そして一発逆転で手に入れる驚きの真実とは…
一度信じたなら最後まで信じるべきだ。
今夜新たな刑事ドラマが誕生する
「I’llsingtothesun」「inthesky,」
(ハミング)
(衝撃音)
(大前田五郎)木さん!うーっす!
(木邦彦)アハハ…大前田さん。
朝から暑いですね。
暑いやなあ…。
おうおうおう!奥さんのアサガオ今年も見事に咲いたねえ。
ええ。
あれからもう2年か…。
はい。
今夜の町内会の会合出るよな?ああ夏祭りの件ですか?おうよ。
このクソ暑い時に祭りでもねえんだけどさ毎年の事だからよ。
最近はみんなやりたがらねえんだ。
この辺りも変わっちまったからなあ。
新しいマンションがポンポンポンポン建ちやがってよ。
そういやよこの間よ…。
(携帯電話)あっすいません。
なんだい?おうおうおう…なんだい?はい木。
(池田真美子)池田です。
死体が出ました。
若い女性です。
横十間川公園のボート乗り場です。
ボート乗り場。
わかった。
すいません急用で。
あっいやいやいや…。
ボート乗り場ってあの横十間川公園の?はい。
送っていくよ。
乗んな。
行ってくる。
(パトカーのサイレン)ご苦労さまです。
お疲れさん。
ご苦労さん。
(3人)お疲れさまです。
係長すいません。
非番の日に。
でもまさかこの公園でこんな事が起きるなんて…。
殺しのようです。
首に紐のようなもので絞められたアザがありました。
第一発見者は?犬と散歩中だった近くの人です。
今機捜が話を。
(坂下・真美子)お疲れさまです。
検視官状況は?絞殺で間違いない。
死亡推定時刻は昨夜の午後10時から午前1時。
着衣の乱れや暴行の形跡はなし。
(検視官)年齢は20歳から30歳の間。
ホトケさんの身元は?確認出来てません。
バッグその他遺留品も見つかっていません。
物盗りでしょうか?絞殺された上に靴も履いていない。
その線はないだろう。
(山井)この辺はマンションが多いから住人が不審な人間を目撃してるかもしれません。
周囲に争った形跡がないからここで殺されたとは限らないな。
さすが元捜査一課。
目のつけどころが違いますね。
そういえば捜査一課の姿が見えないな。
捜査本部が立つのは間違いないから準備を進めておいてくれと課長のところに連絡があったそうです。
ただまだどの班が来るかはわからないそうです。
行きずりの殺しだから優先順位は低いと見てるんですかね…。
(パトカーのサイレン)
(大原直隆)捜索願にホトケさんの該当者なし。
凶器も発見されていないか…。
死体を発見されやすい場所に遺棄したのも何か意図を感じますね。
(大原)「計画的な犯行沈着冷静な犯人像が窺える」か。
それだけ入念な犯人がどうして遺体に靴を履かせなかったのかも気になります。
よし…これで鑑識の報告を加えれば初動の捜査報告として漏れは…ないだろう。
おっそうそう。
本庁から出張ってくるのは13係に決まったそうだ。
(坂下)え?13係!?どうかしたんですか?知らないのか?鬼の13係あるいは壊し屋の13係と呼ばれる切れ者集団だ。
リーダーの山岡係長は刑事としてはとても優秀だが平気で所轄の人間を消耗品扱いする人らしい。
俺聞いてます。
13係が来た所轄は人間関係をズタズタにされたりとかトラウマで自殺者まで出たりとかって…。
ひい〜!まっ来るなら来いですよ。
妙なまねしたら私引っぱたいてやりますから。
俺そういうの苦手なんだよな…。
まあ最初からそこまで構える必要はない。
いつもどおり刑事としての本分を尽くせばそれでいい。
(3人)はい。
さあ明日からはしばらく署に寝泊まりだ。
今日は家でゆっくり英気を養ってこい。
(3人)はい。
はい解散。
(山井)お疲れさまでした。
(真美子)お疲れさまでーす。
(大原)まだ若いのになあ…。
せめて身元だけでも早く突き止めてあげなきゃな。
(倉橋刑事)気をつけ!
(倉橋)敬礼!休め!本日はご苦労。
当本部が担当する事案は刑事部長の号令で特別捜査本部として一気呵成に解決を目指す事になった。
(渋井)諸君もそのつもりで頑張ってほしい。
あれが管理官?まだ学生みたい。
ああ。
随分若いな。
(竹田保)捜査は適正に進めて住民の不安を早急に除去してください。
あとは頼む。
(木俊史)はい。
それでは捜査会議を始めます。
申し遅れましたが担当管理官の木です。
よろしくお願いします。
木?まず初動の捜査状況に関して所轄の強行犯捜査担当の木警部補よろしくお願いします。
もしかして親子?城東中央署の木です。
お手元の資料にもありますが事件の発覚は昨日午前7時15分頃。
場所は横十間川公園南側のボート乗り場付近。
マルガイは20代後半の女性。
遊歩道脇の植え込みの陰に仰臥した状態で発見されました。
今回はとびきり厄介なヤマになりそうだ
(大林刑事)第一発見者だけど…アリバイは?家族と一緒にいたと証言しています。
家族じゃアリバイは成立しないだろうが…。
しょっ引いて聞いたんでしょうね?証言につじつまの合わないところはなくその必要性は感じませんでした。
甘いな…。
だから所轄は無能だって言われるんだよ。
(大林)ちゃんと締め上げろよ。
聞き込みはちゃんと玄関先で顔を見て聞いたんですか?最近はオートロックのマンションが多くどうしてもインターホン越しの応対になってしまいます。
中に犯人がいるかもしれないでしょう。
初動の不手際で捜査が長引いたらあんたらの責任だよ!
(山岡)お前らそのくらいにしとけ。
所轄の捜査がザルなのは今に始まった事じゃないよ。
(捜査員たちの笑い声)では他に質問のある方。
(大林)班分けを発表する。
地取り1区本庁倉橋巡査部長所轄木警部補。
はい。
係長!もしかしてあの管理官…。
俺の息子だ。
鳶が鷹を…!キャリアか…。
採用されて何年だ?4年ですね。
3月まで神奈川県警にいて春の異動で一課に着任したとは聞いてましたけどもまさかこのヤマの担当だとは…。
知らなかったんですか?管理官といやあ…階級は警視だな。
係長階級は警部補でしたよね?
(坂下)ああっ!そこお前確認しなくていいや。
ご無沙汰してます山岡さん。
先行ってますね。
所轄暮らしだと随分と腑抜けた顔になるもんだな。
俺にはこっちのほうが性に合ってるみたいです。
ここに来て丸2年殺しは初めてでうちの連中も不慣れですけどもよろしくお願いします。
息子さんのおもりもあんたに任せるよ。
(山岡の声)転属願を出したそうだな。
ああ。
そろそろ潮時かと思ってな。
どれだけの人間が赤バッジ目指してデカやってるのかわかってるのか!お前みたいな半端野郎はとっとと消えろ!
