子どもの成長はうれしいけど疑問や不安もいっぱい。
発達の基本を知るともっと子育てが楽しくなるはず。
教えて下さるのは子どもの発達に詳しい…親御さんの中にはお子さんのまあ運動発達ですね動きの発達にすごく心配されて「何をしたらいいんだろうか」あるいは「うちの子はちょっと遅れてるんじゃないか」と心配される方がいると思うんですけどまずひと言申し上げたいんです。
子どもの運動発達は生まれつき決まってるんですねほとんど。
早ければその子は運動発達が優れてるのかというとそんな事がないんですね。
早い人もいるし遅い人もいる。
しかし…助手のキノコです。
私も微力ながら皆さんに分かりやすく解説したいと思います。
体を動かすには司令塔である脳が発達する事が必要です。
生まれたばかりの赤ちゃんの脳には「おっぱいを飲む」「排せつする」など生きるために必要な最低限の機能しか備わっていません。
成長するに従って動きの司令塔である脳が発達しそれに伴い徐々に体が動くようになっていくのです。
ですからまず寝返りをしてそしてお座りをしてそれから歩くようになるとこういう順番が決まっています。
この順番は脳の発達がそのまま出ているから決まっているんで一人一人の個人差はあっても順番は変わらないんですね。
動きの発達の順番は決まっています。
頭に近い場所から足の方へ体の中心である背骨から指先に向かって体の動きは整っていきます。
神経回路は発達とともに信号が流れやすくなり動きがスムーズになっていくのです。
例えば大人には簡単な「手を伸ばして物をつかむ」という動き。
これ実はまだ末端まで発達していない時期の赤ちゃんにはとても難しいんです。
もう一度見てみましょう。
あっちへフラフラこっちへフラフラ…やっと届いた!手が通ったあとを比べてみると…。
赤ちゃんはジグザグですが大人はスムーズ。
物をつかむのも大変なんですね。
手や指の動きの発達を知ると子どもの成長に合った子育てができます。
「握る」から「つかむ」。
そして「小さな物をつまむ」。
だから小さい子どもが洋服の着替えがゆっくりだったり食器を持つ手がフラフラしたりするのはしかたない事なんです。
つい「早く早く」とせかしてしまいがちですがこれも成長の過程なんだと長い目で見守ってあげて下さいね。
子どもの発達というのは育て方によって大きく変わるものではありません。
もともと脳がそのもとにあって大体育つ順番というのは決まっているんですね。
どのように働きかけるかという事で差が出ないんです。
もう一つ言いたい事は個人差があると。
ゆっくり発達する子もいれば早く発達する子もいる。
例えば1歳より少し前に歩く子もいるし1歳半になってから歩く子どももいます。
これは個人差で両方とも問題ないですね。
ゆっくり発達してるからといってその子の最終的に到達する運動能力が決して低いわけじゃないんですね。
我が子が少しゆっくりかなと思ってるお母さんあんまり心配せずにのんびりと眺めて頂いて結構だと思います。
2015/09/21(月) 10:55〜11:00
NHKEテレ1大阪
まいにちスクスク 子どもの発達 基本のき(1)「動きの発達」[字]
今回のテーマは「子どもの発達」。動きの発達の順番、記憶力、こころや性格はどう形作られるのか…など、「子どもの発達の基本」について、専門家にうかがいます。
詳細情報
番組内容
【講師】お茶の水女子大学大学院教授…榊原洋一,【語り】大山尚雄,加納千秋
出演者
【講師】お茶の水女子大学大学院教授…榊原洋一,【語り】大山尚雄,加納千秋
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:31064(0x7958)