NHK高校講座 家庭総合「私とお金と幸せと」 2015.09.24


人やものを小さくデザインする時は細かい部分を省略して単純な形にする方が分りやすくなるんですって。
私も立体になりたいわ。
前回ブラック企業に勤めていたマコトが再登場。
さて今回のお悩みは?
(パパイヤ鈴木)「当選おめでとうございます。
今あなたは突然訪れた幸運に驚きと喜びを感じている事でしょう。
同時に初めての経験を前にして少しばかり不安を覚えているかもしれません」。
(青木)何ですか?この本。
これですか?この本は宝くじの高額当選者に必ず配られる本なんです。
え〜!題して「『その日』から読む本」。
とにかくまずは落ち着きなさいと冷静にお金の使いみちを考えろという事がこれに書いてあるんです。
2人は今6億円当たったら人生どうする?人生…。
6億ですよね。
車買ったりとかそういう何かものをまず買っちゃいますね。
欲しいなと思ってたものを。
(尾崎)私は世界一周したいです。
世界一周しながらどう6億を使おうって考えたいです。
6億の使いみちを考えるための世界旅行?いいねそれ〜。
(尾崎)夢です。
でも本当に6億円あれば一生遊んで暮らせるのでしょうか。
今回は…
(畠中)まずは成君と千瑛ちゃんがこのあとどんな暮らしをしていきたいのかという事を伺いながら実際人生にはどのくらいのお金がかかるのかをちょっと計算していきたいと思うんです。
いいですね。
(畠中)65歳から年金が出るという前提で65歳までかかるお金というのをここで計算をしています。
まず必要な額をおおまかに把握します。
年齢などでバラつきはありますが平均すると月25万〜30万円といわれてます。
ライフスタイルによっては35万円くらいかかります。
それでは成君将来どんな暮らしがしたいのでしょうか。
ジャン!特徴がないのが僕です。
正社員でとりあえずは働いてみようかなと。
こちらのまた特徴がないのが僕の妻になる予定の人で。
働いても働かなくても別に僕は本人に任せたいなと思ってるので「?」と。
僕は子どもが2人欲しいので…。
それ子どもね。
じゃあ奥様が働かなくても食べていけるくらいの収入を自分が頑張って稼ごうというプランですね。
はいお金に困らない生活はしたいなと思ってます。
そうですか。
そうなりますと35万円ぐらい使えるような暮らしをしていくというふうに考えて頂くとすると計算上は1億8,900万円。
そうか45年間でこのぐらい使いますよという事ですよね。
私はこんな感じです。
子どもは3人欲しくて夫にはちゃんと正社員として働いてほしいんですけど私は結婚しても女優業は続けていきたいので家事育児に支障がない程度にアルバイトぐらいに働きたいなって思っています。
そうですか。
そうなりますとちょっと成君より少し少なめの30万円かかっていくという事で1億6,200万円っていう金額になります。
ちなみに月の平均支出が25万円の場合は1億3,500万円になります。
どんな人生設計を描くかによって生涯必要な金額は大きく変わってきます。
右側の「子ども1人に必要なお金」これ何ですか?これ大学時代にかかるお金なんですね。
高校までというのは公立に行っても私立に行っても家計の中でやりくりして頂くのが原則なんですね。
ただ大学というのは今もう半数以上の方が奨学金や教育ローン借りてるという現実がありますのでお子さんの大学の費用というのは別枠で計算して頂いた方が現実的なんですね。
そこで子どもの数だけ学費をプラスすると成君は2億100万円。
千瑛ちゃんは1億8,000万円が生涯に必要なお金という結果になりました。
2億円を稼ぐのは大変な事です。
しかし6億円は働かなくても十分暮らしていける金額だという事が分かりました。
何か不安になったり安心したりちょっと不思議な感じでしたがいろいろ分かりました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
では6億円あったらあなたは一生遊んで暮らしますか?改めて仕事とお金について考えていきましょう。
「家庭総合」にも人生と仕事の選択に悩む人がいます。
僕銀行員になりたいっていう夢があるんですけど一方で俳優にもちょっと…。
やっぱり憧れていて。
安定した銀行員か安定を捨てて芸能人で頑張るか揺れ動いています。
そこで僕足立成が人生の先輩たちにインタビューをしてきました。
テーマは…
お話を伺ったのはこちらの3人です。
まずは長野市にやって来ました
あっここですね。
「森と水」。
長野駅の近くにある古い建物。
廃業したビジネスホテルを改装したゲストハウスです
(三井)あっいらっしゃいませ。
こんにちは足立成です。
