（場内拍手）
（安世）あっあった〜！ここやここや花月旅館花月旅館。
入ろう入ろう！
（友見）うわ〜！
（早苗）うわ〜風情があっていい旅館ねぇ！
（安世）あっそうやそうやここって「美人の湯」っていって入ると美人になれる温泉があるんですって！
（早苗）そうなん!?ええ〜私これ以上きれいになったらどうしようかな〜。
（安世）ほんまや！ねえ私もこれ以上かわいくなったらどうしよう〜!?
（友見）私もこれ以上美人になったらどうしよう〜!?
（早苗）チェックインしましょう。
（友見）ちょっと！ちょっとなんで無視すんの？
（早苗）あっもう冗談よ。
ごめんごめん。
（安世）みんなで入ろう。
じゃあ呼ぶわね。
すみませ〜んすみませ〜ん！・
（清水）は〜い！
（安世）ああ〜楽しみ！
（清水）はいはい。
あっどうもどうもいらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
（安世）あの〜予約してた井上です。
（清水）どうもお待ちしておりました。
こちらお掛けください。
（３人）は〜い！
（安世）ねえねえねえおにいさんここって美人の湯が有名なんですよね？
（清水）さようでございます。
お客様でしたら更に美人になると思いますよ。
（安世）わあ〜！
（早苗）あの〜ここって料理もすてきなんですよね？
（清水）はい。
旬のものをたくさん取りそろえておりますんで楽しみにしておいてくださいね！
（早苗）わあ〜楽しみ！あの〜この辺のおすすめスポットってどこですか？チェックインの用意しますね。
（友見）ちょっとおたくもですか!?えっなんで無視されたんですか？今。
（清水）ああ〜ごめんなさい。
一人で忙しいもんで…。
いや無視したつもりはなかったんです。
すみません。
申し訳ございません。
（安世）あの〜おにいさんお一人なんですか？
（清水）あの〜ちょっと先週に急に仲居が辞めてしまいましてね。
（安世）ええ〜大変ですね。
で今日から新しい仲居が来ることになってるんですけども時間になっても来ないんですよね。
（安世）困った人。
（清水）何をしてんねやろな？あの人はもう。
ああ〜すみませんご記帳お願いいたします。
（すっちー）おはよう！
（清水）「おはよう」やないがな！おはようございます。
（清水）おい！とりあえず何からしましょかね？
（清水）はあ？休憩しますわ。
（清水）いやおかしいやろ！あんた何言うてんの？初日から遅刻ってお前何考えてんねや？何を考えてんねやろね？ほんまね。
（清水）はあ。
絶対やったらあきませんもう初日なんか。
いちばんピリッとせなあかんのに。
気の緩みですわ！分かってんねんな？分かってます。
いや反省してる？反省してます！まったくしてるように見えへん。
表には出さないタイプです。
（清水）いや出せよ！それは。
初日から遅刻してんねやからわざとらしいぐらい出していけよ。
そんなん私いちばん嫌い！
（清水）何を言うてんねんほんま。
伝わってけぇへんやろ全然！そうですかね？ほんまにしてんのか？反省してます。
ほなちゃんとひと言謝らんかい。
番頭さんこれは謝って済む問題違うんです。
（清水）お前決める話違うわそんなこと！むちゃくちゃやなさっきから。
でもね悪いねっていう気持ちございます。
（清水）ほんま？だからあの〜飴ちゃんを差し上げますんで。
どうぞお納めください。
（清水）いやもういらん…。
まあまあ…。
（清水）遠慮してないよなんにも。
ちょっと待ってください。
あの〜日課がございまして。
（清水）日課って何？日課って。
（清水）いやアンダースローか！おい！ちょっとこれおい！ええっ!?ちょっとあんた今誰に飴まいてんの？これ。
柴犬です。
（清水）柴犬!?かわいい柴犬やなほんま。
もう柴が多い今日は。
（清水）やめてよ寄り付くからそんなことしたら。
そんなことよりほらお客様も来られてるから。
お仕事お仕事！ご挨拶をしなさい。
おいっす。
（清水）軽すぎるやろお前よぉ！なんや？「おいっす」って。
フレンドリーな接客じゃないですか。
私はお客様を家族のように思うて接客するんです。
家族かなんか知らんけど…。
家族のようにがいちばんいいんですよ。
風呂入りぃ！
（清水）おかんやんかそんなもん！はよ風呂入って寝ぇ！おい違う。
家族の意味履き違えてるぞお前。
「いらっしゃいませ」でええもう。
そんなんでええの？いらっしゃいませ〜。
ねえ。
お友達同士でご旅行ですか？
（安世）あっそうなんです。
わあ〜楽しそう。
いやお嬢さん目ぱちくりとしてもうお人形さんみたいやわ。
（安世）ありがとうございます。
ねえ〜お嬢さんは鼻が高くて外国人の女性みたい。
（早苗）ありがとうございます。
お嬢さん目と鼻と口あるね。
いやそれだけかい！えっ!?なんかもっとほかに言うことあるでしょ？裸ですか？これ。
（友見）いや違うわよ！こういう服よ！着てるわよちゃんと。
そうなんや。
（友見）なんなの？腹立つわね。
あんたみたいな変な眼鏡のおかっぱ頭に言われたくないわよ！聞きました？「変な眼鏡のおかっぱ」やって。
はははっ。
（清水）いやお前が悪いわ。
し〜ばこ！
（清水）あかんあかんあかん！ほんまにもう！すみません。
（友見）早く部屋行きましょ。
（清水）ああ〜かしこまりました。
すち子さん竹の間ご案内して。
（安世）ああ〜いいですもう。
部屋の鍵下さい。
自分たちで行きますんで。
（清水）いや放るな！
（安世）何？この人！もう行こう行こう行こう。
（友見）なんなの？もうほんと失礼ね。
ちゃんと接客してよね！
（安世）まあまあまあ友見！せっかくの旅行やねんからイライラせんとこ。
（早苗）そうよ。
あの人間違ったこと言ってないねんから。
（友見）どういうこと!?ええっ!?分かってらっしゃる。
言うてる場合かお前。
ほんま何考えてんねん。
初日から遅刻はするわお客さんに手ぇ出そうとするわ。
もうむちゃくちゃやないかやってることはよぉ！そない言いますけどね私かてね番頭さんがもうちょっとイケメンやったら頑張ろうって気持ちになりますけどこれじゃあどうも。
お前何が言いたいねん？とんだシケメンや言うてますんや！誰がシケメンや！シケシケやないの！シケってません別に。
腹立つなぁ。
洗濯物が乾きませんわ！
（清水）俺のせい違うわそれは！天気のせいやろがい！・シ〜ケメンメン
（「天才バカボン」の替え歌）なんや!?その歌はおい！「・バ〜カボンボン」みたいに言いやがってほんま！そうだそうだやることがあるんだ〜。
なんやねん？やることって。
・シ〜ケメンメン
（清水）何をしてんの？それ。
ムービー日記です。
はあ？一日の出来事をスマホで録画してね日記の代わりにしてるんです。
