精神医療の真実  聞かせてください、あなたの体験

精神医療についていろいろ調べているフリ―ライター。日々、憤りを感じたニュースや出来事を書き連ねています。
およそ非科学的な精神医療という世界。
実際に、精神科医、処方薬によって被害を被った方、どうぞ声を挙げてください。


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離脱中の皆さんへ。


以下に記すステップ2は、ステップ1で離脱症状を安定させたのちに行うものです。


ただし、この方法は私が開発したものではありません。


 また、減薬・離脱は、あくまでご自身のご決断・自己責任において行うものですので、万が一この方法で皆さんに問題が生じたとしても、残念ながら私は一切の責任を負うことができません。私自身も、基本的な方法以外、特別なアドバイスは何も受けていません。



ステップ2: Milk Titration & Taper


これは、牛乳を使ってダイアゼパム(セルシン)を溶かし、毎日決まった量を減らしながら、減薬していく方法です。

Titrationとは、液体中に別の物質をどれだけ加えて、それがどのような反応を起こすか? というような意味です。

Taperとは、「ゆっくりと少なくしていく」という意味です。



必要なもの:


1サービングあたり、脂肪分が8%以上のオーガニック牛乳。

日本では、普通の成分無調整牛乳で全く問題ないです。


ただし、牛乳アレルギー、先天性乳糖不耐症の方は、残念ですがこの方法は使えません。


豆乳では、脂肪分が3%程度なので、無理だと思います。


また、水やベビーフードを使って減薬・離脱をしている方も多いですが、

脂肪分が全くない・少な過ぎるため、お勧めしません。


なぜかと言いますと、ダイアゼパムは脂溶性のため、水や脂肪分の少ない液体では、均等に溶かすことができないからです。





100ml、200ml、500mlなど、ご自身の服用量に応じて牛乳を計れる、ふたつきの容器。


私は、たまたま捨てずに持っていた、100mlメモリ入りの青汁シェーカーを使っています。


針なしシリンジ(オーラルシリンジ)。


ml、5ml、10mlなど、服用量に合わせて。


私はテルモのオーラルシリンジを使っています。1ミリと10ミリです。楽天で購入できます。

プラスチック製で、とても便利です。

メモリは、1mlシリンジで、目盛りは0.01mlまであれば十分です。

使い捨てを100本ずつ揃えましたが、水で洗って冷蔵庫に保管しておけばカビも生えません。


よほどの長期戦でない限り、5~10本くらいずつ用意しておけば十分だと思います。


当初、アメリカ製のオーラルシリンジを購入しようとしましたが、20~30本で4万円近くするため、キャンセルしました。恐らく、ガラス製のため、値が張るのだと思います。

日本製のブラスチック・オーラルシリンジは1本5~10円程度。

耐久性に優れ、頻繁に使っても目盛りが削れることがないので、日本製をお勧めします。


ちなみに、米国では、どの薬局でも無料でオーラルシリンジをもらえるとのことです。


自宅で服用しやすいように、小皿か小さなカップ。

外出時に服用しなければならないときに、しっかりフタのできるボトルや小さい容器。

(私は、適当にスプレーボトルに入れています)



以下、私が実際に毎日行っている減薬法です。


なお、減薬の量・服用回数・日数などは、すべて自分で計算して割り出しました。


私は他の方の減薬スケジュールを作れる立場ではありませんので、大変申し訳ないのですが、ご自身で方法・日程表を作成なさってください。


離脱症状が激しく、おひとりで計算すると危険な場合、信頼できる方に助けてもらってください。


私はエクセルの使い方を忘れてしまったので、すべて手書きで日程表を作りました。


手書きの方が、あとで調整や書き込みもしやすいし、眼精疲労も防げるので、良かったと思っています。



まず、ステップ1で1日10ミリグラムで症状をなんとか安定させました。


その後、1日0.05ミリグラムずつ減らすことにしました


0.05ミリ×20日で、1ミリグラム減らすことになります。




ダイアゼパム10ミリグラムを、牛乳100mlで溶かします。

10~20秒、シェイクするだけで、勝手に溶けてくれます。

パウダータイプのダイアゼパム・シロップ状のダイアゼパムは必要ありません。

ピルクラッシャーで粉状にする必要もありません。

錠剤タイプのものを、そのまま使ってください。


これで、牛乳0.1ml中、0.01ミリグラムのダイアゼパムが溶けていることになります。


実際の重さは、牛乳100ミリ+ダイアゼパム10ミリ、ですが、この点は無視していただいて全く問題ありません。




1日目:


