彼らは世界のトップアスリートたちが行う高地トレーニングを普段からずっとやっている状態というわけなのだ。
2メートル10センチのバーを…。
ハードルみたいに軽々と跳ぶ17歳の高校生。
走り高跳びで一番記録が出やすいのは「背面跳び」が陸上界の常識。
ちなみに…。
高校生の日本記録は戸邉さんが持つ2メートル23センチ。
スーパー高校生のリチャードくんが早速お願いしてみるとなんとリチャードくん背面跳びを知らなかった!映像を見せると…。
果たしてどんな記録が出るのか?そうそこでいいよ。
彼には…。
リチャードくんは今
(拍手)背面跳びを今練習して陸上選手としてね…。
信じられない身体能力の方ってたくさんいらっしゃるんですね。
走るのは?スピードは?すごい速く走っているポーズなんですけどたいしてそんな事ないです。
(陣内)誰情報なん?鍛え抜かれた肉体。
割れた腹筋は当然6パック。
この体でイケメン。
オーストラリアのフィットネストレーナー高校時代からストイックな生活を続け15年間この肉体を維持。
イケメントレーナーがそれが…。
これはイケメントレーナーポールの密着映像。
イケメントレーナーぶりは…見る影もなくなった。
果たしてここから半年で40キロ痩せて…。
ポールはダイエットを目指す会員にマンツーマンで指導するジムのトレーナー。
無謀な挑戦のきっかけそれは…。
ポールが指導する体重140キロの男性会員のひと言。
これまで指導法は全てトレーナー目線。
太った人の気持ちなど考えた事がなかったポール。
そこで…。
そのチャレンジは1年計画。
まず体重80キロを半年間で40キロ増やし120キロにする。
その後同じ半年間で40キロダイエット。
元の80キロに戻すというとんでもない試み。
1年に及ぶチャレンジが始まった。
(歓声)新年の幕開けとともに一気に食べ始めるポール。
この日からおデブに向かってまっしぐら。
食べて食べて食べまくる!トレーナーとして運動の指導はするが自分のためになる運動は一切しないと決めたポール。
すごいでしょ。
あの見事だった肉体がたった20日間でお腹がぷっくり。
一体何をどれだけ食べていたのか?まずは朝食。
ベーコン1キロに卵12個。
ドーナツにメープルシロップをたっぷり。
昼食は丸ごと1羽のローストチキン。
そしてフライドポテト500グラム。
これをトマトケチャップで食べまくる。
夕食メインはステーキ1キロ。
さらにLサイズのピザこれを2枚平らげる。
普通の水は一切飲まず水分補給はカロリーが高い飲み物を選んでがぶ飲みした。
これがポールが1日に食べた量。
なんと2万キロカロリーを突破。
普段の食事のほぼ10倍のカロリーを摂取し続けた。
どんどん太るポールについてフィアンセのリサさんにどう思っているか聞いてみた。
ポールの体に変化が。
う〜ん…。
始めた時はウエスト80センチだったけど111センチに増えてるね。
(医師)体重も100キロを超えてる。
(ポール)やったぜ!80キロの体重が2カ月で22キロ増えた。
15年間鍛え上げた肉体がたった2カ月でご覧のとおり。
目標に向かっていい感じ。
だが命の危険が!15年間鍛え上げた肉体がたった2カ月でご覧のとおり。
目標に向かっていい感じ。
だが命の危険が!気をつけろ。
しかしそんな事にはお構いなしに太った人の気持ちを理解するためにひたすら食べ続けるのだ。
1月末95キロだったポールの体重は2月の末で102キロ。
5月半ばで110.8キロ。
順調ではあるがあと1カ月半で9.2キロ太らなければならない。
懸命に太る息子ポール。
そして目標の6カ月が過ぎた。
半年間運動もせずひたすら食べ続けてきたポール。
おデブ生活目標達成!わずか半年で40キロ太る事に成功した。
6つに割れた腹筋を持っていたポール。
(天海)ああ…。
(陣内)うわあすごいな。
(天海)お腹すごい。
120キロの巨漢が描くお腹の曲線美。
でも脚は細いですね。
6つに割れていた美しい腹筋は…跡形もない。
そして注目はイケメンだった顔が…。
まん丸に。
ぽっこり突き出たお腹。
プヨプヨとやわらかそうな二の腕。
なぜか表情も締まらない感じに。
イケメン時代の面影は…。
どこにもない。
まるで別人。
マスコミはプロのトレーナーポールがどうやって痩せるのかその挑戦に密着した。
ついに半年間で40キロのダイエット生活をスタート。
まずは初歩的なウォーキングから。
想像以上に体が動かない。
休憩時間カメラは思わぬ姿をとらえていた。
ポールは…。
しかしここからスポーツトレーナーの知識を活かした計画的ダイエットが始まる。
それは半年間食べまくった高カロリーな食事を自ら考えたダイエット食に切り替えさらに食べ方も工夫するというもの。
実際に食べた1日のメニューは…。
朝はプロテイン入りのオートミールとブラックコーヒー。
10時にツナサラダ。
昼は鶏胸肉のソテーとライス。
午後3時なんとフィレステーキにトマトとキュウリ。
夕方5時水に溶かしたプロテイン。
夜は鶏胸肉のグリルとさつまいもにブロッコリー。
今までの10分の1。
1日2000キロカロリーに落とした。
初めての体重測定。
120キロから109キロに減った。
見た目はあまり変わらないが1カ月半の食事制限だけで11キロのダイエットに成功。
体重が軽くなり身動きがとりやすくなったポール。
いよいよそれから1カ月109キロあった体重は…。
体を動かしたにもかかわらずこの1カ月で減量出来た体重はわずか2.1キロ。
しかしこれ…。
ポールの狙いどおり。
実はこのトレーニング減量というより筋肉をつけるためだったのだ。
その理由は…。
(ポール)だからすなわち筋肉が少ない人がいくら運動してもなかなか脂肪は燃焼しづらい。
筋肉が多いと普段の生活をしていても脂肪をより燃焼するという。
ポールが選んだのはボクシング。
パンチを打ち腰を回転させお腹まわりの脂肪を落とす。
有酸素運動とはたくさんの酸素を取りながら行う運動の事。
体内に取り込んだ酸素は脂肪を燃焼させそれをエネルギーとして体が活動するためダイエット効果が得られるという。
減らさなければならない体重は26.9キロ。
イケメントレーナーポールの1年間に及ぶ挑戦。
これが今の僕です!チャレンジ最終日。
果たしてポールの体は元に戻れたのか?みんなありがとう!これが今の僕です!
