徹子の部屋 追悼・川島なお美さん 2015.09.25


1984年に書籍化されたミリオンセラー・「にんげんだもの」の作品を中心におよそ100点展示。
相田さんの作業部屋を再現したコーナーなども用意されています。
催しは来月5日まで開かれています。
黒柳:まあ、大変、仲のいいところ。
主人とご一緒に。
ご結婚5年目ということで川島なお美さん今日のお客様です。
お奇麗で…どうも。
何よりでございます。
川:こんにちは。
よろしくお願いいたします。
黒:そして、鎧塚さんというまあ、大変なパティシエってお菓子をお作りになる方とご結婚なさいまして。
ご主人も、こちらにおいでくだすったことがあるんですが。
なんと、ご主人が失明なさってあなたが、がんをなさって。
この波瀾万丈の5年間。
川:ハハハッ。
黒:川島なお美さんです。
まあ、びっくり。
すっかり奇麗にしてらっしゃるので全然わからなかったんですけどつい先頃がんの手術をなすったそうでございましてこれから色々伺いますけど。
その前に旦那様がこちらにいらっしゃってその時はわかんなかったんですけど。
2年ぐらい前でしたかね?川:そうですね。
黒:その後、目がお悪くなって…川:あの時こちらに主人が伺った時はちょっと目が赤かったと思うんですけれども。
もう手術もして…。
黒:ほとんど気がつかなかった。
川:いやいや、ちょっと…。
これは手術もしていて。
ただ、世の中にはまだ、カミングアウトする前で手術はやってはいるんですけどもなかなかうまくいかず繰り返していた時でしたね。
黒:あっ、そうなの。
川:はい。
二人三脚で頑張っていた時なんですけど。
川:でも、その翌年に、最終的に大きな手術を、もう一回して眼圧も落ち、眼底出血もなくなって、今は真っ白です。
奇麗な目をしてます。
黒:あっ、そうなんですか。
で、それは、ともかくですねあなたはこちらにいらっしゃいました時5年前。
普通のお話していらっしゃるんですけどあとで、それをお聞きするとなんかその後の色んな波瀾万丈を予感してるようなとこもなくもないので…。
川:ああ、そうですね。
黒:ちょっと見ていただいていいですか?ご覧ください。
川:「まるで、それがおとぎの国のような感じで木漏れ日が差してもう、なんか本当に、こう…妖精でも出てきそうな雰囲気で」川:「ここでプロポーズされなかったらいつされる?っていうような」黒:「あっ、そう」川:「もう、彼は何にも言ってくれないんですよ」川:「彼は、鴨に、こうやってパンくずあげたりしてるからはあ…と思って。
でも、彼がねお互い、おじいちゃんおばあちゃんになってもこういうとこ来たいねって言ってくれたんで」川:「おばあちゃんになってもお姫様だっこしてね」川:「これ、私のプロポーズよって言ったら彼がムートンのコートのポッケから何やら、ごそごそっと出して」黒:「ええ」川:「指に、はめてくれたのがおもちゃの指輪で」川:「本物買うまでなって言ってくれて」黒:「えー!」川:「あっ、これですね」黒:「そう!すっごい!指輪してらっしゃる」川:「後ろにいるの鎧塚じゃないですからね」黒:「そうそうそう。
あれは船頭さんね」黒:「アルザスの衣装を着た」川:「そう。
で、その…一生かけて大事にするよって彼が言ってくれた瞬間に船頭さんが、チーンってはなをかんだんですよ」川:「それが私にはカチンコの音に聞こえて」川:「彼の相方というお役目を今、もらった。
今、始まったっていう」「これは、カットがかかるまでずーっとやり遂げようと」黒:そうなんです。
「やり遂げようと」ってああいうふうに仰ってた。
素晴らしい…まあね。
川:で、もう主人にはこれから何でも、何が起きても2人で乗り越えていこうねって言ったので。
まるで、予感したかのようにね。
黒:そうかのように聞こえましたその時はもちろん、お幸せで何よりと。
そのあとですね、ご主人様の…さっき仰ったように目のことなんですけども。
元々、目が、どうなったの?川:目の奥の血管ですね…が、詰まってしまう病気で。
血管が要するに詰まってしまって血流が悪くて。
それで徐々に視力が落ちてしまって最悪、失明してしまうっていうふうに言われたのでもう、2人で頑張ってその時は治そうねっていう感じだったんですけどもなかなか、よくならず…。
