自動車辛口批評 時々 世の中批評

デザインを中心に色々自分目線で批評 時々世相も斬る
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2015年09月28日19:50
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その他
あくまで自分目線で…

ポルシェ ニューカイエン
ニューといってもマイナーチェンジ。前期型を所有している立場からすると、結構変わった印象があるが、巷からはあまり変化があるようには見られていないらしい。担当が、「おとなしいチェンジだったので、鳴かず飛ばずです。ただでさえマカンに話題を取られてるのに…」と嘆いていた。見た目は正常進化。前後の顔をモダンに変更。ブツブツのLEDブレーキランプをチューブ式に変えたり、バンパーをターボルック的にしたり。旧モデルはマイチェンで下品に変わったので今回は納得できるレベル。でも販売に喝を入れるには不十分らしい。難しいね。

BMW ニュー1シリーズ
最初からこのデザインにしときなさいよ~。私が「前は『たれぱんだ』、後ろは『VWポロ』」と命名した前期型は売れていたのだろうか。結構街中では見るけどね。更なる救いはキドニーグリルとヘッドライトがつながらなかったこと。ただ後ろ姿はブレーキライトが占める面積広すぎない??まるで最近のフランス車っぽいデメキン顔。でもトータルとしてベンツAクラスと十分渡り合えるようになったね。私は担当に「グリルとライトがつながっている間はBMWを買わない」と宣言している。X4なんて顔以外は素晴らしいデザインだと思う。7シリーズもあの顔になるみたいだ…

ベンツ GLE
先日S300hの試乗をした時に内部資料を見せてもらった。12月発売らしい。AMG以外はすべてディーゼルエンジンになるとのこと。写真と葡萄牙での試乗動画を見せてもらったが、ベンツ金太郎飴状態の顔つきになった。問題はこれがマイナーチェンジということ。後ろ姿があまり変わってなかったので聞いたら、マイチェンですと返事が返ってきた。マイチェンでエンジン総取り替え、名前まで変更、顔も別人。なんなのよ一体最近のベンツは。指摘すると、「今の顧客には丁寧な説明が必要ですね…」
とのこと。ただSクラスクーペといい私がずっと指摘していたネーミングのややこしさは解消されつつある。ちなみにX6対抗のGLEクーペは来年に出るとのこと。全幅2メートル。これは写真しか見られなかったけど金太郎飴顔に全体的なシルエットはホントX6そっくりだった。ベンツGLE、GLEクーペはカイエンとX6に流れた顧客を取り戻す使命があり、このタイミングでこの判断をしたとのこと。日本ではカイエンに流れた客をディーゼルエンジンで取り戻せるとは思えないけどな~。

メルセデスAMG-GT
ややこしい名前。名前の成り立ちが分からないんだけど、メルセデスベンツAMG-GTじゃないんだ。イエローの現車を見せてもらった。担当曰く「ガチンコ911対抗車です!」とのこと。ちなみに後日ポルシェの担当に聞いたら「確かに競合するんですよね~~値段は…」って言っていた。そこには値段を合わせてきたベンツだけど性能は違いますよという自信のような顔つきが漂っていた。さてこのイエローのカラー、オプションで120万円。お金もらっても乗りたくない色なんだけど…一押しの色なんだって。担当はこの色で2台契約もらっているとのこと。さすがトップセールスマン。
全体としてはすごく古典的なシルエット。全体的にBMW Z8クーペ現代によみがえらせたような印象。顔はかっこいい。後ろ姿はSクラスクーペと共通性があるあっさりアメリカンなデザイン。Bピラー以降はカエルの背中みたいになだらかに後端へとつながっていく。そのため後方視認は相当悪かった。エキゾーストマニホールドはAMGにもかかわらず、スクエアのデュアルタイプ。デュアルツインじゃないのね。内装はGT専用にあつらえられたもの。着座位置は低い低い…トランクは深さはないが2シーターでトランクと居住区がイケイケになっているのでゴルフバッグは縦に2本入りそう。言い変えれば居住区の区分けがないのでなんか気持ち悪い空間を感じる。この車、新しいベンツのスポーツ顔として十分説得できる顔だ。SLやSLKもこの顔にしていけばいいと思うよ。なんしか今の所AMG専用車種。やめてよメルセデスベンツGT220d とか出すの~

