金ない仕事ないモテないダサい彼女いない、でも夢はある(ここ重要)そんな男の需要と供給『ヒモザイル』 東村アキコのヒモ育成プロジェクト
いわゆるダメっぽい草食系男子の将来を、作者が「勝手に案じて」ヒモザイルと命名したプロジェクトを実行する実録漫画である。連載中の『東京タラレバ娘』の裏番組みたいなノリだ。炎上している理由はその設定にある。前提が「昭和的」なのである。ちなみにこんな感じで炎上がまとめられてる。
えらいプロジェクトはじまった…!東村アキコ「ヒモザイル」。 最近そんなに毒舌で大丈夫なんだろーかと心配になるほどだけども、東村アキコの漫画はこの路線のエッセイ漫画が真骨頂かもしれない。ママはテンパリストを筆頭に、たられバーとか昔やってたダヴィンチの悩み相談コーナーも好きだったわ…
— :;(∩˙︶˙∩);:デコンボサン (@deconbosan) 2015, 9月 12
これ結構イライラするんだけど作者何様のつもりなの? ヒモザイル/東村アキコ - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ http://t.co/aXEdacAT1p
— 時給低すぎ丸 (@jikyuuagetekure) 2015, 9月 20
東村アキコ氏「ヒモザイル」ってどうなの?というツイートまとめ
さて栄えあるヒモザイル1号に任命されたアシスタントの特技は「謎」である。そう私が最近ハマっている、リアル脱出ゲームなどの謎を作ることである。私は個人的には東村アキコの懸念は杞憂であり、これからこういう新しい遊びをリードする人材が注目されるようになるはずだと思っている。何故なら、これから人々の仕事の多くは自動化され、労働時間は短くなる。そうすると余暇をどう過ごすかが重要になって来るからだ。つまり、そこで必要とされていくのは、遊びのプロだ。ヒモザイル1号の能力は希少価値となり、近い将来高騰する可能性を秘めている。
「ヒモザイル」と東村は卑下しているが、そうではない。そういう「遊び」の潜在能力を抱える将来性ある若者を、『タラレバ娘』のように、世の中の最先端のトレンドを捉えきれてない、保守的アラサー女子にマッチングしようとしているのではないか。最初はヒモなんだけど数年後に大化けする可能性の高い若者達が、これからヒモザイルとしてこの漫画に登場してくるだろう。
なんというか『かくかくしかじか』以降、東村アキコは一皮剥けた気がする。というわけでちょっと楽しみな連載なのである。
画像はすべてモアイ(講談社)[http://www.moae.jp/comic/himoxile]より引用
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