家族ぐらいならこの1台ですべてが事足りる。剛性の塊。運転しやすいハンドリング(軽すぎるけど)。適度なサイズ。しかし燃費は高速:一般道=2:8で8km/L程度。非常にアクセルワークを気をつけて運転したら街中でも10km/Lになったけれど、まるでプリウスやアクアの超燃費モード的なアクセルワークのごとき運転になり、車の流れも悪くしてしまい非常にストレスを感じた。もう再三主張するように小排気量ターボは日本の交通事情には向かない。それと、アイドリングストップ機能も日本では正直ほとんど意味がないと思うよ。
不満要素はそれぐらい。あとは非常に満足だけれど、これもいつも書くように何か1台だけ所有しなさいと言われた時に、私の考えとしてこの車は選択肢としては存在しない。『ザ・まじめカー』。3年目の車検費用はカイエンの半分ぐらいだったかな?


来年は新居に引っ越しして落ち着けば新たに1台購入するかどうするかの年。最近新車の情報を一切入れていないのでこの休み期間中に勉強したいと思っている。













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2014年12月21日20:59
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その他
今はマンションに住んでいるので、あまり周りの目を気にせず生きてきた。車にしてもそうだ。ここに住んで15年になるが、正直マンションの駐車場で誰がどの車に乗っているのかもよく分からない。

それが戸建となるとそうはいかない。今回建設予定の家はもちろん決して質素ではない。加えて車も派手なら、近隣の皆様はどのように思うだろうか、泥棒に目をつけられないか…ということを考えるようになった。

今の所、Cクラスはガレージに入れるつもりだけれど、カイエンは近くの月極駐車場においておこうと思う。となると、また少々悪い癖が出てきている。もう一台家に車を置きたくなってきた。「車買いたい病」。

ただし問題があって、どうしても車庫の幅が広く取れない。屋内車庫というリクエストをしたのでしょうがないけれど。2台分は確保しているがCクラスを入れると、2台目は全幅1800㎜が限界と言われている。要はCクラス2台分の車庫ということ。

となると…皮算用が始まる(もうだいぶ前から始めている)…

まず、えらそぶる車はだめ。ポルシェなら911なんて論外。ボクスターも不可。BMWならZ4はだめだな。2シリーズもあるけれど魅力がね。i3ならアクアでいいし…。ベンツは少々魅力的な車を選べる。CLA45AMG、GLA45AMG。SLKはだめかな~。アウディならS3セダン、RSQ3か。レクサスならばISか…RC-Fなんて超格好いいけれどだめだな~。どうしても外車の2ドアやオープンカーは目立つ。かといってビートルやミニ路線はどうかと…じゃあ日本車はどうよ。

レクサスはもう私の中では外車扱いなので除外して、今興味がある車を挙げると

次期マツダロードスター
スバルWRX STi
ホンダヴェゼル

ぐらいしかない!トヨタ86はこれ見よがしだし、三菱エボや日産Zはさすがに旧い。
で…今4ドアとSUVを持っていて、この前4ドアクーペを手放したところ。やっぱり同じSUVのヴェゼルはなしでしょ。ということで

次期ロードスターかSTi ってことですか。次期ロードスターは、最近金太郎飴的デザインになってきているマツダ他車とは一線を画するデザインだ。けれど、私が命名したのは「シロナガスクジラ顔」。実物見ていないのだけれど、ど~~も「のぺ~~」っとした顔立ちだ。まあもともと初代NA型よりファニーな顔立ちをイメージさせていたけれどね。

STiはどうか。S4含め最近ちょくちょく見るようになった。あの鹿の角のようなリアスポイラーはいらないけど、デザインは洗練されているわけではないがレヴォーグ同様まずまずの印象。

さてどうするか…
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2014年11月24日10:13
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試乗記
とある秋晴れの日、ベンツの担当から電話がかかる。

担当:「お車いかがですか?」
私:「ええ、多分問題ないと思いますよ。わたくしあんまし乗ってませんが…」
担:「一度点検させてもらいますので、お伺いさせていただきます」
私:「 ?? この前点検受けたところだけど…」
担:「いえいえ、そう言わず。そのかわり一日新しいCクラスをお貸しいたしますので」
(押し売りかぁ~(苦笑))

最近はもっぱら手の空いている時間帯は家の新築工事の打ち合わせに費やしているので、のんびり遠出する暇はないのだけれど、せっかくなので借りることにした。その前に一応念のため自車(自分の旧C200)を軽く乗っておいた。

当日車の交換の時に「ぜひ下取り査定と見積もりを出させてください」とのことなので、もちろん了承した。結構売れてると思うけれど、セールスマンは大変だなぁ。
試乗車はC180アバンギャルド。オプションは不明。

