アメリカを訪問している中国の習近平国家主席。
サイバー問題、そして南シナ海などを争点に行われた米中首脳会談の後、公式晩さん会に出席。
それまでの硬い表情から一転し、リラックスした表情を見せた。
この2人による首脳会談は5回目、去年の11月以来となる。
会談はおよそ2時間にわたり、意見が対立する問題についても率直に議論したと言う。
まず、最大の懸案となっていた中国によるサイバー攻撃の問題では、企業秘密を盗むなどの行為に政府が関与しないことを確認するとともに、今後、サイバー犯罪の捜査で協力していくことで合意した。
もう1つの争点、南シナ海の問題では、オバマ大統領が、中国による埋め立てに懸念を示したのに対し、習近平主席は中国固有の領土だとの主張を繰り返し、議論は平行線に終わった。
一方で、明らかな成果が強調されたのは前回の会談のときと同じく両国に対立点のない温暖化対策だった。
中国は2017年に温室効果ガスの排出量取引制度を設けることを明らかにし、米中が、この分野で国際社会をリードしていくことを確認した。
ホワイトハウスの前で習主席の訪問を歓迎する団体と、反中国の団体が対峙しています。
ホワイトハウスの外では、中国の民主化などを訴える数百人が声を上げた。
そしてオバマ大統領も、中国にこうクギを刺した。
新しい形の大国関係を目指す中国とアメリカは、今後も対立点を抱えながら協調する道を探っていくことになる。
米中首脳の直接対話、安全保障を確かなものとするための、外交努力の最も基本をなすものです。
その意味でつい7日前、国会で可決・成立したばかりの安保法制の中身を作業は、まだまだ続けなければなりません。
昨夜、東京・小平市のアパートで24歳の看護師の女性が全裸の状態で死亡しているのが見つかりました。
警視庁は殺人事件として捜査しています。
現場から中継。
現場は、私の後ろにありますあちらのアパートの2階で今日午後から警視庁の捜査員による現場検証が行われました。
明日も行われる予定です。
昨日午後10時前、小平市天神町のアパートで看護師の高木梨花さん24歳が浴槽の中で死亡しているのが見つかった。
高木さんは服を身につけておらず、あおむけで水を張っていない浴槽から足を上げた状態で倒れていた。
首には絞められたような跡があり、窒息死の可能性があるということで、警視庁は殺人事件として捜査を始めた。
また、玄関や窓の鍵はかかっていて部屋の電気は消えていたとのこと。
高木さんはおととい午前9時過ぎに小平市の病院で勤務を終えた。
そして、昨日午後4時過ぎに、再び出勤する予定だったが姿を見せず、携帯電話の電源も切れた状態だったため、上司の女性と両親が、警察官とともに部屋を訪れ、発見したとのこと。
調べによると、高木さんと同棲していると見られる交際相手の25歳の男性と連絡がとれなくなっているとのことで、警視庁は、この男性が何らかの事情を知っていると見て行方を捜している。
FIFAをめぐる汚職事件でスイスの検察当局は25日、ブラッター会長への捜査を開始するとともに、会長本人から事情を聞いたと発表した。
スイスの検察は25日、ブラッター会長本人から直接事情を聞くとともに、FIFA本部にあるブラッター氏のオフィスなどを家宅捜索した。
検察によるとブラッター氏をめぐっては、200万スイスフラン、およそ2億5000万円を横領するなど複数の容疑が浮上している。
また、横領した金は2011年2月に、UEFA=ヨーロッパサッカー連盟のプラティニ会長に渡った疑いがあるということで、この日、プラティニ氏への事情聴取も行われた。
一連の疑惑についてブラッター氏はこれまで、一貫して関与を否定している。
現職の会長が検察の事情聴取を受けるという前代未聞の事態ににFIFAは、捜査には全面的に協力するとコメントしている。
アメリカ・シアトルで日本からの留学生らが乗ったバスが巻き込まれた多重事故で、バスに乗っていた留学生の1人がJNNの取材に応じ、事故の瞬間の様子について証言した。
水陸両用車に、ちょうどこの辺りで衝突されたバスは、そのまま壁の方にぶつかり、今もご覧のように、その跡が残っています。
現地24日、シアトルの橋の上で観光ツアー中のダックボートと呼ばれる水陸両用車と日本からの留学生らを乗せた大学の貸し切りバスが衝突。
日本人留学生のサトウ・マミさんら4人が死亡、14人が大ケガをした。
シアトルの総領事館によると、留学生ら日本人4人が今も病院で治療を受けている。
