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【社会】「被爆体験 継承を」 高橋源一郎さん 戦争の悲惨さ訴え
作家の高橋源一郎さんが二十六日、東京・渋谷の国連大学で講演し、第二次大戦中にフィリピン・ルソン島で戦死した伯父の話を紹介して戦争の悲惨さを訴えた。続く討論会では「核兵器廃絶に向け、世代や国を超えた被爆体験の継承が必要」などと意見が交わされた。 核兵器廃絶日本NGO連絡会が国連の核兵器廃絶国際デーに合わせて主催し、約百十人が出席した。 高橋さんは戦後七十年の今年、伯父が戦死したルソン島を訪れたといい「両親の戦争の話が嫌で耳をふさいでいた。戦争の悲惨さを初めて共感できた」との経験を語った。 討論会では、高校生平和大使の広島大付属高校三年小桜智穂(ちほ)さん(17)が「何物にも替え難い被爆者の声を若い世代が継承し、国を超えて核廃絶の運動を広げたい」と強調した。日本原水爆被害者団体協議会の藤森俊希(としき)事務局次長(71)は被爆者の高齢化に触れ「年齢と核廃絶の競争になってきた。核兵器が人類の生存と相いれないことを、若い人にも伝えたい」と述べた。 参加した東京都北区の会社員柿田秀樹さん(24)は「関心はあったが行動できずにいた。今日が第一歩です」と話した。 PR情報
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