遺体が発見された現場は江東区を南北に流れる運河に沿った公園である
近くには運河の交差点があり十字形の歩道橋が架かっている
遺留品や証言が出ていない今回はここを起点とした聞き込みに最も多くの捜査員が投入された
だが捜査は難航した
これじゃ全然駄目じゃないか!行くぞ!
現場周辺は近年の再開発で高層マンションが立ち並んでいるが一般の民家はあまりなく深夜にはほとんど無人地帯となる
その上最近のマンションは防音性が高く外の物音もあまり聞こえない
本当に見た事ないの?ねえよく見てよ。
思うような証言が得られないまま実際の聞き込みより戸口を開けてもらうのに時間が費やされた
だが我々にとって最大の敵は内側にいた
おい!ちょっとなんなのよ!?警察だ。
中に誰かいるのか?ん?おい。
ちょっと何よ…。
ちょっと…なんなのよあんた!じいさん…だから俺警察だって。
ほら素直に答えてよ。
お前たちは私たちが払ってる税金で飯食ってるんだ!なんだ!その聞き方は。
あんたもう税金払ってないでしょ。
俺はよ…あんたらに抗議しに来たんだよ。
あんたに頼まれてこの区域の防犯会長になったのによ俺のところまで苦情が殺到してるんだよ。
ええ?警察がいきなり押しかけてよ上から目線で犯人扱いだってみんな言ってるんだよ。
おい。
すいません!すいませんじゃねえよ。
明日からもこんな強引な捜査続けるならよ今後警察の防犯活動には一切協力しねえぞ。
そのつもりでいやがれ!申し訳ありません!
(森田)現場で採取された遺留物からごく微細な金属の粒子が検出されました。
切削や研磨加工で飛び散り衣服や皮膚に付着していたのが現場に落ちたと考えられます。
犯人は金属加工に従事する者。
その線で絞り込めるという事ですか?いえ被害者から同じような粒子が検出されていないため本件に関するものとは断定出来ません。
(捜査員たちのにぎやかな声)お疲れさまです。
(坂下)はいお疲れさん。
はいお疲れさん。
お疲れさん。
どうした?いや…噂以上の壊し屋ぶりですねあいつら。
警務課でも苦情の電話が鳴り響いてるようです。
こっちは地元に信頼されてなんぼです。
あんな態度じゃ明日から協力する気になれません。
じゃあ俺から山岡係長に話してみるよ。
(坂下)お願いします。
(真美子)よろしくお願いします。
警察は市民のためにあります。
警察が市民に恐怖を与えるような捜査をしていては本末転倒だとは思いませんか?手ぬるいやり方で捜査が長引けば警察への批判は逆に高まります。
殺人捜査は結果が全てだ。
時には悪役に徹してでも犯罪者を追い詰めるのが我々捜査一課の本分です。
所轄の協力がなくてはたとえ捜査一課と言えど捜査は進みません。
その所轄にとって地域との関係は財産のはずです。
所轄にツケが回るような捜査手法は取るべきではないと考えます。
だったらはっきり命令してください。
我々はあなたの命令には従わざるを得ないんですから。
今後は市民を威圧するような聞き込みは慎んでください。
それは命令と受け取ってよろしいんですか?はい。
わかりました。
しかし捜査が膠着しても知りませんよ。
(ノック)どうぞ。
どうしました?
(大原)今後の捜査方針についての確認を…。
はい。
あ…ああ…。
ちょうどよかったです。
僕も皆さんのご意見を伺いたい件がありまして。
どうぞ。
今ほとんどの人員を地取りに投入していますが地域の特性から見て有力な目撃証言を得るのは難しいんじゃないでしょうか?管理官は捜査の基本をおわかりではないようだ。
聞き込みは一見無駄に見えますがたった一つの証言で状況が逆転する宝の山なんです。
しかし事件が発生した時間帯や被害者が現場以外の場所で殺されたかもしれない事を考えるとその可能性は低くはないですか?ではどうしろと?被害者の身元特定にもう少し力を入れませんか。
ポスターや立て看板を大量に作り都内全域に配布する。
そして主要な駅ではチラシを配り情報提供を呼びかける。
最優先すべきは現場です。
ですが…。
管理官の仰る仕事ならわざわざ本部の人員を割かなくとも地域課や交通課の人間にも出来ます。
都内全域とまではいきませんが。
いつから始められますか?多分明日から。
山岡さんそれでいいですか?おやりになりたければどうぞ。
私の裁量の範囲じゃない。
ありがとう。
息子さんがこのヤマの担当になる事知らなかったって本当なんですか?ああ。
わかんないな…。
男の親子ってそんなものなんですか?俺はあいつの事がよくわからないんだ。
どういう事ですか?今はもう別々に暮らしてるんだけど一緒に住んでた頃も息子の事は女房に任せっきりだった。
あいつがキャリアを目指してた事も女房から聞いてはいたけどどこか上の空だったような気がする。
今思えば俺は刑事という仕事を特別なものと思い込んで思い上がってた。
(捜査員)どいて!どけよ!
(木佐知子の声)「俊史は大丈夫。
がんばってください」
(木の声)家族に愛情を感じなかったわけじゃないけどそういう思いは胸の奥にたたみ込んでおくのが男の甲斐性だと勝手に決めてた。
とうに壊れて当たり前の家庭だったのかもしれないな。
(木の声)でもそんな俺を受け止め支えてくれたのが女房の佐知子だった。
でも俺は佐知子の幸せを顧みた事がなかった。
(木の声)そして2年前…。
(木の声)突然佐知子は倒れた。
くも膜下出血だった。
事件の追い込みで駆けつけた時には手遅れだった。
最後の言葉すら聞けなかった。
そして…。
母さんのそばには俺がいる。
親父のいる場所はここじゃないだろ!でもそう言われても当然なんだ…。
失って初めて女房がどれだけ大きな存在だったかも知った。
あいつがキャリアを目指したのも俺に対する反抗心だったのかもしれないな。
それから俺は何度辞表を書こうと思った事か…。
でもどうしても刑事を辞める事が出来なかった。
それでここに…。
ずっと不思議でした。
本庁から所轄に自分で志願なんて普通あり得ませんから。
でも…それでよかったんだ。
おいでおいで。
よし…。
ほ〜ら捕まえた!
(木の声)ここで扱う事件の大半は住民からの苦情や相談事に近い。
そんな中で町の人たちとふれあいお前たちという仲間を得た。
何〜!?
(木の声)俺は長い間忘れてたごく普通の人間の感覚を取り戻す事も出来たと思ってる。
じゃあ…もう一つ取り戻してください。
ん?今回のヤマは息子さんにお父さんの心を知ってもらえるいい機会じゃないですか。
そういえば君にも息子さんがいたよな。
はい。
見てください。
夫と別れる前に撮ったんです。
かわいいでしょ!おお…かわいいな。
今は実家の母に預けてるんです。
けどなんだか息子に会うたびに心が離れていくような気がして…。
でも…私この仕事が好きだから。
でも仕事を人生の目的にはしないほうがいいぞ。
生きる手段程度がちょうどいいよ。
肝に銘じます。
(山井)ごめん…。
いや…すいま…すいません。
もしもし?も…。
お疲れさまです。
管理官!お帰りにならなかったんですか?ええこちらで寝泊まりしたほうが効率いいですから。
へえ〜。
(坂下)管理官。
はい。
あっ…妻です。
どうしたの?