ジャガーXE
そこそこ売れてたと思っていたXタイプが1代でなくなり、その再起版。まず見に行ったディーラーが最悪だった。土曜日の昼下がり、客0にもかかわらずまさかの放置。挙句の果てにパンフレットチョーダイっていったら「お考えになられているのですか?」とあたかも冷やかしのような扱い!あ、冷やかしだった…。しかもパンフレットむき出しのまま「はい」って発言で渡され名刺ももらわず。思ったほど売れないので自棄になってるのでしょうかねぇ…
さて車に罪はないが、全体的な印象は「凡」。最近の車のサーフェイスはホントに凹凸が激しい、特にフロント周り。そこがこの車はややノペッとしている。オールアルミ製というのも影響しているのかな?いい意味ではすっきりしたしょうゆ顔。横から見るとリアガラスが寝かされてトランクの部分が短くなってスポーティーに見える。後ろ姿は一連のジャガー顔なんだけれど、やっぱり後ろもデザイン的にあと一工夫が欲しい。室内はジャガーのグレードでヒエラルキーをつけすぎている感じ。XJやXFと比べると、質感が数段落ちる印象。これもまあ良く言えばシンプル。でも今までは内装に差がないことを売りにしていたはず。ジャガー伝統のJゲートはもう何処にも見当たらない。エンジンスタートでダイアル式のシフトが出てくる、最近のイギリス系(もうなくなったが)のそれらと同じ。
総じて無難な車。もうEセグメントに迫ろうとするサイズにしてはラインがシンプル。というか最近ゴテゴテデザインに慣れてしまったのだろうか。この車は無理して買う車ではないと思う。なんとか無理して外車を一台というのなら3シリーズやCクラスを買えばいい。この車はセカンドカーとして20代の娘さんに買ったり、30代の若い奥様が乗るとかっこいいと思うな。

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2015年09月24日08:22
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試乗記
以前のポルシェツーリングの時に乗れなかったRCFに乗せてもらった。

奥さんの車だから丁寧に試乗した。5000ccのV8ノーマルアスピレーション、FR。もうこれだけで大喝采だね。時代遅れ上等。あとはこの機種そのままに過給してGSに載せて欲しかったがそこまでの余力はないだろうか。エンジン屋のBMWにはさすがにこれの供給は拒まれるか。値段は1000万円也。

で…赤ですかい!!しかもこの色オプションだって!ぶっちゃけテンションダダ下がり。こういう買い方が一番贅沢といえばそうだけれどね。オプションはサンルーフのみ。シートもかな?総走行距離は4400km。
まず目についたのは、大きな白い革シート。赤が好きなら内装はこの色で決定だね。ナイス選択だと思う。

全体像から…凝った造りだね。グラフィックデザインの画面がそのまま出てきたかのごとくな車のラインを描いている。近くで見て初めて分かった。このようなことが金属やプラスチックで出来るのだから技術の進歩はすごいね。特に前後ライト周りは凄い。まあ見る人から見たらくどく感じるかもしれない。ニューアウディTT等とは相反するデザイン。私は全然大好物です。サイズ的には色目の影響もあるのか、小さく見えた。

さて早速乗り込む。ドアハンドルはIS等と共通なのかな?全く同じ感触、ドイツ車より軽いタッチ。大きめのドアを開けると、最近の2ドアサッシュレス車お決まりの「窓がちょっと下がる」を体験。ドアは決して重くない。ドアを閉めるとそこはサッシュレスの車の限界、若干安っぽい「バシャ」という音と振動がする。

内装はホントこのホワイト系のシートが綺麗。汚れが気になるとかいう人はどうぞご遠慮ください、っていう感じかな。やはり趣味の車を買うのだから自分の希望通りに組み合わせたいものだ。
コックピットから。ステアリングを含めた雰囲気としてややおもちゃっぽい印象。良く言えばデジタルっぽい感じ。もう少し言えば最近のトヨタ車との統一感はある。というかISそのものか?メーターもカラフルだけれど、レジュメ読むだけで2~3日かかりそうな感じのややこしさっぽい。基本ISとGSの中間的なクーペという位置づけだろうから煌びやかさを求めるのは酷でしょう。サンルーフはルーフの形状もあるだろうが小さくかわいい。