(拍手と歓声)見事ポールは以前の体重へとダイエットを成功させた。
365日常に体重との戦いだった日々が幕を閉じた。
太った人の気持ちをわかりたい。
その思いだけで半年で40キロ太って半年で40キロ痩せたイケメントレーナー。
チャレンジから6年。
ポールはフィアンセのリサさんと結婚。
現在もシックスパックの腹筋肉体美を維持し続けているそうです。
続いては…。
その真相をトリハダスクープ。
あなたはこれはあなたの身にいつ降りかかるかもしれない本当にあった事件。
何か困った事があったら…。
親切だったはずの隣人が…。
「お前らは私の敵だ!」ある日突然豹変。
自家用車のさらに…。
子供たちを引き連れ武装。
そして
(銃声)1985年8月。
海にほど近いこの港町にハア…。
そして1人息子のマイク10歳。
引っ越し当日前より広いだろ?
(フィリップス)えっと…。
郵便局に勤める夫リチャードと専業主婦の妻アニータ。
そして2人の息子がいた。
(2人)よろしく。
フィリップス一家はある重大な理由を抱えここに引っ越してきた。
乾杯。
乾杯!一家が昨日まで住んでいたのはメイン州から西へ2000キロ離れたインディアナ州の都市部。
そこでそれは…。
(銃声)うわっ…!近所の住人になんとギャング団の一員が。
発砲事件がたびたび起きていた。
なんと…。
(銃声)ついに家の目の前で殺人事件が発生!ちょっと…!警察は明らかに及び腰だった。
家はまだ買ったばかり。
引っ越しなど考えられなかったが…。
一家は平穏な暮らしを求めなけなしの金をはたき妻のふるさとメイン州のこの街に引っ越しを決意した。
(マイク)うん!1人息子は隣の同年代の子供たちとすっかり仲よしに。
ええ。
フフフッ!こうして始まったええ。
銃声など全くない夫婦は幸せを噛み締めていた。
お隣との家族ぐるみの付き合いは日増しに深まっていった。
こんにちは。
マイクおはよう。
休日には息子マイクを遊びに連れて行ってくれる。
リチャードはまさに理想の隣人。
だがその一方で妻フローレンスはこんな場面もしばしば目にしていた。
規律には厳しかった。
しかしそれはどこか過剰だった。
そんなある日の事。
自然豊かなメイン州は狩猟を楽しむ人が多く隣人リチャードもその一人だった。
2人の子供にもおもちゃの銃で射撃を教えていた。
それを見た都会育ちのマイクは…。
バンバンバン!うん。
この時フィリップス一家は後にとんでもない地獄が待っているなど思いも寄らなかった。
そうでしょう?一家は親戚たちとホームパーティーを楽しんだ。
そしてその息子マイクが親友になった
(アニータ)「今お母さんとかわれる?」
(フローレンス)はい。
突然隣人の妻がこんな事を切り出した。
(アニータ)「ごめんなさい」どうして?おい…どういう事なんだ?何が起きているのかフィリップス一家は戸惑うばかりだった。
原因がわかったのは数日後。
突然訪ねてきた警官によって明らかになった。
そうですか…。
警官が見せたのはこれがお宅とお隣の共用部分に落ちていたそうです。
フィリップス家とリチャード家の間には私道のような小道があったという。
そこは両家が使う共用部分だった。
通報はフィリップス家がホームパーティーを楽しんだ翌日。
リチャードは怒りを抑えきれない様子だったという。
ちょっと聞いてください!確かにそのワインボトルはホームパーティーで飲み干したもの。
しかし突然子供が絶交されたり訴訟沙汰になるほどの事とはどうしても思えない。
1本のこんな些細な事が後に全米が目を疑う隣人トラブル殺人の始まりだった。
はい。
ありがとう。
(ため息)そうよね。
フィリップス夫婦はそう考えていた。
だが…。
(フローレンスの鼻歌)
(マイク)えい!
(フィリップス)ハハハハ…。
優しくて親切だった隣人が敵意むき出しに豹変したのを目の当たりにした。
(リチャード)「今すぐこの家から引っ越ししろ!」「フィリップス家に告ぐ!」さあ…。
だが隣人夜フィリップス夫婦が眠りにつくと…。
窓から差し込むまばゆい光。
(フィリップス)ちょっと待て。
クソッ…。
その強烈な光は隣の家からのものだった。
常軌を逸している…そう感じたフィリップスは隣の家に出向きリチャードと直接話し合おうとした。
だが…。
そして朝フィリップスが出勤しようとすると…。
何者かによって自分たちへの敵意がどんどんエスカレートし始めている。
フィリップスは戦慄を覚えた。
さらに…。
(銃声)えっ!?なんだ?何?
