さまざまな人々の3日間を切り取ってきた「ドキュメント72時間」。
放送100回を記念して2013年放送の傑作を4夜連続でお届けします。
今夜は「ネット生中継な人たち」をご覧下さい。
毎週何か一つの事に密着する「ドキュメント72時間」。
今回は車に大量のパソコンを積み込みインターネットのディープな世界を探訪してみる。
この女性一体何をしているかというと…。
パソコンを使ってネットの中で自分を中継中。
そしてネット放送を見ている人からのリクエストに応えているところ。
変顔つまり「変な顔して」というのが視聴者からのリクエスト。
文字や音声を通じ視聴者は放送主とやり取りできる訳。
普通の個人が自宅などいろいろな場所から放送する番組の数は一日およそ10万。
内容は一見たわいもないけどパソコンやスマホを通して放送を見る人も10万人はいるというから驚きだ。
一体みんなどんな思いで発信しているんだろう?特別な場所から生中継する人を見つけた。
生放送の放送主が年1回だけ一堂に会す大イベント会場。
そこで話を聞けば生放送の魅力が分かるかもしれない。
やって来た会場はすごいにぎわい。
さっきここから中継していた人がいるはずなんだけど…。
いたいた!パソコンの内蔵カメラを使ってネットに放送していたようだ。
本当に簡単な機材で放送はできるみたい。
よく見れば至る所にパソコンを手に思い思いの生放送する人の姿が。
そしてこの世界ちょっとした工夫やアイデアで一躍人気者にもなれるらしい。
じゃあ行くよ!今日は皆さん来てくれてありがとうございました!イエ〜イ!こんなに来てくれたよ今日は。
いいよいいよ。
これ耳あるけど大丈夫?取ります。
すいません。
ありがとうございます!仮装やモノマネ。
一発芸。
あの手この手で自分の知名度を上げようとみんな躍起。
ちなみにこの人も熱狂的なファンを持つカリスマ放送主らしい。
えっ?これは?これはいつもの放送の録画。
この女装がネットで受けて大ブレークしたんだって。
チャンスは平等。
誰でもプチスターになれるという事なのかな?突然撮影スタッフに話しかけてきた人がいた。
11年前の事故で車椅子の生活になったというヤマダさん。
最近ネットの生放送の事を知って引かれるようになったそうだ。
この会場で大勢の放送主と知り合った。
でもまだよく分からない。
これから全国に訪ねていく事にしよう。
撮影2日目。
最初に会いに行く事にしたのはこの放送だった。
場所は茨城。
ただひたすら川での釣りの様子を映している。
う〜ん何を目指している…?詳しい場所は教えてもらえず画面から伝わる情報を頼りに中継現場を探した。
(取材者)おはようございます。
おはようございます。
すいませんあの…。
顔出しちゃおっかみんな。
何かいい人そうだ。
とんでもないです。
何でもここで24時間かけてアオウオという幻の魚を釣ろうとしている。
その時間を大勢の人と分かち合いたいという事らしい。
今もNHKさんいらっしゃいます。
取材受けちゃいました。
放送を見守る視聴者は4,000人以上。
ささいな事でも報告するとすぐに反応が返ってくる。
いつ釣れるともしれない幻の魚。
強いて言うとこの一体感がいいという事なのかな?再び東京に戻った午後4時過ぎ。
今度は昨日のイベント会場で出会った人の家を訪ねた。
初めての生放送に挑戦すると話していた…IT企業で活躍していた31歳の時頸椎を損傷。
人生が変わってしまった。
自宅に閉じ籠もりがちな日々の中で偶然ネット放送に出会った。
これから始めようとする番組のタイトルは「ろばの耳」。
ホームページに寄せられた笑える打ち明け話や失敗談を視聴者と一緒に楽しもうという趣向。
何かそういう…初放送はいよいよ明日。
さあどうなる事か。
夜の9時そのころ帰宅するという生放送主を訪ねた。
(インターホン)こんばんは。
女装でブレークしたあのプロテインさんだ。
素顔は独身の若手ビジネスマン。
ワンルームの部屋には所狭しとトレードマークの女装グッズ。
ここが彼のスタジオでもある。
すぐにファンの視聴者たちが番組を見にやって来る。
一人一人の名前を読み上げ見に来てくれた事への感謝を伝える。
顔はかわいい女の子なのに首から下は筋肉ムキムキ。
その映像が出ただけでみんな大喜び。
5,000人近い視聴者から一斉にコメントが届き音声ソフトの声が追いつかない。
「優しいから」。
う〜んなるほど。
「笑いのセンス」。
人気者のプロテインさん放送を始めたのは1年余り前。
社会人になったばかりで毎日が不安だったそうだ。