バスに乗っていた留学生、堀口駿さんは観光ツアーで水陸両用車に乗っていたため、今回、車のおかしな動きに気づいたと言う。
車内には、動けなくなった留学生の姿もあった。
また、水陸両用車の左前輪のタイヤに不具合があったとの目撃証言もあり、地元の捜査当局などが目撃者から話を聞くなどして詳しい事故原因を調べている。
今日午前、静岡県東伊豆町でマイクロバスが乗用車に衝突し、横転する事故があった。
この事故で4カ月の子どもを含む3人が重傷、23人が軽傷の模様。
こちらは東伊豆町の事故現場上空です。
車両の前方は大きく潰れてへこんでいます。
今日午前10時半頃、静岡県東伊豆町大川の県道でマイクロバスが後ろにいた乗用車に衝突し、横転する事故があった。
警察によると、この事故でマイクロバスに乗っていた60代の女性2人と乗用車に乗っていた4カ月の男の子1人がドクターヘリで運ばれ、重傷で、このほかに、23人が軽傷を負った模様。
マイクロバスは宗教団体の研修施設に向かう途中で何らかの理由でエンジンが止まり、坂道を後退して後ろの車にぶつかったと見られている。
警察が運転手に話を聞くなどして詳しい事故原因を調べている。
死者・行方不明者が63人に上った御嶽山の噴火から明日で1年となるのを前に、御嶽山は鎮魂の祈りに包まれている。
今日の御嶽山は午前中には雲のすき間から一瞬、山頂が姿を見せた。
去年9月27日に起きた御嶽山の噴火では58人が死亡し、5人の行方がわからないまま。
入山が可能な7合目に設けられた献花台では大勢の人が花を手向けて、犠牲者を悼んでいた。
正午過ぎには噴火で息子を亡くした所清和さんが訪れ、自分で折った鶴を供えた。
噴火から1年の明日は、ふもとの王滝村で自治体などが主催する追悼式が行われる。
和歌山県で第70回の国民体育大会が開幕し、天皇・皇后両陛下が全国の選手団をにこやかに迎えられました。
今日午後、紀の国わかやま国体の開会式が和歌山市の陸上競技場で開かれ、会場には、観客などおよそ2万人が集まりました。
式典には両陛下も出席し、47都道府県の選手団の入場行進を貴賓席からにこやかに手を振って迎えられました。
オリンピックの聖火に当たる炬火のランナーとして、和歌山県出身で体操元日本代表の田中理恵さんも登場。
炬火台に火が灯ると、会場からは大きな拍手が起こりました。
国体は来月6日までの11日間開催され、34の競技で選手らおよそ2万2000人による熱戦が繰り広げられます。
サッカー・ブラジル代表のネイマールに脱税の疑い。
ブラジルのメディアはネイマールが所得を過少申告し、司法当局に日本円でおよそ57億2000万円相当の財産を凍結されたと報じた。
過少申告していたのはネイマールがブラジルのクラブチーム、サントスで特集です。
ヨーロッパを目指す難民が増加の一途をたどっています。
EUは先日、難民12万人を各国で分担して受け入れることを決めましたが、各国の間に温度差があり、亀裂も生じています。
混乱する現地の今を取材しました。
オーストリアのニッケルスドルフ。
ハンガリーと国境を接するこの小さな町に列車が到着した。
ほとんどの人が、いわゆる逃げてきた難民の人だね。
女性もいます。
これからウィーンに向かって、ウィーンからドイツに向かっていくという人たちですけれども。
この難民たちはシリアから10日かけてここまでたどり着いたと言う。
戦争が起きているからです。
水も電気もなく、人間らしい暮らしはできません。
うわっ、すごい人だ。
難民の多くが戦乱の続くシリアから逃れた人たち。
人口2200万人のうち、これまで400万人以上が国外に脱出したと言われている。
彼らはトルコからボートでギリシャに渡り、そこからバルカン半島を北上するルートでドイツを目指している。
車内は難民たちでひしめき合い、皆疲れ切っていた。
この一家も、トルコからギリシャへはボートで渡ったと言う。
決していいボートではありませんでした。
海岸に打ち上げられた遺体。
シリア難民のアイラン・クルディちゃん3歳。
トルコからギリシャへ向かう途中、乗っていたボートが転覆し、命を落とした。
この映像は、世界に衝撃を与えた。
難民を乗せた密航船がちょうど到着したところです。
ボートを破壊しているところです。
これ以上、トルコ側に戻されないようにボートを破壊しているところです。
小さなボートに命を託し、難民たちは今も決死の覚悟で海を渡っている。
オーストリアからドイツへ向かう列車に幼い命を守る夫婦がいた。
子どもは移動中のトルコで生まれたと言う。