シートはバケットシートっぽいが座ると結構ゆったりしている。ショルダーもサイドもニーの部分もサポートの張り出しが結構あるが、エボみたいにキュウキュウにサポートするわけではない。ま、そんな車じゃないでしょうがね。なによりも革の質が最高じゃないの?これ。

エンジンボタンを押す。レクサスにしては派手めな演出の始動となった。「ボワワ~ン」ときたもんだ。ベンツAMGやポルシェのスポーツマフラーのような過剰な演出はないけど、これはやりのサウンドジェネレーター付いているのかな。おいおいいい加減電磁式パーキングにしなさいよ。そこけちっちゃダメ。

でもって出発。アクセルをおもむろに踏んだのだがグワッと加速してオットットとなる。一気にトルコンが解放される感じで、若干リニアさに欠ける印象、これも慣れだろうが。次に直線で一気に加速する。エンジン音は良く躾けられたスポーティーなV8という感じ。加速は文句なし!と言いたいところだが、中間加速は発進加速とは逆にトルコンによってパワーが意図的に絞られている感じ。とても470馬力とは思えない。ただ安全最優先としてはいいことだと思う。もちろん速いのは速い。0-100km/hは4.5秒とのことだから文句なし。レクサスらしくスマートなのでそう感じたのだろう。

ハンドリングはそこそこクイックだけれど、この手のスポーツカーとしてはひたすら軽さを感じる。吊るしのRCがどのようなハンドリングか知らないが、少なくともRCF専用にはあつらえているだろうが非常に扱いやすい。あくまでレクサスの車。ポルシェ2ドア群のようなひたすらダイレクトでクイックなハンドリングを求めている感じではない。

乗り心地はこの手の車の常で、ロードノイズはかなり入ってくる。もう少し遮音した方がレクサススポーツとしていい感じになると思う。サスの硬さを変更できるのでやってみたけれど、スポーツプラスとノーマルで正直そんなに違う??って感じだった。ミッションも引っ張るモードがあったけれどこれもよく分からなかった。その割にメーターパネルにはエンジン部分が燃えているようなグラフィックが現れる。なんだかちょっと怖い画だよ。そもそもこのエンジンでそこを味わうシチュエーションが日本の市街地にはないのかな?でもケイマンGTSのようにボタンを押すと「別の車?」というぐらいメリハリつけてもよかったのでは。全般的にゴツゴツした乗り心地だったが当然といえば当然。ゴツゴツはしょうがないのだけれど、さっきも書いたけれどロードノイズをもう少し押さえたらこの車のコンセプトとマッチすると思う。
高速は走っていない。

総括:エンジンも乗り心地もハンドリングも総じてスマートな車。じゃじゃ馬とは無縁な車。奥様も十分に乗れる車。逆の表現をすれば、量販グレードと比べていないが、RCFだけ別格というには少々物足りないか。何故ならおそらくRC350でも相当速いはず。これがマイチェンなどで3Lツインターボとかに換装し直されたら余計にその思いが出るはず。このエンジン、不十分なはずがないけれども、大排気量N.A.好きの私としても、やはり世界を見据えればこのエンジンを過給すべきだと思う。外観はとってもカッコイイ。大好き。しかしレクサスはどうしてこのFシリーズを拡充しないのかね。GSはもちろん、RXやLXに搭載してもいんじゃないの?LSにはこのターボ+ハイブリッドでLSFなんていいしね。欧州と中国に弱く日米しか売れないから無理なのかな?
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2015年09月20日11:35
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試乗記
随分間が空いたが、以前の「知人ポルシェ試乗会」の続き

ポルシェ911カレラ。3400ccボクサー6。要は一番素のモデル。色はシルバー。主要オプションはスポーツエグゾーストシステム、20インチタイヤ、サーボトロニックステアリング、電動ミラー、エントリー&ドライブシステム、PDK等々。総走行距離は7500km程度。苦手な左ハンドル。少し前に担当と話していた時に、最近はポルシェジャパンも右ハンドル化に力を入れていて、右ハンドルの割り当てが極端に多くなって困っているんですよ、って言っていたな。大賛成。で、試乗記は若干辛辣なものになる。

