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≫お彼岸の中日です。
≫こんばんは。
≫今日のコメンテーターの方をご紹介いたします。
すっかりおなじみになっております北海道大学の中島岳志先生です。
よろしくお願いいたします。
まずお伝えするのは今、後ろに映っているのは会社の会長ということになりますがドイツのフォルクスワーゲン。
排ガス規制に関する不正が発覚。
まず環境基準に非常に厳しいアメリカで発覚してそれがヨーロッパに広がっている状況今後、どうなっていくのかおよそ1100万台。
主にディーゼル車ですが。
車種も限られてはいるんですがそういう中でどういう不正の仕方をしてこういうことをやっていたのかこの辺りのことを中心にわかる限り。
≫ドイツにあるフォルクスワーゲンの本社を出る社員たち。
皆一様に口を閉ざす。
≫フォルクスワーゲンのディーゼル車が≫今年の上半期自動車の販売台数で初めてトヨタを抜いて世界第1位となったフォルクスワーゲン。
アメリカの排ガス規制をめぐり不正に検査をパスしていたことが発覚した。
≫今回、問題となっているのは2009年から2015年に製造されたゴルフ、ビートル、パサートジェッタアウディA3のディーゼル車。
世界で1100万台に上る可能性があるという。
すでにドイツやイタリア韓国などが調査を表明している。
一方、日本で販売されている対象車は全てガソリン車。
ディーゼル車は販売していないという。
ただ、個人輸入の形で日本に入ってきているものもある。
台数は把握できないがそれがどういう対応になるかは今後だ。
≫すでにEPA・アメリカ環境保護局はフォルクスワーゲンの問題となっている車種が実際の走行時には基準の10倍から40倍の有害な窒素酸化物を排出していたと発表している。
アメリカ国内での販売総数も48万2000台に及ぶ。
検査をどうやってすり抜けたのか。
具体的な手法はこうだ。
EPAの資料によるとフォルクスワーゲンが不正に使ったのはエンジンの制御などを行うコンピューターのソフトウェアだ。
このソフトウェアは有害物質の排出を制御する。
アメリカでは新車を開発する際などに当局が定めた方法で排ガスの検査を行う。
その際、ハンドルの位置スピードエンジンの稼働時間周辺の気圧などによってコンピューターが検査中なのか実際の走行中なのかを判断する。
そのうえで検査中のときだけ排気制御システムを稼働させ排ガスに含まれる有害物質が少なくなるように設定されていた。
逆に走行中と認識した場合は排気ガスの制御システムをオフにするため基準を大幅に超える有害な窒素酸化物が排出されていた。
≫かつて、トヨタでクリーンエンジンの開発に携わってきた八重樫氏によると有害物質の制御と燃費や馬力などの性能の向上は技術的に両立が難しいという。
今回、アメリカでは燃費などの性能テストと排ガスの検査を同時に行っていたため簡単に気づきそうなものだがなぜ、合格になったのか今後の解明が待たれるところだ。
不正発覚のきっかけは去年5月ウェストバージニア大学の研究者らが走行中のフォルクスワーゲンの車から出た排ガスの数値を調べたところ異常に高い有害物質の窒素酸化物を検出した。
≫ロイター通信によるとフォルクスワーゲンは当初車の性能の問題ではないと説明していたが当局が適切な説明がない限り新車を承認しないと伝えたところ一転して不正なソフトウェアの使用を認めたという。
ただ、フォルクスワーゲンのウィンターコルン会長は組織ぐるみの不正ではないと強調した。
≫ドイツにある本社の社員は…。
≫ディーゼルエンジンといえばこのシーンを思い出す人も多いだろう。
≫そもそもディーゼル車はガソリン車に比べ燃費がよく二酸化炭素の排出が少ないのが特徴だ。
ただ、今回問題になった有害物質の窒素酸化物やすすのような粒子状物質・PMを多く出してしまうという課題があった。
日本では1994年からディーゼル規制が導入されその後も規制が強化されていくなど市場は縮小した。
一方、ヨーロッパでは別の道をたどった。