(木由梨子)これ着替えと…差し入れ!ああ…ありがとう。
結婚してから初めてだよねよそにお泊まり。
寂しくない?伸び伸びしてる。
嘘!冗談だよ。
緊張して肩が凝るよ。
ここはプロの集まりだからね。
じゃあ帰るね。
(由梨子)あっご苦労さまです。
ご苦労さまです。
おお〜!どうぞ召し上がってください。
いただきまーす!いただきます!ふ〜ん…。
皆さんも遠慮なさらずにどうぞ。
(捜査員)いいんですか?
(捜査員)いただきます。
(捜査員)ありがとうございます!お前の怖い嫁さんに100分の1でもこの優しさがあったらなあ。
ハハハハ…。
(マリア・ナガハラ)「I’llsingtothesuninthesky,」「I’llsingtillthesunriseshigh,」「Carnivaltimeishere,Magicaltimeofyear,」
(マリア)「Andasthetimedrawsnear,」「Dreamsliftmyheart」「I’llsingwhileheplayshisguitar,」「I’llclingtothisdreamfromafar,」「Willtruelovecomemyway,」「OnthisCarnivalday,」
(幸田正徳)《君の歌うこの曲が僕は大好きなんだ》
数日後予期せぬ方向に事態が動き出した
(パトカーのサイレン)
(検視官)死亡推定時刻は午後10時から午前1時の間。
絞殺。
凶器は紐状のもの。
暴行の痕跡はなし。
(真美子)連続犯の仕業ですね。
(坂下)裸足まで一緒か…。
どちらの現場も水辺だ。
偶然の一致じゃない。
ここは日中人目につくし夜間に出入りする場合もゲートでチェックされる。
運河を使ってホトケさんを運んできた可能性が高いな。
(真美子)そういえばこの辺の運河ではカヤックやカヌーよくやってますよね。
この辺りは江戸時代に運河が発達した町で今もほとんどの水路が繋がっている。
だから小舟一艘で区内を移動出来る。
しかも今は住民の暮らしとはあまり関わりのない場所になっている。
犯人にとってみれば絶好の死角だ。
(山井)息子さん最初からえらいヤマに当たっちまいましたね。
靴を履いていないのは何かのメッセージなのか?
ホシは舟で運河を渡り犯行現場から発見現場まで遺体を運んだ。
捜査をかく乱するために…。
そう見ているわけだな?運河に捜査員を重点配備すべきです。
現場付近から段階的に範囲を広げて…。
(渋井)いや周辺の所轄や機捜から増員をしてローラー作戦を仕掛けるんだ。
我々が運河に着目している事を知らせれば次の犯行を抑止する事が出来る。
ご趣旨はよくわかりますがホシは別の手を使ってくるかもしれません。
そうなるとむしろ逆効果です。
じゃあこちらの動きは伏せて第3の犯行を誘導すべきだと言うのかね?それが犯人逮捕への近道だと考えます。
木管理官君はどう考える?私も山岡警部の意見に賛成です。
今必要な事は正攻法の捜査で出来るだけ早く犯人を検挙する事です。
次の犯行を抑止するためだけに貴重なマンパワーを浪費すべきではないと思います。
そうか…。
今から第3の犠牲者が出る事を心配して腰が引けていたら逆に第4第5の犠牲者まで出かねない…。
そういう事だね?山岡くん。
はい。
その方向でいこう。
どちらも遺体があったのは水辺です。
そこに何か関係はないんですか?それも多くの可能性の一つですが今は確定的な事は何も申し上げられません。
(記者)何も言えないとはどういう事ですか?何か情報があると言ってるようなニュアンスですが…。
歯切れ悪いな。
なんか隠してんじゃねえのか?前に先輩から聞きました。
捜査本部が設置された時捜査員が所轄に寝泊まりさせられるのは内側からのリークを防ぐためでもあるんですって。
嫌な感じ…。
(森田)クルーザー上の遺体の周辺で比較的新しい靴跡が採取されました。
履物はスニーカー。
大手メーカーの量産品なので購入者を絞り込むのは難しいと思われます。
ただ一つ有力な手掛かりが得られました。
靴の持ち主は男性で靴底のすり減り具合が不均等なため過去に骨折するなどして右足にわずかな不自由があると見られます。
(一同)おお…!腑に落ちないのは2件とも被害者が靴を履いていなかった点です。
犯人にはあえてそうする理由があったんだと思います。
(大原)理由?例えば靴フェチシズム。
(大原)興味があったのは女の体ではなく履物のほうだというんですか?でもそういう連中が犯す犯罪はせいぜい窃盗ぐらいなもんです。
より大きな刺激を求めて変な方向にエスカレートしたとは考えられませんかね?変質者のホシは自分が殺した女から奪った靴にしか興味が持てなくなった…か。
発想としては面白いな。
確認してみましょう。
もしもし大林か?俺だ。
ここ最近周辺地域で起きた靴泥棒の事件をあたってくれ。
逮捕歴のある人物が出たらすぐにしかるべき手を打て。
いいな?それから人員の再配置ですが運河周辺の聞き込み張り込みについては口の堅い人間を選んだほうがいいでしょう。
当たり前です。
張り込みは特命部隊にします。
特命?一部の捜査員にしか知らせないと仰るんですか?無論です。
それはどうでしょう…。
寝食を共にする仲間内に秘密を作るというのは。
仲間?いいですか?管理官…。
山岡さんの言うとおり情報コントロールの難しい大きな帳場では当然の事だと思います。
ここは特命にすべきかと。
情報提供にご協力お願いします。
何かご存じの事があれば…。
それからまもなく有力な容疑者が浮かんだ
(大林)例の靴泥棒の件ですが千葉まで足を延ばして怪しい男を一人発見しました。
(大林)幸田正徳28歳。
幸田は今年の4月市川市内のスポーツクラブのロッカーから女性用の靴を盗んでパクられました。
初犯という事もあり略式起訴になっています。
その幸田の勤務先というのはアウトドア専門店でしかもカヤックやカヌーの売り場の担当だったようです。
(一同のどよめき)もう一つ幸田には警察を恨んでる節があります。
市川西署の担当刑事によると幸田は取り調べの際…。
警察は嫌いだ!あんたらに話す事は何もない!その男は現在どこに住んでますか?先月勤め先を辞めて市川市内のアパートも同時に引き払い今のところ所在は不明です。
幸田の実家は?住民票では本籍地は神奈川県横浜市になっています。
新たに幸田正徳の捜索班を編成し同時に運河の張り込みに集中する。
その方針でよろしいでしょうか?異議ありません。
迅速に対応して頂いたおかげです。
それが仕事です…我々の。
この事件はそれほど簡単なものなのか?
《これで君は僕のものだ》
捜査員の再配置が行われ我々所轄もそれぞれ新たな任務に就いた
(坂下)写真の男性に見覚えはありませんか?この男の人に見覚えありませんか?