小さなボートで渡りました。
そのボートには50人も乗っていて、とても危なかった。
死が間近に迫ってくるようで本当に怖かったです。
女性も赤ちゃんも、みんな泣いていました。
ギリシャからの陸路にも幾多の苦難が待ち受けている。
経由する国によって、難民への対応に温度差があり、中でもハンガリーは受け入れに極めて消極的。
食事をこのようにして人に向かって投げるんです。
えっ、食料を投げてるの?ハンガリーに対して、不信感を募らせる難民たち。
数え切れないほどの人たちが線路の上を歩く。
幼い子もいれば、義足の男性もいるそのほとんどがシリアからの難民。
「報道特集」のカメラがとらえた。
今月中旬、セルビア北部ハンガリーとの国境付近には、一日に数千人の難民が押し寄せていた。
戦乱のシリアから命がけで逃れ、一月以上かけて、ようやくハンガリーに入ろうとしていた。
安堵のためか、私たちにこんな表情を見せる人たちも。
線路脇にはたき火に当たる男性たちがいた。
家族は死にました。
私もいつ死ぬのかと考えます。
もっと生きたい。
難民たちの思いをよそに、ハンガリー政府はセルビアとの国境に巨大なフェンスを建設していた。
国境の管理を厳しくし、難民の流入に歯止めをかけるため。
ハンガリーの首相は、イスラム教徒主体の難民からキリスト教に根ざす文化を守るとしている。
フェンスの完成前にハンガリーに入ろうと、難民の数は日に日に膨れ上がっていた。
出身国を確認しながらバスに乗り込んでいく。
この日だけで5800人以上の難民が国境を越えた。
ハンガリー国内の難民受け入れ施設へと運ばれる。
そしてフェンス完成当日の先週火曜日、あの線路も、ふさがれていた。
現在、こちら非常にものものしい雰囲気となっています。
こちらに警察の姿も見えます。
そしてこの線路上をつたって、昨日までは難民の方が歩いてハンガリーに入ってきていたんですけれども、今このように、古い貨車が置かれて難民の方たち、入ってこれないようになっています。
ハンガリー政府はこの日の午前0時を境に難民の受け入れを厳格化。
フェンスを越える難民を不法入国者として罰することにした。
真夜中にフェンスまでたどり着いた難民は元来た道を、力なく引き返していった。
難民の支援者は、国境の閉鎖に憤りを隠さない。
怒りを覚えます。
ヨーロッパが人種差別的になっていくようで、恐ろしいです。
このフェンスによって、難民たちは怒り、絶望しています。
期待が裏切られたのだということを伝えたいです。
翌朝。
1人の男性が閉鎖された国境の視察に訪れた。
一斉にハンガリーの国内メディアがカメラを向ける。
彼は、ハンガリーの極右政党ヨッビクの幹部。
外国人排斥を掲げ、議席を伸ばしている野党で、ヨーロッパで最も過激な政党の1つと言われる。
すぐに難民の支援者が彼の周りを取り囲み、ナチスと同じだと非難する。
フェンスの向こうでは難民が助けを求めている。
あの貨車が邪魔して、どこにも行けない。
ヨッビクの主張を聞いた。
最大の問題は彼らが難民かどうか判断できないことです。
ハンガリーは自国を守らなければならないんです。
催涙スプレーを使うなど、これ以上の難民受け入れを拒むハンガリー。
では、難民の多くが目指すドイツでは何が待っているのか。
難民受け入れの玄関口となっているミュンヘン。
市民が、到着した難民を拍手で迎えていた。
ミュンヘン市民の人たちが、非常に温かく迎え入れているというのがとても印象に残りました。
ドイツはヨーロッパで最も積極的に難民を受け入れている国の1つ。
ミュンヘンの国際展示場。
今月初めから、到着したばかりの難民の宿泊施設になっている。
中に入ってみると…広い展示会場には簡易ベッドが並ぶ。
ミュンヘンでは連日、4000人近い難民を受け入れている。
今月だけで13万5000人に達する見込み。
これは去年1年を通した人数を大きく上回り、難民が爆発的に増えていることがわかる。
彼らを支えているのは市民ボランティア。
難民の方のお世話をしていて一番強く感じることは何ですか?トラウマを抱えた子どもや女性が多いことです。
ドイツに来るまでの間に家族が亡くなることも多いんです。
難民申請をするため、彼らはすぐに別の受け入れ施設に移される。
ここはかつてドイツ軍の兵舎だった。
この建物では、市民から寄せられた靴や衣服を配っていた。
子ども向けの絵本やおもちゃもある。
ドイツでは、難民に当面の生活費も支給している。
なぜ、これほど手厚く、また市民が進んで難民を受け入れているのか。