外観から。前も書いたけれど、変わらない良さもあれば、そうでない面もある。私は正直、見飽きた感が少々ある。でもRR前提ではデザインが大幅に変わることは難しい。911=ポルシェという大前提に合わせるからパナメーラがあんなにブチャイクになってしまった。ということで外観に関しては特にコメントすることはない。普通にカッコイイです。

ドアを開ける、さすがのカッチリ感。閉めてもドスン。ピラーレスの悪影響0。閉めるときドアガラスがピクリとも揺れない。
コックピット。真っ黒。ま、定番だけれどせっかくのオーダーだからもう少し洒落た組み合わせでもよかったんじゃないかな。内装ははっきり言って語るに値しない。ポルシェの共通項。これも前に書いたがケイマンの方が内外装共にセクシー。良く言えばスポーツカーに装飾はいらないということか。最近の車のクオリティーから考えるとチリ合わせも相変わらず…。ナビもふた昔前の日本車レベル。ただ押さえる所は押さえている。シートだ。座れば凛とする感覚。もちろんカイエンみたいなどっしりゆったりのシートではない。シャキッとした硬めの座面。ただシートの前後合わせは手動だった。もちろんなんら不満はないが、複数人で使用するならメモリーがつかないので少々面倒。オプションで付けると30~40万ぐらいしたっけか。後部座席は相変わらず+2レベル以下、荷物置きと割り切るべし。トランクはボンネット内にあるがいかんせん幅がないので911に関してトランクは「後部座席」になるだろうか。

さて低い視界を気にしつつ、ミラーを合わせる。ドアミラーもバックミラーも少々小さめ。必要最小限の視界。空力などを考えるとこれぞスポーツカーなのでしょう。コックピットは911特有の絶壁パネル。囲まれ感が出て安心感出るのだろうが、やはりこれも時代から取り残されている感じ。エンジン始動。スポーツエグゾーストシステム搭載車、カイエンV8やケイマンGTSほどの迫力はないがボフンと勇ましく目覚める。早速スタート。ミッションはPDK。スルスルと発進。ハンドルは径が小さく、分厚く硬質感の塊。後で言われるまでサーボトロニックがついているとは思わなかった。最近のスカスカのハンドリング車が多い中でさすがです。ケイマンGTSよりはるかに重い。まあマイチェンでちょいと軽めに変わるんでしょうかね。アクセルとブレーキも重い。特にアクセルはしっかり踏まないと前に進まない。昔のベンツみたいだけれど、かといって遊びが多い訳ではない。極めてリニアにアクセルに反応して加速する。ブレーキも急ブレーキをかけたわけではないがソリッド。ブレーキもアクセルも扱いにくい訳ではないがこれに乗り慣れて、いきなり日本車に乗り換えるといきなりMAX馬力を経験するような発進になるだろう。

エンジン音は後ろより排気音と重なるもいい感じで聞こえる。空冷時代の「バリバリ」と乾いたエンジン排気音は一切聞こえない。早速フル加速。小雨が降り始めていたので、若干怖い思いをした。マンホールを踏んだわけではないのに、いきなりツルンとリアタイヤが横滑りしたのだ。直進にもかかわらず。なんなんだろうか、横にいたパートナーが「ぎゃ!」っと悲鳴をあげたので、それ以来フルスロットルは控えた。雨が降り始めた路面でこのようなことをしたらそりゃこのようになるのは当たり前かもしれない。市街地を淡々と走る。乗り心地は決して硬くはないが、路面の状態とノイズはしっかりと伝わってくる。ノーマルの18インチに乗ってみたかった。高速走行はほんの少し。ケイマンが出たことによって911の主戦場はグランドツーリングに移ったとよく書かれているが、グランドツーリング寄りになったのだろうが、やはりこのクイックなステアリング反応は高速を矢のように走るドイツ御三家とは全く異なるものだ。例えたった100km/hでもハンドル片手に肘を窓枠に付いてゆったりと走らせるような車では決してない。ただし200km/hレベルになると、この車の接地感と鬼のようなボディ剛性で他の追随を許さないのかもしれないが。両手でしっかりステアリングを持ったら他の御三家よりしっかりするのだろう。とにかくハンドルが重いせいもあってどっしりしつつクイックな印象。ケイマンGTSと高速走行を比較したかったな。
コーナリングは同乗者がいたので全然攻められなかったが、激しめの右左折などは明らかにケイマンの方がひらひらっと曲がってくれた。
ミッションのDTCはキレもそこそこでほぼAT感覚として違和感がなかった。発進、減速共に一切の違和感なし。