黒:なんか、2度目の結婚記念日の日に手術を?川:はい。
2回目の結婚記念日の日が、主人の病院で結婚記念日おめでとうっていう感じでしたね。
黒:それで、手術ということなんですか?川:初めての手術が…そうです。
2度目の結婚記念日でした。
黒:それから、なんか4回ぐらい手術なすったんですって?川:はい、そうです。
黒:結局、最終的にはその赤いのは取れたんだけど結局、左目見えなくなったって本当なの?それ。
川:そうなんですよ。
ただ、見た目は、もう出血もないですし車の運転も、ゴルフとかも…。
黒:すごい。
川:ケーキ作りの、こういう…何ていうんですか?立体的なね、あの、遠近…。
黒:遠近感?川:遠近感…。
黒:変にならず。
川:そうそう。
変にならず。
ちゃんと細かい仕事も作業もできているので、時々私も忘れてしまうぐらいですし周りは一切わからないんじゃないでしょうか黒:じゃあ、ご本人はもしかしたら、まあちょっとあれかもしれないけど。
慣れようとしてらしたらね。
川:すっかり慣れたみたいで…。
黒:慣れてらっしゃるみたい?じゃあ、大丈夫?川:そうですね。
黒:でも、たまに、あなた何だか知らないけど、あの…。
川:はい?黒:プチ家出って…。
黒:何?プチ家出って。
川:プチ家出ですか?プチ家出はお互いに、すごく健康で…新婚当初ですね。
黒:ふーん。
川:その時は、やっぱり何もお互いに、こう…自分たちの、大変なことが起きない時っていうのはお互いにちょっとわがままだったりやきもち焼きだったりぶつかることも多かったんですけども。
主人も怒ってプチ家出してサウナに泊まるっていうことが。
黒:あっ、そうなの。
川:でも本当にサウナに泊まってるんですよ。
まさか、サウナにね…。
黒:そうそうそう、そんなね。
川:本当に泊まってるなんて思わないんですけど。
一回、本当にサウナにいるのかな?と思ってお電話したことがあるんですね。
「すいません。
鎧塚ですけれども」って。
そしたら、「ああ、ご主人いらっしゃってますよ」って。
あっ、本当に…本当にサウナなんだって思ったことがあって。
だから、もう最近はもう、信頼してるというか…。
仮に、プチ家出しても全然平気です。
黒:あっ、そうなの。
川:今は大丈夫です。
っていうかプチ家出をしなくなりました。
黒:さて、それはいいんですけど去年の8月ですか?川:はい。
黒:あなた、病院いらしたの?川:いえ。
毎年、人間ドック受けてるんですけども…。
黒:あっ、人間ドック。
川:はい。
それでPET‐CTとか、MRIとか本当に事細かく年に1回だけ…。
黒:あっ、随分…。
川:はい。
細かく受けるんですけども。
それで毎年、何でもなかったのが去年、PET‐CTでちょっと、この辺に影があるって言われてで、MRIの精密検査を受けなさいって言われてそうなのかと思って受けましたところ1.7センチのやっぱり、腫瘍があるって…。
黒:それが、とても…これまたややこしい病名なんですよね。
川:ああ、肝内胆管…。
黒:がん。
川:がんっていうか、その時は良性かもしれないと思ってたので黒:1センチ7ミリ?川:はい、そうです。
まあ、聞いたこともないようながんの名前ですし肝臓の中にできる腫瘍の中でも本当に、ひと握り10パーセントぐらいしか症例がないっていうことを知りまして。
黒:あっ、そんななの?へえー。
川:はい。
でも、良性であることを信じて…っていうのは何の症状もないですし。
黒:痛くも何ともないの?川:痛くも何ともないし元気だし食欲はあるし跳んだり跳ねたり相変わらずしてましたし。
黒:お酒も飲んで?川:はい。
なので、まあね…。
良性かなと思って自分でつくった腫瘍は自分で治そうと思って食生活を省みて、お酒をちょっと控えめにしたりして色んな民間療法に行ったりして何とか、こう手術をしないで治らないかなと思って色々、頑張ってたんですね。
黒:そうですよね、ええ。
川:で、年内のお仕事を全部やり終えてやはり検査をしましたが、腫瘍はちょっと大きくなっていたのでやっぱり、こう…西洋医学の三大療法の1つの手術というものにと思いまして。
黒:あらら。
ええ。
川:できれば、開腹手術ではなく腹腔鏡による負担が少ないものを選びました。
その代わりその腹腔鏡っていうのはとても時間がかかるし…。