丈夫で燃費のよいディーゼル車はヨーロッパではもともと人気が根強かった。
90年代後半にはエンジンの改良や有害物質を除去するための技術革新が起き窒素酸化物などの排出が少ないクリーンディーゼルが誕生した。
≫現在では販売される車のおよそ半分がディーゼル車になっている。
フォルクスワーゲンが注目したのもそこだった。
トヨタを抜いて世界一に。
そう掲げていたフォルクスワーゲン。
ポルシェ、アウディといった買収に加え他社がハイブリッド車や電気自動車へと進む中このクリーンディーゼルに重点を置いた。
ハイブリッド車よりも価格が安いことから新興国を中心に人気を集めブラジルや中国では圧倒的なシェアを誇る。
2014年には、ついに世界販売1000万台を突破。
トヨタにもあと一歩のところまで迫っていた。
そんな中長年苦戦を強いられていたのがアメリカ市場だ。
シェアはわずか1.9%だという。
≫すでに不正が発覚しているアメリカでの窒素酸化物の排出規制は1kmあたり0.044g。
日本とヨーロッパに比べ厳しい。
≫影響はどこまで広がるのか。
フォルクスワーゲンはソフトウェアの改修などの費用としておよそ65億ユーロ日本円で9000億円近くを計上する予定だがアメリカでは制裁金だけで2兆円を超える恐れもあるという。
今回の問題を受け、株式市場ではフォルクスワーゲンの株が大きく売られこの2日で株価は3割以上も下落した。
ニューヨーク市場でも影響が自動車業界に及ぶことへの懸念からダウは180ドルほど下げて取引を終えた。
≫これが、フォルクスワーゲンは大変な問題ですけどもそこで、えらいことだということでとどまるのかドイツ経済全体にいくのかヨーロッパなのか。
ひいては世界経済までいくのか。
ほかの自動車メーカーも連れて下がっている株価もありますからいろんなことの波及がどこで止まるかということを考えなきゃいけないのとそれから、もう1つはやっぱり単純に検査をやっているときに同時に燃費とNOxという窒素化合物のこういうものを抑制するということは関係性がありますから。
シーソーみたいになりますからこの辺りで検査をしているときにどうして一方だけを見てOKで走行しているときの燃費はどうかと考えるとちょっとおかしいぞと思ったら出てくるはずなのでその辺が我々も一生懸命取材しても全然たどり着けなかったのでどうしてすり抜けていったのだろう何が背景にあるのか。
この辺りの原因を探らなきゃいけないなというのは当然出てきますね。
それでは、次のニュースにまいりましょうか。
≫今日の午後突然入ってきた訃報です。
阪神タイガースの元監督で今はゼネラルマネジャーを務めていらっしゃる中村勝広さんです。
昨日も東京ドームに試合を見に来られていたということですが今日、都内のホテル宿泊されていたんですが死亡しているのが見つかりました。
≫本日、亡くなられたんです。
≫そうなんですか。
≫阪神のGM中村勝広さんが急逝した。
66歳だった。
連休最終日の今日東京ドームで行われた巨人・阪神戦。
中村GMは昨日に引き続き今日も球場を訪れるはずだった。
だが、時間になっても姿を現さなかったという。
警視庁によれば正午前不審に思った球団関係者が宿泊先ホテルの部屋に従業員とともに鍵を開け入室したところベッドに横たわっている中村GMを発見。
救急隊が呼ばれたがすでに死亡していたとみられ搬送はされていないという。
中村GMは1972年に阪神タイガースに入団。
1年目から堅実なセカンドとして活躍した。
1982年に現役を引退。
≫1990年、監督就任。
新庄選手や亀山選手など若手を積極的に起用し1992年には2位という成績を残したが優勝には届かなかった。
≫中村監督時代の1991年に阪神に入団した桧山進次郎さん。
≫2012年に阪神のGMに就任した。
昨日まで現場に出ていた中村GMの突然の死。
監督や選手たちには試合が終了してから伝えられたという。
球団によれば、死因は急性心不全だということだ。
≫本当にそうですね。