しょうもないことばっかりして。
そんなことばっかりしとったらなクビにするぞお前！おたくにクビにする権限はございませんよ。
私はここの女将さんに雇われてるんです。
女将さんにクビにすんぞ言われたらびびりますけどあんたに言われてもびびりません。
私はあんたをなめきっている。
（清水）腹立つわこいつ！腹立つ。
もう女将さんに言いつけるから覚悟せぇよお前は！女将さん女将さ〜ん！・
（あき恵）は〜い！
（清水）あかん。
俺が言っても聞かへんねやろ？もうこれはチクるからな全部。
（あき恵）はいはい。
なんなの？もう。
番頭さん大きな声出して！
（清水）聞いてください女将さんすち子さんやっと来たんですけどいきなりお客さん怒らしたんですよ。
もうこんなやつクビにしましょう。
（あき恵）もうしかたないわね。
すち子さんあなたはクビよ。
ええ〜！もう許してくださいきれいな女将さん。
許しましょう。
（清水）ちょっと待ってくださいよ。
許してどうするんですか？
（あき恵）もうええやないの。
来たばっかりなんやから少しは大目に見てあげなさいよ。
ありがとうございます。
でもねすち子さん二度とはだめよ。
今度こんなことしたらあなた間違いなくクビにしますからね。
分かりました。
頑張ります。
頼むわよ。
（清水）もう〜。
お前感謝せぇよ女将さんに。
（中川）こんにちは。
（清水）ようこそいらっしゃいませ。
（中川）こんにちは女将さん。
（あき恵）あら中川さん！
（中川）いや〜久しぶりです。
どちらさん？
（清水）ああ〜中川さんいうてな年に１回必ず来てくれる常連さんやねん。
常連さん？
（あき恵）お座りになってください。
（中川）すみませんね。
いやいやほんま暑くなってなぁ。
（あき恵）そうですよね。
そうや冷たいお茶を出しますから。
ああ〜私いれますわ。
（あき恵）ごめんねすち子さん。
（中川）いやしかし女将さん久しぶりに来てものどかでええとこやねここは。
ありがとうございます。
いやいやもう落ち着くわ。
お待たせいたしました。
熱々のトムヤムクンです。
（清水）お前何持ってきてんねんおい！いや冷たいお茶言うたやんかもう。
ちょっと…えっ!?
（あき恵）えっ!?
（清水）えっ大丈夫？いや熱々のトムヤムクンやろ？あれ。
やけどしますよあんなん。
（清水）なあ。
熱っ！
（清水）遅っ！熱っ！何？これ。
冷たいお茶やと思うたら熱々のトムヤムクンやんか。
（清水）丁寧に言わんでええねん。
「トムヤムクン」言うてるやん。
（中川）何？これ〜。
（清水）大丈夫ですか？いやもう大丈夫よ。
いやまあ年いってるからこの辺はもう唇がばかになっとる。
はははっ。
まあ「唇ばかになっとる」って意味も分からん。
はははっ。
（清水）何もおもろないですけど別に。
あの〜大丈夫ですか？はぁ〜！
（清水）どうしたん!?どうしたん!?はぁ〜！
（清水）えっ？えっ？過呼吸？えっど…どうしました？おっ…おお〜びっくりした。
こっちですよびっくりしたん。
大丈夫ですか？おう大丈夫や。
で何のみましたん？「ＦＲＩＳＫ」や。
（清水）「ＦＲＩＳＫ」かよおい！薬違うの？
（中川）もう口が臭うて臭うて。
（清水）もう相変わらずやな。
（中川）ごめん申し訳ない。
いやいやそんなことやなくて女将さん明日息子さんの三回忌やろ？ああ…。
まあそれであの〜ちょっとお線香上げに来たんや。
まあ〜それでわざわざ？ありがとうございます。
すみませんあの〜女将さんって息子さん亡くされてたんですか？
（あき恵）ああ…まあね。
えっ何があったんですか？
（清水）ちょっとすち子さんやめなさいそんなん言うの。
（あき恵）いいのよ番頭さん。
（中川）わしが説明してあげるわ。
（あき恵）すみません。
（中川）いや実はな女将さんはあの〜向こう側…歩いててほら息子さん…あの〜ばあ〜っと…この…３年前やったかな…わあ〜走ってこようとしたらば〜ん！出てな…。
「飛び出たらあかん」っつってな…。
わしら…もうとても…。
ははははっ。
ちゃんとしゃべれ！ああ〜！あっ！あっ！
（清水）暴力振るうな！えっ？えっ？えっ？何をする気や!?おい。
何をする気や!?おい。
片づけるだけかいおい！
（場内笑い）
（清水）片づけるだけかい！お前は。
片しときました。
（清水）紛らわしいのう。
ちゃんと教えてください。
（中川）申し訳ない。
いや実はな女将さんは１０年前に旦那さんを亡くさはってなまあそれから女手一つで息子を育ててきたんやけどその息子が高校入るなりもう手のつけようのない不良になってしもうたんよ。
まああるとき女将さんとケンカして家飛び出したんやがバイクの事故でこの世を去ってしもうたんや。
いやそやったんですか。
ええ…。
今になって思えば父親を早くに亡くしてあの子さみしかったんやと思うの。
でもね私はあの子の顔見たらガミガミガミガミ怒ってばかり。
結局最後はケンカ別れみたいな形でさよならしてしもうたでしょ。
後悔してんのよ。
できることならもう一度あの子に会うてごねんねって謝りたいんやけど…。
ふっ。
今更こんなこと言ったって後の祭りよね。
うっ…ううっ…。
（清水）えっ？まあまあええとこあるやないか。
泣いてんのか？鼻炎なんです。
（清水）いや紛らわしいわお前は。
もう鼻汁が気になってねぇ。
（清水）鼻汁言うな汚いなもう。
もう話いっこも入ってけぇへん。
（清水）聞いとけちゃんと！お前が聞いたんやろばかたれが！なんとなくは分かりました。
（清水）なんや!?なんとなくってもう。
（あき恵）すみません。
どうぞお掛けになってください。
（佐藤）失礼します。
（清水）どうもいらっしゃいませ。
（佐藤）いや客じゃないんです。
私「ＮＧＫ開発」の佐藤と申します。
（佐藤太一郎のモノマネ）いや客じゃないんです。
ＮＧＫ開発の佐藤です。
まねすんのやめてください。
（佐藤太一郎のモノマネ）まねすんのやめてください。
まねすんのやめてください。
（佐藤太一郎のモノマネ）まねすんのやめてください。
まねすんな。
（佐藤太一郎のモノマネ）あねすんな。
まねすんな。
（佐藤太一郎のモノマネ）あねす…。
「あねすんな」ってなんですか？こちらの経営者の方は？あねす。
（佐藤）それやめてください！しゃべり方があねす。
（佐藤）はあ？
（あき恵）もうやめなさいほんとに。
すみません。
あの〜当旅館の女将ですけど。
社長も来ていますので少々お待ちください。
社長さん？なんやろね？社長社長！
（和子）ごめんください。
どなたですか？社長の桑原和子です。
お入りください。
ありがとう。
（清水）なんじゃおい。
えっ？けったいな挨拶やめてください。
（あき恵）どうも。
