福家司
2015年9月25日03時00分
舞鶴市が所蔵するシベリア抑留関連資料のうち、ユネスコ世界記憶遺産の登録候補の「白樺(しらかば)日誌」など3種類を富士ゼロックス京都(中京区)が本物そっくりに複製し、24日、市に寄贈した。
瀬野修さん(故人)が記した「白樺日誌」は、徳島県の薄板メーカーの協力で、薄いオーク材に薄紙を貼り付けて文字を複写し、アイロンで曲げを付けるなどして、52枚を1枚ずつ忠実に再現。抑留体験者の沢田正一さんの書いた小さなメモ帳(縦6・5センチ、横4・5センチ、58ページ)、安田清一さん(93)が収容所の暮らしなどを描いたスケッチブック(縦20・5センチ、横29センチ、表紙含め28ページ)も色合いや破れまで複製した。
同社は複写機の技術を生かし、社会貢献活動として各地の古文書など約200点の資料を複製してきた。同じく登録候補となっている「東寺百合文書」の複製を手がける中で舞鶴市の資料を知り、複製した。
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