急にこのニュース入ってきたわけですけれども選手時代はといえばこの方は冷静で堅い守りでという印象があってそして指導者になられてからは大変苦しい時期も含めてずっとそこをくぐり抜けてきて選手を育てた。
こういうことを考えると本当に優勝のシーンをご覧になりたかっただろうなというふうには強く思いますね。
さて、がらっと変わりまして次のニュースなんですが中国の習近平国家主席がアメリカに行ってこのあとアメリカのオバマ大統領と会って何を話すのかというのが注目のところだと思うんですがまずアメリカの西海岸のシアトルに国家主席は入りました。
それなりの歓迎を受けているんですが。
果たして、中国が今回どの部分で非常に融和的な態度を見せるか。
どういうところで突っ張ってみせるのかアメリカに。
これは日本もよく見ておかないといけないところだと思うんです。
それを解く鍵と言ったら大げさですがまず入り口何を見るべきかというとほぼ同じ時期にアメリカはローマ法王、フランシスコが訪れている。
こっちは東海岸ワシントン。
このとき、同じとき場所は違うわけですけどこのワシントンとはいえオバマ大統領夫妻が歓待する空港の風景が見られている。
この辺りから入っていって中国とアメリカの少しずつ変わってきたかなという関係。
≫アメリカの首都ワシントンの郊外。
空軍基地にローマ法王が降り立った。
出迎えにはオバマ大統領とバイデン副大統領が顔をそろえるという異例のもの。
アメリカメディアもトップで報じた。
同じころアメリカ北西部のシアトル近郊。
中国・習近平国家主席を乗せたチャーター機が降り立った。
≫中国側は今回、ローマ法王の訪米日程をずらすようアメリカに要請していたがかなわず同じ日の入国となったという。
ともあれスタートした習主席の訪米。
初日は、まず晩餐会を兼ねた講演会に出席し世界から不安視されている軍事や経済について語った。
まずは、軍事から…。
≫中国のいう2000年前からの道理とはこうだ。
中国は漢の時代から世界の中心であり当時から、チベットも尖閣諸島も南シナ海ももとから自分たちの領土であるということ。
例えば、5日前に発覚した南シナ海でステルス機が離着陸できる3本目の滑走路が建設中という事実もその道理にかなっているという理屈だ。
だから、軍事での懸念は無用とする。
だが、習主席の到着直前には黄海の空域で中国軍2機が15日、アメリカ軍の偵察機に異常接近といった事例が報告されたばかり。
訪米前の旅支度として軍事面での牽制は行っていたのだ。
一方の経済では、たくさんのお土産を持参している。
アメリカ企業の投資が欲しいため投資を阻害している国有企業に対しての改革を約束しまた、為替に関しても介入しないとした。
≫また、世界同時株安を引き起こした中国株の乱高下についてはこう弁明した。
≫今回、習主席の訪米はマイクロソフトやアマゾンといった世界規模の企業が本社を置くシアトルとその周辺からのスタートとなった。
随行した政財界の関係者はわかっているだけで400人以上。
シアトルでは、さまざまは商談が行われていた。
≫シアトルの街が見下ろせるこちらの一室でこれから調印式が行われます。
会場には中国人そしてアメリカ人のビジネスマンの人たちの姿が目に付きます。
≫中でも、ボーイング社からは航空機を300機購入という爆買いぶりだった。
≫さまざまなものを持参した習主席の訪米。
一方で、国内に向けてはアピールに余念がない。
≫中国はアメリカと肩を並べる新型大国関係を目指している。
次世代の中国を担うであろう北京大学の学生は今後の米中関係をどう見ているのか。
≫習主席は25日にオバマ大統領と首脳会談を行いその後、国連で演説する予定だ。
≫中島さんにぜひ伺いたいんですけども経済に関しては中国国内向けも含めて対等な関係でありつつこれだけアメリカとうまくやりますよと見せなきゃいけないのはよくわかるんですけど一方で軍事面でいうと新しい大国関係と簡単に言いますけど広い太平洋を中国とアメリカで真っ二つに分けて統治しようといっているようなもんでこんなの日本からしたら到底理解できないとんでもない話だしこれ、どう見たらいいですか?≫まず今回の習近平さんの狙いアピールしたいポイントは2つあって、1つは対等もう1つは友好という概念だと思うんです。
