NNNドキュメント「火山列島に生きる」
2015年9月27日(日) 25時05分~26時00分 の放送内容
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番組詳細説明(内容)
【見どころ】
ちょうど1年前、木曽・御嶽山は噴火し戦後最悪50人を超える死者が出た。その後も鹿児島県の口永良部島が噴火、島の住民全員が島外に避難したままだ。関東の箱根山や浅間山でも小規模噴火、小笠原の西之島では、活発な火山活動が続き陸地は拡大し続けている。火山の麓に暮らす人々の生活はどう変わり、私たちは何を学ぶべきか。中京テレビ、テレビ信州、鹿児島読売テレビが共同制作で火山列島に生きる日本の現状を伝える。
【内容】
戦後最悪、50人を超える死者を出した木曽・御嶽山の噴火はちょうど1年前だ。その後もことし5月には、鹿児島県の口永良部島が噴火、島の住民全員が島外に避難したままだ。6月には、長野と群馬の県境にある浅間山で小規模な噴火が2度発生した。おととし海底火山の噴火で出現した小笠原の西之島では、今も活発な火山活動が続き、陸地が拡大し続けている。今なぜ日本列島で火山活動が活発化しているのか。そして、多くの犠牲者が出たことから、我々は何を学ぶべきなのか。そして、火山の麓に暮らす人々の生活はどのように変わりつつあるのか。中京テレビ、テレビ信州、鹿児島読売テレビが共同制作で火山列島に生きる日本の現状を伝える。
■御嶽山噴火1年 遺族たちが見た火山防災
愛知県一宮市の所清和さん(53)は噴火で息子の祐樹さん(当時26)とその婚約者の丹羽由紀さん(当時24)を失った。噴火直後に待機所で涙ながらに2人の情報を求める姿は、全国ニュースで放送されている。噴火から4日、山頂近くで寄り添うように倒れていた2人が発見された。一緒にカメラが回収され、その中には楽しそうに登山を楽しむ2人の姿が残されていた。
「息子たちの死を防ぐことはできなかったのか」
ことし7月に開かれた遺族への説明会で、所さんはその疑問を国や県にぶつけた。火山性地震が増えていたのになぜ調査団を派遣せず、噴火警戒レベルも引き上げなかったのか?登山者への注意喚起は十分だったのか?観光振興が優先されていたのではないか?納得できる説明はなく、落胆だけが残った。
長野県在住の山岳ガイド・小川さゆりさん(44)はあの日、ガイドの下見のため、火口周辺にいた。「ドカン」と大きな音ともに噴石が空を舞い、慌てて近くの岩陰に隠れた。軽トラックほどの大きさの噴石もあり、死を意識した。身動きがとれずパニックになっていた女性4人組を見かけたが、どうすることも出来なかった。噴火の勢いが一時的に弱まったすきに9合目の山荘まで下り、助かった。後になって、目撃した女性4人組のうち2人が亡くなったことを知った。
「もう、2度と火山には登らない」と小川さんはいう。山岳ガイドの仕事は、安全に山に登るための準備や行動をすることだと思ってやってきたが、火山学者が「いつ噴火するか分からない」と言う以上、自分ではどうすることも出来ない。「火山の怖さを伝えることが私の義務」として、小川さんは講演会などで自分の体験を伝えている。
噴火の予知は本当に出来なかったのか。
御嶽山は噴火の2週間前には火山性地震が増加していたが、気象庁は噴火警戒レベルを上げなかった。「火山性地震の回数以外に、噴火に繋がるような地殻変動を示すデータなどがなかった」という説明を繰り返している。しかし観測データを特殊な手法で検証した結果、およそ1か月前に山体膨張を示す変化があったことが分かった。この手法は複数のデータを重ね合わせてノイズの中の小さなシグナルを際立たせる「スタッキング法」と呼ばれるもので、東海地震の監視で用いられている。この手法で8年前の御嶽山噴火のデータを再検証したところ、噴火3か月前から変動があったことも分かった。つまり事前に有効な警戒情報を出せた可能性があったことになる。気象庁では火山観測でもこの手法の導入を始めているという。