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに迫害された人々が周辺国で救われた。
そのため、戦後ドイツは周辺諸国の難民を受け入れてきた。
難民受け入れは、人道上の義務と考えられている。
難民受け入れ施設には、こんな絵が描かれていた。
ドイツの受け入れる姿勢を象徴的に表したような絵だと思いますね。
しかし、難民に関する問題は山積している。
その1つは、危険な旅を手配するブローカーの存在。
トルコからギリシャまで、1人当たりです。
その金額の多くが、犯罪集団に流れていると見られ、規模は年数千億円とも言われている。
だが、無事に着く保証はない。
トラックから71人もの遺体が見つかる事件も起きた。
ドイツでは受け入れ施設の放火も相次いでいる。
東ヨーロッパで強い難民拒否の声は、ドイツの中にもある。
受け入れ能力の限界もある。
ドイツには今年、80万人もの難民が押し寄せると見られている。
このペースで流入が続いた場合、どんな事態が起きるのだろうか。
ドイツ南東部の村、ポシェッツリート。
人口わずか38人のこの村に、最大120人の難民受け入れが割り振られた。
難民の宿泊場所にはかつてのペンションが使われ、個室があてがわれている。
厳しい冬が訪れる前に住まいの整備が急がれている。
行政は難民受け入れについて、こう話す。
人の流出や死亡、低い出生率で地域の人口が減っています。
難民受け入れはチャンスでもあります。
教育程度の高い人もいるからです。
行政側は、こうしたメリットを強調するが、住民には共存への不安もある。
匿名を条件に30代の男性が取材に応じてくれた。
ここの人たちの気持ちは、来てくれるのはいいけど、多過ぎて困るよというのが本音ですか?よくないです。
こんなに難民が多いと村の人たちとなじめません。
融和は不可能です。
こんなに来たら、彼らだけでかたまってしまいます。
そもそも難民を生み出す元凶となったシリアの戦乱は先の見えない状況が続く。
今後もさらに多くの人々が、祖国を離れていくと見られる。
難民たちは今、何を思うのか。
私たちと赤ちゃんが無事でいられて神様に感謝しています。
今、ここで生きていられることが本当に奇跡です。
ドイツ語を学んで電子工学の勉強を再開したいです。
安全な生活と、子どもたちに明るい未来を与えたいです。
私の夢は、家族と安全な暮らしができるようになることだけです。
ほかにはありません。
いつかシリアに帰りたい。
大量の難民がドイツに入っている様子は、日本に住む私たちの想像を超えた光景が広がっていましたけれども、実際、難民の人々は日本のメディアである金平さんに対しては、どういった反応を示していたんですか?ハンガリーとオーストリア国境のニッケルスドルフという町の列車の中でインタビューしたときに、長い長い亡命の旅の途中で2歳の子どもが生まれた、若い両親がいたんですけれどもこの子を日本に連れて行けないだろうかというふうに、本当に本気で尋ねてですね。
そのことと、それから難民を収容している施設、ドイツ国内で取材を終えて帰ろうとしたらその男の人が1人追いかけてきて、自分の妻が、まだエジプトに残してきたんだけど、一緒になれるように力をかしてくれと、腕をつかんで離さないんですよね。
そういう必死さが、心にまだ残っていますね。
それにしても、シリアの難民問題というのは、これまでに400万の人が国外に出ているわけだけども、まだそれと同じ規模ぐらいの人たちが、国内で難民化しているという話もあるんですよね。
今後さらに難民の流入が増えて長期化するとなると、ドイツも今のような受け入れを続けていくのは本当に難しいと思うんですけどね。
メルケル首相のドイツのリーダーの力はすごいと思いますね。
国民がそれについていっている。
ドイツは今、壮大な実験をしてるんだと僕は思いましたけどね。
1つ、最近、国連の高等難民弁務官事務所長だった緒方貞子さんという方が朝日新聞のインタビューに応じてこういうことを言っているんですよね。
日本が難民の受け入れに積極性を見出さなければ積極的平和主義というものがあるとは思えない、こういうふうに断言していて、僕はこの言葉というのは非常に重い、難民行政の最前線にいた方の言葉なので、本当に共感する思いがしました。
福島第一原発の事故から4年半がたちました。
現在、30年から40年かかるとされる廃炉に向けた作業が行われています。