とにかくアメリカと自分たちは対等な大国なんだそれを意識付けたいというのが非常に強いですね。
それが太平洋を二分化するという問題にもつながってくるわけです。
もう1つはアメリカと友好関係を続けているんだということもアピールしたいポイントだと思うんですね。
しかしアメリカは一方それをちゃんと受け止めているかというといやいや、そういうわけにはいきませんよという中国に対する懸念が高まっているというのが現実ですね。
例えばアメリカがやはり非常な大きな問題にしているのはサイバーテロの問題ですね。
更に、軍事的な拡張主義。
特に南シナ海の問題はアメリカではぴりぴりしています。
更に、人権問題ですね。
国内における人権問題というのもアメリカは非常に強調しています。
それに対して中国は懸念を払拭するといって例えば、サイバーテロの問題は自分たち政府も被害者なんだと言い張っているわけですね。
あるいは、南シナ海の問題についてはこれは中国の国内問題ですよ主権の範囲内の問題で何も、ほかから言われる筋合いはないですよと。
更に人権問題については直前に身柄を拘束していた活動家の一部を釈放したりそういうことをしてアピールしているんですけれどもやっぱり、共和党を中心にアメリカの世論は中国に今厳しいですね。
中国はやっぱりVTRにあったようになんとかしてアメリカをつなぎ止めようとしてお土産ですね。
経済的な実利によってアメリカを引きつけようとしているんですがしかし、その肝心の経済がぐらぐらとしているということでアメリカとしては中国の懸念のほうが今は上回っているという状況だと思いますね。
≫ちょっと前の蜜月演出も今後一緒に散歩したりもするのかもしれませんが、だけどちょっと変わってきていますね。
≫数年前の首脳会談とはニュアンスが違いますね。
それにしても中島さん≫偏って見てはいけないと自分に言い聞かせますけど中国というのは言うことなすこと全部自分たちの正統性ばかり言ってどこかで譲歩とか寛容な感じで私たちもこうだけどあなた方もこうしてくれというのがないから気持ち悪いですね、ちょっと。
≫そうですね。
しかし、隣国の日本はその中国とどうやって付き合っていくのかというのをしっかりと考えないといけない時代ですよね。
それも重要ですよね。
≫あんまり中国に対して寛容すぎるとまた違うだろうしまた、かたくなであっていいわけがないので≫拉致被害者の再調査について今日明らかになったことがあります。
そもそも北朝鮮は小泉元総理が訪朝した2002年に拉致被害者について8人死亡1人入国せずとしていました。
それから、なかなかこの拉致問題進展を見せなかったんですが去年、日本政府が北朝鮮と再調査を行うことで合意しまして事態は動くんじゃないかですとかいや、なかなか暗礁に乗り上げているようだとかいろいろな報道がありましたよね。
ところが、今日明らかになったのは、状況は難航しているどころか2002年から、何も進展していないということだったんです。
≫おととい、国連で開かれた北朝鮮による人権侵害を考えるパネルディスカッション。
そこには国際社会に協力を訴える拉致被害者家族の姿が。
≫背景にあったのは進展しない拉致問題。
北朝鮮が8人死亡4人入国せずというこれまでの調査結果を覆していないことが明らかになったのだ。
拉致被害者の再調査をめぐっては去年7月に北朝鮮が特別調査委員会を設置。
≫再調査の対象には日本人配偶者や遺骨問題なども含まれていた。
だが、日本政府は拉致問題解決への期待を高め北朝鮮への制裁を一部解除した。
≫だが調査終了のめどとされた1年が過ぎた今年7月家族に届いたのは報告先延ばしの通告だった。
≫小泉元総理が訪朝し金正日総書記が拉致を認めたあのときから状況は何も変わらない。
今後、再調査の結果を正式に受け取る公式協議を開催する見通しも立っていない。
≫私たちも去年の7月にもしかしたらというような期待も抱いたりそういうようなタッチの放送もしたりしました。
本当に申し訳ないですけれどもこんなにも進んでいない。