あの〜女将ですけど何か御用ですか？女将さんちょっとその前に汗を拭かさしてください。
まだ…残暑というんでしょうかねまだ汗がね出てきまして…。
ちょっとこれ持ってて。
（佐藤）はい。
（和子）ごめんなさいすみません。
失礼だとは思いますけども汗…。
うわっうわっどうしましょうみぞおちに汗が流れてる！あかんあかんはよ拭かないかん。
（一同）うわっ！
（和子）みぞおちに汗…。
あぁ〜あ。
（清水）ちょっと…。
えっ？いやあの…。
見ないで！いやあなたが出したんでしょ！すみませんみんな見てますんでちょっとそれしまってもらえます？あっもうよろしい？
（清水）挟むんですか!?それ。
痛くないんですか？神経ないの。
（清水）神経がない？すごいなそれ。
すごいでしょ？すみませんほんとに。
うわ〜女将さん申し訳ありませんちょっとほったらかしにさしてしまってね。
あっ立ち話もなんですからまあお掛けになりません？まあ汚いとこですが。
ちょっと待ってください。
ここうちの旅館なんですよ。
ははっそうでございましたね。
どうぞお座りください。
はいすみません。
まあお話…あっそうですね佐藤あなたから説明なさい。
（佐藤）はい。
（和子）貸して。
我が社はこの辺りに新しいホテルを建設しようと思い調査の結果この旅館の場所が最適ということが分かりました。
そこで一旦ここの土地を売っていただいてホテルに建て直してうちと女将さん共同経営という形をとらせていただきたいと思い相談に参りました。
（あき恵）なんですって？
（佐藤）もちろん工事費は全額我が社が負担いたします。
（あき恵）いやそういう問題じゃないんですよ。
うちは売るつもりなんかありませんよ。
そんなお話だったら結構です。
（佐藤）まあそうおっしゃらずに。
（佐藤太一郎のモノマネ）あねす。
（佐藤）それやめてください！聞こえなかったんですか？帰ってくださいよ。
だいたいここ売られたら我々従業員どないしますの？路頭に迷いますやんか。
（佐藤）もちろんこちらの従業員の皆さんはそのまま働いていただきます。
給料も倍になりますよ。
売りますか。
（清水）変わり過ぎやろお前！
（あき恵）引っ込んでなさいもう！
（清水）出てくるなそんなん言うねやったら。
（あき恵）とにかく売るつもりはありません。
お帰りください。
（和子）さようでございますか。
今日のところは引き揚げさせていただきますけどもねえ…ちゃんと考えておいてくださいませ。
（あき恵）何度来られても一緒です。
（和子）いやいやいや…。
（佐藤）社長参りましょう。
（和子）そうね。
じゃあ。
女将さん決して諦めませんので。
女将さんじゃあ…。
（あき恵）なんですか!?それ。
「また」。
（あき恵）ダジャレじゃないの！何を言ってんの！ほんまにねぇ。
（中川）変な人間やねぇ。
あっ女将さんそれはそうとわし部屋案内してくれる？
（あき恵）あっごめんなさいね。
（清水）松の間ご用意してます。
（あき恵）じゃあ私がご案内するわ。
（清水）お願いいたします。
お願いします。
ごゆっくりどうぞ。
（清水）ごゆっくりどうぞ。
いや〜しかしすち子さんさっきのやつらあれなかなか諦めへんであれな。
えらいしつこそうですわ。
追っ払わなあかんまた来てもな。
（西川）こんにちは！こんにちは。
こんにちは。
（清水）いらっしゃいませ。
何？これ。
爽やかな押し売りみたいなん来た。
（清水）そんな言い方しなさんな。
「爽やか」!?あはっうれしいな〜！来ていきなり「爽やか」だなんて褒めていただいて心より感謝を申し上げます。
ありがとうありがとうありがとう！だいぶめんどくさいねぇ。
（西川）「めんどくさい」!?今「爽やか」って言ってくれたのに急に「めんどくさい」なんて本気で言わないでしょ。
あっユーモアですね？「日本全国おもてなしユーモア大賞」…。
黙れよ〜！
（西川）「黙れ」…。
帰れよ〜！
（西川）「帰れ」…。
今来たとこで帰るわけないじゃないですか。
それもユーモアでしょ？楽しいな〜。
もうしんどいこれ〜。
（西川）「しんどい」？あっ今日薬持ってない…。
女将さん助けて〜！
（西川）どうしましょう。
女将さん…。
触るなよ〜！
（あき恵）あら忠志さん！
（西川）あき恵さん！
（あき恵）来てくださったのね。
（西川）いや明日息子さんの三回忌だと伺って休暇を取って来たんです。
（あき恵）ありがとうございます。
（清水）女将さんこちらは？
（あき恵）あっ…ふふっ私の彼。
（清水）えっ！好青年ですね。
（清水）うそつけお前は！
（西川）ありがとう！しゃべってくださいいてください。
（西川）ありがとう！
（清水）ええからもう。
黙っときなさいあんたはもう。
ごめんなさいね。
あっ忠志さん先に私の部屋で待っててくださいな。
すぐに行きますから。
分かりました。
じゃあお先に。
失礼します。
どうも。
あっあき恵さん。
「あき恵さん」の「あ」は「愛してる」の「あ」。
（清水）おおっ！
（西川）「あき恵さん」の「き」は「きれい」の「き」。
（あき恵）あら！
（西川）「あき恵さん」の「え」はあははっ…。
（清水）教えてくださいよちょっと。
「えげつない」の「え」ちゃいます？
（清水）やめろそんなこと言うの！
（あき恵）ちょっとは褒めなさいよ！なんなの!?さっきから。
「えげつなくきれい」ってことです。
（あき恵）あっそういうこと？ひゃっひゃっひゃっひゃっ！
（清水）怖い怖い怖い怖い。
落ち着いてください女将さん。
いやでも優しそうな方ですね。
（あき恵）そうよもう！真面目で優しくていい人なの！実を言うとね今度の息子の三回忌を機に結婚しようって。
いや〜女将さん！尻の穴に虫湧いてんちゃいます？ちょっと待って…。
誰が虫湧いてんの。
違うでしょ！もぞもぞしてるから。
「もぞもぞ」じゃない「もじもじ」じゃないの。
もう嫌ね。
・
（安井）ここやなここ。
すみません失礼します〜。
（清水）はいなんでしょうか？
（安井）私毎日放送の者ですけどロケに来ました。
（清水）ロケ？なんの番組ですか？
（安井）「せやねん！」でございます。
（清水）「せやねん！」。
ちょっと待って。
「せやねん！」いうたらほら毎日放送でな毎週土曜日朝の９時２５分から１２時５４分までやってる…。
（清水）詳しい！めちゃめちゃ人気の番組やんか！私めっちゃ好き！
（あき恵）私も毎週欠かさず見てますよ。
（清水）いや大好き大好き。
（安井）すみません早速ロケいかしてもらってよろしいですか？
（あき恵）ここでですか？あっいいですよどうぞ！はい！ということは出演者の方来られんの？
（安井）そうです。
すごいやん！トミーズさんとか未知やすえさんとか宇都宮まきちゃんとかよ！
