トップ > ニュース

国交省汚職 詐欺師に狂わされた“ノンキャリ”係長の役人人生

 羽田空港の航空機格納庫をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された国交省航空局係長、川村竜也容疑者(39=千葉市稲毛区)。受け取ったワイロは2年前から総額200万~300万円に上るとみられている。

 川村容疑者は96年、20歳の時に事務職で入省。要するに“ノンキャリ”だが、「39歳で係長なら出世は順調。40歳で昇任する可能性だってあった。年収は600万円台といったところでしょう」(国交省関係者)。

 近隣住民によると、川村容疑者はJR稲毛駅に近い、子連れの家族が多く住む官舎で暮らしていた。

 ワイロと言っても、順風満帆の役人人生を棒に振るほどの額とは思えない。それが「なぜ?」だが、どうやら詐欺師にしてやられたようだ。

 川村容疑者に対する贈賄容疑で逮捕された格納庫運営会社「ウイングス・オブ・ライフ」前社長で韓国籍の金沢星容疑者(61=金沢市)は、今年1月に詐欺容疑で逮捕されていた。キムは08年3~4月、株の買収工作を装い、新潟市の建設関連会社から計約2億円をだまし取ったという。
日刊ゲンダイを読もう!

最新のニュース記事

最新トピックス