暗礁に乗り上げたどころか2002年のままですからね。
これ、日本人妻それから遺骨収集。
こういうところの話から一歩も出ていないというのはどういうことか。
≫この写真アメリカの海兵隊員がジャングルの水辺を行く。
まるでベトナム戦争のワンシーンなのかと一瞬思ってしまうんですがこれはアメリカ海兵隊員の訓練。
沖縄の北部訓練場の訓練だということで沖縄です。
そしてこちらもそうなんですね。
一瞬、このイラク戦争のときの砂漠を行くアメリカの海兵隊員かとも思ったりもしますがこれは沖縄のキャンプ・ハンセンアメリカの海兵隊の基地の中での訓練ということです。
全てセットが組まれています。
沖縄とひと言で言ってもアメリカには陸軍も海軍もあるわけですが沖縄全体の75%は海兵隊の施設あるいは基地であるということがいえるわけですね。
あの普天間も、そしてそれからキャンプ・シュワブも辺野古で話題になっているシュワブも、全部海兵隊ということになります。
本当に沖縄にこれだけの規模の海兵隊が必要なのかどうかという根本的な問い。
これは安保のあの法案のことにも絡んでくると思いますが沖縄をずっと取材している当番組の山口豊アナウンサーが徹底取材をしました。
≫今、見えてきました。
こちらが北部訓練場の正面ゲートです。
これからこのフェンスの中へと入ります。
これが北部訓練場です。
≫沖縄県の国頭村と東村にまたがる北部訓練場。
この広大な敷地に海兵隊が持つ世界で唯一のジャングル戦闘訓練施設がある。
≫今、こちらではこの泥水の沼の中を通り抜ける訓練が始まりました。
この先、かなり深いところもあるようですが一人ひとり泥水に浸かっています。
≫今度はこの泥水のプールの中をくぐるようです。
上にはこうやって木のふたがしてありましてほとんど顔を泥水につけないと通れないですね。
泥水に潜りながら通り抜けています。
ほとんど崖に垂直になるような…。
危ない。
≫ジャングルでの過酷な訓練に怪我人も続出する。
≫海兵隊は有事の際に強襲揚陸艦やオスプレイでいち早く戦場に送り込まれるいわば、殴り込み部隊だ。
ここで訓練を受けた海兵隊員らの多くは実際の戦場に向かう。
そして、確実に何人かは命を失うことになる。
≫沖縄には在日米軍基地の74%が集中する。
そのうち75%は海兵隊の基地だ。
しかし、海兵隊はもともと沖縄にいたわけではない。
ここは岐阜県各務原市にある航空自衛隊の岐阜基地。
以前はキャンプ岐阜と呼ばれるアメリカ海兵隊の基地だった。
海兵隊が日本に来るきっかけとなったのは1950年に勃発した朝鮮戦争。
朝鮮半島での不測の事態に備えるためだ。
基地の街となったキャンプ岐阜周辺の繁華街は海兵隊員らであふれた。
当時を知る石田さん。
街の風紀は乱れ犯罪も相次いだという。
≫海兵隊など米軍人の犯罪に対して岐阜をはじめ日本各地で反対運動が激化。
1956年以降、海兵隊は本土から追い出されるように沖縄に移っていくことになる。
しかし、実はそこに日米両政府の狙いがあった。
これは、沖縄への移転と同時期にアメリカの国務省内でやり取りされていた極秘文書。
≫当時、アメリカの統治下にあった沖縄。
海兵隊の沖縄への移設を日本政府も歓迎していたことを示すアメリカの報告書も見つかっている。
≫在日米軍基地のうち沖縄の占める割合は1950年代は1割ほどだったがその後、逆転し74%になった。
≫今、部隊による都市型訓練場での制圧訓練が始まりました。
≫沖縄中部の海兵隊基地キャンプ・ハンセンにある都市型訓練施設。
1つの街が丸ごと再現され市場からホテルのレストランまでリアルに造り込まれている。
この日、訓練していたのはハワイを拠点とした部隊。
沖縄の海兵隊は定員1万8000人とされるが正確な実数は不明だ。
その大部分はローテーションで入れ替わり常駐する部隊は少ないという。
≫変わりつつある日本を取り巻く国際情勢。
ただ一方でこの小さな島、沖縄に今もここまで数多くのかつ広大な基地が必要なのか。
≫中島さん、当然いろんな意見はあるわけですがこういう取材VTRを見てますとどうしてこんなにも沖縄に海兵隊がいるんだとそういう素朴な疑問が当然、出てくると思うんですけどね。