(銃声)なんと隣人リチャードはフィリップス一家に見せつけるように引き金を引き続けた。
とどまるところを知らない隣人からの嫌がらせ。
ついに命の危機まで感じ始めたその経緯を全て警察に話した。
知らされたのは…。
とどまるところを知らない隣人からの嫌がらせ。
ついに命の危機まで感じ始めたその経緯を全て警察に話した。
知らされたのはリチャードは海軍を除隊後ところが勤務してわずか
(銃声)なんと以前この家に住んでいた2つの家族もリチャードの嫌がらせを受け引っ越しを余儀なくされたという。
そう彼は恐るべき攻撃性を秘めた札付きのトラブルメーカーだったのだ。
缶ビールでも多分同じ事は起こったと思います。
何か…何かを見つけて問題を…。
まあそうでしょうね。
そうなってたんでしょうね。
探してるところがあったんでしょうね。
自分の気に入らないところを…。
もうだって…。
隣人トラブルを毎回毎回繰り返しているわけだから。
(フィリップス)そんな…!子供の安全のために全ての財産をなげうって家を買い引っ越してきた一家にとって自分たちからここを出ていくなど考えられなかった。
どうしよう…。
うん。
フィリップスはビデオカメラを購入し隣人リチャードの行動を全て記録する事にした。
これがその実際の映像。
リチャードと銃を持った息子が映っている。
しかし
(リチャード)左右左右…。
(リチャード)構えて!なんと早朝5時から軍服を身にまとい10歳と12歳の我が子に本物の銃を持たせ訓練していた。
これを目の当たりにしたフィリップスは…。
ああ…!いつ家族が襲われるかもしれない。
夫はそれまで絶対に持とうとしなかった銃を購入した。
の状態にまでエスカレートしていたのだ。
そして…。
(銃声)隣人トラブルは一触即発の状態にエスカレート。
そして息子マイクが帰宅する途中の事。
マイクの目に映ったのはリチャードと友達だった2人の子供。
手には本物のライフルが。
すると…。
マイク待て!怖いよ。
なんで?自分の子供まで武装させこんにちは。
近隣住民の家を回りリチャード一家がこの地域から出て行くよう嘆願書に署名を求めた。
他の住民と協力してこの異常事態を解決しようと考えたのだ。
だが…。
(電話)
(電話が切れる音)フィリップス夫妻が署名をもらった家にはリチャードから脅迫の電話が入るようになり…。
結局フィリップス夫妻は今まで受けた迷惑行為を弁護士に全て話した。
だがリチャードはそんな動きをまるで読んでいたかのようにさらなる攻撃を仕掛けてきた。
弁護士事務所から帰宅したまさにその時…。
なんと玄関にガソリンがたっぷりと撒かれていた。
たった1本の割れたワインボトルから始まった隣人との信じられないトラブル。
理不尽としか思えないそんな戦いももうすぐ終わる。
フィリップスはそう確信していた。
だが事態はその日フィリップス家には
(マイケル)ホントかい?かわいがっていた姪の妊娠。
隣人とのトラブルが続いていた一家にとって久々の嬉しいニュースだった。
出かける前に隣人リチャードの迷惑行為を証明するカメラをセットし直した。
撮影しています。
カメラを録画モードにして夫婦は外へ出た。
(フローレンス)いってきます。
その直後だった。
うらやましいよ。
なあ。
(銃声)わあっ!何!?どうした!?外で何発もの銃声が鳴り響いた。
銃を手にしたヴァネッサの夫。
しかしあまりの事に手がおぼつかない。
この時起きた惨劇の画面下で歩いているのが散歩に出かけたフィリップス夫婦。
そしてこのあと…。
(銃声)
(銃声)放たれたカメラは銃撃を行った隣人リチャードの姿もとらえていた。
そして…。
2人を撃ったリチャードがフィリップス家に近づく。
次の瞬間…。
リチャードはきびすを返し戻っていった。
ヴァネッサ夫婦は幼いマイクの命を守ろうと車に乗り込み逃げようとした。
伏せるんだ!3人はどうしたの?えっ?もしもし。
通報を受け現場に駆け付けた警官たちの姿もカメラはとらえていた。
リチャードの家に踏み込んだ警察。
そこには恐ろしい光景が広がっていた。
警官は思わず絶句した。
そこには食卓の上に無数の銃やライフルを広げ1人座るリチャードがいた。
家族の団欒を楽しむ場所で隣人を殺した武器を静かに眺めていたのだ。
リチャード・ウッフェルマンは隣人そして…。
フィリップス夫婦を銃殺したその時…。
(銃声)実は…。
なんとリチャードの幼い2人の子供たちも銃撃に加わっていたのだ。
