(cache) DAIWA : T3 AIR 製品特性上の注意 - Web site
T3 AIR 製品特性上の注意
DAIWA
この製品は審美的な性能追求ではなく、実戦機としての極限性能を追求しております。そのため、通常の社内規格を越えたチューニングを施しておりますが、これが商品特性です。あらかじめご了承ください。
下記の要領でご使用いただく事で、より性能を発揮させることができます。
注意
500g以上の強いテンションでラインを巻かないでください。スプール変形の原因になります。特に根掛かり外し時のリールでの巻き取り、藻の塊となったルアーの回収等。
16lb以上のライン又は15g以上のルアーのご使用は、このリールの適正使用条件を大きく超えますのでおやめください。
8lb以下のラインを使用される時も50m以上のラインは巻かないでください。スプール変形の原因になります。
6lb以下のラインを使用されると、スプール変形やラインの噛みこみのリスクが大きくなります。あらかじめご注意ください。
PEラインは使用しないでください。スプール変形や、ラインの噛みこみ、スプールエッジの変形等の故障の原因となります。
1.スプールへのラインの結び方
下図のようにスプールセンターのV溝に結びコブを入れます。
糸巻き時、ラインに癖や傷をつけるのを抑えるため、100g程度のテンションで巻いてください。
極限まで高めたスプールレスポンスを発揮するため、必要最小限のラインを巻いての使用をお勧め致します。
糸巻き量目安は下表を参照ください。
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巻糸量
ライン強度 限界糸巻量 推奨糸巻量
6 lb 50m 30m
8 lb 50m 30m
10 lb 45m 30m
12 lb 40m 30m
メーカー・種類によって太さに差があるのであくまでも目安です。
巻糸時ハンドル巻き数の目安
  ギヤ比
8.6 6.8
30m 41回転 53回転
50m 70回転 88回転
2.マグフォース3D&マグダイヤルをセットします。
マグフォース3Dとマグダイヤルの調整の組合せは実に60通りです。状況に合わせたベストなセッティングを可能にします。
マグフォース3Dレバーの調整:
3段階のクリック調整で、3Dブレーキユニットがスライドします。
初めてご使用の時は ALL ROUND ダイヤル10からのセッティングをお勧め致します。
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マグダイヤルの調整:
マグダイヤルを左右に回転させるように動かしてください。20段階(MIN=0、MAX=20)の調整が可能です。▲マークを目盛り数字に合わせるようにして調整を行います。
MIN方向に回転させると、ブレーキ力は弱くなり、MAX方向へ回転させるとブレーキ力は強くなります。

下表を参考に設定してください。
モード モード特性 ブレーキ力目安(例)
MAXBRAKE ・ピッチングでのスプール低回転時でも、ブレーキが強くかかるモードです。7g以上のリグでのコントロール性が向上します。 ・ダイヤル8
ALL ROUND ・キャスティングとピッチングとのトータルバランスが最も優れたモードです。 ・ダイヤル9(MAX+1 目盛)
AIR MODE ・ピッチング時に究極のスプールフリーを発揮するモードです。3g以下の究極のライトリグ使用時に威力を発揮します。 ・ダイヤル11(MAX+3目盛)
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3.メカニカルブレーキ設定方法
マグダイヤルの調整で従来よりかなり強いブレーキ力を発揮するようになっており、大半のルアーはマグダイヤルで制御する事が可能です。メカニカルブレーキを掛けるとスプールレスポンスを損ね、性能を発揮できなくなります。
以下が基本的な設定方法です。
メカニカルブレーキ設定を“ゼロ”にする。
メカニカルブレーキノブを緩めた状態から締め込んでいく中で、ガタついていたスプールがガタつかなくなる所があります。そのピンポイントがメカニカルブレーキ “ゼロ” の状態です。
ゼロ設定から1クリック程度緩め、微小なガタつき(0.2mm程度)を感じるところで、ご使用ください。
注意
ミクロン単位の精度を追求した超高精度AIRスプールを採用しているので“ゼロ”状態より大きく緩み過ぎた設定だと、キャスト時のスプールの振れが大きくなる為にリール本来のブレーキ性能が損なわれ、却ってバックラッシュや飛距離ダウンの原因となります。また、ノブが外れてパーツを紛失する恐れもあります。メカニカルブレーキノブは『緩めるほど飛ぶ』 という事はなく、“ゼロ”設定プラスαの程度がベストです。緩め過ぎは逆効果です。
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4.キャスト時の注意
究極のスプールレスポンスを実現するため、小径BB(マイクロベアリングシステム)を採用しており、キャスティング時に若干のノイズが生じることがあります。実使用上の問題はありません。あらかじめご了承ください。
周囲の安全を確認の上、キャストしたいリグをサイドキャストで軽く(スムーズな入力で)投げてください。
注意
スプールレスポンスが良すぎるため、想像よりも早くルアーが飛びだしますので周囲に十分注意してください。
硬いロッドで鋭いスナップキャストをするとスプールが急速に立ち上がってバックラッシュしやすくなります。
これを抑えるためにブレーキを強くしすぎると、リールのポテンシャルを発揮できなくなります。
5.ブレーキ調整時の注意
ルアーの飛び出し方向とリリースポイントが合ったら、マグダイヤルを1目盛づつ落としていきます。
超軽量スプールのため、マグダイヤル1目盛りの差が非常に大きく作用します。必ずマグダイヤルは1目盛りづつ調整するようにしてください。
キャスト後半に軽く糸フケが出る程度までブレーキ力を落としたところから、1目盛り戻した状態でセッティング完了です。
この状態でのご使用が、このリールのポテンシャルを100%引き出した状態となります。