（清水）うわうわうわっ芸能人!?いや〜！
（安井）呼びますね。
すみませ〜んこちらですよ！
（やすえ）ありがとうございます。
いや〜！ワァ〜オ！いや〜！
（やすえ）どうも〜。
お世話になります。
未知やすえです。
いやめっちゃかわいい〜！
（清水）かわいい！「かわいい」やなんて言われたらうははははっ！パンパン！カッ！
（舌を鳴らす音）
（清水）なんや？何？今の。
ちょっと怖い。
（やすえ）よろしくお願いします。
（まき）どうも。
宇都宮まきです。
いやすご〜い！実際見たらモデルさんみたいやわ！
（まき）ありがとうございます。
（健）どうも。
トミーズの健です。
ふふふっ。
雅さん来るか思ったのに…健かい！
（健）うるさいな！雅さん来てくれたらうれしかったけど…。
せぇ〜の。
（３人）健かい！
（健）やかましいわ！雅さん来てくれたらもう皆さんもテンションぶわ〜上がったと思うけど…。
皆さんせぇ〜の。
（観客たち）健かい！
（健）うるさいわ！なんやねん寄ってたかって！ええ〜？
（健）言うとくけどな雅より健の方がおもろいねんど！それ誰が言うてんの？
（やすえ）ははははっ。
本気出すぞ今日！「今日」って…ほな今までなんやったんよ？長〜い芸歴あんのに。
（健）うるさい！よう見とけ！見ときますけど…。
笑かしたらぁ！
（清水）ええ〜？イエイイエイイエイイエイイエイイエイイエイイエイキンコンカン健ちゃ〜ん！おっ今日は手ごわいななかなか。
いやいやいや…。
イエイイエイイエイ。
ハウスハウスハウス。
ふふっ…。
よっしゃみんなおもろない人間にしたるわ。
おお〜健ちゃんパウダー！みんなスベりやがれ〜！いやあんたやでスベってんのは。
（健）ふふふふっ…。
「みんなスベりやがれ」って…。
ごめんなさい。
なんやの？これ。
なんとかしてくださいこんなん。
（やすえ）すみません本当に。
申し訳ないです。
ねえ…。
せやけど「せやねん！」で皆さんが？
（やすえ）そうなんです。
実はですね皆さんにお知らせをしに参りました。
えっなんですか？
（やすえ）あの〜実はですね今日の「よしもと新喜劇」の放送のあとにスペシャルで生放送で放送することになっておりましてそのあとにはなんと「新喜劇」の特別番組も放送されます。
ええ〜!?
（やすえ）夕方まで「せやねん！」と「新喜劇」のコラボでございます。
ぜひチャンネルはこのままでお願いしま〜す！
（まき）よろしくお願いしま〜す。
すごいね盛りだくさんやねぇ。
（やすえ）そうなんです。
せやけどなんでまたうちの旅館なんですか？実は「美人女将数珠つなぎ」という企画がございまして女将さんにお話を伺いに来たんですけど女将さんどちらですかね？私です。
（安井）えっ？こ…これですか!?
（まき）えっ？
（あき恵）「これ」？ディレクターこれはいかんで！
（あき恵）ちょっと待って。
誰に言われてもかまわないけどあなたにだけは絶対に言われたくないからね！ねっ！何しとんねんほんま。
かもうとすなほんま！あほか！
（清水）でもこれどういうことですかねぇ？
（安井）こちら花月旅館さんですよね？いやうちは花月旅館じゃなくて花月旅館ですよ。
（安井）ああ〜すみません間違えました。
申し訳ございません！
（やすえ）ちょっとどういうことよ。
じゃあ帰りましょうよ〜。
すみません。
おじゃましました。
（まき）行きましょう。
（やすえ）臭っ！
（あき恵）いやっ！
（まき）ねえ？
（あき恵）なんなの!?あの人。
格好悪ぅ〜。
（あき恵）何がや！格好悪ぅ〜。
（あき恵）やめなさい。
指さしなさんなほんまにもう！いいかげんにしなさい！・
（安世）きゃあ〜！・
（早苗）出た〜！何？何？何？
（安世・早苗・友見）きゃあ〜！
（清水）えっいやどうしました？
（早苗）ちょっとこの旅館お化け出るじゃないですか！
（清水）お化け!?ちょっとお化けやなんてなんかの見間違いやと思いますわ。
お化けに見えたんはたぶん女将さんやと思います。
違うわ！ここおったやろ？ず〜っと。
（清水）しょうもないことばっかり言うてほんま。
あの〜ちょっと詳しく聞かしてください。
（安世）部屋に入ったときは確かに誰もいなかったんです！しっかり鍵も締めたしそれなのにトイレの前にお化けが立ってたんですよ！
（早苗）とにかくお化けの出る旅館なんかキャンセルしてください！
（清水）ちょっと待ってください落ち着いてください！あの…どうですか温泉でも入られたら。
あの〜当旅館は美人の湯すごく効果あるんです。
（早苗）何が美人の湯よ！女将がこれでしょ？効果なんかあるわけないじゃないの！
（安世）もう行きましょう！
（友見）何？この旅館！もうやだ〜！「女将がこれでしょ？効果なんてあるわけない」。
傑作やこれ。
（あき恵）何がや！何が傑作やほんま！すち子さんええかげんにしぃや。
言われ過ぎちゃうん？私。
ほんま腹立つわ。
（清水）いや〜でもお化けってほんとですかね？
（あき恵）嫌やわ番頭さんまで。
そんなことあるはずないでしょ何かの見間違いよ！幽霊なんかいてないわよ。
（清水）ですよね。
いやそうとも言い切れませんよ。
（清水）えっ？ええ〜そんなお化けとか信じんの？私めちゃめちゃ霊感強いんです。
（清水）ああそう。
もう幽霊よう見えるんですわ。
幽霊視力２．０やいわれてます。
（清水）いやあるか！そんなもん。
（あき恵）何をあほなこと言うてんの！まあでも幽霊じゃないにしたって…空き巣っていう可能性があるわね！
（清水）ああ〜考えたら怖いっすね。
（あき恵）ねえ番頭さん息子の遺影を運ぶついでにちょっと見に行ってくれる？
（清水）ああ〜分かりました。
（あき恵）一緒に行きましょう。
（清水）すち子さんサボんなよちゃんと仕事せぇよお前は！分かっとるわ偉そうに！何言っとんじゃ上から物言いやがってほんまに。
ちっ。
ほんま清水め！地味な顔しやがって。
死んだらええねん！今日はもう盛りだくさんや日記が。
ヒュ〜ドロドロドロ…
（不気味な音）何？これ。
停電かしら？ヒュ〜ドロドロドロ…
（裕）よいしょ。
何してんねん！えっ！バレてる!?「バレてる!?」って横で食べたらそんなもんバレるに決まってるでしょあほ。
（裕）見えてるんですか？「見えてる」って何をあほなこと言うてんの。
馬みたいな顔して。
誰が馬やおい！おかしいでしょ。
馬やないの！馬ちゃいますよ！馬！「馬」を「馬」って読まんでええねん。
なんやねんその言い方。
ホース！英語もいらん！馬馬ホース！結果「馬馬馬」やないかい。
ホース馬馬ぁ〜！なんやその言い方！「馬馬馬」やないかい。
分かったよ。
あんた空き巣やな。
空き巣？警察呼ぶから待っときや。
何を言うてんねんこのばばあ。
ばばあちゃう。