隠しカメラには銃撃後銃を持って家を出てくるリチャードと息子たちの姿が映されている。
リチャード・ウッフェルマンはフィリップス夫婦殺害の罪で終身刑を言い渡された。
2人の子供たちは父に洗脳されていたと見なされ別の家族のもとに預けられる事になった。
イエッサー!両親の命を隣人に奪われた一人息子のマイクはその後親戚のもとで育てられた。
現在41歳になったマイクは事件をこう振り返る。
そう思います。
トリハダスクープ。
その2人は高校時代18歳で出会った。
誰もがうらやむ純愛カップルだった。
心細やかなそんな夫を愛しついていくと決めた妻。
だが…。
愛した夫は…。
(銃声)その執念は逮捕されても消えなかった。
なんと拘置所からそして人口およそ3万7000人の小さな田舎町で2人は同じ卒業後閑静な住宅街の一戸建て。
それが2人の愛の巣だった。
ありがとう。
妻エイミーは出会った時から頭がよく細かい事に気配りが出来る夫を頼りにしていた。
結婚して7年。
2人の子宝にも恵まれた。
そ〜れ!敵が来たぞ!やっつけろ!うわ〜!子煩悩で優しいパパだった。
まさに理想のパートナー。
優しかった夫に異変が起き始める。
(舌打ち)今までの夫からは考えられない罵声だった。
しかし翌日になると…。
ほ〜ら。
お安いご用さ。
いつもと変わらぬ優しい夫に戻っていた。
そう思った矢先の事だった…。
(舌打ち)高校で出会ってから17年。
夫の事は何もかもわかっているつもりだった。
だが…。
実は夫クリスはこんな心の闇を抱えていた。
モラルハラスメント夫。
モラルハラスメントとは暴言や脅迫など言葉の暴力で相手を威圧し支配しようとする行為。
俺に口答えするのかバカ女!加害者の多くは男性。
夫婦の場合家事や育児など家庭のあらゆる場面で妻を罵り追い詰めるケースが多い。
日本でも妻からの離婚のおよそ25パーセントが夫のモラハラが原因だと言われている。
精神科医墨岡医師は被害の実態をこう語る。
エイミーのケースはまさにその典型だった。
何やってんだ!そして…。
(エイミー)何?あっはい…。
日常の些細な事までケチをつけ始めた夫。
(ため息)だが夫のモラハラはエスカレートする一方。
(舌打ち)気がつけばエイミーはモラハラ地獄の真っただ中にいた。
そんなエイミーにさらに追い打ちをかける人物が…。
なんですか?ああ…すみません。
フン。
そしてエイミーの完全に恐怖のモラハラ夫と化したクリス。
(クリス)そうだ!高校で出会いしかし結婚9年で妻の生活は生き地獄に変わった。
それでもエイミーは懸命に耐え続けた。
2人の子供のために。
しかし心のストレスは知らぬ間にエイミーの体をもむしばんでいた。
夫が近くにいると手が震えるようになった。
(舌打ち)責められると息をするのも苦しくなった。
(クリス)とっとと寝ろ!
(嗚咽)エイミーはそれが…あの…。
ついに離婚を切り出したエイミー。
だが
(エイミー)あっ!言葉の暴力がついにむき出しの本物の暴力になった。
すさまじい怒号。
それを聞いた隣の部屋の客が警察へ通報した。
現場に駆け付けた警官が部屋に入ると…。
夫クリスの両手が真っ赤に染まっていた。
えっ?そしてあっ…!血まみれの妻エイミーを発見。
そこで…。
夫クリスは妻エイミーへの頭から大量出血していたエイミーはすぐに病院に搬送された。
それは妻にとんでもない傷を負わせた。
頭を30針も縫う重傷。
夫クリスはだが逮捕からわずか18時間後。
(刑事)奥さん。
2004年当時オハイオ州法ではDV事件の加害者に犯罪歴がない場合事件の凶悪性や再犯の可能性は考慮されないまま保釈が認められていたのだ。
妻に大ケガを負わせながら夫クリスは20万円の保釈金を支払いすぐ保釈されていたのだ。
(エイミー)これからはだが傷害事件から23日後。
まだ傷の癒えない再び頭に重傷を負い集中治療室に横たわるエイミー。
何が起きたのか?瀕死のエイミーから警察が事情聴取した際の実際の音声がある。
なんとエイミーは接近禁止のはずの元夫クリスから再び襲われた。
保釈されたクリスは実家に戻っていた。
クリス!母さん…。
自分なしで生きられるはずなどない。
接近禁止命令を破りエイミーのもとへ…。
(デビッドとマイケルの笑い)そして仕事に復帰し職場へと向かっていたエイミーを…。
クリス!なんでここに…?エイミーは銃を構えるクリスのバランスを崩そうと必死にハンドルを左右に切る。
嫌っ!
(クリス)うわっ!うわあっ!
(銃声)
(エイミー)あっ!!
