斎藤博美
2015年9月27日20時51分
■光の国から
人間の味方で親しみやすいキャラクターの怪獣ピグモンは、「ウルトラマン」の第37話「小さな英雄」で再び登場する。超能力を持つ怪獣ジェロニモンが、多くの怪獣をよみがえらせたという設定だ。
この回で、ピグモンの声を担当したのは3代目江戸家猫八。「動物の鳴き声はさんざんやったけど、怪獣は初めて。寄席でネタになるよ」。そう言って笑ったと監督を務めた満田●(のぎへんに斉 かずほ、78)は言う。日本テレビ系の「快獣ブースカ」の監督でもあった満田が、レギュラー出演者の猫八に声をかけて実現した。クレジットに名前は出ていない。
ピグモンは冒頭、デパートのおもちゃ売り場に登場する。売り場に並ぶ自分そっくりの人形を見て喜んだり、隣には第8話「怪獣無法地帯」で「共演」したレッドキングの人形が並んだりなど、子どもたちが喜びそうな演出がちりばめられている。
第37話では、ピグモン含め4匹の怪獣が登場。「もっと出したかったんだけど、予算の関係もあって。だからセリフの上だけでも60匹がよみがえったことにしたんですよ」と満田は笑う。
一方で、イデ隊員の悩みが描かれる。「ウルトラマンがいれば、自分たち科学特捜隊はいらないんじゃないか」。これは、脚本を書いた金城哲夫と満田たちスタッフ数人が、怪獣ごっこをしている子どもたちをみて、思いついたことだと言う。
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