≫VTRにありましたようにここに集中している歴史的な経緯を見ると本土の人たちの目から海兵隊を遠ざけていくことが目的だったということが見えてくるわけですね。
ですから、沖縄に集中しているある種の絶対的な理由というのはないということですね。
ポイントはこの問題を考えるとき3つあると思っています。
1つはVTRで繰り返し出てきたように海兵隊がどういう性質を持っているかなんですが海兵隊はさまざまなシチュエーションに合わせたいろんな訓練を必要としていますね。
ですからいろんな環境に合わせた訓練をしているわけですけども。
今、海兵隊にとって非常に重要なのは中東ですよね。
中東の環境がどういうものかというと砂漠地帯というのがあると思います。
しかし、これは沖縄に一部復元されているとはいえ大規模訓練は砂漠地帯でのものは沖縄ではできないですよね。
実際、やっているのはオーストラリアであったりといわれていますが、ですから訓練という目から見ても沖縄である絶対的な理由はないんですね。
それから2つ目に沖縄にあることによって抑止力、特に中国に対する抑止力が働いているんだという主張があります。
しかし、抑止力というのは非常に難しい概念でして実はなかなか立証することが難しいんですね。
アメリカのキッシンジャーという人が回想録の中で書いていますが戦争が起きたことの理由は探ることができるけれども起きていないことの理由というのは、なかなかどこに求めていいのかわからない。
立証不可能だという問題があるんですね。
もし、この抑止力が働いているとすると非常に重要なのは軍がしっかりと出動し、相手に対してダメージを与える能力と意思がしっかりとあるかどうか。
そして、そのことが相手に伝わっているかどうかというのが重要な問題になってきます。
ですから、そのメッセージが相手に対してしっかり伝わっているのであればこれは場所が沖縄でなくてもいいんです。
むしろ沖縄は中国から見るならば弾道ミサイルの射程圏内に入っていますから沖縄に基地が集中していること自体のほうがそもそもリスクと考えるべきだと思うんですね。
それから最後に3つ目なんですがアメリカが懸念しているのは沖縄の地元の人々から今、反対されているという状況ですね。
これはやはり、海兵隊が大きな能力を発揮するという環境にないとみられてしまいます。
海兵隊にいてほしいと考えているのはどうも沖縄の人たちというよりはアメリカにどんどん追随している日本政府のほうであるということですね。
私がどうしても思うのは自国民の沖縄の人々よりもアメリカを優先してしまう日本の政府って一体なんなんだろうなということですね。
その政府が愛国って本当に語れるんですかってどうしても思ってしまうことですね。
≫とにかく、粛々と辺野古で工事を進めますと沖縄に言う前に、アメリカと対話をしてくれという方も多くいらっしゃると思いますしもちろん沖縄で反対の人が多いというおっしゃることはわかりますし一方、アメリカでも辺野古でも基地賛成、推進だという方もいらっしゃる。
沖縄は分断の歴史だったという悲しみを考えても、会で話された知事の話を思い浮かべたりもします。
少しアメリカと発想を変えて≫フィリピンのリゾート地で武装集団が観光客を拉致しました。
日本人も一時身柄を拘束されましたが逃げ出して無事です。
武装集団は身代金という言葉を口にしていました。
≫銃を持った男たちに囲まれ連れ去られていく観光客の姿が防犯カメラに映っていた。
フィリピン南部のサマル島。
おととい深夜突然、モーターボートに乗った武装集団が現れた。
男たちはリゾートホテルに押し入りその場に居合わせたカナダ人男性ら4人を次々に拉致した。
≫日本人女性と夫のアメリカ人も一時、身柄を拘束されたが海に飛び込み逃げ出したという。
その際、日本人女性は軽い怪我をした。
≫地元警察は、手口からイスラム過激派組織アブ・サヤフによる犯行の可能性があるとみて連れ去られた4人の安否確認を急いでいる。
≫連休中はお天気がよくてよかったなと。
