札幌キャンパスだけで約178ha、全国各地の関連施設を含めると合計約70,000haにもなる北海道大学は、国土の約570分の1に相当します。研究フィールドは世界に広がり、スケールの大きな研究環境が、未来の農学を担う《伸びやかな大きな心》と《深く考える頭》を育みます。
北海道大学が尊ぶ「実学」では、《フィールドでの学び》を大切にしています。学内共同利用教育研究施設である「北方生物圏フィールド科学センター」では、16のフィールド施設を道内各地と和歌山県に配置。実習や実験、各論文の研究の場として活用されています。
国内随一の研究林をはじめとする広大な教育施設はもちろんのこと、自然相手に長い歳月を必要とするモニタリングなど、貴重な研究記録が今もなお更新され続けている点も、歴史ある北海道大学が所有するフィールドの特徴です。北大の農学を《世界の農学》たらしめる豊かなフィールドで意欲あふれる北大生の学びを後押ししています。
農学に関わる主な施設
開園125年で4,000種
植物の多様性を科学し保全するフィールド
クラーク博士の提言により1886年に開園。 13.3haの敷地内に約4,000種類の植物を展示・保存。 緑の芝生と広葉樹の林の他にロックガーデンや北方民族植物標本園、 温室、博物館などがあり、市民の憩いの場にもなっています。
日本最大の大学研究林
北方林を中心とした野外科学の研究・教育フィールド
天塩、中川、雨龍、札幌、苫小牧、檜山の道内6カ所と和歌山の合計は70,000haにも及ぶ「世界最大規模の大学研究林」です。 世界的にも貴重な温帯の森林や、北の大地に広がる多様な 河川、湖が見られ、たくさんの野生生物が棲んでいます。
歩いて行ける大学農場
農学の理論を実証するフィールド
農学部隣接の第一農場と札幌キャンパス北側の第二農場、 そして、余市果樹園の合計64ha。 《キャンパス内の歩いて行ける場所に農場がある立地》は、 農学を志す者にとって理想の環境そのものです。
国立大学の中で最大規模
家畜生産と生態系を科学するフィールド
日高山脈の山麓に470ha。牛150頭、馬100頭を 飼養する国立大学の中で最大規模の牧場です。 生態系と調和した家畜生産についての総合的な教育研究が 年間を通じて行われています。
「知のフィールド」
「ウエストコット・ライブラリー」
農学研究には欠かせない農学部図書室とは別に、本学の農業経済学科には独自の図書室があり、蔵書寄贈者の名前にちなんで「ウエストコット・ライブラリー」とも呼ばれています。
登録図書は約3万冊。専門の図書職員もいます。