事故では、3つの原子炉で核燃料が解け落ちて固まり、大量の燃料デブリが生成されました。
国は2021年にはこのデブリの取り出しを開始したいとしています。
廃炉で最も困難な燃料デブリの取り出し。
ロボットを使った原子炉内の調査が始まり、1号機内部の様子が明らかになりつつあります。
格子状の床鋼鉄の床に散乱する瓦礫。
これは福島第一原発1号機の格納容器内部の映像。
事故から4年を経た今年4月、調査用のロボットが初めてとらえた。
映像では、全体に蒸気が上がっていることが確認できる。
また、内部の温度は20度前後、放射線量は1時間に最高10シーベルトに達する。
人間が浴びると、確実に死に至る高い放射線量。
ロボットを投入して内部の状態を調べるプロジェクト。
担当した技術者は当時の様子をこう話す。
黄色いのは?事故当時、高温になりましたので、その影響で熱で影響を受けて変色したり、溶けたりしたものがあったのかもしれないですけれども、あとは光の見え方、当たり方で画像処理もかけていますので、色が若干変わったり見えるところもあります。
これが原子炉格納容器内部の様子をとらえたロボット。
格納容器の側面にあるわずか10cmの配管から中に投入し、フロアの上を走行しながら内部を撮影した。
このオペレーションには数多くのスタッフが関わっている。
それは線量が高いから?はい、そうです。
オペレーションを困難にさせているのは格納容器周辺の桁違いに高い放射線量。
ロボットを格納容器内に投入するチームは、1チーム6人で6チーム、合計36人。
現場の線量は3000〜4000マイクロシーベルト。
作業時間は合計でわずか2時間しかとれない。
ロボットを操作するのは、1チーム3人で2チームの合計6人。
こちらも放射線量を考えると4時間に限られる。
さらに現場にロボットを搬入するチームも必要。
こちらは1チーム5人で4チーム、合計20人。
そのほかの作業も入れると、スタッフは実に総勢100人近くに上ったと言う。
特殊な環境を想定して、ヘビ型のロボットが開発された。
調査ロボットの完成機は同じものが2台用意された。
そして今年4月10日、1台目が格納容器に投入された。
ロボットは原子炉格納容器のフロアに降りた後、反時計回りに走行して調査を行った。
投入されたロボットが最初にとらえた映像。
まずはちゃんと格納容器の中に装置が入って動き出してというところで、ちょっとした安堵感は多少はありましたけれども、じゃあ、ここからいよいよ調査だということで、ホッとしたという気持ちよりも、みんな気を引き締めるというか、そういう気持ちの方が強かったと思います。
調査は順調に進んだが、予期せぬことが起きた。
ロボットが走行不能に陥った。
万が一、抜け出せなかった場合は、次どういう判断をして、どういう対策をしなきゃいけないかというところがすぐ頭に浮かんだというか。
結局、ロボットのケーブルを切断することを決め、調査は中断された。
そして5日後の4月15日。
2台目の調査ロボットが1号機に投入された。
2台目は1台目とは違って時計回りに格納容器のフロアを走行した。
これは、2台目のロボットが撮影した映像。
格納容器の中であるものを映し出した。
これは何ですかね?炉内の構造物では、吸排気を行う部分。
カメラを真下に向けて、グレーチングのところをのぞいているので局所的に光が当たって、こう見えるところもございますし。
今、下に映っていたのは水?水面ですね。
このとき、はっきりと水面が映っている。
1号機の格納容器の底は水で満たされていることが確認できた。
さらに、2台目のロボットは走行不能になった1台目の姿をとらえた。
この映像を見たとき、やっぱり広がっていて、駆動しなかったのかということが確認できました。
走行させたり、バックさせて回転させたり、あとは変形とかいろいろなことをやって抜けれなかったということで、いろんなことをやって最後の形が、さっきの形になっています。
1台目のロボットは、なぜ立ち往生してしまったのか。
2台目のロボットも貫通口などに引っかかるおそれがあることから回収を断念した。
しかし、事故を起こした原発内部の映像を撮影できたことは、今後の廃炉を進める上で大きな前進だと言う。
それと、映像によって、中の主な構造物が、そんなには大きくは崩れていないということがわかりましたので、4年半前、東日本大震災で3つの原子炉が炉心融解、メルトダウンを起こした福島第一原発。
30年から40年かかると言われる廃炉に向けて、今、作業が進められている。