(男性)わかんないです。
(携帯電話)出ないのは不自然だな。
すいません…。
(真美子)もしもし。
今仕事中。
だから仕事中なんだって…。
佐知子はここの風が好きだとよく言っていた
(佐知子)ねえこの町の風って水のにおいがするでしょ?ん…?ああ気持ちいい。
私大好き!ここの風。
(真美子)わかってる。
じゃあ。
すいませんでした。
実家のお母さん?私にだって私の時間が欲しい。
えっ?母がそう言ったんです。
そりゃそうですよね。
いくら孫だからって今さらきついですよね子供の面倒見るなんて…。
じゃあ早くホシを逮捕しなきゃ。
そうすればお母さんも楽になる。
はい!柳島橋の班から男と女が漕いでるボートが…。
「そっち方面に向かっていると連絡が入った」「天神橋南の船着き場で停船を呼びかける」そっちに向かってくれるか。
行くぞ。
はい。
ボートを追跡中の警ら隊サイレンを鳴らすな。
絶対に気づかれるなよ。
(大林)特訓ですか…。
毎日2人で?
(父親)そうです。
失礼。
随分のんびりだな。
(荒い息遣い)父親は元ボート部。
娘が中学のボートクラブの選手なんで毎晩特訓してるそうだ。
外れだな。
こんばんは。
城東中央署の木と申します。
毎晩特訓してるんだって?昨日は休んだけど。
そう…。
ちなみに練習中おかしなボート見なかったかな?例えば男の人と女の人が妙な感じで乗ってたとか…。
パパ月曜日の…。
ん…?あっそうだ!月曜日の夜もう12時を過ぎてましたが男女2人を乗せたカヤックを見ました。
女性はどんな格好をしていましたか?
(娘)普通のワンピースだよ。
花柄の。
どこで見ました?横十間川の公園の辺りかな。
とにかく南側の進入禁止エリアのほうへ向かっていくんでおかしいなと思って…。
(渋井)すでに3人目の死体が遺棄されてるかもしれないという事か…。
だとしたら死体を見つける。
まずそれが筋だ。
同じような場所で同じような死体が3つも出ればさすがに事件と運河の繋がりについてマスコミも気づきます。
ホシも犯行を控えるでしょう。
お宮入りに繋がりかねません。
だが死体があるのを知ってて捜索しなかったとなると後々非難を浴びる。
では捜索を内密にする。
例えば捜査員を区役所の作業員に変装させて捜索させてはいかがでしょうか?そして遺体が出てもマスコミには公表しない。
(大原)うちの署長のほうから区役所に協力を要請してもらう事は出来ますが…。
秘密の壁を作るのはもうやめにしませんか?本部の全員が情報を共有する事で組織は一丸となるはずです。
機密が流出するリスクについては個々の捜査員を信じる以外にないと思います。
そんな甘い考えで帳場をまとめられるとお思いですか?思います。
信頼関係すら築けない組織は内側から瓦解します。
それが甘いっていうんです。
身内だからって信用出来るとは限らない!ああ…捜査員は筋を読むのが本業です。
いくら隠してもいずれはバレる。
蚊帳の外に置かれた恨みからマスコミにリークする者も出かねない。
よくある話ですよ。
ハハハ…。
(渋井)内部には情報をオープンにし外部には徹底した箝口令を敷く。
これでいくしかない。
あっ…ありがとう。
また出しゃばったかな?俺は。
いやいや…。
なかなかやるなって思ったよ。
自分が信じる事をきっちり伝えるって事は大事な事だからな。
ありがとう。
お父さん!
息子の背中が少したくましく見えた
今後捜査本部においての機密の壁を全て取り払います。
明日からは特別チームを編成し遺体の捜索にあたります。
ただし運河の張り込み含めこの事は外部に公開しない。
その事を肝に銘じておいてください。
(一同)はい!
(携帯電話の振動音)はい。
坂下です。
幸田の大学時代の友人と接触しました。
その友人の話によると幸田は在学中にスキーで右足を怪我していて犯人の身体的特徴と一致します。
なんだって!?それともう一つ気になる事があるんですが…。
幸田の姉は3年前の夏飛び降り自殺しています。
(大原)自殺の原因は?坂下によれば幸田正徳の姉紗江子は自殺する1年前まで横浜市内の会社に勤めていたそうです。
その時ストーカーの被害に遭いそれを所轄に訴えましたが所轄が動く前にストーカーによって強姦されてしまったそうです。
(幸田紗江子)嫌ーっ!嫌…!ストーカーの男は幸田紗江子の告発により逮捕され3年の実刑を受けてます。
しかし紗江子本人はそのトラウマから逃れられず自ら命を絶ったとの事です。
幸田正徳がホシで姉の事件が背後にあるとすれば本当の標的は警察だった…。
そういう事か?クソッ!それなら犯人は犯行を続ける可能性が高い。
次に幸田が運河に現れた時が勝負だと思います。
風をつかんだ…
そんな瞬間が現場には時折訪れる
だが事態は意外な方向に暗転した
なんじゃ!?こりゃ。
どこのどいつだ!?捜査をぶち壊しやがったのは!何か情報を…。
ひと言お願いします!あっ!誰か来たぞ!だから言ったんだ。
たとえ身内でも信用出来ないと。
こいつは上に立つ人間の進退伺いを問われても仕方がないな。
(大原)この本部の人間が漏らしたとは限らないだろう。
ホシも馬鹿じゃない。
あんな記事を読めば犯行は控えます。
このヤマはお宮入り確定だな!ジタバタしてもしょうがないでしょ山岡さん。
何?こうなればマスコミを逆利用して新たな犯行を阻止した上で幸田に的を絞ればいい。
所轄の係長が俺に意見をするのか?今大事なのはこの職場を信じる事。
違いますか?ああ…お説ごもっともだが殺しの捜査に必要なのはプロのノウハウだ!今後は俺たち13係がこの本部を仕切る。
管理官殿には鎮座頂いて所轄の人間にも俺たちの捜査方針に口を挟むのは控えてもらう。
いいな!?山岡警部。
何か?この件の責任は僕が負うべきです。
上が僕を不適格と判断すれば身を引きます。
ですが命令権は後任の管理官が継ぐのであってあなたじゃありません。
誰が管理官になろうと俺たちがいなきゃ能力の低い烏合の衆にまともな捜査なんか出来るはずないだろ。
ここは俺のショバだぞ山岡!あんたに言わせりゃ烏合の衆かもしれないがここにいるのは俺の仲間だ。
切りゃあ血の出る生身の人間なんだ。
これ以上の侮辱は許さない!いいな?あれ?大前田さん。
おう!ようよう!おっ…ほら!
(大前田)ほっ!おお〜!頼んでないですよ。
この間は少し言いすぎた。
えっ?二度も言わせんなよ。
じゃあな。
じゃあ頂きますか。
それにしても情報漏れるのが早すぎませんか?情報元がだな裏を取る必要のない筋なら無理な話じゃない。
マスコミにとってみればネタ元の信頼性こそが命ですからね。
えっそれって…!?じゃあ13係の誰かがリークしたって事ですか!?多分…山岡のお墨付きでな。
(山井)はあ!?
