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【プロ野球】

ここぞの阿部が決勝打 巨人、逆転勝ちで1差

2015年9月27日 紙面から

巨人−ヤクルト 5回裏2死一塁、阿部が中越えに勝ち越しの二塁打を放つ=東京ドームで(七森祐也撮影)

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◇巨人4−3ヤクルト

 巨人が逆転勝ちで5連勝。0−3の2回に長野の2ランで追い上げ、4回に岡本の適時打で同点。5回に阿部の二塁打で勝ち越した。5イニング3失点の高木勇が約1カ月ぶりの9勝目。継投で逃げ切った。ヤクルトは連勝が4で止まった。

   ◇

 一試合も落とせない首位決戦。その初戦、巨人は今季最多タイの5連勝を、価値ある逆転で手にした。3点を追う2回、まずは長野が暗いムードを振り払った。右翼ポールに当てる2ラン。この一発がチームを勇気づけ、相手に重圧を掛けた。

 4回に新人岡本の同点打で追い付くと、5回は阿部が奮起した。2死一塁から中越えに適時二塁打。これが、ヤクルトのマジック点灯を阻止する決勝打になった。球団史上最長の東京ドーム12連勝で首位と1ゲーム差。CSには創設された2007年以降、9年連続での出場が決まった。

 「まだ2位なので、と考えてぶつかった。思い切っていったことが、いい結果になった」

 ヤクルトの1回の打者9人攻撃を3点でしのぎきったのを見届け「3点くらいなら何とかなる」。そして闘争心には火がついた。「残りの試合はすべて勝つ。そのために自分は何ができるのか」。第2打席までの体の開きを修正。5回の第3打席は集中力を切らすことなく、2ボールからの失投をこん身の一振りで仕留めた。

 原監督は「ナイスバッティング。さらにというところ」と、主砲に2日連続の快打を期待した。2連戦で連勝すれば、逆転優勝がはっきり見えてくる。「プレッシャーがかかっているのはヤクルト。明日も思い切ってぶつかりたい」と阿部。歴戦のベテランは、ヤマ場を心得ている。 (川越亮太)

 

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