今年7月、1号機の原子炉建屋カバーの本格的な解体作業がようやく始まった。
しかし、全体の作業は当初の予定よりもずれ込んでいる。
1号機に続いてロボットによる内部の調査を予定しているのが2号機。
これが、2号機の調査のために開発されたロボット。
前と後ろに1つずつカメラを搭載し、サソリのような形をしている。
走行中に転倒しても、自力でもとの体勢に戻ることができる。
灯りのない格納容器の内部で鮮明な画像を撮影するために、高性能のLEDライトをつけた専用のカメラを開発した。
ロボットが投入される2号機の格納容器とはどのようなところなのか。
私たちは、立ち入り不可能な2号機と基本的な構造が同じ原発を取材した。
福島第一原発の事故の後、運転を停止している福島第二原発。
第一原発と同じように4基の原発が並んでいる。
その4号機の内部にカメラが入った。
これから福島第二原発4号機の格納容器内部に入ります。
福島第二原発の4号機は、電気の出力と原子炉格納容器の形が違うものの、第一原発の2号機と発電方式や構造はほぼ同じ。
サソリ型ロボットは、原子炉格納容器の中に投入された後、炉心のある圧力容器の真下まで移動し、ペデスタルと呼ばれるスペースを調査する計画。
実際にロボットは格納容器の中でどのように動くのか。
2号機につきましては、このレールに外からレールの上にロボットを載せて、このレールの上を圧力容器の下、いわゆるペデスタルと言われているところまで進めていって、この中で、ペデスタルの様子を見ようといったことで、今、計画をしています。
格納容器には、制御棒を動かす装置を運び出すためにレールが敷かれている。
ロボットはこのレールの上を走行して原発の中心部に進む。
その先には、一体何があるのか。
基本的に福島第一の構造もこれと全く同じだと思います。
福島第一原発では、この圧力容器の中の核燃料が溶け落ちたと考えられている。
では原発の心臓部、炉心にある核燃料とはどのようなものなのか。
ウランを濃縮してつくった長さ10mm程度の燃料ペレット。
これをジルコニウムの合金でできた、およそ4mの管の中に数百個積み重ねていく。
これが燃料棒と呼ばれるもの。
燃料棒は数十本単位で束ねられて燃料集合体となる。
そして、炉心に入れられて核分裂を起こしその熱で電力を生み出す。
福島第一原発の2号機では事故当時、548体の燃料集合体が炉心内にあった。
東日本大震災によって外部電力が失われたことから、1号機から3号機の原子炉は冷却機能を失った。
その結果、核燃料が制御棒などとともに溶け落ちた炉心溶触=メルトダウン。
炉心から溶け落ちた核燃料は、冷えて固まったと考えられている。
これが燃料デブリ。
この燃料デブリを取り出すことこそが廃炉を進める上で最も困難な作業。
そのためには、デブリの正確な状態を把握することが不可欠となる。
ロボットは燃料デブリの姿をとらえることができるのか。
1979年、アメリカ・ペンシルベニア州のスリーマイル島で起きた原発事故。
この事故でもメルトダウンが起こり、62tの燃料が溶け落ちて大量の燃料デブリが発生した。
スリーマイル島の事故の際にできた燃料デブリを保存している研究機関が日本国内にもある。
茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の研究所。
線量計ですね、これ。
個人線量計を今、着けるところです入場に当たっては非常に厳しい機材のチェックとか、そういうのを受けたところですけれども。
スリーマイル島原発から取り出した燃料デブリを分析するため、1990年代に国際的なプロジェクトが立ち上がった。
これに日本も参加したことから燃料デブリを現地から船で運び、これまで保存してきたと言う。
上にマニュピレータのようなものがありますね。
直接手では扱えませんので、遠隔でマニュピレーターを使って何でも操作するようになっています。
これも同じだけの厚さがあります。
燃料デブリは普段、密閉容器に入れて水を満たしたプールの中で保存していると言う。
四角いステンレスの、あそこにスリーマイルアイランド、原発から取り寄せたデブリが入っていると。
燃料デブリが、固まりが入っています。
これからふたを開けますから。
原子力発電所の燃料デブリを今、見たのは初めてなんですけど、10cmぐらいありますね。
この研究所では1年前から福島第一原発の廃炉に役立てようと、燃料デブリを使って様々な研究を行っている。