ばばあや！ばばあちゃう。
ばばあや。
ばばあちゃう。
ばばあや。
ばばあちゃう。
ばばあや。
ばばあちゃう。
ばばあや。
ばばあちゃう言うてるやろ。
（裕）おい金八先生なっとるやないか！ばばあやないかい！謝りぃあんた！なんで謝らなあかんねん！謝れへんのか？謝らへんな！ほな痛い目に遭わしてもらう。
どういうことやそれ！ああ？なんや？なんや？なんや？何持ってきとんねやおい！何しとんねん！おい！わあ〜おい！おいおい待て待て待て。
おい！何をしてんねや？あんたはまじで。
下はええやろおい！どこまで脱がされなあかんねや。
謝って。
なんで謝らなあかんねん。
わあ〜おい！わあ〜おい！わあ〜おい！おい…来ぉへんのかい！来んのかな思うてこっち。
来ぉへんのかい。
来んのかな思うてこっち。
来ぉへんのかい！なんかしゃべれやお前も！おう!?ばばあちゃう。
ばばあや！認めろそれはよぉ。
つま先やめろまじでおい！つま先やめろ言うとんねんばばあ…。
顎やめろ！お前。
もう顎やめろこらお前。
脇やめろ。
脇やめろ。
脇やめろ。
毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜！毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜！毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜！毛…なんで聞こえへんねやお前！この距離やど！「毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇」という部分がちょっと聞き取りにくいんです。
もうそう言うたんや！最初から最後まで全部聞こえとるやないかい。
おかしいんちゃうんかお前。
乳首ドリルすな。
乳首ドリルすな。
ドリルすな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
（場内手拍子）すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
つま先やめろ。
顎やめろ。
脇やめろ。
ドリルせんのか〜い！フゥ〜！フゥ〜！「フゥ〜！」やないねん。
フゥ〜！「フゥ〜！」やない言うてんねん。
なんやその拍手は。
今日は見逃しとったる。
帰れ!!わあ〜おい！めっちゃ腹立つ。
覚えとけよボケ！
（清水）なんや？なんや？もう騒がしいな。
何をしとったんや？「ドリルすんのかいせんのかい」です。
いや分からへん！そんなことよりなこれあの〜女将さんの亡くなった息子さんの遺影やって。
息子さんの遺影？ああ〜遺影。
どんな顔してんねやろ？よいしょ。
ホース馬馬ぁ〜!!ひい〜！
（清水）ふ〜ん。
ええ〜。
っていうことは今もここに女将さんの亡くなった息子さんの幽霊がいるってこと？ここいますやんか。
いてないよそんなんもう〜。
見えませんの!?サボりたいだけでうそついてるやろお前！あんたも見えるように努力しぃほんまに。
誰としゃべっとんねんお前は。
ばばあちゃう。
ばばあちゃう。
ばばあちゃう。
ばばあちゃう。
ばばあちゃう。
いつまで言うてんねんお前はもう！何してんの？もうお仕置きやであんたは！お仕置き？いやちょっとすち子さんあんたそれ何をやってんの？「ドリルすんのかいせんのかい」です。
（清水）分からん言うてんねんそんなん何回言われても。
見えませんの!?お前頭大丈夫か？ほんまに。
そうやあんたなあそこの絵落としてくれる？はあ？あの〜番頭さん今からこの絵落ちますからよう見とってちょうだい。
落ちるわけないやろここにあるもんが。
落としてちょうだい！ああ〜びっくりした！戻して。
（清水）ええ〜…ええ〜!?ちょっと…ほんまなん？少しは信じたようね。
（清水）ええ〜！いやでもやっぱ一個おかしいぞ。
なんでお前は見えんのに俺には見えへんねん？だから言うたでしょ？私は霊感が強いって。
ああ〜言うてた。
うん。
いやそやけどね霊感がない人でもね幽霊見える方法っていうのあるんよ。
えっどうすんの？見たい見たい。
人間っていうのは痛みを感じると死に近づいたって勘違いしてね幽霊が見えるようになるんよ。
まじか？ちょっと待ってちょうだい。
（清水）うん。
割り箸ね…。
パキッ！折りますよね。
でこのとがった方でお尻の穴突き刺すんです。
いやあかんあかんあかん！いや絶対あかんよそれ。
大ケガやぞこんなんしたら。
大丈夫大丈夫。
私上手やから。
いや「上手」って！えっ何回かやったことあんの？何回もやってる。
あかんって。
怖いってそんなん。
もうこんなんは技術だけのもん。
技術!?いやでも絶対痛い。
ちょっと待って…。
はっ！ブシュ！おお〜〜!!あぁ…あぁ…。
はっ!!おお〜〜!!ああっ…。
うっ。
あぁ…痛ぁ！お前…うぅ…何すんねんあほ！番頭さん。
（清水）ああ!?カウンターご覧ください。
（清水）なんもおらへんやないか。
しょうもないこと言うてお前は。
ああ〜びっくりした！あっ…。
裕君か？
（裕）お久しぶりです。
（清水）まじか!?これ。
ねっ？
（清水）ほんまに見えてる。
いや…っていうかちょっとはっきり見え過ぎて区別まったくつかへんねんけどこれ。
確かにちょっと幽霊っぽさないよね。
あの〜ほら幽霊が着けてる白い三角のやつないの？
（裕）ああ〜もらったんですけどダサいからポケットに入れてました。
（清水）「ダサい」？ええ〜？今の子やね〜。
（清水）今の子なん？それ。
ねえ。
これでもちゃんと目印に着けとかんと。
なっ着けなさい。
メリークリスマス。
言うてる場合かほんまに！やめなさいね。
ええかげんにしなさい。
何してんねん？えっ「ＳａｍａｎｔｈａＴｈａｖａｓａ」？いらんねん！出すわけないからそんなん。
ごめんなさい。
こうだったね。
ここですよね。
（清水）もうこれでそれっぽいわ。
それっぽいでしょ？
（清水）ああ。
いやでも裕君なんで戻ってきたん？
（裕）実は…西川っていう男いますよね。
女将さんの恋人でしょ？あいつは詐欺師でこの旅館を乗っ取ろうとしています。
（清水）えっ？それほんまかい？
（裕）ほんまなんです。
僕は今までお母ちゃんに迷惑かけてきました。
でも１つぐらい親孝行したいと思いそれを伝えるために天国から１日許可をもらって１日だけ帰って来たんです。
僕の声は聞こえません。
二人からお伝えしてください。
お願いします！私らが女将さんに言うの？いや信用せぇへんと思うよ。
いやそら西川がな詐欺師やっていうなんか証拠でもあったら別やけど。
（裕）確かにそうですよね。
証拠つかんできます。
（清水）えっ？ちょっと…。