(真美子)そんなの信じられませんよ。
だって運河での犯人逮捕に一番こだわっていたのにそれを自分から潰すなんて…。
あいつには俺たちとは違うデカの生き方があるんだろ。
いいか悪いかは別にしてな。
(大原)しかしこのままじゃいつまで経っても2人のホトケさんは成仏出来ん。
いいかこのヤマは俺たちで解決する。
所轄魂にかけてだ!所轄魂?俺は所轄一筋で生きてきた。
何も赤バッジだけがデカじゃねえ。
日頃扱う事件の大小の差があるだけだ。
所轄には所轄の意地があるっていう事を見せてやろうじゃないか!所轄魂…。
いい言葉です。
よし!今回の事態の責任は私にあります。
ですが今は犯人検挙に全力を尽くすべきだと思います。
どうぞ皆様のお力をお貸しください。
もちろんです!頑張りましょう!やりましょう!ありがとうございます。
これからは秘密裏に行っていた運河の監視と遺体の捜索を通常の捜査に切り替えます。
引き続きよろしくお願いします。
(一同)お願いします!
(捜査員)よし行こう!
(捜査員)行きましょう!山岡!ここから先は小細工なしだ。
すいません目撃情報ありましたらご協力お願いします。
情報提供お願いします。
お願いします。
情報提供お願いします。
お願いします。
あっ…。
うわっ!所轄魂…!所轄魂…!所轄魂…!鑑識さん!鑑識さーん!あっ!
遺体の状況は3人目の被害者である事を裏付けた
我々は犯人に翻弄され続けていた
マリアでもするか?大丈夫。
ちゃんとあいさつすればね。
来たぞ。
了解しました。
あっ正徳!おかえり。
ただいま。
母さん電話で話してたマリア。
こんにちは。
(母親)かわいらしい方ね。
さあ入って入って。
(坂下)「横浜の実家に幸田が現れました」「女連れです」幸田はトランクを所持。
女は白いワンピースにハイヒール。
今までの被害者像と似ています。
(一同のどよめき)管理官赤羽北署から管内の町工場から出た従業員の失踪届の写真がチラシにあった2番目の被害者の似顔絵と似ていると連絡が!向かってください。
(榊原)名前は杉田友美。
実家は函館でうちに勤めて4年になります。
シンガポールへ遊びに行くと休暇を取ったんですが音沙汰なくて心配してたんです。
係長。
わかった。
残念ながら杉田さんの指紋と一致しました。
(榊原)そうですか…。
(岡崎美智子の嗚咽)
(榊原)いい子だったんです…。
(榊原)真面目で…気立てのいい優しい子で…。
この男に見覚えはありませんか?いえ…。
(美智子)見た事ないです。
ただ…。
何か?一つ思い出した事があって…。
関係ないかもしれないけど…。
杉田さんに関わる事ならなんでも。
海外旅行に行く前友ちゃんと2人で居酒屋でご飯食べたんです。
その時…。
(美智子)いいなあシンガポール。
誰と行くの?
(杉田友美)えっ?友達。
男の?やだそんなんじゃないよ。
フフフ…。
その時やっぱり男の人かなとは思ったんですけど…。
私学生時代この居酒屋でバイトしてたの。
友達も出来てすごい楽しかった。
そうなんだ。
うん。
友ちゃん急に思い出したかのようにはしゃぎ始めたんです。
なんか不自然なくらい…。
不自然なくらい…。
そのお店は?山郷庵ってチェーン店の居酒屋です。
他には何か…?例えば誰かの名前が出てきたとか。
お店の人の名前を言ってたような…。
なんだっけ…。
ホシは歪んだ欲望のために女心をもてあそんだんですね。
許せない。
あっ…。
係長。
幸田はトランクを持ってたんですよね。
(真美子)旅行をエサにおびき出すためじゃないですか?トランクは持ってました。
ただ係長。
幸田も連れの女も幸せそのものといった感じで妙に明るいんですよ。
2人とも明るい?
(坂下)ええ。
とても複数の人間を殺して行方をくらましている犯人だとは思えないんです。
単なる直感なんですが…。
わかった。
もうしばらく様子を見てくれ。
坂下は幸田が犯人とは思えないと言っている。
えっ坂下さんがそんな事言ってるんですか?でもあいつは意外と人を見る目があるからな。
しかもここぞっていう時にそれが正しかったりする。
だが翌日事態は全く意外な方向に進展した
幸田が女と一緒に動き始めました。
(清水)2人が区役所で婚姻届と転入届を出しました。
女の名前はマリア・ナガハラ。
日本人と思ってましたがブラジル国籍の日系人でした。
(清水)「その後パスポートセンターでパスポートを申請してます」「幸田一人分の申請です。
そして…」ちょうど行った頃にカーニバルやってるんだね。
(マリア)ねえここに合わせて行こうよ。
(清水)今は旅行代理店にいます。
幸田はリオデジャネイロ行きの航空券を購入しました。
リオデジャネイロ…ブラジル…。
ブラジルでは確か配偶者がブラジル国籍なら永住権を与えられるはずだ。
高飛びだ。
女はそのための捨て石だ。
パスポートは申請してから発給されるまで1週間はかかる。
出国はそのあとか。
幸田を押さえるしかないな。
すぐに逮捕状の請求だ。
待ってください。
市役所もパスポートセンターも公的な場所です。
そこに届け出を出しておいてその女性を殺したら自分が犯人だと言っているようなものです。
女は共犯だという可能性も考えられる。
ですが幸田に張り付いている坂下刑事からもシロである可能性が報告されています。
兵隊一人の意見に帳場の方針が左右されるのか!?
その頃身元が判明した被害者杉田友美の身辺を洗っていた13係の倉橋刑事が重要な証言をつかんだ
(北原隆)…はい。
(倉橋)北原隆さん。
あんた以前居酒屋山郷庵で京葉東地区のエリアマネジャーをしてた事あったろ。
捜してたんだ。
はい…。
あそこを辞めて東南アジアの日本料理店で責任者をしてたんですけど会社が倒産しちゃって3年ぶりに帰ってきたとこで…。
そうか。
3年前に働いてた市川店の杉田友美さんっていう女性は覚えてるか?確かバイトの子じゃないですか?その時期にこんな男が店に来てたとか覚えてない?幸田くん。
彼もその頃バイトで働いてました。
何?もしかしてこの人たちにも見覚えないか?同じバイトの子です。
名前なんていったかな…。
(大原のため息)
(大原)最初の被害者が秋山祐子さん。
2番目が杉田友美さん。
そして3番目が木下香さん。
ようやく被害者全員の名前がわかったな。
3人とも3年前居酒屋の山郷庵でバイトをしてた。
幸田との接点はそこにあったわけですね。
おう。
ようやく見えてきたね。
色々あるけど13係は優秀だよ。
そうだな。
不満?いやいや…。
ただ容疑者イコール犯人じゃないからな。
うまくいってる時ほど意外な落とし穴があったりする。
落とし穴…。
俺たちはまだ容疑者と接触もしてない。
これからが本番だ。
容疑者と向き合う時は魂と魂が触れ合うもんだ。
その時自分の…人間の持っている魂の底力を試される。
魂の底力…。
任意同行して事情聴取。
そこまでは進めたいと思います。
難しいがとりあえずその線でいくか。
やるとしたら横浜の人員で出来るか?うちの連中を出します。
任意での聴取では強制力がない。
幸田に拒否されればそれまでです。
場数を踏んだ者でなければこの手の駆け引きは無理だ。
場数を踏んでいる人間ならうちにもいる。
木です。
2年前までは捜査一課で取り調べの実績はピカイチだったと聞いております。
冗談言うな。
幸田の情報を挙げてきたのは我々13係だ。
ここは木くんに任せよう。
課長。
俺も捜査一課時代の彼の仕事ぶりは知ってる。
現地の捜査員との連携もある。
適任だ。
それじゃ捜査一課の看板が泣きます。
捜査一課の看板は俺だ。
その俺が決めたんだ。
一課長からの指示です。
場合によっては現地での逮捕もあり得るという事か。
係長が出張ってくれて助かります。
本音言うと俺幸田に情が移ってます。
(坂下の声)幸田には持って生まれた気立てのよさっていうのかな優しさを感じるんです。
しかもとても自然で作った感じがしない。
例えば昨日も…。
あっああ痛い痛い痛い…。
大丈夫かい?