ちなみに売れ筋はC200アバンギャルドAMGラインとのこと。いつも書くがAMGの安売りはやめていただきたい。しかも「ライン」ってアウディのSラインシリーズの模倣??ちなみにそのC200AMGラインにはエアサスがつくとのこと。わぁそれに試乗したかったよなぁ。

さてC180アバンギャルド。1600cc直4ターボ。馬力156、トルク25。

外観から。最近ずいぶん見慣れてきた。以前は後ろ姿でSクラスと、前顔ではAクラスやEクラスと見間違えていたけれど、最近はそのようなこともなくなった。せっかくなので新旧両車並べて見比べた。新型の方が幅広く、背も少々高く見えた。顔自体はやはり自車の方が古く見えるが、全体像は逆にスポーティーに見える。もちろん前から見た姿のみ。サイドとテールは完敗。特にダックテールにもかかわらずそこからスラントさせるデザインはこれからのトレンドになるかもしれない。ただしアルミホイールのデザインは少々やぼったいかな。ドアミラーの折り畳みはBMWのように格好よく格納されるようになった。

さっそくドアを開けてコックピットをうかがう。出た…コラムシフトだよ。とその前に、ドアノブのグリップの動きがちょっとソフトになった感じ。悪く言えばソリッドなカッチリ感が希薄になった。ドアの開閉もソフトになった。ちょうどレクサスISぐらいを思い出す感覚。

さて大体のレクチャーを受け、自車を引き取ってもらった。サービスでコーティングのメンテナンスをしてくれるとのこと。どうしたのこの過剰サービス。買いませんよ。

で、このコラムシフト、センターコンソールをすっきりさせるには絶大なる効果がある。この車は右ハンドルの右側についているので、外車に慣れている人はまず間違えることはないけれど、国産車から乗り換える人は要注意。でもずいぶん上の方についているから間違えにくいとは思うけれど。

内装。色々な写真を見て、「わ~ワンランク質感が上がったな~」と思っていたけれど、さにあらず。ダッシュボードなどの素材、シボなど自車と全く変わらない。センターコンソールの質感はさすがによい。すっきり感が半端なくある。自車がスイッチだらけに思えてくる。でもいつも書くがそれがまた私は好きなのだけれど…。ドアパネルに付いている窓の開閉スイッチ等もアルミチックな感じで質感が上がった印象を受ける。この廉価版でも本革のステアリングがあてがわれているのは好印象。あとナビも最近流行のタブレット式。ところが!!これ取れそうなのに取れないみたいだ。後づけ感が少々あるけれど、タブレット感という先進感もある。ちょっと微妙かな。あと、ついにハザードボタンが凝視して押さないといけないくらいの所に追いやられた。
インパネはごくオーソドックスなもので先代とさほど変わらず。

パートナーも助手席に乗ったのだけれど、運転席と助手席の間隔が少し広まった感じを受けた。で、そのシートだ。私は最近のベンツで一番目に見えてクオリティーが下がったのがシートだと思っている。SクラスやCLSでは非常に快適なシートだったのにこのCクラスはさっぱり。昔の190シリーズとは比べ物にならないぐらい今のCクラスは廉価でお買いあげ出来る代物になったけれど、安かろう悪かろうはいかがなものかな~。W203以降劣化したまま変化なし。後部座席は一度も座っていないので不明。

ではやっとボタン式になったパーキングブレーキを解除し、するりと走り出す。

まずはエンジン。遮音性は2ランクアップして非常に静か。アイドリング時もエンジン音があまり伝わってこない。全開加速しても自車(旧C200)みたいにワンワン唸らない。音も魅力的ではないけれどスムーズに仕事をしていることが伝わる。回転も滑らか。ベンツの4気筒は日進月歩で良くなっている。ちなみにアイドリングストップ機能がついているが、エンジンが温まってもなかなか作動してくれなかった。

加速力は、まぁそれなり。普段の街乗りなら特段不満を感じることはない。全開加速では「もたもた感」は一切ないけれど、「速い感」もない。正直自車の全開加速となんら変わらない印象。中間加速もそこそこ。このトルクと馬力で1800cc相当を名乗るのは日本人もビックリの控えめ主張。アクセルもナチュラルな印象。

ブレーキ。これが一番の驚きだった。硬い!決してBMWやポルシェと同じような硬質さとは言えない硬さ。個体差ならいいけれど。新車特有の渋さとかのレベルではなかった。さりとてハイブリッド車のようなカックンブレーキにはならないけれど、女性が「バン」ってブレーキ踏み込めるか少々疑問。