えらい展開やねぇ。
なあ？どうしたらええんか…。
（珠代）は〜〜〜い！いや〜ははぁ〜！ああ〜こんにちは〜。
（清水）びっくりした！なんや？その挨拶。
（珠代）あはっ。
どうもどうも。
あはっ！花月交番から参りました島田珠代と申します。
みんなからは「珠代」の「珠」を取って「代」って呼ばれてます。
（清水）そのままやないかそれ。
取り方間違うてません？代？す!?す！代〜！
（清水）ええ〜ちょっと待って。
ええ〜？ええ〜？ええ〜？ええ〜知り合い？学生時代の友人なんです。
（清水）まじか？
（珠代）うふふっ。
ねえねえす私たちの親友の証し…パンツはＴバックだよね？今日もＴバックはいております。
ワァ〜オ！ノーライン。
そして私も…。
ワァ〜オ！ノーライン。
（清水）何してんねん。
そうです私たちが…。
（２人）Ｔバックスです。
（清水）なんやねんそれ。
あれやっちゃう？踊っちゃおう。
１２３４…。
（２人）・ＴバックダンスＴバックダンス
（清水）何してんねんちょっと。
お客さんに見られたら困るから…。
・ご一緒に
（２人）・Ｔバックダンスご一緒に・Ｔバックダンス
（清水）やらんかいおいちょっと！そやけど代何しに来たん？あのね警部がこっちに向かってるの。
ちょっと待ってて。
なんやろ？
（珠代）警部こっちで〜す！
（烏川）失礼します。
こういう者です。
いや〜梅宮辰夫さんですよね？違うわ！なんで梅宮辰夫が来んねん。
あっ違うか。
違いますよ。
梅宮さんそんなに顔四角くないもんね。
あの〜私もそこまで四角くないですよ。
すごいですもん。
はあ？たぶん赤ちゃんのときこういう四角い枠にはめられたんです。
はめられてへんわ！かわいそうに。
なんの目的があってそんなもんはめられなあかんねん。
（清水）いらんこと言うんじゃない失礼なほんと。
申し訳ございません。
あの〜なんか事件ですか？
（烏川）ああ〜そうなんですよ。
珠代君ちょっと説明して。
（珠代）警部の方からお願いします。
珠代君がしなさい。
やだ警部から言ってほしい〜！珠代君が言いなさい。
やだ！警部からぁ〜！やだ〜。
珠代君からぁ〜。
い〜や〜だぁ〜〜！
（２人）いやぁ〜〜だぁ〜！いやぁ〜〜…ワオッワオッ！
（清水）何しとんねんそれ！
（烏川）以上です。
（清水）いや終わりかいそれで。
いや何を伝えに来ましたん？
（烏川）冗談ですよ。
実はですね最近この辺りで新手の詐欺が横行しておりましてね十分に気をつけていただきたい。
そうですか。
以上です。
いやそれだけですか？これだけなんです。
すぐ終わりますやんかもう。
（烏川）じゃあ次行こうか。
（珠代）はい。
わあ〜警部見てすご〜くきれいに生けてある。
うふふっ。
もらおう。
（清水）泥棒やちょっとおい！なんとかしてくださいあれ。
珠代君台もいるやろ。
いやあんたもかいなおい！あきません。
ちょっと返してそれ！すっきりしましたね。
いや言うてる場合かそんなもん。
さみしくしてんでこの辺。
あっ裕君なんか証拠あったか？
（裕）何もなかったです。
（清水）あかんかもう…。
すんません大浴場どちら…。
（清水）ああ〜こちらへ行ったら…。
（中川）あらそう。
ああ〜裕君元気そうやね。
（２人）ええ〜!?中川さん見えてるの？
（裕）死が近い人には見えるんです。
（中川）ふふふっ。
ってことはわしもそろそろ死ぬってことや。
だから裕君…。
はぁ〜！いや遅いってだからちょっと！また過呼吸になって…。
ちょっと「ＦＲＩＳＫ」は？「ＦＲＩＳＫ」。
はぁ〜！部屋に忘れてきた。
部屋？ちょっとすち子さん「ＦＲＩＳＫ」ないの？私ラムネしかないわ。
と…とりあえずそれで。
はい。
おっ…おお〜ありがとうありがとう。
なんでもええんやね。
（清水）うん気のもんなんやろな。
（中川）ちょっとどういうこと？
（清水）あっ…まあ実は女将さんには恋人がいるんですけどねこの裕君いわくその恋人っていうのは詐欺師らしいんです。
で裕君は最後に親孝行したいと思ってこう女将さんに知らせようと今してるんです。
（中川）なるほどねぇ。
どうやったら証拠つかめんねん。
もう無理なんかなぁ。
何を弱気なこと言うてますの。
死ぬ気で頑張らんと！
（清水）いやもう死んでんねん。
ほんまや。
（清水）おもろないってなんにも！
（中川）死んでる人間に…。
ははははっ！はぁ〜！
（清水）興奮すんなってもう！お前はもう…すぐ！おおっ危ねぇ！
（清水）大丈夫？ほんまにもう。
ちょっと西川来たわ。
（清水）ほんまや！ちょっと隠れよう！もしかしたら尻尾出すかもしれんから。
はい隠れて。
（佐藤）西川どうや？
（西川）大丈夫や。
はっ。
あき恵のやつまさか俺が詐欺師でＮＧＫ開発と組んでこの旅館を乗っ取ろうとしてるやなんて夢にも思うてへんやろ。
そうか。
さすが西川やのう。
成功したらすき焼きでも食いに行くか。
おお〜ええなぁ。
俺すき焼きには目がないんや。
ほな社長と来るからバレんなよ。
（西川）待ってるぞ。
（佐藤）おう。
（西川）ははははっ。
（清水）おい聞いたか？今の。
聞きましたよ。
あいつすき焼きに目がないんやて。
（清水）そこ違うよ!?そんなとこどうでもいいでしょ今！
（中川）すき焼き…どうでもええ。
はははっ。
はぁ〜！
（清水）またやもうお前…。
あほの一つ覚えみたいにむせるけどよぉ。
ごめんなさいなくなっちゃった。
（清水）死ぬやんけどうすんねん！
（中川）死んでしまう。
あの〜奥の部屋にあるから。
あかんって。
死んでしまうって。
（清水）そんなことよりあいつやっぱ詐欺師やったんやな。
でもこれはどうやって女将さんに知らせたらええねや。
番頭さんこんなこともあろうかとばっちり録音さしていただきました。
（清水）お前やるやないか！女将さんに知らせに行こう。
はよ行こう！女将さん女将さん！
（裕）よっしゃ。
はぁ〜これで決まりね。
はい。
失礼しま〜す。
すみません女将さんいらっしゃいますか？・
（あき恵）は〜い！はいはい。
（和子）ああ〜どうも。
またおたくらですか？
（和子）はぁ〜。
女将さんいかがでしょうか。
考え直していただけたでしょうか。
（あき恵）だから何度来られても一緒だって言ってるじゃありませんか。
（和子）いま一度お願いしますよ。
（あき恵）売るつもりはないんです。
あき恵さんどうされました？桑原社長！
（和子）西川さ〜ん！まあこんなとこでお会いするとは奇遇ですねぇ。
（西川）はい。
（あき恵）あっ…忠志さんこちらの社長さんご存じなの？
（西川）もちろん存じ上げてる。
とても良心的な方でねぇ。
桑原社長と共同経営されている方をたくさん知ってるけれども皆さん大成功をされてとても喜ばれてるよ。
