河合博司
2015年9月25日03時00分
福島第一原発事故による放射性セシウムの問題で、国により野生キノコの出荷が制限されている富士北麓(ほくろく)の富士吉田市、鳴沢村、富士河口湖町。県は採取、出荷及び摂取の自粛を呼びかけているが、キノコ狩りの人は後を絶たない。今秋は長雨でキノコが豊作のようで、好天に恵まれた大型連休(シルバーウィーク)には、県外からも多くの人が訪れていた。
富士山の吉田口登山道の中ノ茶屋と5合目を結ぶ滝沢林道には、連休中、連日、20台以上の車が道路脇に止まっていた。自粛を呼びかける看板もあるが、多くの人がキノコ狩りを楽しんでいた。
静岡市清水区から来た66歳と59歳の兄弟は、10年前から富士山麓(さんろく)でキノコ狩りを楽しんでいる。23日は午前中の採取で、タマゴタケ、ハナイグチなど5種類を採った。「自粛を告げる看板は気になるけど、自己責任で来ている。食べる量は微量だし、大丈夫じゃないかな」
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