(銃声)頭部から大量出血していたエイミーは現場に駆け付けたヘリで病院に緊急搬送された。
ああ…ああ…。
自分も傷を負ったクリスは駆け付けた警察にエイミーの犯行に使われた弾は3発撃たれなんとそのうちのこれは実際のレントゲン写真。
銃弾の破片が中にとどまっていた。
普通ならだが奇跡的に2発とも脳内の太い血管を傷つけておらず一命を取り留めた。
あっエイミー!エイミー。
そして警察から元夫クリスについての情報を聞いた。
(刑事)エイミーさん。
離婚を切り出したエイミーは事件からわずか8日で退院を果たした。
撃たれた左目の視力はほぼ失われ右腕に麻痺が残った。
しかし2人の息子を守るという母の強い思いがエイミーを奮い立たせた。
今度こそ平穏な日々が始まる。
エイミーはそう確信していた。
だがなんとクリスはだがきっかけは警察にかかってきた1本の電話だった。
警察はすぐにその男から事情聴取。
そこで戦慄の計画を知る事になる。
何?その男はクリスにこんな話を持ちかけられたという。
1万ドル…。
なんとおよそ100万円で妻殺害を依頼。
クリスは獄中から3度目のエイミー殺害を企てていた。
エイミーはそんな獄中から元妻エイミー殺害を企てるクリス。
しかしそれを裏付ける証拠がない。
さらに警察はエイミーを守るためにある異例の作戦を立てた。
それは…。
捜査官を拘置所に潜入させクリスに近づき殺害計画を暴く。
その任務は2つ。
おとり捜査官がクリスの部屋に潜入。
クリスの興味を引くよう巧みに振る舞った。
早速その時の実際の映像がある。
拘置所内のカメラに映るクリスとおとり捜査官。
クリスはエイミー殺害に必要な情報を書いたメモを手渡した。
これがその実際のメモ。
そこにはエイミーの自宅周辺の地図さらに身長や髪の毛の色に至るまで彼女の特徴が詳細に書かれていた。
動かぬ証拠は手に入れた。
残るは報酬100万円の支払い方法。
それでよし…。
これにより果たしてクリスに協力する人物とは一体…?なんと協力者はクリスの母バージニアだった。
息子の殺人計画の報酬1万ドルをあろう事か母親が支払おうとしていたのだ。
おとり捜査で発覚した事実からクリスはそしてこのあとエイミーとクリスが
(エイミー)《私は負けない!》おとり捜査の成果で元妻への殺害陰謀罪で再逮捕されたクリス。
しかしなぜ3度もエイミーを殺そうとしたのか?精神科医はこう分析する。
妻を3度殺そうとした男の裁判が始まった。
法廷には恐怖に耐えながらこれまでその恐怖から解放されるその瞬間だけをエイミーは待っていた。
クリスに下されたエイミーの命をかけた離婚劇はこうして終わった。
そしてオハイオ州でDVに関する法律が改定された。
その名も…。
エイミーの活動によりDV加害者が安易に保釈される事がなくなったのだ。
高校生の時からの純愛カップルは悲劇とともに終わった。
地獄の日々をエイミーはこう語る。
現在エイミーは家庭内暴力の恐怖について講演会を精力的に開催。
トリハダスクープ。
タイトルは『奪われた人生18年間の記憶』。
著者はジェイシー・デュガード。
11歳で見知らぬ男に誘拐され18年間も監禁されていた女性である。
発表されるやいなやそこにつづられていたのは悪夢のような監禁生活の赤裸々な告白だった。
孤独の中で芽生える…。
なんと彼女は外に連れ回され…。
接客も担当。
そして保護されたそれは…。
冷酷極まりない洗脳だった。
与えられる光の差さない部屋で違う名前を強要され従わなければまさに常軌を逸した彼女を縛っていた心の鎖とは一体なんなのか?トリハダスクープ。
カリフォルニアとネバダ2つの州にまたがる広大な湖タホ湖の南に広がる湖畔の町。
夏はヨットカヌーなどのマリンスポーツ冬はスキーと一年中この町で両親1歳になる妹と家族4人で暮らす…。
地元の小学校に通う11歳。
母テリーと父カールは夫婦共働きで子供たちを養っていた。
わあ!欲しかったゲームだわ。
ありがとう!ママ。
こっち向いてシャイナ。
お姉ちゃんと並んで。
そこには幸せな家庭の姿があった。
しかしそんな一家を奈落へと突き落とす悪夢が襲いかかる。
仕事のため朝早く家を出た母テリー。
その頃外では父カールが車の手入れをしていた。
そして午前7時。
1人で朝食を済ませたジェイシーは小学校へ登校するため家を出た。
家を出て向かうのはスクールバスが止まるバス停。
家の前の道幅が狭いためバスは所定のところにしか止められず家からは200メートルほど歩かなくてはならなかった。
時間にして3分足らずで到着する。
ジェイシーにとっては
(エンジン音)
(ブレーキ音)突然車がジェイシーのすぐ横に。
道を尋ねてきた男性にジェイシーが近づいたその瞬間…。
(スタンガンの音)
(ジェイシーの悲鳴)車から出た男は地面に倒れたジェイシーを後部座席へ放り込んだ。
車内にはもう一人女性が。
ジェイシーに毛布を被せる。
そこへ…。
悲鳴を聞きつけ父カールが必死に追うも車は急発進。
クソッ!自宅に戻ってすぐさま警察に通報した。
この時の実際の音声が残っている。
白昼堂々父親の前で誘拐された11歳の少女。
緑と湖に囲まれた小さな町は騒然。
すぐにマスコミが動いた。
瞬く間に全米が注目。
現場を目撃したカールは警察から事情を聞かれていた。
はい。
えっ!?肝心な情報は得られなかったもののカリフォルニア州警察は急きょ町全域に検問を張り父親の証言から得た車のモンタージュを作成。
犯人逮捕に動き出した。
母テリーはテレビを通じジェイシーを返すよう犯人に訴える。