そうだったの!?いや実はねうちの旅館も建て替えて大きなホテルにして共同経営しないかってそう言われてるんだけど…。
いい話じゃないか！ぜひそうするべきだ！忠志さんがそう言うんだったら間違いないわねぇ。
ああ！
（佐藤）では早速契約しましょう。
（あき恵）分かりました。
（和子）分かっていただけましたか。
（あき恵）失礼いたしましたほんとに。
（佐藤）こちらが契約書です。
・
（清水）待ってください女将さん。
（あき恵）ん？
（清水）この西川詐欺師でそこのＮＧＫ開発のやつらはグルですよ！
（あき恵）番頭さん何をばかなこと言ってるの！
（西川）そうですよ。
どこに証拠があるんですか？
（清水）はっ。
すち子さん例のやつ頼むぞ。
はい。
番頭さんすんませんあの〜さっきアップデート始めちゃって…。
どのタイミングでやってんねんお前！聞かせる言うてんのにお前。
キャンセルせぇやそれ！グルグルなってます。
「グルグル」ちゃう。
恥かくやないかそんなもん。
つないどってください。
「つなぐ」!?いや…あの…とにかくお…俺らはねそこの佐藤とこの西川が打ち合わせしてんの聞いたんです。
（西川）どこに証拠があるのかと言ってるでしょ!?アップデート完了。
間に合うた？いこか。
ちょっと今再起動になってます。
（清水）めんどくさいなお前はもう！それ全部終わってから声掛けてくれる!?イキってんのにこっち。
つないでください。
また!?もう…。
と…とにかくこの西川はね最初から女将さんをだますつもりで近づいてきたんですよ！
（あき恵）いいかげんにしなさいよ。
（清水）いやほんとなんです。
準備完了。
（清水）ほんまか!?いって。
聞いてください。
ほんま清水め！地味な顔しやがって。
これなんや？ちょっとおい！死んだらええねん！「地味な顔して」とか言うてたな今。
どういうことや？あの〜アップデートするとたまに不具合が…。
不具合違うやろこんなもん！お前が陰口言ってただけやろ!?あの…これからはあの〜面と向かって言うようにします。
いやそういう問題違うねん！思う気持ちがあかんのじゃボケ！ちょっとしたミスよ。
これを聞きなさい！
（佐藤）西川どうや？
（西川）大丈夫や。
あき恵のやつまさか俺が詐欺師でＮＧＫ開発と組んでこの旅館を乗っ取ろうとしてるなんて夢にも思うてないやろ。
（佐藤）そうか。
さすが西川やのう。
これでもまだとぼけるんですか？
（あき恵）忠志さんこれほんとなの!?ふふっ。
そうや！誰がお前みたいなブサイクとつきあうねん！なっ…。
ちなみにな「あき恵」の「え」は「獲物」の「え」や。
（清水）おいお前たっぷり間空けて言うた割には誰も笑うてへんやないかここで！
（和子）もう…もういいよそんなことはどうでもいいからもう…。
ああ〜呼びなさい！
（佐藤）はい。
おい来てくれるか？
（太田）佐藤さんなんかお困りですか？
（佐藤）契約書に判押さしてくれ。
（太田）分かりました。
おい…。
（松浦）さっさと判押さんかこらおい！
（太田）ちょっと待っとけお前。
おいおいおい急に大声出すなお前。
俺がびっくりするやないか。
（松浦）すんまへん。
まあそんなことより俺があのにいちゃんびびらして判押さすから…。
お前ちょうどええやんけ。
さっき借金の形で分捕ってきたそのギターで俺にぴったりな曲…なんか格好いい曲弾いてくれや。
ちっ！分かりやしたよ。
なんかええのあるか？こんなんどうですか？どんなんや？
（ギターの演奏）ええやんけ。
おいにいちゃん俺格闘技やっててなあんま調子乗っとったらなおい！おい！ってやって鼻折るぞ。
逃げても無駄じゃ。
首根っこつかんで後ろからおい！おい！ってやったらぁ。
あばら折れるからな。
（ギターの演奏「幸せなら手をたたこう」）
（太田）おい！おい！逃げても暴れてもなおい！おい！ちょっと待て待て待て待て。
（太田）びっくりしたぁお前。
えっなんかかわいくなってなかった？
（松浦）何がですか？
（太田）「・幸せなら手をたたこう」みたいになってなかった？
（松浦）いやこれっすよ。
（ギターの演奏）
（ギターの演奏「幸せなら手をたたこう」）パン！パン！
（手拍子）
（太田）やらんでええわ！みんなで手たたかんでええねんほんで。
遊びに来たんちゃうやろ！
（松浦）すんません。
（太田）こんな手使いたくなかったけどな。
松浦あの女連れてこい。
（松浦）分かりやした。
おいどけこらぁ。
どけどけぇ！やめてちょうだい！
（太田）連れてこい連れてこい。
おい近づくなよ。
この女殺されたくなかったら契約書に判押さんかい！
（松浦）押せおらぁ。
そうや裕さん！よっしゃ。
乱暴やめてちょうだい。
（太田）やかましいわ！判子持ってこんかい！ええから…。
（松浦）えっ？あっ！あっ…。
（太田）拳銃が浮いてるよおい！はっ…。
うわ〜！今よ！
（松浦）あっ…兄貴！あ痛っ！痛っ！ハゲ〜！
（松浦）痛っ！ハゲ〜！はいはいそこまで。
（清水）タイミングええなぁあんたら。
（烏川）ずっとそこで見てました。
（清水）いやすぐ来てください！
（烏川）すぐ来たら怖いでしょ。
（清水）なんや？「怖い」って。
仕事やろ？それが。
（烏川）手ぇ出せ！ほんとに。
（松浦）くっそ〜。
（烏川）お前らめっちゃ悪いことした罪で逮捕や。
（清水）ちゃんと言えちゃんと！子供かお前は！
（烏川）逮捕！
（珠代）分かりました。
まったくほんとに悪さばっかりして！いいかげんにしなさいよ。
ほんとにまったく。
よいしょ…よいしょっと。
んんっ。
好き。
（太田）いやなんでや？おい。
おかしいやろ！
（烏川）珠代のハートを盗んだ罪で逮捕や！
（清水）なんやねんそれはもう！
（烏川）行け！
（清水）ああ〜刑事さんこの三人も詐欺師です。
（烏川）えっ？先に連行しなさい。
（珠代）はい。
ふふふふっ。
どこ行くぅ？
（清水）なんで楽しそうやねん！
（烏川）お前ら前来い！お前ら詐欺師かほんとに。
あれ？手錠が足らんな。
（和子）ん？
（烏川）手ぇつなげ。
（清水）いやおかしいやろ！どこの世界に手ぇつなぐやつが…。
（烏川）早く手をつなげ！
（清水）いやいやいや友達みたいになってるってこれ！
（烏川）はいつないだか!?行くぞ。
（清水）おい…ええっ!?いや…。
おいなんや？これ。
ねえ。
（清水）ああ〜女将さん大丈夫ですか？
（あき恵）ああ大丈夫よ。
でも忠志さんが詐欺師やったやなんて…。
女将さん。
西川が詐欺師やって教えてくれたん誰か分かりますか？えっ？教えてくれたんは亡くなった息子さんなんです。
何をばかなこと言ってるの！
（清水）女将さんほんとなんです。
（あき恵）番頭さんまで…。
（清水）今ここにいるんです。
（あき恵）ええっ!?