黒:あっ、そう。
川:大変、難しい手術だと。
もう切ってしまったほうが視界がクリアですしもう簡単に取れる。
でも、私は難しいかもしれないし時間はかかるかもしれませんけれども体に負担がかからない腹腔鏡を選んで結局、手術は12時間かかったんですけども。
黒:12時間?川:でもね、全身麻酔なので…。
黒:あなたは、いいけど先生が大変じゃない?川:先生たちとかチームもそれから、待っていてくれたうちの主人もマネジャーさんも…。
黒:12時間?川:はい。
黒:相当ですよね、それね。
川:そう。
半日ですもんね。
黒:そうそう、そうそう。
川:でも、「鎧塚さん」って麻酔の先生に起こされて「無事、終わりましたよ」って。
「お望みどおり腹腔鏡でできましたよ」って言っていただいて…。
黒:あっ、そう。
川:はい。
途中経過で悪ければ開腹手術になるかもしれないって聞いていたので。
黒:あっ、そうだったの。
川:望みどおりの腹腔鏡でできてああ、よかったって思って。
主人が枕元に駆け寄ってくれて「なおはん、頑張ったな」って。
黒:えっ?「なおはん」って呼ぶの?あなたのこと。
川:そうなんです。
なおはんっていうんですけど。
「頑張ったな」って言ってくれてもうろうとする中主人の顔を見たら主人が…髪の毛がないんですね。
つるつるのスキンヘッドなんですよ。
手術前は確かあったんですよ普通に髪の毛が。
黒:ええ。
川:それが丸坊主で、もう…ほら、マルコメ坊やみたいなつるつるで。
だから、管とか通されて…。
いやー!これがちょっと伸びた頃です。
3日ぐらい経って…。
黒:えー!こんなだったの?川:もっと、つるつる。
本当に何もなかったんです。
で、色々管とか通されていたので声は出なかったんですが私の第一声が…。
言いたかったことは「その頭、どうしたの?」って言いたかったんですけど「あ、た、ま」って言うのが精いっぱいで。
そうしたら、主人が「だって、なおはん目覚めたら、すぐ笑わせてって言ったじゃないか」って。
黒:まあ、随分、余裕のある方で12時間の手術の前に…。
12時間というのは結果だとしてもね。
川:はい。
8時間かかるとは言われていました。
黒:あっ、そうなの。
でも、そのあとで「目が覚めた時、笑わせてね」って仰ったのも相当なんですけどそうしたらその間、待ってる間に髪の毛…。
何?それは、どこかバーバーにいらっしゃったの?川:病院内の…はい。
院内の理容室で丸めたみたいで。
黒:えー。
川:ただね、笑えなかったです。
あんまりにも、びっくりして。
黒:びっくりしたの?やっぱり。
川:頭!ってもう、あっけにとられて。
黒:だって、こういう管がいっぱいあるんだからなんか言えない…。
で、あなたは「あ、た、ま」…。
川:頭。
それにマネジャーは笑いをこらえるのに必死だったと。
それで、私「あ、た、ま」って言って…。
「だって、なおはんが笑わせてって言うから」って言って「馬鹿ね」って言って泣いたらしいんですけどそこまで覚えてないんですよね。
とにかく麻酔が、まだ効いててもうろうとしてたんで驚いたことだけ。
あと、笑えなかったことだけ。
黒:あっ、そう。
川:数日後に「うちのスタッフが全然、気づかないんだよな」って言うんですよ。
坊主にしたのを。
コック帽をかぶっているので…。
黒:あっ、そうか、そうか。
この辺だけしか見えないので気づかないって言って。
そんな髪の毛なくなってるのに気づかないスタッフもどうかなと思ってそれで笑っちゃいました。
黒:あっ、そうなの。
へえー。
川:笑うと切ったところが痛くて…。
黒:これじゃ、わからない。
本当ね、わからないですよね。
川:でも、つるつるなんですね。
黒:それで…。
川:あっ、これこれこれ。
黒:これね。
かっこいいわね。
川:そうですか?黒:やっぱり、かっこいい方は何をなさってもかっこいいと言えるんですけど。
川:チョコレートを丸めるよりお味噌を丸めてるような感じですけどね、今。
黒:さてさて、あなたは色々、手術をなさる前に考えることあってまあ、一応遺書を書いておこうと?川:ああ。
そんなことはみじんにも思わなかったんですが手術の前日にインフォームド・コンセント…説明会があるんですよね。
