アフガン ＩＳが治安機関を初襲撃

9月28日 21時39分

アフガニスタン東部で、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートの地域組織が警察の検問所を襲撃して警察官３人を殺害し、当局は、ＩＳによる治安機関への襲撃は初めてだとして勢力拡大に警戒を強めています。

アフガニスタンの情報機関、国家保安局の声明などによりますと、パキスタンと国境を接する東部ナンガルハル州で２７日、過激派組織ＩＳの地域組織の戦闘員らが警察の検問所を襲撃し、警察官３人が死亡したということです。
アフガニスタン軍は、駐留する国際部隊の無人機による援護を受けてＩＳの戦闘員８５人を殺害し、声明では、殺害した戦闘員全員がパキスタン人だとしています。
アフガニスタン東部では、これまで反政府武装勢力・タリバンとＩＳとの衝突がたびたび伝えられてきましたが、当局はＩＳによる治安機関への襲撃は初めてだとしています。
アフガニスタンではことし７月、タリバンの最高指導者オマル師が死亡していたことが明らかになってから、タリバン内部で後継者の正統性を巡る内部対立が続いていて、メンバーの一部がＩＳに乗り換えているとも指摘されています。
東部ナンガルハル州ではＩＳが村を襲撃して多くの住民が家を追われるなど混乱が起きていて、治安当局はＩＳの勢力拡大に警戒を強めています。