初めまして。
こちらが…
三井さんはもともと首都圏で働くサラリーマンでしたが39歳の時に退職して長野市に移住しました。
三井さんは価格が手ごろでアットホームなゲストハウスを始めました。
安定した生活を捨て自分の力で生きていくという大きな決断でした
前の仕事を辞めてから今の仕事にしてよかったなと思う事って何かありますか?そうですね独立すると全部自分で考えていかないといけないという。
それが大変なんだけども…
(足立)ストレスとかはどうですか?いやいやまあいろいろやる事もたくさんあるしうまくいかない事もたくさんあるのでそれはありますけどもそれはしょうがないというか。
それは生きてる実感の一つともいえるかな。
実際はそんなに楽しくはないですけどね。
ストレス受けてる時はね。
サラリーマン時代に比べ収入は半分に減り不安定になりました
しかし三井さんは後悔していないそうです
例えばサラリーマン時代だとある程度決められた仕事をして給料はあるルールによって決まった給料もらうと。
まあ例えばちょっと調子悪くてあんまり働きよくないなと思ってもそこそこの給料は入ってきたりしますが今はそういう事はないので…。
まるっきりサボっちゃうと全然お金入らないですしそれは楽しいという言葉はよくないかもしれないけれども…実は僕将来についてちょっと悩んでおりまして…。
迷うな〜。
やっぱり安定と結構差があるじゃないですか。
そうですねやりたい事が強くある人ってみんながみんなそうじゃなくてやりたい事を探してる人もいますので…ありがとうございます。
頑張って下さい。
三井さんからのメッセージは…
ではお金をたくさん持っている人はどう考えているのでしょうか。
次にやって来たのは…
(足立)えっ…。
ここ本当に会社ですよね?カフェーとかありますよ。
こちらは数々の人気ソーシャルゲームを開発している会社…
業界注目のベンチャー企業です
(足立)こんにちは。
(内藤)こんにちは。
初めまして足立成です。
今日は一日よろしくお願いします。
初めましてよろしくお願いします。
大学在学中23歳の若さで起業。
およそ15年で年商70億円の会社に成長させました
(足立)ざっくり聞くんですけど今の収入とやりたい事についてのバランスって満足されてますか?大学生の時に会社を作る時に…自分たちで新しいこんなのを作ったら面白いんじゃないかとか世界の生活変えられるんじゃないかとかそういうのを自分たちで実際作って出して多くのユーザーさんが使ってくれて面白いとか何だとか。
それをやり続けていれば楽しいんで。
内藤さんそもそもお金は目的ではなかったんですね。
でも経営者の立場ではそう言ってもいられないようです
今ある人お金情報みたいなのをどこに注ぐかって事によって会社の経営の結果って全く変わる訳ですよね。
例えば面白いゲームを作りたいという夢があったとします。
開発するためには人を雇い給料を払わなければなりません。
しかしゲームが売れなければ人を雇い続ける事はできなくなり会社の存続も危うくなります。
夢を追いかけるリスク。
社員への責任。
その2つを内藤さんは背負っていました
面接をして採用する時にこの人を採用したら本当にこの一生を面倒見れるかなどうかなみたいな事を毎回考えながら…この人の1か月の給料とか1年間の年収を見て採用してるんじゃなくてずっと生活保障できるかなみたいなものを見て採用してますね。
(内藤)これどう?勝手にそのままいなくなっちゃうし。
何か出したらいい感じに…。
これ難しくない?ちょっと設定が欲しいですね。
内藤さんにとって社員は夢を実現するための仲間。
日頃から大切にしています。
社内のカフェーに飾られているパネルにも社員の活躍が写真入りで紹介されていました
どうやって儲けようかとかそういう事ばっかりに目がいっちゃうんですけど何か全然違ってすごい新鮮です。
何が幸せかってしてみればやっぱり…
内藤さんからのメッセージです
最後に僕は都内の小さな新聞社を訪れました
よろしくお願いします。
アルバイトをしながらボランティアで小さな新聞の記者をやっています
これが不登校新聞なんですけど。
田子さんは小学校1年生から中学生まで不登校でした。
その経験を生かして企画を出したり記事を書いたりしています
自分が不登校をしてる時にこういう経験をしたからその事を記事に書いて新聞に載せたら当事者のお母さん方とか当事者の人たちにとって安心になったりとか先輩としての意見を役に立ててもらえるんじゃないかみたいな趣旨でやってるんですよ。
