子どもの成長はうれしいけど疑問や不安もいっぱい。
発達の基本を知るともっと子育てが楽しくなるはず。
教えて下さるのは子どもの発達に詳しい…子どもの性格や「こころ」というのは生まれつきの部分とそれから経験の中で形づくられるところがあるんですね。
すごく優しい子引っ込み思案な子これは生まれつきのものなんです。
その上にどういう経験をするかこの2つが組み合わさって性格が出来てくるんですね。
助手のキノコです。
私も微力ながら皆さんに分かりやすく解説したいと思います。
人のこころや性格は生まれつき備わっている部分と経験によって形づくられる部分があります。
例えば「人の気持ちを理解する力」はどうやって発達するのでしょう?社会性の一番もとは人の気持ちを理解するという能力なんですね。
これが最初に発達するのは実は赤ちゃんがあるいは小さいお子さんが親あるいは保育士さんなんかと視線を共有する同じ物を一緒に見るという事なんです。
この人は向こうから走ってくるワンワンを見てるなと思うとこの人の思ってる事は犬だという事で共通の理解ができると。
こういう仕組みなんですね。
人の気持ちを理解できるようになっていくという事です。
同じ物を一緒に見て子どもは相手が何に関心を向けているかを知ります。
これがこころの予測につながるんです。
ではこころを予測できるようになるのは何歳からなのでしょう?そこで子どもたちに協力してもらい実験!人のこころの動きが分かるかどうかをみる心理学のテストです。
「女の子が遊んでいたボールを箱の中にしまって部屋を出ていきました。
続いて男の子が入ってきて箱の中のボールを出してバッグに隠してしまいます。
そのあと戻ってきた女の子がボールを探す時まずどこを探すかな?」という問題。
女の子の立場になって考えれば最初に探すのは箱。
一見簡単そうですが3歳児クラスの子どもたちは…。
(みんな)は〜い。
続いて4歳児クラス。
(みんな)は〜い。
では5歳児クラスのみんなは?結果はご覧のとおり。
「女の子が最初に探すのは箱」と答えられたのは5歳児クラスで7人。
それより小さい子どもたちにはまだ難しいようです。
子どもが人の気持ちを理解できるようになるのは4歳あるいは5歳ぐらいからだという事なんですね。
2〜3歳の子どもに例えば「そんな事したらお友達が悲しいでしょ」と「お友達が痛いでしょ」って言ってもまだできないんですね。
ですから子どもに対していろいろしつけをしたり叱ったりする時にも子どもは必ずしも大人と同じ能力は持っていないんだという事を念頭に置いて対応するのが大事だと思います。
2015/09/23(水) 10:55〜11:00
NHKEテレ1大阪
まいにちスクスク 子どもの発達 基本のき(3)「こころの発達」[字]
今回のテーマは「子どもの発達」。動きの発達の順番、記憶力、こころや性格はどう形作られるのか…など、「子どもの発達の基本」について、専門家にうかがいます。
詳細情報
番組内容
【講師】お茶の水女子大学大学院教授…榊原洋一,【語り】大山尚雄,加納千秋
出演者
【講師】お茶の水女子大学大学院教授…榊原洋一,【語り】大山尚雄,加納千秋
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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