静かな夜。
無数の人がこうやって誰かとつながり自分の居場所をつかもうとしているのだろうか。
取材が進むうちディレクターの一人はイベントで知り合った放送主の女性と一緒に石川県まで来てしまった。
会場で会ったかつなさん。
彼女には家族の事で深い事情があった。
弟の…かつては人気の放送主だったが心の病を患いこの半年間部屋に引きこもりがちだという。
姉は弟の再起をずっと願っている。
今回弟のために東京のイベント会場で会ったかつてのファンの声を集めてきた。
うわ〜すごい。
半年間のブランク。
もし放送を再開したらかつてのようにみんな見に来てくれるだろうか?この夜姉と一緒にもう一度生放送に挑戦する事にした。
(なつか)残り30秒。
(かつな)どうですか?今の気持ちは。
(なつか)始まるぞ。
皆さん本当すいません。
土下座です。
緊張の第一声がオンエアされたその瞬間待ちわびていたファンからのコメントが画面の向こうからあふれてきた。
(なつか)文字が速くて読めねえよ。
(かつな)すごいね。
そして乗ってきた視聴者からかつての定番ネタのリクエストが。
ディケイドって何なの?よく言われるんだけど。
「仮面ライダーディケイド」っていうのがあってそこで変身シーンがあってベルトを「ディディディディディケイド」ってやるんだけどそれを俺の腹でやってくれというたわいもないネタが…。
見たい。
なぜかみんな見たいって言って。
みんな「ディケイドやって」って。
本当だろうな?やるぞ俺。
生ディケイド見られるなんて最高。
「なつか変身だ!トゥルルルルティ〜ンチキン!ディディディディディケイド!」。
定番ネタさく裂。
どうする?この空気。
もうあと1分だよ。
もう残り1分ですけど…皆さんよろしくお願いします。
次回の配信も見てくれるかな?
(2人)でぶとも〜。
(かつな)「でぶとも」来ました〜。
ありがとうございます。
みんな覚えててくれたね。
(なつか)あ〜「おかえりまってたよ〜」。
うれしいですね。
一生ニコ生で。
一生配信で。
お互い見知らぬ人々が一人の若者のカムバックを祝福していた。
撮影は3日目。
気になる放送主を見つけた。
ずっと黙ったまま。
表情も変えず微動だにしない。
恐る恐る声をかけてみた。
こんにちは。
ハローワークで求職中という彼。
長い時には12時間以上ただじっと話しかけられるのを待つという。
結局ネットは万能という訳じゃない。
ただ誰かとつながる可能性にかける事はできる。
いよいよ初めての放送を迎えるヤマダさんを訪ねた。
準備は万端。
間もなく本番だ。
この日まで必死にかき集めた面白エピソードを披露する。
ちょっと微妙な内容。
視聴者の反応もまだ鈍い。
放送開始から13分。
あっ「がんばれ!!!!!!」だって。
ありがとうございます。
声が届いた。
結局30分の初放送を12名の視聴者が見てくれた。
また来週放送したいなと思いますので是非よろしくお願いします。
どうもお疲れさまです。
皆さんお疲れさまでした。
いろんな幸運に恵まれて今日という日を迎えられた事感謝します。
どうもありがとうございました。
じゃあ頑張りましょう。
乾杯!
(一同)乾杯!たった一人の反響。
でもそれはとても大事な記念の一歩。
うまい。
友達同士だとお互い自分も気を遣わなきゃいけないしネットだと気を遣わなくていいというかそんな楽さ。
2015/09/25(金) 01:00〜01:26
NHK総合1・神戸
ドキュメント72時間 100回記念アンコール「ネット生中継な人たち」[字]
放送100回を記念して初期の傑作を4夜連続でお蔵出し。今回は2013年6月7日放送分。インターネット生放送で自分を中継する放送主と仲間たちの人間模様。
詳細情報
番組内容
放送100回を記念して初期の傑作を4夜連続でお蔵出し。今回は2013年6月7日放送分。パソコンがあれば、誰でもどこからでも世界に発信できるインターネット生放送。「ひとり放送局」で自分を中継する番組は1日10万に達するという。人はどんな思いで放送をつむぐのか?年に1回、生放送のファンが集うイベント会場に出向き、さまざまな「放送主」についていく。ネットを介してつながった仲間。そこに新しい社会が見える。
出演者
【語り】林原めぐみ
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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