トップページ社会ニュース一覧鬼怒川 決壊含め95か所で堤防被害
ニュース詳細

鬼怒川 決壊含め95か所で堤防被害
9月28日 15時42分

鬼怒川 決壊含め95か所で堤防被害
k10010250651_201509281936_201509281936.mp4
「関東・東北豪雨」で、茨城県常総市で堤防が決壊した鬼怒川では、決壊を含めて茨城県と栃木県の95か所で川から水があふれたり、堤防から水が漏れ出したりするなどの被害が起きていたことが国土交通省の調査で分かりました。
「関東・東北豪雨」では茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊してあふれた水が市街地に流れ込み、市内のおよそ40平方キロメートルが浸水しました。
28日に開かれた原因究明などを行う国の専門家の委員会の初会合では、国土交通省関東地方整備局のこれまでの現地調査で、鬼怒川では7か所で川から水があふれ出していたほか、堤防から水が漏れ出したり、堤防が削られたりした場所も含めると、被害は95か所に上ることが報告されました。
また、常総市の堤防の決壊現場は周囲よりも高さが30センチから1メートル余り低かったうえ、決壊の1時間ほど前には堤防から水があふれ出し、20センチほどの高さに達していたとみられ、あふれ出した水によって堤防の斜面が削られたことが決壊の一因と考えられることが報告されました。
一方、決壊場所の上流と下流では、堤防の内部や下を伝わって川の水が漏れ出してできたとみられる、砂が噴き出した跡が確認され、専門家は決壊現場でもこうした現象が起きていた可能性があると指摘しました。
会合の委員長を務める東京電機大学の安田進教授は「堤防が決壊する過程では、水があふれ出したことに加え、水が漏れ出していたことも起きていた可能性もある。限られた時間ではあるが、今後どのようにして決壊に至ったかを検討し、適切な復旧の方法を考えたい」と話しています。

関連ニュース

k10010250651000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