で、「その説明会が終わったらきっと、鎧塚さん手術するのが嫌になりますよ」って、ドクターから脅かされていたんですよ。
そんなことないよって思っていたんですけども。
やっぱり、万が一こういうことがあったらこうなるとか。
万が一、これだけ出血したらこんな輸血が必要とか。
色んな万が一に備えてこれだけの書類にサインをしなくちゃいけないんですね。
鎧塚なお美って書いて判を押して。
それをやってるうちに「えー!こんな万が一っていうことがあるんだ」と。
「じゃあ、万が一、目覚めないっていうこともあるんだ」っていうことも考えてしまったら…。
主人とか帰ったあとにその、病院食…前日の病院食がこれが私にとって人生最後の晩餐になるのかもしれないな、なんて思って。
うーんこのままじゃいけないと思って。
思い残すことがないように自分にとっての大事なもの…。
私が、もし、いなくなったらこうしてくださいっていうことを全部、事細かに。
黒:あっ、そうなの。
川:例えば子供のように可愛がってるうちの愛犬たちのお世話は忙しい主人には無理なので日頃、お世話になってる青木さんっていうところにお世話になるとして青木さん宅に養育費で何百万とかなんか、すごい細かいそういうことを書いて。
そういうことをしてるうちになんか、死を意識するとね自分にとって大事なこと本当に大切なものとか愛するものとか生きるっていうことがくっきり見えてくるんですよ。
黒:あっ、そう。
川:はい。
普段、何げに生きてるとわからないことがね。
黒:ご主人に、何かは…。
川:もちろんです、もちろんですもちろんです。
「できれば、再婚しないでね」「一緒のお墓に入りたいから」とか。
黒:ハハハ…すごい、すごい。
「できれば再婚しないでね」。
川:できればね。
「じゃあ、先に行ってるからあとでね」っていうようなからっとした…最後は明るく締めたんですが。
まあ、読んでくれるんだったらこの辺に置いておけばいいかなっていう感じで置いておいたんですけども結局、それは破棄しましたね。
黒:あなたのうちのあれはどういうんでしょうね?ご主人も、結婚記念日の時手術したとか何とかって。
川:ああ、5度目の結婚記念日が私の病室でした。
黒:あっ、そう。
川:そうしたら、何を思ったか、彼…。
手術後、直後なので食欲がないんですよね。
で、普段、私かきときゅうりが苦手で食べないんですよ。
黒:生がき?川:生がき、きゅうり食べないようにしてるんですね。
主人も私に付き合って私の前では生がき、きゅうりを食べないんですけども。
生がきときゅうりを出してあと、缶焼酎、プシュッと開けて「結婚記念日、おめでとう」だって。
黒:あなたは飲めないんでしょ?川:「なおはん、今、飲めないし食欲ないだろうから今日は、いいよな」って言って。
私の目の前で、結婚記念日の深夜生がきときゅうりを食べてました黒:フフフ…。
川:それが、すごくおかしくて。
黒:でも、許せないとは思わなかった?許した?川:面白いなと思って。
まあ、彼なりに私を…何でしょうね?ほっこりさせようと。
黒:そうそう、そうそう。
川:だってわざわざ生がきなんて買ってきませんよ、パックで。
黒:そうよ。
第一、面倒じゃないですか、そんなね色んなことをしながらね。
川:わざわざ。
はい。
黒:あっ、そう。
川:そんな結婚記念日で。
で、病気になってよかったなって思うことが1つだけあるとしたら主人が本当に優しくなって。
黒:あら!川:プチ家出もしなくなったんですね。
ぷいっと怒ってサウナ暮らしっていうのは、もうないので。
それもよかったし。
本当に前から優しい人ですけれども本当に本当に彼本来の思いやりが戻ってきたかなって思って。
黒:よかったですね。
川:いやー、病気ってしてみるもんだなと。
大切なことがいっぱい戻ってくるから。
黒:あなたは、いつも優しいの?ご主人に。
川:うーん、あの…さくさく、男っぽい性格ですけど主人は「強そうに見えて優しい女」というふうに表現してくれます。
黒:だから「なおはん」なんて言うの?川:どうでしょうね。
今「なおはん」の「なお」の字が消えて「はん」って呼ばれますけどね。
黒:あっ、そう…。
関西の方なの?ご主人って。
川:そうです。
宇治出身です。
黒:あっ、そうなの。
さて、サプライズっていえばあれなんですけど。