ハンドリング。これが第2の驚き。今回のCクラスのハンドリングの重さはW203後期型やW204前期型と同じぐらいで、W203前期型より軽く、W204後期型(自車)より重い。それはいいとして…ハンドルを切り始めたときの違和感がかなりある。切りはじめの一瞬にものすごい抵抗を感じる。切りはじめ一瞬エンジンが切れたかのごとく重ステ状態になる。これスカイラインと同じバイワイヤ式なの??とにかく油圧式のなめらかさではなく、ものすごくエレクトロニック感を感じた。ただそれ以外のハンドリングは非常になめらか。これぐらいどっしりして欲しいね。

乗り心地。ついにベンツもランフラットタイヤを採用した。BMWのE60の5シリーズで初の標準搭載されたランフラットタイヤから数えて3回ランフラットタイヤを履いた車を所有しているが、これも年々進化しているけれど、やっぱりどうしても「バタバタ感」が出る。でもトータルでの乗り心地としての自車との比較では、こちらに軍配を上げる。ランフラットタイヤにもかかわらず、ロードノイズが少ないし、乗り心地も悪くない。ただ強い段差は自車の方が上手にいなす。
いつも試すきっつい段差では正直自車との違いが分からなかったが、連続した段差などでのこの車のバタバタ感は間違いなくランフラットタイヤからのものと考える。
いわゆるボディー剛性感は特段の進歩は感じなかったけれど、このあたりはもうすでに世界でもトップレベルなので格別の進歩を期待するものではない。

高速走行は走行せず。

総括。今回のCクラスは着実に進化している。これでAMGやディーゼルがそろえばラインアップ構築完成だろうが、最廉価のC180でもこのようなパワフルさを見せつけられると、もっと低排気量もありじゃないの?とも思う。でも今のベンツにはそのエンジンを持ち合わせていない(はず)。ただ全長4700mm、全幅1810mmはさすがにもうカテゴリーCではない。車のサイズアップ合戦の発起人であるアウディVWグループが率先して元に戻す方向に持って行ってほしい。誰だって室内は広い方がいいに決まってるけれど、車が手狭に感じれば頑張ってお金稼いで車のランクアップを目指せばいい。正直中国中東以外これ以上の車の肥大化は望まれていないのでは?今まで私はCクラスは『万能車』と評価していたけれど、全幅1800mmを超えた今回をもって撤回する。日本のインフラが合致していないからである。前にも書いたけれど今回のCクラスはあのSUVのGクラスより大きいのである。ただし日本の市場は相対的に極少数になってしまったので、意見を取り入れられることもないだろう。ま、レクサスISも1810mmですけどね。

私はベンツBMW分け隔てなく評価して、好きな車を買う主義。でも今回3シリーズとCクラスが出そろって考えるとどう考えてもCクラスを選ぶ。もう何度も何度も書くが、今の3シリーズの『目やに&男性顔』にはまったく興味が出ない。今回Cクラスもパートナー曰く『いかつ過ぎる顔』に変化したけれど、どう考えても世田谷の奥様がご主人の意見無く自分自身で3シリーズを選ぶとは考えがたい。現行3シリーズはE36やE46のような男女関係なく選べるデザインではないと思う。ま、大概はベンツとBMWを行ったり来たりせず、ベンツ派BMW派に分かれるから棲み分けは出来ているのかもしれないけれど。

よく雑誌などで『小さなSクラス』という表現があるけれどそれはあくまで外観のみ。内装・装備・乗り心地等は天と地の差がある。Eクラス試乗でも書いたけれど、ベンツはEクラスまでとSクラス以上で全てにおいて天と地の差を設けている。さすがのベンツも400万円の車と1000万円の車を一緒にすることはない。でもトータルとして、アバウトに全体を評価すると「とってもいい車」だ。最後に…次期マイチェン時に進化できる部分をもはやさらけ出しているのはどうかと思う。これで将来「マイチェンで格段に進化した」って言われても、それは『旧型より後退してた部分ですから』。


見積もりと共に自車が帰ってきた。見積もりはC200AMGライン。下取り含めて値引き0の条件で差額380万円(相変わらずフルオプションで計上。いらないでしょうに…)。

担:いかがでしたか!!来年早々円安で価格アップしますので今のうちにご検討を!頑張りますのでぜひ!
私:80万円の端数切っていただければ考えますよ。
担:りょ~かいしましたぁぁ~~!!急いで車押さえてすぐに上司と折衝してきます!!!
私:イヤイヤ冗談冗談。冗談ですよ。

これだから輸入車は怖い。多分もう日本に上陸している売れそうにないフルオプション車を斡旋しているのだろかね~。






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