福島の原発のデブリを取り出す際に切ったり、つついて壊したり、いろいろな工具を開発しないといけないんですけれども、どれぐらい硬いのかということを調べるための参考資料として、ここで試験を行っています。
福島第一原発の事故では、核燃料が格納容器の底のコンクリートまで溶け落ちたと想定されている。
このため研究所では、核燃料がコンクリート成分と混ざり合って、どのような状態になっているのかを調べるため模擬デブリを作成した。
実際、デブリを取り出すときに、どこまで深く掘っていけばいいのか。
ウランの含まれているところまでは少なくとも全部削り取らないといけませんので、そのために、ウランがどういう形でどの程度入っていくのかというのを調べているような例です。
1986年、当時のソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故、史上最悪の事故と言われている。
このときできた、象の足と呼ばれる巨大な燃料デブリ。
今後100年かけて線量が下がるのを待ち、廃炉の方法を探ろうとしている。
福島第一原発の廃炉を技術面で支援するNDF=原子力損害賠償・廃炉等支援機構。
今年4月に作成した戦略プランでは、燃料デブリの取り出し方法として、格納容器を水で満たして行う冠水工法と、水のない状態で行う気中工法の2つが提案された。
冠水工法では水を満たすことで放射線量を抑えて作業することができる。
しかし、格納容器からの水漏れ箇所を特定することは容易ではないという現実もある。
このため、燃料デブリを露出した状態で取り出す気中工法も選択肢として加えられた。
NDFの理事長で原子力研究の第一人者、山名元氏はこう説明する。
そうしますと、横からアクセスした方が取りやすい可能性があるわけですよね。
新しい情報に対応して工法についてもフレキシブルに提案しているということです。
しかし、有識者からは福島第一原発も燃料デブリを取り出さずにチェルノブイリと同じ、石棺方式を提言する声も出ている。
これに対して、山名氏は反論する。
使用済み核燃料が溶けたものが100年後、1000年後、万年後の我々の子孫の時代にそこがあるということ自体が、次世代、後世代に対して我々がつくり出した非常によろしくないものを責任を転嫁しているような形になるわけですよ。
これだけは避けなければならない。
少なくとも我々この事故を起こした世代の中で、取材に当たりました齋藤記者です。
今回は原発の内部、そして燃料デブリも取材していましたけれども、実際に間近で見てみてどういった印象を受けましたか?やはり改めて感じたことは、燃料デブリの取り出しがいかに難しいことかということなんですね。
廃炉機構の山名さんも、人類がかつて経験したことがない困難な作業と言っているんですね。
しかし、30〜40年、あるいはもっとかかったとしてもデブリを取り出して廃炉を進めることは、まさに次の世代にツケを回さない大事な選択だと思います。
それにしても原発というのは、建てるのもなかなか難しいし、でも一方で壊す方がもっと困難なんだなということを改めて感じましたね。
ただ、壊すことは決して後戻りすることではないと思うんですね。
これまで取材をしてきましてある人が言った言葉が印象に残ってるんですね。
それは、私たちはかつて夏に暑いときにはうちわを使ったり、打ち水をしたりしてその暑さをしのいできましたよね。
それが扇風機に変わって、いつの間にかクーラーになっていたと。
これを進歩と呼んできたんですけれども、自分たちで考えて、選択してもとに戻ることも決して後退ではなく進歩ではないかという言葉なんですね。
福島第一原発だけでなく、これからは老朽化などで廃炉になる原発が出てくると思うんですけれども、壊すことも、前に進むための賢明な選択だと、私は思います。
僕が取材に行ったのは燃料デブリを取り出すための工具を開発するために実際の燃料デブリを使って試行錯誤を繰り返しているという。
廃炉作業に始めるに当たっての気の遠くなるような工程の入り口の入り口でしょ。
そういうわけで、つまり、現場の作業に当たっている人たちも非常に地道な努力には頭の下がる思いがしたんですけれども、その一方で、国の原発政策というのはこのところどんどん前のめりになっていって、再稼働とか、あるいは使用済み核燃料の問題とか未解決の部分がいっぱいあって、両方の、廃炉に向けた動きと、原発の前のめり政策の間に、大きなギャップのようなものを感じたというのが正直なところです。
この後はスポーツ、林さんです。