担当の者がですねご主人にお願いしてちょっとあなたに対してのですねアンケートのようなものをお願いしたんで。
川:アンケートですか…。
黒:ええ。
よろしいですか?まず、「奥様が、がんと知った時の思いは?」「私が左目を患った時は楽天的に考えて治療が遅れてしまったので女房の際は、ショックでしたが悲観的になることも楽天的になることもなく客観的に考えベストな判断ができるようにといつも自分に言い聞かせていました」川:うん、はい。
そのとおりですね。
黒:「2番。
手術の日、どんな思いで奥様を見送られましたか」「手術は必ず成功すると信じていました」「しかし、転移していないかがとても心配でした」「その不安は、今もあります」「3。
手術後に、初めて奥様に会った時の気持ちは?」「聞いてはいましたが多くの管や点滴につながれた女房を見た時は切ない気持ちになりました」「4。
スキンヘッドを見た奥様の反応を見た時は?」「意識が、もうろうとして声がまともに出ない状態ながらもあたま…あたま…と必死に話している姿にとりあえずは勝ったと思いました」川:何…ハハハッ。
「勝った」って。
黒:「勝ったと思いました」川:勝ち負けなんだ。
黒:「最後に奥様へのメッセージをお願いします」「あまり無理をせず一日一日を大切に、そして楽しくこれからも2人で力を合わせて歩んでいきましょう」「ひと皮むけてまろやかになった女優、川島なお美としての活躍も楽しみにしてますよ。
よろしくお願いします」「鎧塚俊彦」川:ありがとうございます。
黒:ねえ。
こんなものを。
こんなものって、こういうものをなかなか、おもらいになることはないと思うんで。
川:こんなもの…。
黒:いや、こんなものって…。
川:主人にしては、とても真面目に答えてくれてますね。
いつもどこかでオチをつけようとするんですよ、関西の人だから。
でも、何でしょうね?こういうことが起こってみないと主人の本当の気持ちってわからないですね。
黒:本当ですよね。
川:私だけが、なんか主人のことを私は大事に思ってるのにっていうような思いがちょっとあったんですけど。
黒:だから、サウナに電話したりして?フフフ…。
川:もうね、でも主人は行けないと思いますよ。
サウナに行くとあっ、夫婦ゲンカしたんだなってサウナの人も、わかっちゃうんでちょっと必要以上に優しくされるんでサウナの人たちに。
居心地悪いって言ってました。
黒:あっ、そうなの?そうなの?同情されて。
そうですか。
わかりました。
川:はい。
黒:さてさて去年は、ご病気だったんでどうしようかと思ったけど結局、降板なさらなかった舞台。
川:はい。
降板って、できなかったですね。
黒:『クリスマス・キャロル』というミュージカル。
川:はい。
やらせていただいて本当によかったと思います。
そして、また今、再演しております。
黒:そうですってね。
それで、その…お出になる時には…出てらっしゃる時にはどこも何ともなかったの?川:何ともなかったです。
なので、共演者にもスタッフにも全然、悟られることなく。
とてもこの『クリスマス・キャロル』って命の大事さと向き合うお話なんですね。
なので、その時の自分にはすごく、ひしひしと歌詞とか芝居が心に突き刺さってたまんなかったです。
黒:あっ、そう。
イライザ:だって、私は女優。
夢を売る仕事だから。
あんたも、私に夢を重ねてるわ。
♪〜「生まれたからには」♪〜「追い続けるのさ」♪〜「生きている生かされてる意味」♪〜「その幸せを」♪〜「誰かのために生きるそれが夢さ」♪〜「ああ、喝采に包まれる」♪〜「泣いても笑っても」黒:なかなか、そういう…みんなに、わかんないように自分で、それをいちいち、こう…何ていうの?乗り越えていくのはちょっと、大変は大変ですよね。
川:でも自分だけじゃないと思うんですねそういうふうに何か大切なことを抱えながら人知れず頑張ってる人とか乗り越えようとしてる人たちって自分だけじゃないので全然、大変だとは…。
黒:お思いにならない?川:思いたくないというか…私だけじゃないと思います。
黒:偉い。
川:だから、もう…世間に発表しなかったのもまず、自分ごときのことで絶対に騒がれたくなかった。
心配させたくなかった。
