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2015年9月27日(日)
午後9時00分~9時58分
総合
戦後の日本社会の暗部をえぐる数々の大作を世に問い、おととし、89歳で亡くなった作家・山崎豊子。山崎が死の床でまで書き続けたのは、戦争を経験した日本人の生き様だった。そして、その重厚な作品世界の土台となったのは、膨大な取材だった。山崎は、誰と向き合い、何を考え、どのように戦争と人間を見つめ続けたのか―。
山崎作品の主人公は、誰もが敗戦を明視し、自らの人生を厳しく律する。50年以上、山崎の作家活動を支えてきた秘書は「すべての主人公には、山崎の“かくあるべし”という理想が込められていた」と追想する。番組では、残された600本もの取材テープから作品群を読み解き、山崎が心血を注いで紡ぎ出した作品の深層を探っていく。さらに映像化された数々の作品で主演を務めた仲代達矢さんによる朗読や、「白い巨塔」「不毛地帯」の主人公を演じた唐沢寿明さん、「運命の人」の主人公を演じた本木雅弘さんの証言を交えながら、戦争を経験した日本人の「戦後の生き方」を問い続けた山崎のメッセージを凝視する。
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