(真美子)周りから見れば善人だけど実は凶悪な犯罪者。
珍しくない話です。
現に幸田は窃盗を犯してますし…。
(坂下)わかってる。
あとは係長の見立てにお任せします。
(母親)ありがとう。
ここまでだからここからお願い。
(マリア)うん。
(真美子)3年前の事件の傷をあの母親はどう癒やしたのかな…。
もし幸田が逮捕される事になれば今の幸せも…。
(携帯電話)
(携帯電話)すまんちょっと外していいか?はい。
(携帯電話)たった今杉田友美さんの遺族に会ってきた。
(友美の母親)友ちゃん…。
友ちゃん友ちゃん…!
(俊史の声)遺族を慰める言葉なんて何も出なかった。
親父の言う魂の底力を試されてる気分だったよ。
(友美の母親)どうして…!友ちゃん…!そうか。
お疲れさま。
被害者や遺族のためにもやれる事はやろう。
うん。
母さんマリアお待たせ。
もういいよ。
何?早く来て来て。
(セミの鳴き声)任意同行といっても一般の人の目にはどうしても逮捕に見えてしまう。
出来れば近所の人にも親にもそういう姿は見せたくないな。
人目につかないところで接触のタイミングを計りましょう。
恐れ入ります。
署まで同行して頂けますか?マーくんこの人たち誰?ある事件の事でちょっとお話をお伺いしたいだけなんです。
協力して頂けますね。
もうやめたんですよああいう事は。
結婚したし母にも恥をかかせたくないし。
ああいう事?話を聞きたいってスポーツクラブで女物の靴を盗んだ事でしょ。
江東区内で3人の女性が殺害された事知ってるよね。
えっ?君は3年前山郷庵っていう居酒屋でバイトをしてた。
なんの話ですか?杉田友美秋山祐子木下香。
この3人の名前を知ってるはずなんだけど…。
まさか…。
殺されたのはこの3人だ。
君とは同じ時期に山郷庵でバイトをしてた。
そうだね?「だから僕を疑ってるんですか?」「僕は知らない!」「どうして僕が疑われるんですか!」マリアさんとはどこで知り合ったんだ?3カ月前に市川のジャズクラブで…。
(幸田の声)靴泥棒で捕まって気が滅入ってて気がついたらマリアの歌を聴いていました。
「I’llsingtothesuninthesky,」「I’llsingtillthesunriseshigh,」
(マリア)「Carnivaltimeishere,」「Magicaltimeofyear,」「Andasthetimedrawsnear,」「Dreamsliftmyheart」
(幸田の声)死んだ姉さんがとても好きな歌だった。
(幸田の声)その日から僕はマリアを忘れられなくなってしまって…。
そうか。
君が市川のアウトドア店を辞めたのが7月6日。
その直後にアパートを引き払って横浜の実家に戻ったのが8月25日。
その間何をやってたんだ?言えません。
君には殺人の容疑がかかってる。
それを晴らすために聞いてるんだ。
警察は信用出来ない。
お姉さんの事件の事か。
警察がもっと早く動いてくれれば姉さんは死なずに済んだ。
警察だって共犯だ。
時間かかりそうですね。
ああ…。
何かお腹に入れるものを買ってきます。
おう。
待って。
アリバイさえあれば君の容疑は晴れる。
君がお姉さんの死を悲しむ思いと被害者の死を悲しむ人たちの思いは一緒だ。
私たちの使命はその思いを胸に早く犯人を逮捕する事なんだ。
君の犯行だという状況証拠はいくつかある。
供述を拒否すれば逆にそれが強力な裏付けとなってしまう場合がある。
姉さんの人生だけでなく次は俺の人生まで壊そうっていうのか。
だったらやればいいよ!俺はな警察が姉さんを守ってくれなかったからこの手で犯人に復讐したかったんだよ!でも姉さんは裁判に来るなって…。
だから俺は犯人の顔も知らないまま姉さんは自殺してしまったんだよ!嫌…。
嫌だ…!嫌ーっ!それでわかったんだ。
自分や自分の大切な人を守れるのは自分しかいないってあの時わかったんだ!大切な人って…マリアさんの事ね。
彼女が心配してる。
(真美子)早く帰って来てほしい。
ただそれだけを祈ってるって。
マリアが…?マリアさんのためにも真実を話すべきだ。
警察は…いやあなたたちはマリアを守ってくれますか?マリアさんに関わりのある事なんだね。
はい。
約束しよう。
(マリア)「Carnivaltimeishere,」「Magicaltimeofyear,」「Andasthetimedrawsnear,」「Dreamsliftmyheart」
幸田の話は意外だった
マリアは興行ビザが切れて在留期間の延長が認められずにオーバーステイになっていた
不法滞在が発覚するのを恐れていたのだ
(幸田)マリアには歌手として日本でデビューする夢がありました。
彼女をスカウトしようとする人もいたんです。
でも在留期間が過ぎてしまっていて…。
帰国は考えなかったんですか?オーバーステイが発覚したら5年間は日本に再入国出来なくなるんです。
そうなるとマリアの夢はかなわない。
彼女が中野のアパートを引き払ってからは僕も市川のアパートを出てずっと彼女の友達のアパートやホテル暮らしで…。
(幸田)その間に色々と調べて結婚すればオーバーステイでも在留許可が下りる場合があるってわかったんです。
再入国も1年で出来る。
だからマリアと結婚しました。
それに僕も姉さんの事件があってから何をしてもうまくいかなかったから新天地でゼロからやり直したかったんです。
その友達のアパートっていうのは…。
はい。
マリアも幸田の話を裏付けた。
でもそれを証明出来るのはマリアだけだ。
彼は無実です!信じてください!でもシロだと言うんだね。
疑うのも賭け信じるのも賭け。
だったら俺は信じるほうを選ぶな。
わかった。
親父の魂の底力を信じるよ。
でもこれで振り出しに戻ったな。
だとしてもだよ。
じゃあ。
管理官!