息子と婚約者を失った所清和さん(53)は今、息子たちが生きた証を求めて、カメラに残された2人のデート先を訪ね歩いている。7月には御嶽山への登山が再開される日に備えてトレーニングするため、かつて息子たちが登った伊吹山に足を運んだ。いつの日か安全な御嶽山に登りたい…所さんの願いだ。
制作 中京テレビ ディレクター:田中穂積、大塚徹 監修:安川克巳 プロデューサー:加藤高太郎
■御嶽山(おやま)と生きる
御嶽山の麓、長野県側の王滝村や木曽町は、遠い昔から御嶽山の“恩恵”とともに生きてきた地域だ。冬場のスキー、春から夏にかけての登山、秋は紅葉。さらに山岳信仰の対象「霊山」でもある御嶽は、毎年多くの登山参詣者(御山掛け)が訪れる山でもある。
噴火後、間もなく雪に覆われて不明者の捜索は中断。その後、例年より約2カ月遅れて
山麓のスキー場はオープンしたが、新緑の季節を迎えた春以降、登山者はまだ山頂には登れない状態が続く。
長年、御嶽観光で生きてきた麓の旅館経営者は、夏場の集客に知恵を絞りつつ、いま何を思って山を見上げているのか。次のシーズンに向けて策を練るスキー場関係者は、この夏をどう迎えようとしているのか。そして、準ミス日本酒に選ばれた王滝村出身の女性は「私が全国を回ることで故郷・木曽の現状を知ってもらえれば」と言葉に力を込める。
今も静かに噴煙をあげ続ける活火山・御嶽山。その麓で、山と生き続ける人々の姿を追う。
制作 テレビ信州 ディレクター 浅野健太郎(TSB松本駐在) 久和健一郎(TSB長野報道)
プロデューサー 伊東秀一(TSB長野報道)
■口永良部島・新岳噴火で全島避難
5月29日午前9時59分。鹿児島の離島、口永良部島の新岳が轟音をあげた。上空9000mにまで上がった噴煙は一気に広がり、火砕流も集落近くにまで迫った。噴火警戒レベルは「3」から最高の「5」に引き上げられ、約130人の住民たちに全島避難の指示が出された。
「島に帰りたい。」日に日に強まる住民たちの思いとは裏腹に専門家は言う。
「今回の噴火では、地下に溜まっているマグマの4分の1も出ていない。」
避難から1か月。仮設住宅の建設も始まり、8月には入居が始まる見通しだ。しかし、それは避難の長期化を意味する。仮設での暮らしはどうなるか、そして住民たちが島に帰れる日は来るのか…。
そして桜島は…
58人が犠牲になった大正3年(1914年)の桜島大噴火。そして現在、桜島北側の地下にあるマグマだまりには当時に匹敵するほどのマグマが溜まっている。
これが桜島直下に移動してくればいつ同規模の噴火が起きてもおかしくないという。
マグマの動きをいち早く検知し避難につなげようと、新たな観測坑道の建設も始まった。
制作 鹿児島読売テレビ ディレクター 國生朋彦 内田直之
プロデューサー 蛭川雄二
戦後最悪の大惨事となった御嶽山の噴火から1年。全国で火山活動が活発化している。私たちは火山災害から何を学び、どう向き合えばいいのか?火山列島に生きるすべを探る。
出演者
- ナレーター
- 鈴木省吾
番組内容
戦後最悪の大惨事となった御嶽山の噴火から1年。「噴火の予知は本当にできなかったのか?」今も被害者の遺族が無念の思いを抱える一方で、観光業が大打撃を受けた地元の人々は「山と生きなければならない」葛藤に苦しんでいる。今年5月に噴火した口永良部島。住民たちは長期化する避難生活に不安を募らせる。110もの活火山がひしめく日本。火山災害から何を学び、どう向き合っていけばいいのか?火山列島に生きるすべを探る。
制作
テレビ信州・中京テレビ・鹿児島読売テレビ
その他
- 属性情報?
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- ジャンル
- ドキュメンタリー/教養 - ドキュメンタリー全般 ニュース/報道 - 特集・ドキュメント