しかしそんないまだ有力な手掛かりはない。
だが実はこの頃警察は2人の人物を容疑者リストに挙げていた。
それが実はジェイシーの母テリーはジェイシーを妊娠中に離婚。
その後カールと再婚していた。
つまりジェイシーには実の父と育ての父2人の父親がいたのだ。
まずはジェイシー最後の目撃者育ての父カール。
ジェイシーに厳しいしつけをし度々親子げんかをしていたという近所の証言を得た警察。
そもそもカールの証言そのものが偽証だと考えたのだ。
こんなデータがある。
アメリカで1年間に確認される児童虐待数はおよそ70万件に上るという。
そのうち8割が親からによるもので監禁や置き去りなども含まれている。
第一通報者を装った犯行ではと疑ったのだ。
そしてもう一人の容疑者がジェイシーの実の父親ケン・スレイトン。
彼は母テリーの前の夫。
11年前ジェイシーが生まれる直前に離婚していた。
親権を巡る裁判で母テリーに負け一度もジェイシーと顔を合わせた事がなかった。
アメリカでは年間の行方不明者数が80万人に上るといわれそのほとんどが子供。
そのうち離婚後の親権を巡っての奪い合いや連れ去りが年間20万人。
およそ25パーセントを占めている。
またその20万人のうち1カ月以内に解決するものが14万人。
およそ70パーセントが短期間で解決する。
犯人は2人のどちらかと警察は睨んだのだ。
果たして離婚した実の父なのかそれとも再婚相手による誘拐か。
州警察はジェイシーの実の父ケンを徹底的に洗った。
だがアリバイが立証され容疑者リストから削除。
さらに目撃者で育ての父カールには嘘発見器での捜査を重ねた。
しかし度重なる取り調べでも自然に囲まれた地域のため誘拐後に殺害遺棄される可能性も視野に入れ広い範囲で捜索。
だが何も出てこない。
事件には州警察のみならずFBIも加わったが発見に至らず時間が過ぎていった。
そして地元の住民たちは事件を忘れないようにと毎年キャンドルを灯すイベントを開くも…。
3年が過ぎた頃には犯人逮捕は絶望的という人も少なくなかった。
警察は育ての父であるカールを疑い続け証拠を見つけようと捜査を続行。
その結果ある悲劇が家族を襲う。
ジェイシーの母テリーと父カールは諍いが多くなり事件発生4年後ついに離婚。
家庭は崩壊した。
5年後の1996年にはアメリカコロラド州で6歳になるジョン・ベネットちゃん誘拐事件が発生。
遺体となって見つかるといよいよジェイシーの生存は絶望視された。
誘拐から10年を過ぎた頃にはニュースでもほとんど報じられなくなっていった。
娘が帰る日を信じ1人待ち続けた母テリー。
だが18年の歳月が流れたある日突然事件は動き出した。
全米を衝撃的なニュースが駆け巡る。
その緊急ニュースを伝える実際の映像がある。
緊急ニュースです。
11歳で誘拐された少女が18年後に発見。
犯人は離婚後一度も娘に会っていなかった実の父ケンでも厳しくしつけをしていた再婚相手カールでもなかった。
しかもジェイシーが発見されたのは誘拐現場から200キロも離れた場所。
警察の捜査範囲の外だった。
ジェイシーを連れ去った犯人は…。
印刷業を営む男。
取り調べに対してフィリップは誘拐の理由は町で見かけてかわいかったからとふてぶてしく言い放った。
これまで捜査線上に一度も挙がらず誰も想像していなかった真犯人に全米が注目。
なぜ18年目の発見へと至ったのか?アメリカでは教育現場の敷地内に安全のため警察の分署を置く事が一般的。
その校内警察に2人の少女を連れた男が現れた。
その男は校内での宗教活動が出来るよう申請をしに来たという。
対応に当たったのは女性警察官の…。
この時アリーは挙動不審な男や生気のない歳の頃は10代前半と思しき2人の少女に違和感を覚えた。
それは自らも2人の子を持つ母としての勘だった。
明らかに怪しい3人。
そしてこう切り出した。
ああ。
そう…。
調べてみる必要があるそう感じたアリーとリサは男の名前を検索。
すると自分の子供と言っていたアリーの母の勘は当たっていた。
2人の女性警官の機転によりすぐさま男を拘束。
逮捕されたそしてフィリップの自宅が捜索された。
(ノック)出たきたのはフィリップの妻ナンシー・ガリドー。
するとそこには…。
フィリップが自分の娘と言っていたさらに30歳前後の女性が1人いた。
幼女誘拐や暴行の前科がある男の家に身元不明の2人の少女と30歳前後の女性。
いや!その場にいたそしてこのあと恐るべき事実が明るみとなる。
フィリップと謎の女性たちは個別に事情を聞く事となった。
まず…。
あ〜…。
クソッ!執拗に尋問する警察。
すると…。
ホントだ。
と証言をニ転三転させるフィリップ。
一方アリッサと名乗る30歳前後の女性は…。
バラバラになる…。
捜査官がその言葉を発した途端アリッサの表情は一変した。
すると…。
お願いよ。
フィリップは3人の女性が弟の娘だと主張。
一方のアリッサは2人の女の子は自分の娘だと主張。
全く食い違う2人の意見。
2人とも明らかに何かを隠している様子。
フィリップとの関係を聞いた途端震え出したアリッサ。
そして辺りを見渡したあと彼女はジェイシー誘拐から18年。
担当捜査官たちも変わる中この時点でもまだ彼女がジェイシーだとは気づけなかった。
アリッサは名前を言う事を極端に恐れていた。
差し出したのはメモ用紙とペン。
すると…。
ゆっくりとペンを取り書き始めた彼女。
そこに書き出される名前を見て刑事たちは目を疑った。