もう…例えば、自分がね元気に55、60って年を重ねて「実は、あの時こんなんで大変だったの」って笑っていたかったので。
まったくもう、どうやってばれちゃうのかなと思って。
うちの主人に「あなたでしょ?」って言って。
コックコートで大体、お見舞いに来ますからね目立つわけですよ。
黒:ああ、そうか、そうか。
黒:まあ本当に、乗り越え…今、つつある。
でも、大体、乗り越えてると。
うまくいってると。
ご主人のことともうまくいってると。
川:はい。
黒:そういうことからすると今、本当に…結婚なさって5年目なんだけども今、お幸せっていう感じですかね川:はい。
夫婦って、やっぱり自分たちで、こう…何でしょうね?なっていくもんなんですね。
結婚したから、すぐ夫婦だと思ってたんですけどもやっぱり、徐々に徐々に夫婦になっていくもんなんだなって実感してます。
今が一番幸せです。
黒:何よりでございます。
川:はい。
黒:今、召し上がってないの?お酒は。
川:時々、なめる程度に。
黒:なめる程度?川:程度に。
ただ、弱くなったんですね、これが。
半年もやめてると本当に、ひと口飲んだだけでふわーっとしちゃうので。
昔はねもう、どこでも酔っ払ってこんなとこでもバタッと横になったりとかして。
で、すぐ復活して飲んだりとか。
お家帰っても玄関開けてすぐ、バタッと寝ちゃってまた復活とか…。
黒:すごい。
川:そんなに、すごく…たしなむというよりノムリエだったんですけど。
今は何だろう?酔う皆さんのためにおいしいワインを選んだり温度を気をつけてサーブしてあげたりとかするのが楽しい。
黒:あっ、そうですか。
川:はい。
黒:12時間の手術なすってもこれだけお元気でお仕事なさるんですから…。
川:1か月後にもう、ゴルフしてましたね実は。
黒:あなた?川:ラジオ、ゴルフそれからドラマ、1か月半後で。
ただ、クラシックバレエとかこう反るのがなかなかできなくて。
今は自由ですけど。
黒:なんか、写真ありましたね。
あなた顔の前に脚が上がるやつ。
あれは?川:あれは、手術後3日後です。
黒:すごい。
あんなに上げてみたの?これ、脚ですよね?川:脚です。
黒:ですよね。
本当、すごい、すごい。
ふーん。
川:はい。
黒:でも、よく写真…ご主人が撮ってくだすったんですか?川:そうですね。
そういうものもありますね。
ありますね。
黒:そうですか。
あっこれ、何してらっしゃるの?川:これはお見舞いに来てくれた方が私のラッキーカラーのグリーンの猫ちゃんを置いていってくださったので。
黒:ふーん。
川:でもね、本当に入院生活が思いがけず楽しくて。
今日は何見ようって、DVDを、たくさん持っていって。
3週間って聞いていたのですごく満喫していたのに「1週間で退院していい」って言われた時は、がっかりして。
すいません。
これからお見舞いに来てくださる方もいらっしゃるので」って言って数日延ばしていただいて10日で退院しました。
でも、実は1週間で退院が可能だったんです黒:本当に?川:手術後、6日後だったかな?外出許可が出て、主人のお店に…ミッドタウンのお店に行きましたし。
黒:びっくりしたでしょ?ご主人川:そうですね。
すたすた歩いていきましたので。
でも、実はすたすたっていったっておなかを押さえながら。
ただ、周りには全然、気づかれなかったので。
黒:あっ、そう。
ようございました。
じゃあ、まあ、舞台で…そこを押さえながらでもとにかく、脚を上げる時あったら『クリスマス・キャロル』…。
川:もう大丈夫なので。
黒:もう大丈夫?川:はい、大丈夫です。
黒:『クリスマス・キャロル』草刈さん、ご一緒ですよね。
2015/09/25(金) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 追悼・川島なお美さん[字]

昨日、胆管がんのため亡くなった女優・川島なお美さん追悼特集

詳細情報
◇番組内容
昨日、胆管がんのため亡くなった川島なお美さん。2014年手術後の川島さん出演回を振り返ります。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

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