溶解液から、オーラルシリンジを使って、0.5ml吸い取ります。


これで、0.05ミリグラムの減薬となります。

(溶解液99.5ml イコール ダイアゼパム1日9.95ミリグラム)


この溶解液を、6時間以上間隔を空けないように、1日4回に分けて食前、就寝前に服用します。


食前に飲むのは、空腹時の方が、小腸で吸収されるのが速いためです。


1日4回服用の場合、1回あたり24.875ml服用となりますが、そこまで厳密にしなくて大丈夫です。


小数点第2位、24.87mlくらいで大丈夫です。症状が落ち着いてくると、小数点第1位まで大ざっぱにしても、問題ないです。


離脱症状は夕方~就寝時に酷くなるので、寝る前の服用分を少しだけ多くするという手もあります。


ステップ1で1日5回、6回服用にした方は、血中濃度を安定させるため、同じように5回、6回服用にしてもいいと思います。



服用するときは、小皿や容器に1回分ずつ取り出して飲み干します。


小皿・容器の底に残った分は、水を足して飲み切るか、ペロッとなめちゃってください。

(ここは、恥も外聞もなくいきましょう。私も毎日、お皿をぺロぺロなめています)


2日目:

溶解液から1ml吸い取ります。これで0.1ミリグラムの減薬となります。

(溶解液99.0ml イコール ダイアゼパム1日9.9ミリグラム )

服用方法は1日目と全く同じ。



3日目:

溶解液から1.5ml吸い取ります。これで0.15ミリグラムの減薬です。


(溶解液98.5ml イコール ダイアゼパム1日9.85ミリグラム )


服用方法は、1日目・2日目と全く同じ。


これを毎日繰り返します。



 2011年8月18日現在、私は72.5ml、つまり、ダイアゼパム1日7.25ミリグラム服用しています。

 このまま毎日続けて、あと150日で終わりです。

最初は、非常に苦しいです。これは仕方がないです。覚悟なさってください。

私は今でも、苦しいです。



 でも、アシュトン・マニュアルと違うところは、

・毎日、決まった量を減らし、頻回服用することで、血中濃度が保たれる

・その結果、離脱症状が、耐えられる程度に抑えることができる

・減薬中に、身体・脳がダメージの修復を同時に行ってくれるので、心身ともに楽になってくる(GABAの量が毎日少しずつ戻ってくる)


・毎日、コンスタントに行うので、正しく行っていれば完全断薬のゴールがはっきり見える


・毎日同じことをするだけなので、慣れてくると、「今日はミリグラム、明日は・・・」と、強迫観念にかられることがなくなる


・牛乳に含まれるトリプトファンのおかげか、寝つきが良くなり、睡眠の質・時間が大きく改善される。私は、1日1~3時間から、5~8時間弱までぐっすり眠れるようになりました。




私はアシュトン教授を批判しているわけではありません。


ただ、あのマニュアルは、スケジュールがあまりに速過ぎ・短か過ぎます。


そして、「ミリグラム減らしたら、週間待つ」という、cut&hold メソッドというやり方に、大きな危険を感じたのです。


 つまり、非常に単純な疑問・疑念として、


1ミリグラムを一気にカットして2~4週間こらえるのと、

0.05ミリグラムを毎日コンスタントにカットして、20日かけて1ミリグラム減らすのとではどちらが負荷が軽くて済むだろうか? ということです。



この方法が皆さん全員にお役に立てるかどうかは、わかりません。

「絶対効くからオススメします!」などということは、何があっても言えません。


けれど、私に限って言えば、離脱症状が激減していったことは事実です。


私が行っている方法とは異なるのですが、似たような減薬方法がYouTubeで紹介されていますので、「こんな感じなのかな」とイメージしていただけば幸いです。



――ということで、この方から紹介のあったYouTubeをお知らせします。英語ですが、やっていることを見れば、だいたいのことは想像つくのではないでしょうか。

http://youtu.be/2RzUvM6M55s  (パート2もあります)。


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