メモに書かれた名前は…。
18年前の未解決少女誘拐事件の被害者が生きて現れたのだ。
一緒に住んでいた2人の少女。
エンジェル15歳スターリット12歳。
それは…。
なんと誘拐された少女ジェイシーと犯人フィリップとの間に出来た子供たちだった。
18年ぶりに発見されたジェイシーには犯人フィリップとの間に2人の子供がいた。
生存が絶望視されていた少女が自分を誘拐した犯人との間に娘2人をもうけ生き延びていたのだ。
その悪夢のような日々はジェイシー本人がつづった1冊の本から全てが明らかとなった。
そこには彼女の身に起こった衝撃の事実が書かれていた。
小学生なんてポンッて軽く抱っこ出来ちゃうので…。
ホント気をつけないといけないって言われてるでしょ?って言われてます。
危ないよね。
花音ちゃん今…。
じゃあ同じだ。
1991年から2009年までジェイシー・デュガードを18年間監禁したとして緊急逮捕されたフィリップ・ガリドー58歳。
まさに史上まれに見る悪魔のような犯人と哀れな被害女性と騒がれたが…。
すぐに世間の好奇の目が彼女に注がれる事に。
事件解決から2年後ジェイシー本人が全てを書く事で自分の心を癒やしたいと18年間の監禁生活を記した本を出版した。
そこにつづられていたのは悪夢のような監禁生活の赤裸々な告白だった。
孤独の中で芽生える…。
なんと犯人とともに外出し誘拐犯と会社を営み接客も担当。
しかも驚くべき事に犯人との間に2人の子供をもうけていた。
そして保護された悪魔のように狡猾な犯人が使った手口は…。
彼女を縛っていた心の鎖とは一体なんなのか?18年間にわたってジェイシーの精神を操った洗脳生活を彼女の著書をもとに再現する。
突然愛する家族から引き離されどこともわからぬ狭い部屋に連れ去られたジェイシー。
部屋中しばらくここで待ってろ。
そう言うとフィリップはジェイシーの両腕を後ろに回し手錠をかけた。
そして…。
(スタンガンの音)あっ…!恐怖におののくジェイシー。
その時ふとこんな事を口にした。
自分が生まれる前に母と離婚したジェイシーはそう勘違いしていた。
その様子を見て犯人フィリップは
(笑い)
(フィリップ)まあいい。
この時ドアの外でその声を聞く者がいた。
フィリップの妻ナンシー当時36歳。
ジェイシー誘拐の際フィリップに協力した女。
フィリップと結婚して10年間子供が出来ない事に負い目を感じていた彼女。
夫の行動を止める事が出来なかった。
いいか?ジェイシーが18年間過ごしたのは物置きのような狭い小屋。
常に手錠がかけられ体力も気力もなくなり立ち上がる事も難しかった。
風呂はなくバケツの水で体を拭くしかない。
歯も磨けずトイレもないのでおまるで用を足すしかなかった。
実際にジェイシーが発見された時に撮影された監禁小屋の写真がある。
物置をそのまま使用したような監禁小屋。
入り口にはゴミが散乱しまた手錠をつながれたまま小屋の隣に建てたテントで過ごす事も。
テレビやラジオなどの情報源は何もなく外とは隔離された別世界。
そしてこれこそガリドーの狙いだった。
また…。
両親や妹と一緒に普通の生活を笑顔で送っていた11歳の少女。
彼女の心が壊れていくのにそう時間はかからなかった。
ジェイシーには食事の自由もなかった。
食事は常にフィリップが用意した。
ほとんど1日1食。
パンやハンバーガーなどのファストフードとソーダなどの飲み物ばかり。
ほとんど与えられない日もあった。
夢か現実かその境が自分でもわからなくなっていた。
当時の心境が本にはこう記されている。
行動や食事を制限され体力的に締め付けられたあとジェイシーはさらに追い詰められる。
フィリップがバケツに水を入れる時だけ。
そして…。
フィリップは常にこんな事をジェイシーに話すようになったという。
だがな…。
完全に精神が崩壊する前に生きる気力を持たせる事でまさに悪魔のごとき誘拐犯フィリップ。
その洗脳はさらに続く。
フィリップは突然こんな事を口にした。
本来の自分を認識させる記号となる名前。
それを奪い別人格に仕立て上げようとしたのだ。
フィリップがジェイシーが少しでも抵抗すると…。
(スタンガンの音)容赦なく体に押し付けられた。
しかしジェイシーがぽつりと口にしたものを買い与えられた。
ありがとう。
虐待を受ける一方時として欲しいものを買い与えられるジェイシー。
フィリップはあるものを植え付けようとした。
本にはこんな事が書かれていた。
ジェイシーが目が覚めると見知らぬ場所にただ一人。
窓から差す光はなく部屋の中は暗いまま。
どれくらい時間が経ったかもわからない。
思い出すのは外での最後の記憶。
誘拐されたあの瞬間の事。
ジェイシーはこの時の心境を本にこう書いている。
孤独に押し潰されそうになるジェイシー。
そんな時そしてジェイシーは孤独との闘いに負けてしまった。
突然誘拐され監禁生活を送る11歳の少女ジェイシー。
目が覚めると見知らぬ場所にただ一人。
窓から差す光はなく部屋の中は暗いまま。
どれくらい時間が経ったかもわからない。
孤独に押し潰されそうになるジェイシー。
そんな時ジェイシーは孤独との闘いに負けてしまう。
こうして過酷な環境で暮らしたジェイシーが15歳になる頃には物事の判断をフィリップに委ねるようになっていた。
そして…。
ジェイシーは18年間の監禁生活の中で2度の出産を経験する。
父親はフィリップ。
最初に妊娠したのは誘拐されてから3年後彼女が14歳の時だった。