セ・リーグの天王山、巨人×ヤクルトの2連戦。
対戦成績は11勝同士と互角だが、東京ドームの相性で言えば、巨人の6勝に対し、ヤクルトは2勝勢いはどちらにあるのか。
ヤクルトがこの試合に勝てばマジック3が点灯。
セ・リーグの優勝争いも、いよいよ大詰めを迎えている。
1回、まずはヤクルトが見せる。
トリブルスリーを確実にしている山田。
ポール直撃の先制スリーランを放つ。
3点を追いかける巨人は2回、長野も負けじとポール直撃のツーラン。
さらに4回、ドラフト1位ルーキー岡本。
打線が奮起し、同点に追いつく。
勢いに乗る巨人は続く5回、勝ち越しのチャンスで主砲・阿部。
センターオーバーのタイムリーツーベースで逆転に成功する。
巨人は継投策でこのリードを守り切り5連勝。
ヤクルトのマジック点灯を止め、ゲーム差を1に縮めた。
ドラゴンズ一筋32年、球界のレジェンド、50歳、山本昌が自身のホームページで現役引退をファンに表明した。
世界最年長勝利の記録更新が期待された8月のヤクルト戦で左手人差し指を負傷。
それでもあきらめずに2軍で調整を続けてきた。
近日中にも会見を行う予定。
続いては女子テニス。
明日の決勝に進出するのは?東レ・パン・パシフィックオープン準決勝。
18歳の新鋭、スイスのベンチッチが元世界ランク1位、デンマークのウォズニアッキと対戦した。
今シーズン、ウォズニアッキに対し3戦全勝のベンチッチ。
今日も積極的に仕掛け、元女王を揺さぶる。
急成長中の18歳は、勢いだけではない。
ラインギリギリにロブショットを決めるなど、随所にテクニックを光らせ堂々のストレート勝ち。
3年連続出場しているこの大会で、初の決勝進出を決めた。
ボクシングのダブル世界戦を明日に控え試合に臨む4選手が計量と調印式を行った。
3階級制覇後、初防衛戦となる井岡一翔はフライ級リミットいっぱいの50.8kgでクリア。
それでも、計量後はすぐさま水をガブリ。
減量の厳しさをうかがわせるが…真のフライ級王者へ、一方、高山は2度目の防衛なるか、ダブル世界戦は明日。
大相撲秋場所14日目。
横綱として初の優勝を目指す鶴竜は、稀勢の里との一番。
唯一2敗を守った鶴竜。
千秋楽は優勝をかけ、3敗の照ノ富士と結びの一番で激突する。
もうすぐ10月です。
下半期が始まることで環境が変わるという方がいらっしゃるかもしれませんが、林アナウンサーは今日で「報道特集」卒業ですね。
1年半、本当にありがとうございました。
先週のラグビーW杯で日本が格上相手に土壇場で劇的な勝利を収めました。
ああいうシーンがあると、本当にスポーツって最高だなと感じました。
そんな名場面を数々、この番組でお伝えすることができて本当によかったです、ありがとうございました。
一生懸命伝えてくれましたよね。
ありがとうございます。
朝の番組で取材に出たりするんでしょう?そうなんです。
2015/09/26(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【欧州で深刻化する難民問題▽廃炉と復興〜燃料デブリに迫る】
あまたのニュースの中から、伝えるべき情報を厳選し、報道特集というフィルターを通して、責任をもって視聴者にお伝えします。
詳細情報
番組内容
【深刻化する難民問題】
中東などから欧州に押し寄せる難民達。EUは12万人の受け入れを決めたが、反発は大きい。ドイツの難民受け入れ施設などを金平キャスターが取材、欧州が直面する現実に迫る。
【廃炉と復興〜燃料デブリに迫る】
4年半前の東日本大震災で3つの原子炉が炉心溶融を起こした福島第一原発。廃炉作業で、最も困難な作業が溶け落ちた核燃料=燃料デブリの取り出しだ。その実情に迫る。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
小林悠(TBSテレビアナウンサー)
林みなほ(TBSテレビアナウンサー)
公式ページ
◇番組HP http://www.tbs.co.jp/houtoku/
◇twitter
@tbs_houtoku
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◇facebook
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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