結論:911は世界で唯一無二のRR・水平対向エンジン車。しかしあまりにも高くなり過ぎた。今回マイナーチェンジが待ち受けており、3Lツインターボが搭載されてチューンによりカレラとカレラSが分けられる、今はやりの手法だ。さらに値段もお高くなるみたい。チョロチョロオプションを選んでいけばざっと支払1500万円。これに対価を余裕で支払える年収1億ぐらいの御仁にはいいだろうが、私はどうしても納得がいかない(セカンドカーが大前提ね)。プアマンズ911のケイマンの方が割り切りがあってよい。運転していて楽しいのは断然断然断然ケイマン!。前も書いたが911の立ち位置は少し中途半端になってきている。唯一のメリットである直進発進加速で自分がズッコケたから余計にその思いを大にしたのかもしれない。しかし最終の結論としては911は昔に比べればGTよりになったのだろうが、やはり生粋のスポーツカーの部類だ。けっしてリラックスしてクルージングする車ではない。

余談:カイエンと911の組み合わせはポルシェが考えた囲い込み作戦だが、私には無理だ。両車共にスポーツ過ぎる。疲れる。911があればもう一台は私ならレンジローバーを選ぶかな。逆にカイエンにもう1台組み合わせるならベンツSクラスクーペだ。じじいになってきたか…
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2015年05月15日22:59
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その他
あくまで自分目線で

BMW 2シリーズアクティブツアラー
もうどうしちゃったの?という平凡なデザイン。『BMWはMPVは作らない』と宣言して5シリーズグランツーリスモを世に出したのだがあえなく敗北。『BMWはFRしか作りません』といいつつミニ以外にFFに手を出した。『BMWはターボエンジンを作りません』といいつつ今やガソリン車はほぼ全車種ターボ。いいんですよ時代の流れなのでね。でもあのデザインはらしくない。競合車はガチンコでベンツBクラスだろうが、私は何度も書くようにBクラスのデザインは初代から大好物。アクティブツアラーはちょっと無難すぎやしませんか?

BMW i3
先進性のあるデザインは評価できるのだけど…ちょっと飛躍しすぎてないかな。コンセプトは分かるんだけれど、未来すぎるというかなんというか、とにかく少なくともまずは単色の設定をすべきだわ。

レクサス RC
今一番気になる車。コテコテデザイン車といえばそうだろうけれど、正直カッコイイ、惚れ惚れ、セクシー。ただしあくまでフロントがハニカムメッシュのタイプだけ。後部デザインは横から見たら超絶壁なんだけれどそれがまたかえって新鮮。レクサスのコマーシャルも好感を持てる。車が主役というCM。この後にベンツのAクラスマリオを見たらガックシくる。RC-F欲しい…国産車でこんなに恋い焦がれるのも久しぶりだ~GZ20ソアラ以来か。

ジャガー F-TYPE
最近よく見るようになった。この車のサウンドに酔った。かなりやんちゃじゃないの。前顔は素晴らしいのだけれど、テールライトのデザインが最近のジャガーローバーグループに沿ったものだけれどちょっとノッペラ的、RCとは真逆。あと、ノッチバックのほうがよかったんじゃないかと思う。コンバーチブルを見るとなおその思いを強くする。売れてないんでしょうけどね…

トヨタ アル・ヴェル
どうしたっちゃったんでしょうかね~もうオラオラ感満載。かっこよくない。ヤンチャなエルグランド対抗としてスマートなアルファードが売りじゃなかったの?フロントグリルが大きすぎ。テールライトがサイドに食い込み過ぎ。
しかもそのデザインが般若の面みたいだぞ。ま、対抗のエルグランドも似たり寄ったりだからこれでも売れるのだろう…。