（清水）裕君はずっと親不孝ばっかりしていたから最後に親孝行したいと思い今日一日だけここに帰って来たんです。
（あき恵）そんな…裕が？女将さん息子さんに会いたいですか？会いたいに決まってるじゃないの！会えるんだったらなんだってするわよ！番頭さん割り箸です。
（清水）いや絶対あかんよそれ。
絶対あかん。
ちょっと女将さん諦めましょうもう。
（あき恵）何を言ってるの！
（清水）思うてる以上なんですよ！よし。
ぶぅ〜！
（清水）湿らしてる！滑りよくしてるやんもう！ちょっと女将さん諦めてください。
（あき恵）会いたいの。
会えるんだったらなんでもするの。
（清水）想像を絶しますよ。
女将さん今からこの割り箸で女将さんの…肩を突き刺します。
（清水）ちょっと待てやおい！「肩」ってなんや？お尻違うの？痛かったらどこでもいいんです。
（清水）なんやねんそれお前。
ほななんで俺ケツやねん！あんたケツ好きそうな顔してたから。
どんな顔や？俺。
頑張ってください。
それ！ブシュ！うっ…。
ああっ！頑張って！んんっ。
（あき恵）ああ…。
（裕）お母ちゃん俺が見えるか？ああっ！裕！お母ちゃんいつも迷惑ばっかりかけてほんまにごめんな。
俺がお母ちゃんを支えていかなあかんのに…。
許してくれ。
お母ちゃんの方こそごめんね。
あんたのさみしい気持ち分かってあげられずにほんとにごめんね。
お母ちゃんのことやったら心配せんでもええわよ。
お母ちゃんにはあんたと過ごしたいっぱいの思い出があるから。
ううっ…。
だから頑張って生きていくから！裕会いに来てくれてありがとう。
お母ちゃんの息子として生まれてきてくれてありがとう！ううっ…。
お母ちゃん俺やお父ちゃんに気にせずええ人見つけて幸せになってや。
次だまされたらもう助けに来られへんで。
うん。
あかん俺としたことが…。
ううっ…。
うぅ…。
涙でなんにも見えへん。
番頭さん見えないんですか？
（清水）見えへん…。
おらっ！おお〜〜!!おおっ…おお〜…。
ふぅ。
あっ…。
あそこ。
あそこ。
そういうこと違うってよぉ！これぐらい入ってましたよ。
知らん！こんなにも。
涙のせい。
ああそう…。
ほな俺そろそろ行くわな。
裕…。
お母ちゃん元気でな！裕…。
裕！
（裕）ううっ…。
あれ？
（清水）どういうことや？これ。
何？これ。
（清水）なんや？
（裕）天国への扉が開いたんです。
（清水）ええっ？天国への扉!?
（裕）人が天国へ行くときこんなふうに光るんです。
でも僕が通れば元に戻りますんで安心してください。
お母ちゃんさよなら。
（あき恵）裕…。
（あき恵）裕！裕〜!!
（清水）女将さんちゃんとお別れができてよかったですね。
（あき恵）あっ…そうね。
いやせやけどおかしないですか？
（清水）ん？何が？息子さん行ったのにまだ光ったまんまですけど。
（清水）ほんまや！行ったら消える言うてたのにな。
ねえなんで？これ。
（清水）ん？
（中川）間に合わんかったわ。
（清水）おお〜なんで!?
（中川）間に合わんかったんよ。
ほなわし行くわ。
（清水）あかんあかんあかん！行ったらあかんよ！ちょっとちょっとちょっと。
（あき恵）中川さん！１１月２０日なんばグランド花月で私池乃めだかが「芸能生活５０周年記念〜ちっさいおっさん大祭り〜」を開催！笑福亭鶴瓶さんＤＡＰＵＭＰのＩＳＳＡさんら豪華メンバーも出演！ぜひお越しください！2015/09/26(土) 12:54〜13:54
ＭＢＳ毎日放送
よしもと新喜劇[字]【「すち子の出て来て親孝行するんかい！」】
旅館で働くすち子。そこに亡くなったはずの女将さんの息子が現れる！どうやら女将の再婚を阻止する為に現れたらしい。息子の願いを叶えるべく協力するすち子達だが・・・
詳細情報
番組内容
【すち子の出て来て親孝行するんかい！】
旅館で働くすち子
そこに亡くなったはずの女将さんの息子が現れる
どうやら女将の再婚を阻止する為に現れたらしい
息子の願いを叶えるべく協力するすち子達だが・・・
出演者
すっちー／浅香あき恵／清水けんじ／吉田裕／中川貴志／西川忠志／井上安世／金原早苗／吉岡友見／島田珠代／烏川耕一／佐藤太一郎／太田芳伸／松浦真也／桑原和男
ほか
公式ＨＰ
http://www.mbs.jp/shinkigeki/
http://www.yoshimoto.co.jp/shinkigeki/
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
劇場／公演 – 現代劇・新劇
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字（字幕）
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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