(携帯電話)はい。
すぐに幸田の身柄を取ってくれ。
逮捕?どうして…。
状況が変わった。
3番目の被害者木下香さんのアパートから幸田の指紋が出たんだ。
テーブルの上のマグカップに付着してた。
(大原)鑑識が出した結果だ。
仕方ない。
係長。
刑事さん…。
幸田正徳殺人及び死体遺棄の疑いで逮捕する。
やめて!なんで…。
なんでだよ!幸田!
(坂下)落ち着け!幸田!
(幸田)おい!
(坂下)空けて空けて!空けなさいほら!あっお義父さん!由梨子さんどうして…?お花の世話をしておいてくれって俊史さんに頼まれてたんです。
親父は当分帰れないからって言って。
俊史に…。
はい。
俊史さん迷惑かけてません?いやいや…俺より役に立ってるから。
嘘ばっかり!本当本当。
そんな…。
あー…。
由梨子さんお水は出来ればお花じゃなくて根元に。
えっ?あっ…えっ?ごめん…。
意外と繊細でね。
ごめんなさい。
水に弱いんだよ。
あっそうなんですね。
ありがとう。
幸田がゲロしたよ。
調書だ。
恋愛感情をエサに被害者たちに近づき殺害。
遺体は捜査をかく乱させるためにカヤックで運び3つの発見現場でそれぞれ捨てた。
生来の変態的な趣味が高じて殺した女が履いていた靴を収集するのが動機。
幸田には虚言癖があった。
高校時代の同級生には大手商社に勤めているとホラを吹いてたんだ。
あのマリアって女も高飛びに利用された。
そんな口先三寸の悪党にあんたはまんまと一杯食わされてたってわけだ。
捜査一課にいた頃のあんたは少しは骨のある男だった。
俺にとっては最大のライバルだったよ。
ところが…。
これを外してから腑抜けに成り下がったな。
俺は仕事のために家庭を捨てた男だ。
親子で刑事ごっこやってるあんたらとは腹のくくり方が違う。
俺の勝ちだ。
すみません。
俺のせいです課長。
俺は今でも幸田が嘘をついたとは思っていない。
彼の話に嘘は感じなかった。
一度信じたなら最後まで信じるべきだ。
ですが…。
(山井)状況証拠は全て彼が犯人だと示しています。
現場から1つも出てない幸田の指紋がこのタイミングで出た。
しかもマグカップだけだ。
出来すぎだ。
誰かが仕組んだって事ですか?調べてほしい事がある。
恥の上塗りになってしまうかもしれないけどやっておかないと一生後悔するかもしれない。
係長やれって命令してください。
俺たちは係長を信じます。
一度信じたなら最後まで信じるべき。
そうですよね?そうだ。
(清田)担当は山岡警部と伺っております。
山岡警部か上のほうの許可がなければ…。
頼む!捜査上の事で聞きたい事があるんだ。
ですから上のほうの許可が…。
上の人間ならここにいるよ。
幸田の件は俺が言い出しっぺだ。
今でも幸田が犯人じゃない確信はあるの?ある。
だけどお前には…。
(大原)あんたら親子が泥をかぶる必要はない。
暑くて寝苦しいから屋上で涼もうと思ったら…通りかかったら声が聞こえた。
屋上に行くのにここって通りましたっけ?こんないい役回りはめったにあるもんじゃない。
こんな俺でも山岡にバレた時の盾にはなれるだろ?
(大原)いやいや上に盾突くつもりもない。
帳場を壊すつもりもない。
だが…デカという商売には譲れない一線がある。
本物の悪党を逃がさない事と間違った罪を人に着せない事。
これだ。
見せてやりましょう所轄魂を。
ついでに新米管理官の意地もね。
木警部補の指示に従ってくれ。
頼む。
はい。
私たちは君を逮捕してしまった。
組織っていうのは一度ある方向に動き出すとなかなか止める事が出来ない。
でももう一度私を信じてほしい。
もう時間がない。
真犯人は必ず突き止める。
だからもう一度私を信じてくれ。
どうして君のマグカップが木下香さんのアパートにあったのか説明してくれないか?あのカップは捨てたんだ。
(幸田の声)市川のアパートを引き払った時に…。
でもあの山岡って刑事は信じようともしなかった。
これからは真実とは違う事は絶対に認めないように。
難しい事かもしれない。
でも今君がここで踏ん張らないと亡くなった3人の被害者や君のお姉さんも浮かばれない。
姉さん…?君をはめた奴は君のお姉さんの死と関わりがある。
マリアさんもお母さんも君の事を信じてる。
君の事を愛している全ての人たちのために闘うんだ。
君に聞きたい事がある。
今なんて言った?昨日喋った事は全部でたらめです。
俺はやってない!お前誰かに妙な知恵つけられたな?とにかくやってないんだ俺は!そうか…。
マリアがどうなってもいいんだな?俺がひと言漏らすだけで彼女は強制送還される。
俺はやってない!木!お前どうして俺のホシに無断で手をつけた?僕が許可しました。
幸田に注目するきっかけを作ったのは僕です。
だからどうしたっていうんだ?自分の手柄だとでも言いたいのか?管理官は幸田がもし真犯人じゃないとしたらそれを明らかにする義務があると仰ってるんだ。
何馬鹿な事言ってんだ。
山岡幸田をはめたのは3人の被害者と幸田が働いていた居酒屋でエリアマネジャーをしていた北原隆だ。
…はい。
何?彼の証言で被害者の身元を特定する事が出来た。
でも人の死に顔は生前とは人相が変わる。
近親者ですら間違う事がある。
それを北原は似顔絵だけで特定した。
(北原)確かバイトの子じゃないですか?
(倉橋)この2人にも見覚えないか?同じバイトの子です。
名前なんていったかな…。
しかも3人まとめてだ。
おかしいと思わないか?北原?そんな名前のエリアマネジャーが店に来ていた気もするけど…。
幸田の話によれば当時姉の紗江子さんは幸田のバイト先をよく訪ねて来ていたらしい。
その時北原は彼女に目をつけた。
幸田がバイトをしていた時期と紗江子さんがストーカー被害に遭っていた時期は一致してる。
嫌ーっ!紗江子さんの事件を所轄に確かめた。
加害者の名前は勝本隆。
通称北原隆。
通称?奴は離婚した母親の姓をいつも名乗っていたらしい。
勝本と北原2つの名前を使い分けてた。
幸田は姉に裁判に来るなと言われて勝本の顔を知らなかった。
エリアマネジャーとバイトの店員では接点もなく勝本…いや北原が強姦した男だと一致する事がなかったんです。
その北原が幸田に連続殺人の罪を着せた。
北原は木下香さんに接近した際アパートの合鍵を手に入れたんだろう。
それを使って幸田のマグカップの偽装工作をした。
なぜ幸田の姉を強姦した男が幸田正徳を連続殺人犯に仕立てる必要がある!独りよがりの恨みだろう。
勝本は強姦の罪で3年の実刑を受けている。
刑務所にいた3年間奴は自分をそういう立場に追いやった幸田の姉の事を恨んだはずだ。
ところが出所してみれば紗江子さんはすでに自殺してた。
その持って行き場のない恨みを奴は紗江子さんの弟幸田に向けた。
そういう身勝手な理由で凶悪な犯罪を犯す奴をお前も見てきたろう?
