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原子力規制委の新委員に伴信彦氏が就任
9月24日 21時17分

原子力規制委員会の新しい委員に、放射線防護が専門で東京医療保健大学教授の伴信彦氏が就任し、福島の復興や緊急時の作業員の被ばく線量の上限の問題を重点的に検討する考えを示しました。
原子力規制委員会の5人の委員のうち、今月18日に中村佳代子氏が退任し、後任として、放射線防護が専門で東京医療保健大学教授の伴氏が、翌19日に就任しました。
24日の会見で伴・新委員は、福島の復興と原子力規制に関わる人材の育成に放射線防護の専門家の立場から積極的に関わっていく考えを示しました。
そのうえで、先月、原発事故など緊急時の作業員の被ばく線量の上限が100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げられたことについて、「難しい問題で、労働者保護の観点からさらに高くすべきという議論にはならないが、しゃくし定規に限度内に収めることだけを目的にすると、危機管理の観点から、著しく柔軟性を欠く懸念がある」と述べ、今後、具体的な運用方法を検討していく考えを示しました。
原発の重大事故対策を担当する委員として再任された更田豊志氏も会見し、新潟県にある柏崎刈羽原発で一部の審査が集中的に進められていることについて「事故を起こした東京電力が持つ原発であり、違和感を持つのは当然だ」と述べ、東京電力の安全に対する姿勢を厳しく確認する考えを示しました。

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