≫最新の台風情報はこのあと詳しくお伝えします。
今日は秋分の日。
空が暗くなるのが早くなってきましたね。
この連休中は行楽日和が続きましたがこの時間、西日本では大雨になっているところがあります。
台風がゆっくりと北上するからです。
今日発生した台風21号この先発達しながら沖縄方面に進む見込みです。
そのあとの進路はまだはっきりしませんが今後の動きに注意が必要です。
今年は本当に台風が多いなと感じている方もいらっしゃると思います。
こちら、台風が発生した期間に色をつけてみました。
今年は早かったんですね。
5月から台風シーズンが始まりまして、7月からはほとんど毎日のようにどこかで台風が発生していました。
台風がなかった日のほうが少ないくらいですよね。
そして下に線が引いてあるところは台風が2個、3個と同時に発生していた期間なんです。
更に今日発生したのが21号。
こちらは動きがゆっくりなんです。
≫スポーツまいります。
青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
プロ野球シーズンも終盤ですがこちらは、今年ユニホームを脱ぐと表明した選手たちです。
本当にチームの顔大きな存在感を放ってきた選手たちばかりが並んでいますよね。
そんな中、今日もまた1人西武一筋21年。
ファンに愛され続けた西口文也投手が引退会見を開きました。
≫150キロを超えるストレートと鋭く落ちるスライダーを武器に182勝。
しかし、ここ3年勝ち星はなかった。
≫西口といえばファンに語り継がれる出来事がある。
2002年、ロッテ戦9回ツーアウトまでノーヒットに抑えるも…。
3年後、再びチャンスが訪れる。
巨人を相手に9回ツーアウトまでノーヒット。
だが…。
更にこの年の楽天戦では9回をパーフェクト。
しかし、味方も無得点で延長へ。
そして…。
三度、大記録を逃した。
≫昨日、2軍戦に登板した西口。
その姿をひと目見ようと2000人を超えるファンが集まった。
≫今日、プロ野球は6試合が行われました。
シルバーウィーク最終日の今日大勢のファンが思いを込めて大声援を送りました。
セ・リーグの優勝争いどうなったんでしょうか。
≫ここまで混迷を極めたセ・リーグ。
上位3チームが残り10試合を切った今日結果次第ではついにマジックが点灯。
その条件は首位ヤクルトが勝つか引き分けて2位巨人が敗れること。
そうなればヤクルトのマジックは6!≫優勝に向け今シーズン最多のファンが詰め掛けた神宮球場。
ヤクルトは1回ツーアウトランナーなしで3番、山田。
広島先発、黒田からライト前ヒット。
初球。
32個目の盗塁を決め得点圏に進む。
4番、畠山がタイムリー。
首位ヤクルトが3試合連続で先制点を奪う。
3回、山田が再びツーアウトから出塁すると…。
またも、初球…。
盗塁数リーグ独走の33個目。
技術が上がってきているとタイミングよくスタートを切りチャンスを広げると前の打席タイムリーの畠山。
リーグトップ103打点目となるツーランホームラン。
機動力を生かした攻撃で黒田から得点を奪う。
先発、館山は150キロに迫るストレート。
多彩な変化球を武器に打たせてとるピッチング。
7回無失点の好投で6勝目。
ファンが待ち望む14年ぶりの優勝へ。
ヤクルト、3連勝だ。
≫阪神、中村GMの訃報を知ることなく今日のゲームに臨んだ選手たち。
現在3位の阪神。
逆転優勝への思いを語った。
≫一方、4連覇を目指す2位巨人。
≫逆転優勝へ希望をつなぐのは…。
≫超満員に膨れ上がった東京ドーム。
直接対決を制すのは巨人か、それとも阪神か。
巨人は1回2番、片岡。
レフトへの10号ソロで1対0。
阪神先発、メッセンジャーから先制点を奪う。
巨人先発は、阪神戦5勝と相性のいいポレダ。
3回、1番、鳥谷にセンター前に運ばれるとこの打球で鳥谷は一気に2塁へ。
10年前の優勝を知るキャプテンが積極的な走塁を見せる。
その後、2塁1塁となり打席には3番、福留。
その初球。
鳥谷が盗塁に成功し3塁1塁とチャンスを広げると迎えた6球目。
