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米運輸当局、リコール多発で自動車各社に圧力強化 罰金上限引き上げも現実味
【ワシントン=小雲規生】米国の運輸当局がリコール問題などの多発を受けて、自動車メーカーへの圧力を強めている。NHTSAは昨年だけで、設立以来四十数年間の実績を上回る1億2600万ドル(約150億円)の罰金を科した。しかし、世界的な大企業が名前を連ねる自動車産業への罰金としては不十分だとの声も多く、罰金の上限引き上げも現実味を増している。
NHTSAは昨年1年間で9件の問題で罰金を科した。リコール対応をめぐって米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)に科した3500万ドルや、韓国・現代自動車への1735万ドルなども含まれ、NHTSAは「法律を破る者には厳しい態度をとることの表れだ」としている。
ただし米国内では自動車メーカーへのより厳しい対応を求める声も強い。過去最高額となったホンダへの罰金7千万ドルについても「大企業に正しい行いをするように促すには不十分であることは明らかだ」(米消費者団体幹部)として、罰金の上限を3億ドルに改めるよう求める提言も出ている。上院商業科学運輸委員会のマーキー上院議員(民主)らも声明で「罰金額を引き上げるべきだ」と主張した。