ホンダ レジェンド
ほら言わんこっちゃないでしょうがぁ。もう無理だよ。日本では。とりあえずあの気持ち悪い昆虫の卵みたいなヘッドライトをなんとかしないとね。前顔はアメ車そのもの、リンカーンと言われても納得できる風貌。後ろ姿も「ホンダはこの後ろ姿です!」というアイデンティティーが見られない。エグゾーストパイプかなと思いきやあれはなんだ、反射板か?車自体のシステムは非常に高度でいい車なんでしょうけれど、このクラスは基本的にFRベースでないと受け入れられにくいのだろうか。FFベースの四駆でもFRのようにグイグイ曲がれますよと世界に示したことは素晴らしいとは思う。
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2015年05月05日11:24
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試乗記
次にマカンSに乗る。

3000ccのV6ツインターボ。馬力340、トルク46。こちらはカイエンと異なり7速PDK。なぜ?これからはすべてPDK仕様になるのか?総走行距離は11000km。どこまで遊びに行ってるのだ、かなりの過走行(笑)。主要オプションはスポーツクロノパッケージと内装カーボン仕様、メモリー付きのスポーツシート、エントリーシステム、バックカメラ、パノラマルーフ等々、都合200万円ははるかに超えるとのこと。じゃあ「ターボ」にすればよかったんじゃない?と聞いたら予約すら入れられない状態だったとのこと。儲かってまんな~。ちなみにケイマンGTSを買った後輩も、近々ケイマンGT4が出るとディーラーマンから聞いたけれど、日本への割り当てが少なく、そのディーラーはもう仮予約でいっぱいで門前払いだったとのこと。PDKの設定がなかったため未練はそんなになかったそうな。しかしまぁそんな車種カタログモデルで売るんじゃないよ…

さて外観から。決してコンパクトSUVではないサイズだが、カイエンと並べると低くやはりワンサイズ小さく感じる。なぜサイド下部に黒いラインを入れるのだろうか?スポーティーに見せる為?ちょっと不要かな。Dピラーはかなり傾斜があり、ぐっと引き締まったデザインに見える。全高の低さによりぐっとスポーティーに見える。特に斜め後ろ45度からの姿はスパルタンにすら見えた。マカンを見て…次期カイエンは多分全長5M全幅2Mに肥大するなということ。やだね~ホント、レンジローバークラスの車って都会では乗りこなせないよ。

ドアを開け乗り込む。ドアノブは軽いタッチではあるが剛性感は十分。ドアを閉める音もバスッっといい感じ。コックピット…カーボン仕様のギンガムチェック柄ってどうも苦手…。内装に用いても軽量化にはならず、ファッションとして用いられているのでなおさらこれを選ぶ意味が分からん。ステアリングにまでこれがあてがわれていた。まあツルツルした感覚はウッドステアリングと何ら変わらなかったが。

内装の全体的な雰囲気はポルシェのそれそのもの。カイエンとの違いは電磁パーキングレバーの位置がATスティックの後ろになったことぐらいか。確かにここの方が合理的だ。その他特筆すべきことはなし。さすがにベンツのように車種(クラス)によって内装を変えるわけにはいかないのだろう。
シートはオプションのスポーツシートに変更されていたので、結構タイト。この車の性格からすると、ノーマル仕様でもいいんじゃないかな。ケイマンの時にはありがたかった張り出したサイドサポートも、この車だと少々窮屈に感じるから不思議だ。
後席はカイエンに比べるとかなりタイトだ。そりゃそうだろうと言うなかれ。この車のサイズ以上に狭さを感じる。ファミリーカーにするなら家族に後席に座ってもらっての試乗をお勧めする。

早速エンジンをかける。あれ?スポーツエグゾーストシステムボタンがあるけれど、ボヮ~~ンとエンジンがかからない。いたってノーマル。エンジン音はアイドリング時は決して静かではないがスムーズな感じ。ドイツ御三家セダンレベルから乗り換えるとやはり聴かせる音には感じるだろう。

走り始める。第一フィーリングは「ハンドルが軽い!」ってこと。サーボトロニック(パワステプラス)は非装着とのこと。私のサーボトロニック付きのカイエンよりはるかに軽い。最近の傾向だね。さて早速全開加速。最初はターボ車特有のもたつきがあるが、これまた3000rpm以上になると、景色が斜線に見えるように一気に加速する。あ、これカイエンSより速いわ。単純に比較して馬力400、トルク50のカイエンより速いのだから、まさに軽量化に勝るチューニングなしということだろう。ただ少しだけエクスキューズさせてもらうと発進加速は大排気量であるカイエンが速いということ。そこからの頭打ちがカイエンの方が早い。