今の生活で満足はどうですか?う〜んこれまでの経歴を考えると20歳ぐらいまで引きこもりって経歴を考えると今の自分はむちゃくちゃよくやってるし昔に比べて全然今の方が生きるのが楽しいという面はあるんだけどじゃあこの生活ずっと続けて年取ってもやってけるのかっていったら体を壊してしまったらどうするのか?親が死んだらどうするのか?そういう問題ありますもんね。
ありますね。
新聞記者の仕事はボランティアなので収入にはなりません。
田子さんは週4日のアルバイトと親からの仕送りでなんとかやりくりしているそうです
ちょっとギリギリっていうか今はなんとかなってるけどじゃあ来年からなんとかなるかどうかは分からないみたいな不安定な状態です。
バイトをすればするほどお金は入ってくるけど体力的にバイト以外の事ができなくなってしまったら「じゃあ何のためにアルバイトをしているんだ?それだったら正社員になった方がいいんじゃないか?」って話になってしまうので…私は基本的に一生元不登校なんですよ。
一生元不登校だし一生メンヘラか分からないけど一生元メンヘラである事は確実なんですよ。
そういう事が私の中でとても大事な事なのでやっぱり今後もそういう人たちの助けになるというかそういう人たちに関われるような事をしていきたい。
(足立)…って事は何かやりたい事っていうのをまずはっきりさせるのがいいんですかね?僕にアドバイスするとしたら…。
お願いします。
あ〜何だろう?私だったら芸能界で仕事するんだったら…銀行員になるんだったら銀行員としての銀行員っていう枠組みの中で自分が何をしたいのかというのを考えたらいいと思う。
やりたい事としては…芸能人ってそばにいるだけでみんなが喜んでくれたりとか一緒に食事に行っただけで俺昨日誰々と食ったんだぜとか。
喜んでくれるのがいいなって。
それ楽しいね。
ただ…銀行員として会社員として働いててもサービス精神旺盛で人に好かれてる人はこの前あの人と飲んだとかあの人と遊びに行けるって事で喜んでくれるし。
すごい今自分の中でモヤモヤが晴れるような気がしてきて…。
それはよかったです。
田子さんからのメッセージです
いや〜痛烈だったね。
田子さん。
はい。
もうただ本当に心にグサッと刺さってきて。
心に刺さってきたというか何て言うんですかね響いてきて。
インタビューを3人にしてみて最初と気持ち変わった?仕事をこうしていきたいっていう。
今までモヤモヤしてたどうしたらいいんだろうっていう気持ちが何て言うんだろう…自分のやりたい事をまず本当に何か。
それを達成するためには本当に芸能活動じゃなきゃ駄目なのかという事を考えるアプローチのしかたを学びました。
生涯稼ぐ必要がある金額は平均して2億円弱です。
家族構成やライフスタイルによって必要な金額は変わってきます。
どんな仕事をするかどのぐらいの収入を目指すかなど働き方は人により千差万別。
状況や価値観によりさまざまです。
多くの人はお金のためだけに仕事をしている訳ではありません。
何のために仕事をするのか考えてみて下さい。
2015/09/24(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「私とお金と幸せと」[字]

お金と仕事って、どのぐらい大切ですか?個性的な生き方を選んだ3人にインタビューし、働く意味について考えます。【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか・畠中雅子 ほか

詳細情報
番組内容
宝くじで6億円当たったらどうしますか?仕事ってお金だけのためにするんでしょうか?レギュラー出演者の成(22)が、人生の先輩達を訪ねてインタビューします。一人は今をときめく若きIT社長。一人は元不登校の新聞記者。一人は脱サラしたゲストハウスオーナー。はたして、個性豊かな三人から帰ってきた答えは…?【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛、畠中雅子、内藤祐紀【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【ゲスト】日本ファイナンシャル協会…畠中雅子,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【出演】尾崎千瑛,足立成,【語り】沖田愛

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趣味/教育 – 中学生・高校生
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バラエティ – その他

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