ライト前に弾き返し1対1。
阪神が足を絡めた攻撃で同点に追いつく。
更に満塁へとチャンスを広げ5番、マートン。
センターに抜けそうな打球がポレダのグラブに当たりショートゴロ。
勝ち越し点を奪えない。
逆転優勝へどちらも譲れない一戦。
巨人は7回先頭の代打、亀井がツーベースヒットで出塁。
勝利への執念を見せるとその後、ワンアウト3塁とチャンスが広がり代打の切り札、高橋由伸!40歳のベテランが均衡を破るタイムリーヒット。
リーグ3連覇中の王者が底力を見せ2対1と勝ち越しに成功する。
迎えた9回。
抑えの澤村に対し阪神はワンアウト3塁のチャンスで代打、関本。
フォークを弾き返しライト前タイムリー。
ファンの後押しを受けた阪神が土壇場で2対2の同点に追いつく。
しかし、巨人はその裏8回から登板のオ・スンファンからチャンスを作り途中出場の寺内。
今シーズン怪我に苦しんできた男が人生初のサヨナラタイムリー。
劇的勝利の巨人がヤクルトのマジック点灯を阻止した。
≫中日は1点リードの7回。
満塁のチャンスで代打は今シーズン限りでの引退を表明している和田。
通算2049本目のヒットが2点タイムリー。
この一打で突き放した中日快勝だ。
≫延長11回日本ハムはランナーを置いて高卒ルーキー、19歳の淺間。
プロ初のさよならタイムリー。
2日続けてサヨナラ勝ちの日本ハム。
今日はルーキーが試合を決めた。
≫パ・リーグ、熾烈な3位争い。
ここ4日間は3位、西武が敗れると4位ロッテも。
4位ロッテが敗れると3位西武も。
3位西武が勝つと4位ロッテも。
4位ロッテが勝つと3位西武も。
クライマックスシリーズに進むのはどっちだ?≫4位ロッテは0対0の6回楽天からランナー2塁のチャンスを作り5番、井口。
40歳が全力疾走で内野安打とすると躊躇なくホームを狙ったランナー、清田が生還。
負けられないロッテが足で1点をもぎ取る。
1対0のまま9回マウンドには33セーブを挙げている西野。
打球は足を直撃。
左足甲を打撲するも不動のストッパーがリードを守りきった。
≫3位西武は5回チャンスで1番、秋山。
シーズン205安打目はタイムリー。
これで歴代単独5位に浮上する。
2点を追う6回前の打席ホームランの4番、メヒア。
2打席連続となる27号ツーランで同点に追いつく。
その後3塁2塁とし8番、炭谷。
これが西武の勝利への執念。
勝ち越しに成功する。
しかし、8回リリーフの高橋朋己が足首をひねり緊急降板。
病院で右足首の捻挫と診断されシーズン中の復帰は絶望的。
試合には勝利するも大事な時期に貴重な戦力を失った。
≫順位です。
≫収賄の疑いで国土交通省航空局の係長川村竜也容疑者が逮捕されました。
羽田空港にある航空機の格納庫の契約をめぐって便宜を図った見返りにおよそ50万円を受け取った疑いが持たれています。
≫株と為替を見ていただきたいと思いますけどお休みなんですがニューヨークダウは小幅ながら下げてのスタートということになりました。
2015/09/23(水) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]
きょう何があったか!一日のしめくくりとして欠かせないニュース番組。古舘伊知郎を中心に正解のない時代のニュースを「まじめに」「前向きに」「正直に」お伝えします。
詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【コメンテーター】
立野純二(朝日新聞論説副主幹)、ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)、中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)、木村草太(首都大学東京准教授)
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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