(山井)どいてどいて…。
北原隆について調べてきたのでご報告します。
北原は今年の春から埼玉の配管設備会社に勤務しています。
(山井)最初の現場から採取された金属粒子はそこで衣服に付着した可能性があります。
その会社には府中東刑務所に服役中に取得した配管技能士3級の資格証明書を提出して採用されています。
それは北原名義ですね?
(山井)はい。
府中東刑務所…?刑務所に身体検査の記録が残っていました。
北原は車の自損事故で骨折し右足にわずかな不自由が残っています。
(捜査員たちのざわめき)だが幸田は自白している。
自白と状況証拠だけで死刑台送りにするつもりですか?木お前の言っている事も状況証拠に過ぎない。
検察は全面的に俺を支持している。
大変です!幸田が留置所内で首をつって…。
(捜査員たちのどよめき)死んだのか!?うっ…ああ…。
いえ一命は取り留めました!
(捜査員たちの安堵する声)意識もしっかりしていますが自分のせいです。
申し訳ありませんでした!山岡…お前一体何をしたんだ?マリアさんのオーバーステイを恫喝の材料にしたな!違うか!?だったらどうだっていうんだ?国の法律に背いて犯罪を犯すようなクズはどんな手を使ってでも追い詰める。
それが俺のやり方だ。
お前のその赤バッジの誇りはどこ行ったんだ?
(電話)おうどうした?北原が引っ越しの準備を始めてます。
何?
(真美子の声)大家に確認したら部屋の引き渡しは明日だそうです。
高飛びするつもりかもしれません。
今の材料では令状は取れん。
令状は取れます!逮捕状取れました。
よし急ぐぞ。
(山井・坂下)はい。
木!今さらなんですか!山井!山岡…行こう。
(チャイム)
(北原)はーい。
(捜査員)北原さん宅配便です。
北原隆こと勝本隆公文書偽造並びに行使の容疑で逮捕する。
会社に配管技能士の資格証書を提出してるよね?服役中に取得したと言って。
でもあんたのいた府中東刑務所には配管技能のコースはない。
ご実家は配管関係の会社ですよね?そこで覚えられた技術じゃないんですか?すいませんちょっとした出来心で…。
(山井)イタッ!裏だ裏!はい!池田証拠品を押さえろ。
ええ。
逃がすな!裏だ裏!待てー!回り込め!捕まえろー!
(捜査員)カヤックです!こっちにはいませんでした。
いないのか?はい。
(坂下)どこ行ったんだ…。
他の出入り口を全部封鎖しろ。
おい急げ…!俺たちはこっち行きます。
おい行くぞ。
向こう行ってみよう。
(物音)
(足音)
(北原)おい!ハハハハハ…!あとはこの先の放水路しかないです。
おう!
(物音)
(物音)うっ…ううっ…。
はっ!うわっ!木。
ほら。
うわーっ!ああーっ!だーっ!
(坂下)係長!
(坂下)はい通るよ。
(山井)はいはいはいはい…。
はーいホワイトボード通るよ。
おい山井もう帰っていいよ。
怖いかみさん待ってんだろ?手伝いますよ。
所轄魂ですから。
いいよ今日ぐらい先帰れって。
いやまだ早いんですよ。
今帰ったら怒られるから…。
(坂下)いいからって!
(山井)やだー!
(幸田)俺弱い自分が情けないです。
でもこれからは強くなるよマリアを幸せにするために。
マーくんは私の恩人です。
そのマーくんの恩人が木さん。
一生忘れません。
私一人の力じゃない。
管理官や私の仲間たちみんな君の無実を信じてた。
担当した検事さんが入管に働きかけてくれたんだ。
マリアに特別在留許可の措置が下りるようにって。
本当?今度皆さんに歌を聴いてもらおうな。
この国の司法にも多少はあたたかい血が通っているらしい
私にはそれが嬉しかった
(大原)辞表を提出したそうだ。
厄介な男だったが散り際は見事だ。
妻を失わなかったら私も彼のように生きていたのかもしれない
うーんちょっと違うな。
えー美味しいじゃないですか。
いや佐知子のカレーはこの味じゃないんだ。
セロリを入れるとこまでは突き止めたんだけどな。
お義母さんの料理手伝ったりしてなかったんですか?任せっきりだったからな…全部。
(ため息)おーいサラダ作るぞ。
はい。
俊史…。
ん?母さんが亡くなった時お前が俺に言った言葉覚えてるか?…うん。
俺はあの時お前たちとは随分離れた場所にいるんだなって気がついたんだ。
母さんのそばには俺がいる。
親父のいる場所はここじゃないだろ!あれはそうじゃないんだ。
俺の言葉が足りなかったのかもしれないけど母さんが最後に言ったんだよ。
俊史…父さんの仕事の邪魔はしたくないの。
今までもこれから先も…。
私は大丈夫だから。
(佐知子)ねっ?大丈夫だから。
だから母さんの思いを酌んだつもりで言ったんだ。
そうだったのか。
母さんは死ぬまで親父のファンだった。
つらいとか寂しいとか思った事ないはずだよ。
親父を支えるのが生きがいだったんじゃないかな。
おかえりなさい。
親父みたいな刑事がいなければ警察はまともに機能しない。
俺は親父のような人たちが思うように働けるために組織の風通しをよくする事が自分の…キャリアの仕事だと思ってる。
親父のファンは母さんだけじゃない。
息子も親父の背中をちゃんと見てるって事さ。
ああ…。
泣くとこだよここ。
何言ってんだよ。
運んで。
はい。
出来た?出来たよ。
暑かった夏が終わろうとしている…
2015/09/20(日) 21:00〜23:10
ABCテレビ1
ドラマスペシャル「所轄魂」[字]
親子刑事の人気ミステリーを初ドラマ化!父は所轄の刑事(時任三郎)、息子はキャリアの管理官(田中圭)。「息子が上司」という親子逆転の状況下で連続殺人事件に挑む。
詳細情報
◇番組内容
公園のボート乗り場で、若い女性の絞殺死体が見つかった。現場に駆け付けた城東中央署刑事・葛木邦彦(時任三郎)は、遺体が靴を履いておらず裸足だったことが気にかかる。
翌朝、警視庁捜査一課の13係が出張ってきて捜査会議が開かれた。しかし、葛木が驚いたのは会議に現れた管理官だった。その若き指揮官は、葛木の息子・俊史(田中圭)だったのだ。
さらに殺人事件が起き、所轄と本庁のぶつかりあいが繰り広げられていく!
◇出演者
時任三郎、田中圭/内山理名、宇梶剛士、松尾諭、長谷川初範、内野智、波岡一喜、馬場徹、黒川芽以/手塚理美、泉谷しげる、佐野史郎、笹野高史
◇原作
笹本稜平『所轄魂』(徳間書店刊)
◇脚本
尾西兼一
◇監督
藤岡浩二郎
◇音楽
吉川清之
奈良悠樹
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日)
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、目黒正之(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/shokatsu/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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