マカンSの全開加速時のエンジンのビート音と排気音は非常にマイルド。といってもカイエンのV8やケイマンGTS、911カレラに比べてのもの。これもドイツ系セダンに比べたら耳に入る音量は明らかに大きい。ハードなコーナーリングは試せなかったが、いたってスムーズなハンドリングが印象にのこる。重心も低いのでカイエンより揺すられ感が少ない。ほぼセダンライクなドライビング。直進安定性も非常によい。そりゃケイマンGTSと比べるのは酷だが、カイエンや911となんら遜色なし。もちろん超高速域は不明。ブレーキングはケイマンや911ほど超硬質ではないが、カッチリ感満載。PDKはケイマンみたいな電光石火感はないがそれでもすっきりした変速を感じ取れた。VW系のPDKの快適性はこの5年間で飛躍的に進歩した。すばらしい。

乗り心地。なぜかタイヤとホイールとサスはノーマル。ゆったりした乗り心地ではないが、表現すると『軽く硬質』といったところか。足元が軽い感じ。ここがカイエンとの大きな差。カイエンの乗り心地は重厚だが多少の段差は何事もなかったかのように通り過ぎる、悪く言えば少々ダル。車の性格の違いがここでも如実にでていた。パノラマルーフは開けると気持ちいいが、閉めたときにルーフ内面がロールカーテン状のものしかないので、プライバシー感に少々欠ける。常に天井上の景色が透けて見えるのだ。またこの開口面積だと5万キロ以上走ると必ずルーフ剛性が落ち、揺すられ感がでてくるはず。経年で少しずつ出てくるから気にならないと思うけれど。

乗っている間色々考えたがよくよく考えたらやっぱりこれは以前に試乗したアウディQ5だ。私も以前知人から「カイエンってワーゲンの姉妹車だね」って言われイラッときたけれど、やっぱりこれはQ5だ。カイエンとトゥアレグは色々な意味で結構差がある車だが、正直マカンとQ5は非常に似ている車だと思う。もちろんエンジンはポルシェ謹製で異次元の差があるが、それは非常にペースを速めたときにだけ感じるもので、普段の街乗りはほとんど違いがない印象。でもそれはこの車にとって悪いことではない。この車はおそらくどの車から乗り換えても違和感を感じないはず。
ところでスポーツエグゾーストボタンを押しても何の変化もなかったのは何故だろうか??所有者に聞き忘れていた。あと、ゆったり走っていた時にスポーツクロノパッケージについてくる時計(ストップウォッチか?)の秒針の動きがチラチラ目に入ってきて少々気になった。ケイマンGTSにも付いてたけどこれ必要?まあしかしこれもポルシェのいい所である。色々なオプションから自分が欲しいと思った物をつけられる。ただしこのマカンSもざっと300万円のオプションをチョイスしている。上を見ればきりがないのも事実。

総括:姿格好はポルシェだが肩ひじ張らずに乗ることが出来る車。非常に運転しやすい車。逆に言えば911やケイマンのセカンドカー的な意味合いで買うと物足りなさを感じるはず。あくまで奥様の為の車と割り切った方が良いと思う。刺激的なセカンドカーとしてこれを求めてはいけない。私も911カレラ、ケイマンGTSの次にこれに乗ったけれどアドレナリンが抜けきってない体にこの車は逆の意味で酷だった。速く走りたい!速く曲がりたい!と思っている体にヒラッヒラッといとも簡単に車がいなしてくれるもんだから「もっと困難が欲しい!」「もっとGをちょうだいよ~!」ってなってしまった。非常にすっきりした車。ファミリーカー的ポルシェの一押し。

ポルシェ総括:ケイマンGTSが「ザ・ポルシェ」とすればマカンSは「新世代ポルシェ入門編」だろう。911は…ポルシェにとって中途半端な車になりつつあるのか?という印象を得た。これが素のケイマン VS 911ターボだったら911の立ち位置をしっかり確認できたと思うが一粒で何度もおいしく頂いてもらおうとするミニのような商売をして、バリエーションを増やし過ぎるとポルシェでは他のモデルを潰しかねないと感じた。
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