もちろん病院などには行けないためフィリップの妻ナンシーが家で取り上げた。
長女の名前はエンジェル。
宗教に傾いていったフィリップがそう名付けたという。
憎き犯人の子だとわかってはいるが自らお腹を痛めて産んだ子。
全てを自分に委ねる我が子が愛おしくてならなかった。
18歳で2度目の出産をしたあとは彼女の心にある決意が生まれていたという。
もはや逃げる事すら考えなくなっていった。
マインドコントロールの専門家立正大学心理学部教授の西田公昭氏はこう分析する。
としてこういった事はよく使われる方法です。
しかしジェイシーの変化を差し引いても…。
その原因の1つが実は彼女が監禁されていたのはフィリップの自宅の敷地内の小屋。
誘拐現場から西へ200キロほど離れた場所。
東京から浜松までの距離とほぼ同じ。
警察が重点的に捜査していたエリアを外れていた。
とはいえフィリップは仮出所中で保護監察官によって定期的に巡回されている身。
警察もまず性犯罪の前科を持つ彼を疑ってもよさそうなものだが…。
実は保護監察官も監禁期間中に何度もフィリップの自宅を訪問していた。
しかしジェイシーが閉じ込められていたのはフィリップの自宅の裏庭。
そこは母屋を取り囲むように木が生い茂り外側から裏庭がほとんど見えない状態だったため見逃していたのだ。
しかも外側からはわからないが内側は防音壁になっていて中の音が漏れ出さないようになっていた。
そして誘拐されて9年が経過。
監禁生活で二十歳を迎えていたジェイシー。
なんと驚くべき事に誘拐犯フィリップは子供の頃の面影が薄れた彼女を自分の娘だと紹介し外に連れ出すようになっていた。
時には2人で買い物に行く犯人と被害者。
当時完全に洗脳されていたジェイシーは外出先で勝手に喋る事もしなかった。
その上風貌が変化しているため周囲もまさか彼女が18年前に誘拐された少女ジェイシーだとは気づかなかった。
そして…。
誘拐されて9年。
犯人フィリップに洗脳され続けるジェイシー。
さらに当時自宅で名刺などの印刷業を始めていたフィリップ。
カードのデザインや注文の受け付けを担当していたのはジェイシーだった。
しかも…。
保護観察官が来ない日は小屋を出てフィリップの自宅でインターネットにつながっていたパソコン。
それを使えばメールで警察に通報したり家族や知り合いに自分の居場所を教える事も出来た。
しかし彼女は何もしなかった。
そして緊急ニュースです。
事件から18年後ようやく逮捕されたフィリップ・ガリドー58歳。
全米を震撼させたこの事件の犯人に司法は容赦ない鉄槌を下した。
誘拐監禁など18の罪で起訴。
事実上の終身刑だった。
犯行に加担した妻のナンシーには禁錮36年が言い渡された。
カリフォルニア州政府は「18年にもわたる監禁事件は幼女の誘拐や性犯罪の前歴を持つフィリップに対する保護観察官の度重なる不注意が招いた悪夢とも言える」としおよそ18億円の賠償金をジェイシーに支払う事を決定した。
そして18年間に及ぶ監禁洗脳から解放されたジェイシーはこう振り返った。
11歳から29歳までの18年間を監禁されたジェイシー・デュガード。
彼女は今愛する母と妹そして2人の娘たちとともに新たな人生を歩み始めている。
本日のゲスト天海さんと鈴木さんから
(天海)『緊急取調室』スペシャルが放送されます。
今回は松下由樹さんと斉藤由貴さんが演じられる2人の女性がですね事件に大きく関わって激しい攻防戦を見せてくださいます。
今週日曜よる9時ドラマスペシャル『緊急取調室』ぜひぜひご覧ください。
よろしくお願いします。
(鈴木)よろしくお願いします!2015/09/24(木) 19:04〜21:48
ABCテレビ1
トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン 3時間スペシャル[字]
▼優しかった夫が豹変!獄中からでも妻を殺す!DV夫に3回殺されかけた妻
▼恐怖のご近所トラブル銃撃事件
▼誘拐され18年間洗脳生活を送った少女。本人が激白
ほか
詳細情報
◇番組内容
▼あなたも他人事ではない!?恐怖のご近所トラブル
閑静な住宅街に引っ越してきた一家。だがささいなトラブルで隣人と「戦争状態」に!執拗な嫌がらせ&監視。ついに戦慄の銃撃事件が起きる!その全てを監視カメラがとらえた!
▼獄中からでも妻を殺す!DV夫に3回殺されかけた妻
高校時代から付き合い結婚したおしどり夫婦。だが妻が離婚を切り出したことで悲劇が始まる!妻殺害に執念を燃やす夫に意外な協力者がいた!
◇番組内容2
▼18年間洗脳&連れ回し生活を送った少女
2009年、ある女性が保護された。彼女は11歳の時に誘拐されそれから18年もの間、犯人夫婦と生活を共にしていたという。驚くべきことに彼女は「犯人の娘」として日常生活を送っていた。逃げようと思えば逃げられた彼女の心は洗脳生活により「見えない鎖」でつながれていた…。戦慄の18年を被害者本人が激白!
◇出演者
【MC】石原良純、加藤真輝子(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】天海祐希、鈴木浩介、陣内智則、辻希美、谷花音
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/torihada/
ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:38920(0x9808)